2018.8月号の編集部だより
2018年07月24日 更新▲みなさまこんにちは。
夏休みの海外旅行特集第二弾として、今回は“いやげもの”をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
“いやげもの”と聞いて、ひとつ思い出しましたのが、こちら↓
画像:TRAVEL-MODE A
木の影から覗くような仕草を見せて、ちょっと不気味ですよね。
こちらは、ノルウェーのトロールです。フィヨルド巡りをした際、土産物店には、ありとあらゆる種類のトロールグッズがずら〜っと並んでいました。
トロールは、北欧諸国に伝わる森の番人のような妖精です。有名なところではフィンランドの『ムーミン・トロール』ですね。日本のアニメでは『トトロ』。アナ雪にもコロコロと石が転がるようなキャラクターで登場しました。
ノルウェーでは、不気味に怖く描かれることが多いようですが、トロールは、無下に扱うと災いをもたらし、敬意を払えば、富と幸運がもたらされると言われています。これは、森、広い意味で大自然への畏敬の念の表れだと思うのですが、ノルウェーの人たちにはこの不気味なトロールが大人気です。お世辞にも「かわいい」とは言えません。ラッキーアイテムとして “おみやげ” にしたいのはやまやまですが、やっぱりこれは・・・もらった側からしたら、“いやげもの” になるでしょうね。
ノルウェーの大自然の中にいると、私の存在も、私の悩みも憂も針で突いた点ほどもなくちっぽけだと感じたことを今でも思い出します。そんな自分を思い出すために、自分用思い出“おみやげ”としては、買っておけばよかったのかな? 今更ですけど。
自然は時に、人間の想像をはるかに超えて猛威をふるいます。多くの犠牲者と被害を出した西日本豪雨も、そして今年の夏は、命に関わる酷暑となりました。犠牲になられた方々を悼み、改めて自然を畏れ、慎みを持ちたいと思います。
みなさまの夏休みが元気一杯、楽しいものになりますように!
それではまた来月〜。
(編集部・anan)