アフターコロナに向けた旅行への影響【世界8カ国意識調査】
2021年08月25日 更新▲海外旅行には行きたいけれど、一向に出口の見えない現状に一喜一憂し、単調な毎日にフラストレーションを感じる方も少なくないでしょう。皆さんは、withコロナの中、今後の海外旅行についてどうお感じでしょうか?
Travel Voice 観光産業ニュースによると、エクスペディア・クループが、アフターコロナに向けた旅行への影響を調査する「Travel Value Index (トラベル・バリュー・インデックス)」を実施したということです。この調査は、日本を含む世界8カ国約8000人に行われ、その結果として旅行に対する価値観が変化していることが明らかになったとしています。
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以下、トラベルボイス 観光産業ニュースより抜粋してお伝えします。
◆旅行意欲は高い
2021年の旅行意欲についての調査では、34%が「旅行に最も多くお金をかけたい」と回答。
◆アフターコロナでの旅行の意義
コロナ禍でさらに注目が高まっているサステナブル・ツーリズムについては、およそ5人に3人(59%)が「環境に優しい方法で旅行するためなら料金が高くなっても構わない」と回答。
国別で見ると、最も高かったのはメキシコで76%。日本は48%で平均を下回り、8カ国中最低となった。
(中略)
海外旅行再開の切り札として期待されているワクチンパスポートに対する意識についても調査。全体では71%が肯定的な回答を示した。国別では、7カ国すべてが60%を超えているのに対して、日本は51%と最も低い結果となった。
◆旅行におけるプライオリティに変化
トラベル・バリュー・インデックスでは、予約判断に関する調査も実施。調査結果から、旅行予約に関して重視するポイントをランク付けしたところ、最もプライオリティが高かったのは「予約の変更時に全額返金が可能」で、4人に1人が回答。次いで「安全衛生策」となり、コロナ前はトップだった「価格」は3位に後退した。
返金については、特に航空(26%)、バケーションレンタル(26%)で高い結果となった。また、多くの国で格安料金が重要度のトップに挙げられたのは、唯一クルーズ旅行だけだった。
宿泊施設に関して、日本とアメリカの40歳未満の旅行者は、徹底した清掃作業を最も重要な項目に位置付けるとともに、非接触体験とプレミアム特典にも重きを置いていることも分かった。
調査を実施したウェイクフィールド・リサーチ社のポール・ブラガン氏は、「旅行者は、アフターコロナでの自らの旅行を再定義しようとしている。明らかに旅行におけるプライオリティが変わってきた」と説明。パンデミックが始まった頃は、元に戻ることを望んでいたが、「新しい様式が定着するにつれて、新しい体験やスタイルを求める傾向が強まっている」と分析した。
◆予約時の透明性と利便性が重要に
新しい体験を求める傾向は調査結果にも表れており、「新しい体験がしたい」との回答は56%。「初めての場所に旅行したい」は75%、「初めての乗り物で旅行したい」は52%といずれも高い割合となった。
また、自由な時間と引き換えに「休暇」と「昇給」のどちらを選ぶかとの問いに対して、全体では36%が「もっと休暇が欲しい」、64%が「昇給を希望する」と回答。国別では、「もっと休暇が欲しい」が最も多かったのは日本で55%。世界平均を大きく上回った。
このほか、旅行予約については、52%が「幅広い料金と選択肢を見て決めたい」と回答。38%が「宿泊と交通をまとめて予約したい」と回答した。この結果から、同社戦略旅行パートナー担当副社長のグレッグ・シュルツ氏は「旅行者は透明性と利便性を求めている。特に、衛生状態や返金/キャンセルポリシーについて知りたいと考えている」と説明した。
出典:トラベルボイス 観光産業ニュース
「世界の旅行者に起きている予約判断の変化、「サステナブル」や「多様性」の旅行に高い意欲、一方で日本は8か国で最下位に」
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いかがでしたか? 旅行に関する意識は頷けるものだったでしょうか。
世界平均を大きく上回って、「もっと休暇が欲しい」に回答が多かった日本。これは今に始まったことではないように思いますが、家にいる時間も長くなり、一層リフレッシュ欲求も高まっていることでしょう。「行ったことのない場所に行ってみたい」「新しい体験をしたい」など、新鮮な体験を糧に、次の一歩を踏み出したいと思うのは、世界中同じですね。こうした意識調査の結果やニーズの高まりから、withコロナ、afterコロナを見据えた産業やサービスが提供されることにも期待が高まります。1日も早い収束を願いつつ、新しい「何か」を楽しみにしましょう。