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Category: ヨーロッパ


世界のお祭り・イベントびっくり箱 Vol.1【ドイツのなまはげ!?】

2018年12月20日 更新▲

||| 新連載スタート |||

みなさまこんにちは。
世界おやつびっくり箱のシリーズに引き続き、2019.1月号から、新たに「世界のお祭り・イベント」を連載してまいります。Vol.1はドイツ・東欧から! 初回からおっかなびっくりですぞ〜。

★★★

Vol.1 ドイツのなまはげ!?

先日、“男鹿のなまはげ”をはじめ8県10行事「来訪神、仮面・仮装の神々」が、ユネスコ無形文化財に登録されたというニュースがありました。仮面・仮装の異様な形相の神様が、日本各地に沢山いらっしゃるのですね。来訪神とは、「年に一度、決まった時期に人間の世界に来訪するとされる神(出典:Wikipedia)」のことで、“男鹿のなまはげ”は、大晦日の日に「家々を巡って厄払いをしたり、怠け者を諭したりする。(出典:Wikipedia)」とあります。

仮面・仮装の来訪神は、実は日本だけじゃないんですよ。今回ご紹介するのは、クリスマスシーズンにドイツのバイエルン地方、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、スロベニアに登場する“なまはげ”です。

 

その名は、

 

クランプス(Krampus)

 

めちゃくちゃ怖い!!

 

Bad Toelz, Germany – December 8: participant of a traditional pageant called krampuslauf with fantasy costumes and handmade wooden masks on December 8, 2018 in Bad Toelz, Germany



なまはげどころではなく、これは大人も泣きますね。怖いです。

クランプスは、聖ニコラウスのお供的存在で、聖ニコラウスは、サンタクロースのモデルと言われるだけあって、子どもたちに優しく菓子を配るのに対し、クランプスは“悪い子”を連れ去り、「勉強をするように」「親の言うことを聞くように」と鎖や鞭をふるいながら諭すのだそうです。その姿は半分“ヤギ”、半分“悪魔”。しかも悪い子を地獄へ放り投げる為、手には樺の木のフォーク、背中に籠を背負っているというから、、、もっと怖い! 子供だけでなく女性も警告の対象なのだそう。やっぱり怖い!!
これぞ、まさしく「泣く子も黙る」状態ではないでしょうか。

 

1900年代のクリスマスカードに描かれたクランプス。
本当に籠に入れられてる〜〜〜。

 

こちらはオーストリアのクランプス。
右側に聖ニクラウスがいます。

Graz, Austria – December 2017: Krampus masked People in Graz at a Krampus Festival parade for advent before Christmas

 

このお祭りは、12月6日の聖ニコラウスの日前後に、各地で「クランプスデー」「クランプスナイト」と呼ばれ、街にいる人たちを怖がらせながら開催されています。

クランプスもなまはげも、なんだかほぼほぼ趣旨は同じですよね。ヨーロッパと日本、こんなに離れていて、宗教も文化も違うのにどうして同じようなキャラクターが生まれたのでしょうか? 昔々その昔の方が、地球が小さくて世界は狭かったとか!? 笑。お国も時代も超えて、子供の健やかな成長を願うのは、世界共通ということですね。

この時期、東欧へお出かけになる際は、ぜひクランプに叱られて来てくださいね。

 

参考:
Wikipedia クランプス
National Geo Graphic クリスマスの悪魔、クランプスの起源

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青い街でインスタ映えをねらえ【特集*世界のブルーシティ】

2018年10月14日 更新▲

今回のTRAVEL-MODEは、青い絶景の街を特集します。空に海に溶け込むように街全体が青い世界とは、どのような所でしょうか? 年末年始の海外旅行で、日本より過ごしやすい所で、そして混雑しない穴場に行ってみたいという方、ぜひ参考にしてみてくださいね。

★★★

 

エキゾチックで神秘的な青い街「西のシャウエン」

 

画像:iStock Stairway in the blue medina of Chefchaouen, Morocco

 

 

モロッコ・シャウエン

世界中の旅行者を魅了してやまないこの街は、モロッコにあります。モロッコは、白い都=カサブランカ、南の真珠=マラケシュ、迷宮都市=フェズと、どこも魅力的で、どこを拠点にするか迷いますね。シャウエンはフェズからバスに揺られて4時間程のモロッコ北部の街です。

 

Chefchaouen / martina.abba

 

シャウエンの街が青いのは諸説あり、その昔スペインから逃げ、ここに定住したユダヤ人たちが、家や道を作る際に、ユダヤ教で神聖な色とされる青で染めていったという説が、有力のようです。ユダヤ人たちはイスラエルへ向かいましたが、青く染める風習だけはこの街に残ったということです。

 

画像:iStock Color image of a street in the famous blue town Chefchaouen, Morocco.

