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特集:アンドラ公国

2013年05月15日 更新▲

アンドラ公国 Principality of Andorra
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パズルを愛する僕にとって
アンドラの石畳は強敵だ。
大小が適当に散りばめられ
不規則に並んでいるふりをして
実は僅かな隙間も計算ずくだ。
だから石の配列に気を取られて
僕がうっかりつまづいたのも
持っていたオレンジが
誰かの足元に転がったのも
全ては意志を持つ石たちの仕業なのだ。
君が果実を拾い上げる。
どこかで、教会の鐘が鳴った。

 
 
St Joan de Caselles / Andy Hay LaBoqueria Jamon Serrano/Iberico / snowpea&bokchoi
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スペインとフランスの国境には、ある国家が存在している。それはスペイン司教とフランス大統領を共同元首とする、アンドラ公国だ。

ピレネー山脈に囲まれたアンドラ公国は、日本でいうと金沢市ぐらいの小さな国だが、スキーやトレッキングのメッカとして名高い。映画『アンダルシア女神の報復』で登場するスキー場も、このアンドラという設定だ。また、モナコやリヒテンシュタインと同じくタックス・ヘイブンの国で、週末ともなれば周辺国からの買い物客で賑わう。免税天国で、しかもヨーロッパで最大規模の温泉を満喫できるとあれば、別荘地として人気を集めているのも大いに頷ける。

山を眺めることは、この国の日常である。そしてその風景の一角には、必ずといっていいほど古い石造りの建物がある。アンドラが国家として正式に独立したのは1993年のことだが、国としてのはじまりは8世紀に遡る。統治権をめぐる争いを繰り返しながらも、アンドラが丹念に積み上げてきた年月は、そんな石垣同様に重厚だ。

人知れぬ小さな箱に、あふれんばかりの魅力を隠し持つアンドラ。
ふと立ち寄りたくなるその日まで、この重量感に満ちた小箱の存在は、あなたの記憶に残っているだろうか。

今は夫婦ふたりだけ。突然の入院が心配です(60代女性)


郵便マニア◆ 
郵便好きなら一度は訪れたい国がアンドラだ。スペインとフランス両国によって郵便事業が行われているため、街ではスペインのポスト(黄色)とフランスのポスト(クリーム色)が並んでいる。スペインのポストに投函すればスペイン経由で配達され、フランスのポストはフランス経由で届けられる。ちなみに、どちらが速く届くか自分宛に投函してみた方の貴重な情報によると、双方とも同じ6日後に届いたとのこと。

   
Going Postal / Secret Tenerife  andorra / Strooks-traveller1  Post box at Quelven / Rhian vK

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