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ガラガラヘビも登場する!ホビ族の儀式とは?

2012年11月26日 更新▲



Native American Headdress / Chris. P

自然との調和を考えるとき、ネイティブアメリカンの存在は欠かせません。

セドナから車で3時間程のところに、「ホビ族」の居留地があります。彼らはネイティブアメリカンの一部族で、マヤ文明の末裔ともいわれています。「ホビの予言」などでその名を耳にした方もいらっしゃるかもしれません。ホビ族の暮らしは「カチナ=katsina」という精霊の信仰に支えられています。伝承のために作られ始めた「カチナ人形」も、今では彼らの貴重な収入源。その芸術性が高く評価されています。また、ホビ族は「水」との関係が密接な部族だといわれます。たとえばホビ族の農業は雨水のみに頼る自然農法。彼らの作るスイカやメロンは大変美味しいと評判です。しかし、恵みの雨がいつも思い通りに降ってくれるとは限りません。そこで行われるのが「祈りの儀式」なのです。


katsina doll / sarcozona  カチナ人形

ホビ族は、暮らしの中で様々な儀式を行います。ガラガラヘビを口にくわえて踊る「蛇祭り」もそのひとつです。一説によると16日間も続くこの祭りは、豊作のための雨乞いが目的。事前に蛇を集めて祝福し、色々な儀式を経て祭りのクライマックスへと向かいます。猛毒の蛇をくわえて平然とダンスをするなんて、かなりの度胸です。しかし考えてみれば雨を乞うこと自体が命がけ。化学肥料に頼らず作物を育むホビ族にとって、自然界に生きる他の動物達の声に耳を傾けるこの儀式は、至極当然の営みなのかもしれません。これらホビ族の儀式は、基本的に非公開です。過去に訪れた観光客が無断で色んな箇所を撮影したことから、伝統の保全のため撮影禁止となった経緯があるのです。メモやスケッチも原則禁止。ツアーなどで見学できるのは比較的宗教色の薄い儀式です。

「ホビ」とは「平和の民」を意味します。一線を越えることなく、静穏に見つめる旅人でありたいものです。

そんなセドナに「ロングステイ」したくなったら

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