日本人の知らない!「シチリアの朝ごはん」
2014年06月19日 更新▲Granita(グラニータ)
strawberry hibiscus granita 2 / elizaraxi
シチリアの朝といえば「グラニータ」です。
グラニータとはご覧のとおり一見するとカキ氷のようなデザートですが、これにブリオッシュ(パン)を浸して食べるというのが、シチリアのポピュラーな朝食です。シチリアのブリオッシュは、ミルク味の柔らかい丸パンです。(写真ではクロワッサンと並んでいます)
写真のグラニータはイチゴ味ですが、ピスタチオやジャスミン、アーモンド、サボテン、チョコなど様々な種類が存在し、いろんなバリエーションが楽しめます。ちなみに、ジャスミン味のグラニータは、今回、ベルバッコさんのレポートでご紹介した街「トラーパニ」の限定味ともいわれています。
Brioches, croissants et pains au chocolat – 2013-109 / fred_v
グラニータは原材料にシロップを加えて凍らせるというシンプルな製法なので、素材の味が凝縮されています。そして、ジェラートよりも後味がさっぱりしていることから、暑い夏には特に重宝されます。グラニータを作るうえで最も重視されるのが「頻繁にかき混ぜる」ということなのですが、この根気の要る工程を機械ではなく「手動で行っている」店で味わうのがポイントです。
元々は、エトナ山の雪を食べたことから始まったといわれるジェラートやグラニータ。一説によると、かのルイ14世もグラニータが気に入り、職人をヴェルサイユ宮殿まで呼んだという逸話もあります。「カキ氷にパン?」なんて、食わず嫌いでいると損をします!シチリアで優雅な朝を迎えるご予定のある方は、ぜひ味わってみてくださいね。