旅のポイントお伝えします。その3【ウユニ塩湖後半】
2020年07月21日 更新▲コロナ禍直前、弊社スタッフが体験した南米旅行記をお伝えしています。今回は、その第3弾、いよいよあの奇跡の絶景、ウユニ塩湖を訪れます。澄み渡る鏡張りの湖面、雲の上にいる様な神秘的な光景が生み出されるかの地は、想像以上に美しかった!トリックアートにもチャレンジしましたので、動画と併せて、ぜひご覧ください。
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*「旅のポイントお伝えします。その1」クスコ・マチュピチュ旅行記はこちら
*「旅のポイントお伝えします。その2」【ラパス〜ウユニ旅行記前半】はこちら
◆ウユニ塩原ツアー会社選びのポイント
ウユニの街には旅行会社が沢山あり、サービス内容も様々なので、
通常ツアーは車1台/定員7〜8名ですが、
◎ツアーを手配する際、以下の点を確認・リクエストして申込みをしました。
(ご参考まで)
①長靴レンタルがあること。
雨季の塩湖の朝晩は、サンダルや素足では無理です。
②宝石の道ツアーに慣れた上手なドライバーが手配出来ること。
道無き道を進み、真っ暗な状態での運転もある為、
③新しい綺麗な車を手配出来ること。
宝石道ツアーは、
④途中の宿泊ロッジで個室手配が可能かどうか。
大部屋で寝袋などのパターンもあります。
ウユニ塩湖や高地ツアーは車の屋根に荷物を積んで移動するので、ウユニへ戻ってくるツアーの場合は、必要なモノをリュックなどで持参して、スーツケースはホテルへ預けておくのがお勧めです。
◆セメントリオ・デ・トレンス(列車の墓場)
さて、前日申し込みをしておいた旅行会社へ行き、ツアー開始です。まずは街の南西部にある“セメントリオ・デ・トレンス(列車の墓場)”と呼ばれる場所へ向かいます。
19世紀後半、ウユニ塩湖の塩や鉱物はボリビアの主要産業のひとつで、その輸送手段としてイギリスの会社の出資で太平洋岸まで抜ける鉄道網が整備されていました。しかし、チリとの領土戦争に敗れ、太平洋へ抜ける領地を失ってしまい、その後資源も枯渇。鉱業は衰退、鉄道も廃棄されることになり、列車の多くがそのままウユニに放置されて、列車の墓場と呼ばれるようになったそうです。
100年以上放置された沢山の蒸気機関車はどれも風化がかなり進み、独特な雰囲気を醸し出していました。廃墟好き・列車好きにはたまらない場所です。規制や保護なども行われていないので自由に触ったり乗ったりでき、人気のスポットになっています。
◆ウユニ塩原
ウユニ塩湖はボリビア南西のアンデス山脈にある世界最大の塩原です。この塩原は先史時代の湖が乾燥したもので、ほぼ 11,000 平方キロメートルにおよぶ砂漠のような白塩の大地、岩の形成、サボテンが生える島々の風景で知られています。この別世界のような光景は、中央にあるインカワシ島から眺めることができます。この独特な環境にはほとんど野生動物は見られませんが、多くのピンク フラミンゴが生息しています。
(google)
いよいよウユニ塩湖の中へ。
雨季シーズンの鏡張りの塩湖へ4WDの車で入っていくと、テレビや雑誌でよく見る空と陸の境が分からない風景が広がります。360℃視界を遮るものが無いので、あたり一面が空のような錯覚。雨季でしたが、運よく晴天に恵まれ風も少なかったので、トリック動画や写真の撮影を思う存分楽しむことが出来ました。
夕暮れの景色までウユニ塩湖で満喫しホテルへ戻りました。翌日は、早朝3時に星空と日の出を見る為にホテルを出発。残念ながら、曇り空で星は見えませんでしたが、日の出は綺麗に見る事が出来ました。1日の中でも色々な表情を見る事ができるウユニ塩湖。何日かウユニに滞在して、毎日塩湖に通う方も沢山いるそうです。
