ゴールデンウィークに気をつけたい病気【お役立ちコラム】
2017年04月10日 更新▲ゴールデンウィークに気をつけたい病気
新年度のあわただしさが落ち着いたら、
すぐにやってくるのがゴールデンウィーク。
この時期は、気候の良さから屋外で過ごす時間が長かったり、
長距離の移動や渋滞により車内での時間が長びくこともありますよね。
今回はそんなこの時期に、注意すべき病気をご紹介します!!
熱中症
熱中症と言えば夏のイメージですが、
この時期も意外と多く発症しています。
春の時期は夏に比べて体が暑さに適応できない状態にあり
まだ発汗機能の働きが十分ではありません。
さらに、湿度も高まるこの時期は、夏ほどの暑さでなくても
熱中症になる危険性が高くなります。
それなのに、危機意識は低く、対策を怠りがち。
特に、屋外で過ごす時や
ゴールデンウィークにはつきものの渋滞時には、
喉が渇いたと感じる前に水分を補給するなど、
この時期も気を抜くことなく、しっかりと熱中症対策を行いましょう。
食中毒
食中毒が最も流行する季節は、もちろん夏ですが、次いで多いのが春。
この時期の気温は、夏ほどではないとはいえ、
車内や直射日光のあたる場所では、想像以上に気温が上昇します。
お弁当や食材などを保管する場所には十分注意しましょう。
また、BBQなどの際に特に気をつけたいのが
「病原性大腸菌O-157」です。
「病原性大腸菌O-157」は、
「75度以上で1分以上の加熱」をすることで
死滅すると言われています。
調理の際、器具や手から生野菜などへの感染が
原因となる場合もありますので
加熱の際だけでなく、食材の管理にも注意しましょう。
重症化した場合は合併症を起こして死亡する場合もあります。
この時期でも、十分な加熱や洗浄でしっかり防ぎましょう。
エコノミー症候群
旅行や帰省の計画も多いこの時期、
長時間の移動の際に気をつけたいのが
「エコノミー症候群」と呼ばれる「静脈血栓塞栓症」です。
静脈血栓塞栓症(エコノミー症候群)とは
長時間姿勢が固定されることにより血液の循環が悪くなり
下肢の静脈に血栓ができる(深部静脈血栓症)
↓↓↓
できてしまった血栓が自然に解ける前に剥がれて
肺の血管に詰まる(肺血栓塞栓症)
↓↓↓
それが
エコノミー症候群と呼ばれる「静脈血栓塞栓症」
長時間体を動かしにくい環境なら飛行機の中だけではなく、
渋滞や長距離移動の車やデスクワークでも起こる可能性はあります。
「水分補給」と「簡単なストレッチやマッサージ」で予防しましょう。
足や膝の腫れやふくらはぎや大腿に痛みがあった場合は深部静脈血栓症、
さらに突然胸痛や息切れがあった場合は肺塞栓症の症状が疑われます。
症状の程度は軽度から重症までありますが、異変を感じたら、
自己判断せず速やかに医療機関を受診しましょう。
注意を怠ると、せっかくの楽しい時間が台無しになるどころか
命が危険にさらされる場合もあります。
楽しいゴールデンウィークを過ごせるよう、
しっかりと予防や対策をしましょう。
(編集部kamada)