海外旅行 “そのピンチ” アウト!?セーフ!?
2016年05月11日 更新▲自己責任、不可抗力、旅のピンチはいつやってくるかわからない!
こんな時どうなるの? 今回は旅の前半で起きそうなピンチを集めてみました。このピンチ、セーフ?アウト??
Family at the hotel check in / Holidayextras
ケース1
パスポート、現金、カードなど貴重品を家に忘れてしまった。
→パスポート忘れは、アウトですね。出国できませんっ。まるで悪夢です・・・。
期限切れのパスポートと間違えて持ってきてしまったなど、悲しい事態にならないよう出かける前にもチェック!! それから、頻繁に海外へ行っていて、出入国スタンプやビザで残りページが少ない場合も要注意です。
→カードがあれば、空港のATMで少し現金を引き出すということは可能ですが、お財布ごと忘れてしまったら当然アウトですね。
※国際送金は、現地で口座開設しなければ送金できず、宿泊先へ国際郵便で送ってもらうにしても最低3日くらいはかかりそう。
ケース2
事故や渋滞で、空港到着が遅れそう!!飛行機の出発に間に合うのかっ!?
→まず、ダメもとで航空会社の空港カウンターに電話を入れてみましょう。チェックイン終了時間を過ぎていても、出発時刻に間に合いさえすれば、チェックインは可能です。
連絡を入れていても、出発時刻に間に合わなければアウトです!!理由はなんであれ、待ってはくれませんっ。
※空港到着してもチェックインカウンターまでは、10分かかると思いましょう。
チェックインで行列、出国手続きで行列、搭乗口が遠い、またはターミナルを間違えるなど、空港に着いてからも何が起きるかわかりません。やはり余裕を持って2時間半前~3時間前の到着を目指しましょう。
ケース3
肝心の航空券を忘れた!果たして救済策はあるのか!?
→最近の航空券は、eチケットが主流です。eチケットは航空券の紛失・盗難などのトラブルを防ぐために普及したもので、航空券情報は航空会社のシステムに記憶されています。ですので、eチケットであればセーフです。だからと言ってプリントアウトしないでいいなどは思わないでくださいね。
国際線の場合は、帰国時に言葉が通じなくて困った~などありませんように。
※ちなみに。パスポート記載の名前とeチケットの名前が違う、スペルがひとつ違うと言った場合・・・残念ながらアウトです!飛行機には乗れません。テロ対策など安全確認の徹底から、ほんの1文字違っていても「まあ、いいでしょう、次は気をつけてね。」なんて情状酌量はありませんので、予約時にはパスポートの名前と同じか、きちんと確認を。
ケース4
マイナー通貨の国へ入国。現地に到着後、ATMもなく両替所も閉まっている。現地通貨が一銭もない!?
→クレジットカードがあれば大丈夫と高をくくっていると、アウトです。
空港から市街地・ホテルまでの交通手段ではカードが使えず小銭もないので、空港の両替所が開くまで足止め・・・困っているところ、親切な人に声を掛けられ両替してくれると言われたが、後で計算したらレートが悪い!ぼられた!なんてことも。ピンチにつけこむ輩はウヨウヨいます。そういったことがないように、へき地や小さな町に行く時は、出国前に最小限のユーロかドルを両替しておくと、どちらも受け取ってくれないケースは少なく、急場をしのげる可能性が高くなります。
※日本人は両替時、渡されたお金を数えない人が多いことに目をつけて、紙幣を抜き取られることもあります。その場で必ず数えましょう。
※タクシーの運転手に現金がないことを伝えると「カードOK、OK!」の返事に安心したが、ぐるぐる無駄に遠回り、法外な運賃を請求されたなんてことがないように。予め空港ー目的地間の目安料金をインフォメーションで聞くか、調べておきましょう。
ケース5
列車で移動。乗った列車が途中で切り離された。大丈夫かな?
→日本の感覚で列車に乗るのはアウトの危険性が高まります。海外の列車の運行はかなりアバウトです。ホームも固定されず、ダイヤも乱れているため、登りホームに下り列車が入ってきて間違えて乗ってしまう可能性も。また長距離列車の場合、途中で列車が切り離されることがあります。前方車両・後方車両で行き先が違うことがあるので、ホームの確認、行き先、車両の確認をしましょう。心配が高まる前に車掌や同席の人に尋ねましょう。
※ヨーロッパでは、自分でボタンを押さないとドアが開かない列車があります。自動で開くものと思い、ホームに取り残され、列車を見送ってしまった・・・なんてことがないように、誰かがいる所で待つか、左右の人の動作を見てみましょう。
※改札がないヨーロッパの鉄道。チケットがなくても乗車はできてしまいます。急いでいただけで、そんなつもりはなくても、高い罰金となってしまいます。車内精算や乗り越し精算の概念がないと心得て、チケットは必ず予め購入しておきましょう。また、ホームで刻印もお忘れなく。
出典:http://rail.arukikata.com/lecture/4-1.html
いかがでしたか? 迷子になったり予想以上に時間がかかったりしても、思いがけずそれが旅の良き思い出になることもあれば、とんでもないトラブルに発展したり。ここは日本ではないと寛容に受け止められる出来事か、怒り心頭となるかでも、その国の印象や旅の記憶が変わってしまいますね。
海外旅行は事前準備から始まっています。まさかまさか!?の想定外ということがないように、事前の情報収集や、万が一のことを考えての予防線、しっかり張っておきたいものですね。
(編集部anan)
参考文献:
旅の「大ピンチ」!(山海堂)
監修:下川 裕治 著:旅のピンチ研究会