【世界のお菓子シリーズ番外編】インドのお正月・ディワリ Diwali
2018年08月17日 更新▲今回は【世界のお菓子シリーズ】の番外編として、インドのお正月・光のお祭り「ディワリDiwali」をご紹介します。
Vol.18 インド全土が光に包まれる!
インドで最も賑やかでおめでたいお祭り、それがディワリ(Diwali)です。ヒンドゥー教の新年のお祝いで、10月末から11月初めのインド歴の第七番目の月の初めの日とされています。難しいですね。太陰暦で数えられるため、毎年日にちは変わりますが、2018年のディワリは、11月6、7日の二日間です。
諸説あるようですが、「ラーマヤナ」に由来する説が一般的。悪を打ち負かし、正義の勝利の象徴として、霊性の闇を灯す光でお祝いをするされるようです。インド以外のスリランカやミャンマーなどでもこの日は国の祝日とされています。同時に、収穫の時期に、豊穣と幸運の女神ラクシュミに祈りを捧げるお祭りでもあります。
女神ラクシュミが家に来てくれるよう、この期間は玄関を開けっ放しにしておくのだとか。豊穣の女神ですから、イコールお金の神様でもあるわけです。
ディワリの時には、お金を使うのが縁起がいいとされ、老若男女、着るものを新調しディワリを迎えます。
youtube : AP Archive/Hindus celebrate Diwali, the festival of lights
そして、欠かせないのがお菓子!
インドの人たちは、甘いものが本当に大好きですよね。Vol.10で光り輝くインドの伝統菓子「カジュカリ」をご紹介しました。銀箔がトッピングされていて驚きましたね。おめでたいお祝いの日に食べるということでしたが、まさに今回ご紹介する“インドのお正月”ディワリでも食べられています。カジュカリだけでなく、色んな種類のお菓子があるのですが、ハレの日に食べる伝統的なお菓子は、ミターイ(methai)と呼ばれ、ディワリの時には、感謝の気持ちとして、大切な人へ贈られます。中のお菓子屋さんも大忙しになるということです。
ディワリの間は、大人も子供も!あっちでもこっちでも爆竹と花火!!という大変賑やかしい状態になるようですが、知らずにこの時期に観光で訪れたら、さぞやびっくりするでしょうね。
何と言っても美しいのは街中、いえインド全土が光に包まれること。家の中も外も電飾で飾り、ギーと呼ばれる(動物性油脂)を陶器の器に入れて、ロウソクのように灯します。その数たるや!本当に圧巻です。また、ランゴリと呼ばれる模様が、鮮やかな色付きの粉や砂で地面にで描かれ、これがまたカラフルで美しい!華やかにディワリを盛り上げます。
なんだか、クリスマスとお正月を足して倍増させたようなお祝いです。インド全土がまさに光に包まれ、国民全員でハレの日を祝うなんて、ちょっと羨ましいような。この一体感と幸福感味わってみたいですね。夏休みに海外旅行に行きそびれた方、最近インドが気になる方!インドのディワリに出かけてみませんか?