病は気から、予防は食から。食養生の話【お役立ちコラム】
2017年03月07日 更新▲病は気から、予防は食から。
食養生という言葉を聞いたことがありますか?
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食養生は、中医学の考え方という印象が強いですが、中国のみならず日本でもインドでも古来より、健康維持のために何をどのように食するのがいいのかということが考えられ、先人たちから伝えられ、授かった知恵のことを言います。最近では暮らしに取りいれ、食生活を整えることに関心を寄せている方も増えています。
便利な世の中になり、単に空腹を満たすだけなら24時間困ることはありません。その割には、食の安全については、何かしらネガティブな報道がある度に過敏に反応してしまう風潮があるように思います。
またテレビ番組や雑誌で「〜には○○がいい」と話題になれば、スーパーから商品がなくなってしまうほど、売れてしまったり。それは本当にあなたの身体に必要なものでしょうか?
長生きするには、肉は食べない方がいいと言われたり、むしろ肉は食べるべきだ!と言われたり、一体、どっちがいいの?何がいいの?と迷うこと沢山ありますね。
ただ体にいいから食べるというだけでなく、自然と調和することや身体に取り入れる食物について知ること。そして自分で感じること、考えることが大事です。これが食養生の基本となります。
食養生では、7つの食べ方という考え方があります。
・暖食 暖かいものを食べる、飲む
・少食 腹八分、ボリューム控えめに
・淡食 塩分控えめの薄味を心がける
・慢食 ゆっくりと時間をかけて食べましょう
・暢食 食事は楽しく、気持ちよく
・潔食 新鮮で良質な食材選びを
・専食 テレビや新聞を控えて、食事に専念
食べ方だって大事です。
・朝食は、目覚めたての胃腸にやさしい消化の良いものでエネルギー補給。
・昼食で、しっかり栄養をとる。品数多めにバランスよく。
・夕食は、時間早めに、ボリュームを控える。
引用:http://www.iskra.co.jp/kanpo/chiebukuro/tabid/241/Default.aspx
東洋医学では「医食同源 五味は五臓を養う 」
食べ物を5つの味覚に分け五味と呼びます。そしてこの五味が五臓に入り、それぞれの臓器を養うと言われています。バランスよく五味を摂ることが大切です。
子どもの頃、「のどが痛い」「かぜをひいた」と言えば、おばあちゃんが生姜や葱、庭に実ったかりん、梅干しなどを利用して、手当てをしてくれました。まさにあれは養生食!最近ではお薬に頼らず、おばあちゃんの知恵袋が見直されています。
今や、がんも生活習慣病と言われています。がん保険や医療保険の備えはもちろんのことですが、予防は日々の積み重ね。食習慣の見直しも大切です。1年後、5年後、10年後の自分のカラダは今日造られると思って、食養生を取りいれてみませんか? 実践していくことで結果的に体質改善にもつながります。
一度に全部やらなくても、一部を取り入れたり、できそうなことから徐々にやっていくといいですね。
食養生にご興味のある方は、こちらのサイトをご参考ください。
・イスクラ産業株式会社 漢方では「食養生」は元気の基本
・食養生とは
いかがでしたか?
二十四節気では、春分の頃となります。桜の季節到来とともに、山菜が芽吹いてきます。食物繊維豊富な山菜をいただいて冬にガチガチになった体を目覚めさせ、季節が巡ってきたことを五感で味わい喜びましょう。
(編集部anan)