出入国は並ばずに自動化ゲートでGo【年末年始の海外旅行】
2017年11月09日 更新▲年末年始に海外旅行へ出かける方も多いと思います。ワクワク楽しみな海外旅行ですが、どうしても避けられないのが空港の混雑です。チェックインで並び、セキュリティで並び、出国審査でまた並ぶ・・・通常期でも海外旅行の場合、2時間前には空港に行かなければなりませんが、年末年始やGWは、3時間前じゃないと間に合わないかもといった不安があります。
チェックインも最近では自動化が進んでいますが、日本の空港では、出国審査も自動化が進められていることをご存知でしょうか? 事前に登録は必要ですが、これでだいぶ並ぶ時間が短縮できるんです。また、海外の空港でも出入国審査の自動化が進んでいます。
年末年始にご旅行の方、海外出張が多い方は、ぜひご一読くださいませ。
★★★
1、自動化ゲートがある日本の国際空港
成田空港 第1ターミナル、第2ターミナル
羽田空港
中部セントレア
関西空港
(2017.11月現在)
2、自動化ゲートってどんなの?
手続きの簡素化、迅速化を目的に自動化ゲートの設置が進められています。時間短縮はもちろんのこと、パスポート増補する手間も省けます。
自動化ゲートを使うためには、事前に登録をしないと使えません。ここがちょっと面倒ですが、一度登録すると、そのパスポートの有効期限を迎えるまで、使えます。
①のディスプレイに手順が出ます。
②の所に、パスポートの顔写真があるページを読み込ませます。
③の部分に、事前に指紋登録した指を乗せて、照合します。
この一連の流れ、わずか30秒!
早いですよね。
出典:成田空港HP
「自動化ゲート」は、パスポートと指紋の照合で本人確認を行い、自動的に出入国手続きができる「出入国管理システム」です。出国審査前に自動化ゲートの利用登録をしておけば、出入国審査場が混んでいるときでも、審査カウンターの長い列に並ばずに、自動化ゲートの専用レーンを使って、スムーズ&スピーディーに出入国審査の手続きを行うことができます。
引用:政府広報オンライン
3、登録って?
利用登録ができるのは、日本国籍を持っている日本人、再入国許可を持っている外国人、みなし再入国許可制度の対象外国人です。
自動化ゲートを設置している空港、または東京・名古屋・大阪の入国管理局で事前に登録します。
出発当日の登録も可能ですが、受付時間があるのでご注意を。
4、注意すること
日本で自動化ゲートを通過した場合、出入国のスタンプは押印されません。
海外旅行保険金を請求する場合、査証スタンプが押印されたパスポートが必要になることがあります。クレジットカード付帯の保険金の場合は、特に必要です。各ご加入の保険会社、またはクレジットカード会社へお尋ねください。
※@とらべるの場合、eチケットやホテルバウチャーなどで渡航証明ができない場合など、事象によっては、査証スタンプが必要となることがあります。
スタンプは通過後に、職員さんにお願いすれば押印してもらえます。
5、海外空港の出入国自動化ゲート
①日本人優先ゲートフォンランド・ヘルシンキ
ヘルシンキ・ヴァンター空港では、日本人は自動化ゲートを利用することができます。事前登録は必要ありません。詳しくはこちら→フィンエア
ヘルシンキ空港は、乗り継ぎ時間30分を実現させた空港で、コンパクトで機能的に造られています。自動化ゲートでイミグレーションもすぐに通過できるので、ヘルシンキから欧州各国(シェンゲン協定加盟国)への乗り継ぎはとても便利です。
筆者も出国時に利用しましたが、有人窓口の長〜い行列を横目に、長時間並ばずにすみました。
自動化ゲートを通過すると、査証スタンプを押してくれる窓口が正面にありました。
ICチップ対応のパスポートであること
スキャンして
顔写真を撮影して終了
出典:Helsinki Airport
②長蛇の列解消に向けて、アメリカ合衆国の場合
入国審査ではUS-VISITが導入されていて、顔写真、指紋スキャンなどがあるため、どの空港も大変な時間がかかります
一部の空港では、APC(自動パスポートコントロール)の利用が可能になり、入国審査の迅速化を図っています。しかも!日本語に対応しているので、英語の質問にドキドキしていた人にはありがたいですね。
APCを利用するには、(ビザなし渡航者の場合)
・90日以内の観光・ビジネス旅行目的の日本人を含む短期滞在者
・2008年以降、同じパスポートで1回以上訪問したことがある
・ESTAを取得している
などの条件があります。
設置空港や条件など、詳しくはこちら→PDF
③その他、自動化ゲートを利用するには事前登録が必要な国な国
ほとんどが在住者や、頻繁なリピーター、海外出張者向け
・台湾
直近12ヶ月以内に3回以上台湾を訪問した人向けに、入国審査をスピーディーに通過できるサービス「常客証」が日本からオンラインで申請・取得可能です。
詳しくはこちら→http://restartlog.com/taiwan-immigration-01.html
・香港 e-道
12カ月以内に3回以上香港を訪問したことがある。所定の航空会社が発行したマイレージプログラムの会員であるなどの条件があります。
・イギリス IRIS「虹彩」
半年に2回、もしくは1年に4回以上UKを訪問する者など条件があります。
・バンコク・スワンナプーム空港
タイ航空及びスターアライアンスメンバー航空会社のCクラス以上
いかがでしたか?世界中の空港で、旅客処理のスピードアップ化を図るため、生体認証のシステムが広まってきています。順次設置されていくことが見込まれるため、ご旅行の際は、ご利用になる入国空港の自動化ゲートを調べてみてくださいね。