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2025.9月号 編集部だより【駅と空港。別れの余韻】

2025年08月24日 更新▲

みなさまこんにちは。

今月は、「世界の美しい駅舎」をご紹介いたしましたが、これまでに経験した出会いと別れのシーンを思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「出会い」の方は、喜びが大きいので、どちらかと言うと「別れ」の方が記憶に残るのかもしれません。自分のことだけでなく、たまたま遭遇した人様の「別れ」のシーンが印象に残る場合もありますね。記事を書きながら私は、オスロとヘルシンキの駅で見かけたカップルの別れのシーンが蘇りました。北欧諸国では徴兵制があるので、迷彩服を着た彼と、涙涙の彼女が離れ難きハグをしている姿はとても印象的でした。それは、日本では見かけることのないシーンであり、平和的な北欧のイメージとは違ったものとして、強烈なインパクトがあったのだと思います。

「別れ」については、旅立つ側と見送る側と二つの立場がありますが、大抵の方がそのどちらも経験されていると思います。そして、空港での別れと駅での別れも、心情的に少し違ったものがあるように感じます。

 

画像:iStock

 

駅での別れは、列車の扉が閉まる直前まで一緒に別れを惜しむことができます。ゆっくりと、その人を連れ去る列車は、別れの余韻を長く残します。ホームを列車と並行して歩き走る人もいるし、可能な限り窓越しのその人を見えなくなるまで見送ることもできます。自分の目の前から消えていく姿を見るので、切なさや寂しさがじわじわといつまでも広がります。旅立つ側も少しずつ引き剥がされていく感覚が続くものかもしれません。

一方、空港での別れは、物理的に遮断される感覚があって、一度別れると簡単には会えない距離や時間の重みを感じることになります。見送る側も見送られる側も、保安検査場を通過したら、もう姿は見えなくなってしまうので、共有していた世界に区切りがつき、より「旅立ち」感が強まります。保安検査場を無事に通過するのを見守りつつ、姿が見えなくなるまで、手を振り合った経験をした方もいることでしょう。まだ同じ建物の中にいるのに、もう会えないと思うと、とても切ないものがありますが、諦めや受け入れるという意味では、心を新たにするイニシエーションに近いものがあるように感じます。

まとめると、列車は「連れられていく」感覚があるので、別れの余韻と未練を残しやすく、空港だと保安検査場の先へは自らの足で進むので、決意と共に気持ちの切り替えが必要です。どちらもドラマチックな別れのシーンではありますが、同じ「さよなら、またね」でも、心に響くものや温度が違うのかもしれません。

どんな出会いも別れも、人生の中の通過点。
これからどんな出会いと別れが待っているでしょうか。

それではまた来月〜。

(編集部anan)

 

 

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