ウユニは11月~4月前半が雨季・5月~10月頃が乾季。日本では鏡張りのイメージが強いですが、欧米では真っ白な塩の砂漠の乾季が人気だそうです。端境期には、部分的に鏡張りと塩砂漠が出現し、両方の景色が楽しめることもあるそうです。
◎ウユニ塩湖とその周辺ツアーでは、以下のものを用意しておくとよいでしょう。
*撥水・防水パンツ
塩湖なので布が塩水で濡れるとかなり重たくなります。水が浸み込み難い素材がお勧めです。
*防寒着とカイロ
夏の時期でも朝晩はかなり冷えこみます。高地ツアーのロッジは暖房器具無く氷点下の事もあるので、防寒着とカイロは必須。雨季の夜の塩湖では足元が冷えるので靴用カイロも重宝します。
*長靴内側用のビニール袋
レンタル長靴に穴が開いていたり劣化で水が浸み込んだり、また衛生面が気になる状態のこともしばしば。内側にスーパーの袋のようなビニール袋を履くと便利。旅行会社によってはレンタル長靴が無い場合もあるので、雨季シーズンは要確認です。
*リュック
スーツケースを預けたり車の上に載せたりするので、必要な荷物はリュックで持参する方が便利です。
*カラフルな服
せっかくなので写真映えするカラフルな服がお勧めです。
◎撮影について
今回は、たまたま旅先で知り合ったバックパッカーカメラマンと仲良くなったこともあり、彼に1日専属で撮影をお願いしました。全ての動画と写真の何枚かは、私のiPhoneⅪ
◆ロード・ジュエルズ(宝石の道)
ウユニ塩湖を後にして、“ロード・ジュエルズ(宝石の道)”と呼ばれる高地へ。チリの国境アタカマ付近まで標高5000mを目指して走ります。ロード・ジュエルズは殆どが標高4500m超の荒野で、道なき道をランドクルーザーでひたすら進みます。これまで車が通ったことで出来たと思われる未整備のオフロードは、すれ違う車も無く、たまに他のツアーのランドクルーザーを見かけるだけです。
風化した大小の奇妙な形の岩を見ながら進むと、今回のツアーでの最高標高地点4960m地点へ到着。パリパリとした薄い石の欠片が足元に広がる場所に立つと、世界の果てに来たような気分になります。(実際、世界の果てなのですが)本当に異世界の雰囲気です。
高度が上がると樹木は見られなくなり、低層の草へ。その後草もまばらになって、とうとう乾いた岩だけの世界に変わりました。
今回のツアー最高標高地点4960m地点
アルボル・デ・
◆コロラダ湖
ラグナ・コロラダとは、ボリビアのアルティプラーノ南西部にある浅い塩湖。チリとの国境近くのエドゥアルド・アバロア国立自然保護区内にある。 湖には白色の硼砂の島がある。湖水の赤い色は藻類の赤い堆積物や色素による。 ラグナ・コロラダはラムサール条約登録湿地である。 コバシフラミンゴが生息する。 ウィキペディア
また途中にはラグーンも沢山あり、背後に広がる山々や湖面の色など、それぞれの湖で違った美しさが見られどこもとても感動的でした。いくつかのラグーンでは野生のフラミンゴの群れを見る事ができました。
夜は山小屋ロッジに宿泊して、翌朝まだ暗いうちに出発をして間欠泉へ行きました。車のヘッドライトで照らされた間欠泉からは、勢いよく蒸気が噴出します。その後、近くの温泉へ行きました。温度が38℃くらいとぬるめの湯。明るくなってはいましたが、外気が寒いので入浴後は凍えそうです(笑)
その後、私たちはウユニへ向かって昨日とは違うルートで降りて行きましたが、このままチリの国境まで送ってもらいチリへ抜けるパターンもあります。標高4000m付近に近づくと、かなり低くなった気分になるので不思議です。酸素が濃くなり緑色の植物も増えてきます。草原には野生のビクーニャを見かけました。
ロード・ジュエルズ(宝石の道)と言うのは、美しい山々やカラフルな湖など変化に富んだ景観が見られる一帯の事で、整備された道があるわけではないのでドライバーによってルートは様々になるようです。実際に行ってみると、まさに宝石のような景色が広がっていました。
次回は、イグアスへ向かいます。(続く)