2020.7月号の編集部だより #ニューノーマル
2020年06月24日 更新▲みなさま、こんにちは。
夏至も過ぎ、梅雨が明けたら本格的な夏を迎える今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
1月に中国・武漢での新型コロナウイルス感染症の報道があってから、あっという間に半年が経ち、季節が二つも変わってしまいました。
世界に目を向けて動向をチェックしていると、少しずつ変化が起きて、前に進んでいるように思います。欧州各国では、3ヶ月に及ぶロックダウンを経て、入国の緩和が広がりつつあります。ドイツとフランスなどヨーロッパの多くの国が2020年6月15日、EU27カ国、イギリス、そのほかスイスなどを含むシェンゲン協定国からの旅行者の受け入れを始めました。シェンゲン圏以外の国や地域からの受け入れは、まだまだ先になりそうです。国境の開放は徐々に進んではきていますが、感染の第2波、3波への懸念もあり、従来のように観光で訪れるというところに至るまでは、やはり時間がかかりそうです。
日本も出入国制限の緩和
“アフターコロナ”と言われるパンデミックの終息はまだ見えてこないまま、徐々にではありますが、世界は“ウイズコロナ”を選んだように思います。いずれにしてもシステムから価値観、習慣、常識までありとあらゆることが変化し、加速度的に進化することは間違いないと思われます。そしてその新しい状況・常識は、“ニューノーマル” という呼ばれ方をしています。(なんだか、最近カタカナニューワードが増えましたね笑)
観光産業ニュース「トラベルボイス」によると、航空会社の利用者向けサービスでは、乗務員や乗客同士の距離を保ち、ヒトやモノと接触する機会を減らす方向へシフトしているということです。具体例としては、チェックインひとつとっても対面はおろか、自動チェックイン機のタッチパネルさえ使われず、オンラインチェックインが主流となります。機内頭上の荷物入れの出し入れもなくなり、座席下に。座席ポケットの雑誌なども消え、航空会社のアプリを通して、乗客自身のデバイスでエンターテインメントを楽しむことになるということです。非接触型にシフトするのは、航空会社だけではありません。ホテルなど宿泊施設においても同様に、新たな衛生・清掃基準での運営が始まっています。いかに空間と清潔を保ち、タッチレス、3蜜回避を実現できるかが、新しいホスピタリティの評価基準に加わりそうです。
一般の人が観光で移動するようになるのは、ワクチンや治療薬が出来てからになると思いますが、次に海外旅行に行く機会が訪れた時には、未来を旅しているような気分になるかもしれません。もう完全な終息はなく、インフルエンザのように新型コロナウイルスとも共存していかなければならず、少しずつ免疫を獲得していくことになるのでしょう。
旅行に行ける日がくるのが待ち遠しく、楽しみでもありますが、今日も最前線で闘い、命と向き合っている医療従事者の方々の奮闘、日常を支えてくださる仕事に従事されている方々への感謝を忘れてはなりません。感染を広げないことを第一に過ごしたいものです。
それではまた来月〜。
(編集部anan)