2022.2月号の編集部だより
2022年01月25日 更新▲1月18日、歌会始の儀において天皇陛下がお詠みになったお歌。
世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ
世界との人々の往来が再び盛んになる日の訪れを願われるお気持ちをお詠みになりました。
日本のことだけでなく、世界の苦難に寄り添ったお歌が、英語でも世界に発信されるのは素晴らしいことです。
本当に本当に。世界中の人がコロナ禍が収束した先に、人々の往来が再び盛んになる日を待ち侘びていますね。
★★★
さて、今月は世界の美しい冬景色をお届けしましたが、いかがでしたか?
何億年もの歳月をかけての形状変化し続ける自然の造形はダイナミックで、息を飲み畏敬の念を感じずにはいられません。人の手が入った場所もまた、その地独特の環境との融合によって、積み重ねられた美しさを感じます。そして、美しい冬景色ならば、日本こそ、数え切れないほどあるのではないでしょうか。
日本は、世界でも有数の豪雪地帯。他に数えられる世界の豪雪地帯は、カナダとアメリカの国境あたりの山岳部や、スカンジナビアの西側となっていて、人は住んでいない所がほとんどです。人口が多く豪雪という点では、実は日本は世界一なんだとか。しかも国によって指定されている「豪雪地帯」の面積は、なんと国土の51%。つまり日本の半分以上は豪雪地帯というわけですから驚きです。
雪が少ない地域に住んでいると、その苦労も知らず、雪景色が美しいなど幻想的に感じてしまいますが、「いつか行ってみたい」に日本の雪景色も加えてみたいと思います。
それではまた来月〜。
お身体に気をつけてお過ごしください。
(編集部anan)