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【通り過ぎるだけではもったいない】世界の美しい駅舎

2025年08月24日 更新▲

駅は出会いと別れの舞台。駅を思い浮かべると、誰にでも思い起こすことがあるはず。あなたにとって、駅は日常のひとコマですか?それとも忘れることのできない人生の場面を経験した場所ですか。胸を弾ませ駅に降り立つ瞬間も、次にまた会えることを望み別れる瞬間も、特別な思いを心に刻む場所。今回は、世界でも美しいと謳われる「美しい駅舎」6選をお送りします。長い長い歴史の中で、数々の出会いと別れのドラマとなった舞台に想いを馳せてみましょう。

★★★

 

世界で最も美しいと称される
アントワープ中央駅
(ベルギー/アントワープ)

画像:iStock

壮麗な教会のように見える駅舎は、レオポルド2世の命により、建築家ルイ・デラサンセリが設計し1905年に完成しました。10年の歳月をかけて完成した駅舎は、内部の細部に渡って豪華な装飾に包まれています。ネオバロック様式を基にした壮麗な装飾や巨大なドーム、大きなホール、階段などが特徴です。豪華さと優雅さを讃えるヨーロッパならではの外観は、何度も「世界で最も美しい駅舎」第1位に選ばれ、その美しさは、「鉄道の大聖堂」とも称されています。ベルギー北部での重要な鉄道の拠点となっていて、国内外の発着路線があります。

 

画像:iStock

 

 

世界で唯一、世界遺産に登録された鉄道駅
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅
(インド/ムンバイ)

インドで最初に完成したボリバンダー駅(1853年開業)が手狭となったため、新駅舎を建設することになり、1887年に完成したのが現在のチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅です。1887年はヴィクトリア女王の即位50周年であったことから、当初の駅名は「ヴィクトリア駅 」と命名されていましたが、1996年、17世紀のマラーター王国の王チャトラパティ・シヴァージーにちなんで改名されました。イギリスの宮殿風に見える壮麗で豪奢な建築物は、ロンドンのセント・パンクラス駅の影響も受けていると言われています。ヴィクトリア朝のゴシック・リバイバル様式と伝統的なインドの様式が組み合わさった建物は、商業都市ムンバイのシンボルの役割を果たし、2004年に世界遺産に登録されています。現在、1日の利用客は300万人超えという巨大なターミナルになっています。

画像:iStock

 


歴史を語る芸術的な玄関口

サン・ベント駅
(ポルトガル/ポルト)

画像:iStock

 

ポルトガル第二の都市ポルトの玄関口となっているのが、サン・ベント駅です。世界で最も美しいと称される駅のひとつで、その美しさの秘訣は、構内の2万枚にも及ぶアズレージョ(陶器製の装飾タイル)でできた壁画にあります。アズレージョによる壁画は、ヴァルデヴェスの戦いやセウタ攻略、ジョアン1世のポルト入城などポルトガルの歴史が描かれた圧巻の美しさ。サン・ベント駅周辺には、ボルサ宮、クレリゴス教会、ドン・ルイス1世橋、中世の街並みが残る港町リベイラがあります。世界遺産のある街ポルトの玄関口に相応しく、アズレージョに見るも鮮やかな白と青の世界観は、ここに降り立つ人、離れる人々に大きな印象を残します。

 

画像:iStock

 

 

世界最多のプラットホーム数
グランドセントラル駅
(アメリカ/ニューヨーク)

画像:iStock

 

ニューヨークのグランド・セントラル駅は、世界最大のプラットホーム数でギネスに登録されています。その数44。そして67の路線があり、ニューヨークへの通勤を支える巨大ターミナルです。1871年10月に旧駅施設(グランド・セントラル・デポ)が完成し、開業ました。1899年から1900年にかけて、駅舎の大規模改装が行われ二代目の駅舎が完成した時、「グランド・セントラルステーション」と改名されました。現在の駅舎は三代目。ボザール様式に建て替えられ、1913年に完成。重厚感のある石造りの駅舎ですが、天井高く広々としており、大理石をふんだんに使った美しい造りは、建物としても歴史的建造物に指定されています。メインコンコースの天井には、金箔で描かれた12の星座と2,500個の星が利用客を見守ります。多くの人が行き交う数だけストーリーがあり、グランド・セントラル駅は、多くの映画のロケ地ともなっています。

 

画像:iStock

 

「ハリー・ポッター」に登場した駅 
セント・パンクラス駅とキングス・クロス駅
(イギリス/ロンドン)

<セント・パンクラス駅>
セント・パンクラス駅とキングス・クロス駅は、隣接した別々の駅ですが、どちらも有名にしたのは「ハリーポッター」に登場するということです。セント・パンクラス駅は、ロンドンの主要ターミナル駅のひとつで、パリやブリュッセルへ向かう国際列車ユーロスターの起終点となっているインターナショナルな駅です。赤い煉瓦造りが美しく、見下ろすような時計塔が威厳を示した荘厳な建物です。こちらの建物の方が、魔法の世界のイメージに合うということで、映画「ハリーポッター/秘密の部屋」では、キングス・クロス駅の外観として登場しました。そのため、こちらがキングス・クロス駅と間違ってしまうケースも多々あるようです。

画像:iStock

 

駅舎はジョージ・ギルバート・スコット卿の設計によるものでヴィクトリア朝ネオ・ゴシック建築です。まるで宮殿のような壮麗な建物は、1868年にミッドランド鉄道のターミナル駅として開業しました。先に記述したインドのチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅の建築に影響を与えています。巨大な駅舎はステーションホテルとして、マリオットグループが運営する「セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル」が入っています。ホテル内部は、非常にエレガントでまるで宮殿の趣き。セント・パンクラス駅に降り立ったら、こちらのホテルでお茶も一興です。

 

<キングスクロス駅>
キングスクロス駅は、セント・パンクラス駅に隣接いていて、こちらはロンドン郊外へ発着する国内路線の駅となっています。1852年に完成した駅舎はイギリス指定建造物1級に指定される文化財でもあり、錬鉄製のトレインシェッドは最も古い時代のものになります。

画像:iStock

キングス・クロス駅は小説『ハリー・ポッター』シリーズにホグワーツ特急の始発駅として登場します。「9と3/4番線」はとっても有名ですね。実際には、9番線と10番線は、別の建物にあるため、映画の撮影では、4番線と5番線で行われました。現在では9番線と10番線のある建物の壁に、「Platform 9¾」を示す鋳鉄製の標識と、壁の中に半分めり込んだ荷物カートのオブジェが設置されていて、毎日記念撮影に訪れるハリポタファンで賑わっています。

画像:iStock

 

★★★

いかがでしたか?
通り過ぎるだけではもったいない「世界の美しい駅舎」は、他にも沢山あります。今回は紹介しきれませんでしたが、ニュージーランドのダニーデン駅、フィンランドのヘルシンキ駅なども有名です。ハブとなる空港からは列車で、その街の顔となる駅舎に降り立ち、建築美、歴史、そこで生まれる別れと出会いのドラマを見て、駅が担う役割をしみじみ感じてみるのもいいかもしれませんね。

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