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おやつびっくり箱【世界のお菓子シリーズ】vol.3ヴァランス・フランス

2017年02月08日 更新▲

Vol.3 スイスという名のフランスのお菓子。

フランス南東部に位置するローヌ=アルプ地域にあるヴァランスという街。リヨンから南に1時間、スイスにも近いところにあります。一般的に日本人にはあまり馴染みがないと思いますが、フランスでは美食の街として知られています。日本からシェフを目指す方々が、料理やお菓子の修業でヴァランスを訪れることもしばしばのようです。
現に今回紹介するお菓子は、かつてヴァランスで修業をしたシェフから「人の形のパンみたいなビスケットみたいな、しかもけっこうなサイズのおもしろいお菓子があるよ。絵に描けるようなかわいさなんだよね。」と教えてもらったのです。「かわいい」に反応し、興味を持った筆者は、シェフから「現地ではパタスイスと呼んでいた。」と聞き、それを元に探したところ、ありました。これね!ホントおっきい!!かわいい。でもちょっと土偶っぽい!?(ぜひ動画でご覧ください!)

このお菓子の正式なお名前は、

Le Suisse de Valence(ル・スイス・ドゥ・ヴァランス)

スイスバレンシアとも言うようですが、この街では「スイス」と言えば、このビスケットを差すくらい、土地の名物となっているようです。
フランスなのに、なぜ「スイス」という名のお菓子かといいますと、フランス革命の頃、ナポレオンによって、この地にローマ教皇が幽閉されていて、教皇の護衛をしていたのがスイスの衛兵達だったということが起源のようです。ですから「スイス」はスイスから来た衛兵さんを模ったお菓子なのですね。

★ちなみにこちらが、「スイス」のモチーフになっているスイスの衛兵さんです。

2974807708_bef945fc87_zSwiss Guard / Dave Hamster

「スイス」は、生地にオレンジピール、オレンジのフラワーウォーターが練り込まれたショートブレッドのような焼き菓子です。ヴァランスでも150年以上の歴史を誇る老舗『ニヴォン(NIVON)』の「スイス」は有名のようで、地元観光局が動画をアップしていましたので、ぜひチェックしてみてください。型は使わず、切り込みを入れてささっと兵隊さんの形になるのがおもしろいです。作ってるところも見ることができます。

 

パリに行っても、お目にかかることはほとんどないという伝統的なフランスの地方菓子。食べてみたい方は、ヴァランスまで行くしかありません。
食文化豊かなヴァランスに興味のある方は、下のリンクをご活用くださいませ。

★創業1856年、ヴァランスの老舗パン屋さん「ニヴォン(NIVON)」
ここのHPにも「スイス」のかわいい動画がありました。
Maison NIVON
17 av. Pierre Semard
26000 Valence
http://www.nivon.com/accueil.html

juste la Drome(ドローム県観光開発庁のHP)
http://www.ladrometourisme.com/fr/

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