 

他の大都市の規模程はありませんが、シャウエンの旧市街(メディナ)もやはり迷路のように入り組んでいて、幻想的な青い路地の中で彷徨うと、まるで夢の中にいるような気分になることでしょう。
のんびりとした田舎町を、一層非現実的な雰囲気へ導いてくれるのが、猫。メディナで迷子になってみたい人も、迷路から抜け出したい人も、猫に誘われてみてください。不思議な体験に出会うかもしれませんね。

モロッコ・シャウエンの旅行ガイドはこちら→トリップアドバイザー

 

“ブルーシティー”の愛称で知られている「東のジョードプル」

 

画像:iStock Jodhpur, India – November 20, 2012: Women chatting in Blue city

 

インド・ジョードプル

 

モロッコのシャウエンと並んで、青い街として知られているのがインドのジョードプル。インドの北西部にあり、デリーから飛行機で1時間半、夜行列車では約11時間かかります。ジョードプルは、タール砂漠の入り口にあり、長さ10kmの城壁に囲まれた城郭都市でもあります。

 

Jodhpur, The Blue City / SkilliShots

 

画像:iStock Jodhpur the “blue city” in Rajasthan state in India. View from the Mehrangarh Fort.

 

ジョードプルの街が青い由来は、カースト制度(身分制度)の上位階級であるバラモン(僧侶階級)たちが住む家を青く塗ったのが始まりで、他の階級の家と区別するために塗られたと言われています。また、塗料には殺虫効果があり、虫が寄り付かないのと、遮熱効果があり涼しくなる効果があるそうです。

 

画像:iStock Jodhpur, India – March 7, 2016: Famous victorian Clock Tower in Jodhpur, India

 

ジョードプルは、マールワール王国の首都として栄えたインド有数の古都。時計塔がシンボルの旧市街サダルマーケットは、人、車に牛も混じって賑わいます。神秘的なイメージのモロッコのシャウエンと比較すると、エネルギッシュな生活感に圧倒されるかもしれませんね。
インドの人たちは、皆人懐っこいと言いますが、ここジョードプルで、よき旅の体験へと誘ってくれるのは子どもたちかもしれませんね。

 

Fuerte Mehrangarh en Jodhpur / david.dominguezm

 

『ONE PIECE』のアルバーナ宮殿のモデルになったと言われるメヘラーンガル城砦は、メインの観光スポットです。建物内部の展示や装飾も素晴らしく、ここから絶景の青い街を一望することができます。混沌とした街中と、見渡す青い街の美しさのギャップに、インドの魅力を感じることでしょう。

ちなみに、ジョードプルとよく似た地名に“ジャイプール”がありますが、こちらはピンクの街と呼ばれています。青い街、ピンクの街を比較しながら訪ねるのもいいですね。

インド・ジョードプルの旅行ガイドはこちら→トリップアドバイザー

 

青い肌に白い帽子、小さな森の妖精たちの村

 

pueblo pitufo / manuelfloresv

スペイン・フスカル (Juzcar)

みなさんは『スマーフ』をご存知でしょうか?
スマーフ!? なんだったっけ?という感じでしょうか?

Una prueba de que estamos en el pueblo pitufo #Juzcar #MediTB15 / Julen Iturbe-Ormaetxe

はい。こちら↑がスマーフです。
見たことある!って方も少なくないと思います。

スマーフは、このキャラクターの名前ではなくて、青い肌をした架空の種族の総称です。ベルギーの漫画で、その人気がヨーロッパからアメリカにも飛火し、2011年にスマーフの世界を描いた映画が公開されました。そのPRイベントの場所として選ばれたのが、スペイン・アンダルシア地方にある小さな村、フスカルだったのです。

元々は、白い家々が建ち並ぶ村だったそうですが、このPRイベントのために村全体をスマーフ色、つまり青色に塗り替えられたというのです。学校も病院も教会も!まさに村全体で協力!すごいですよね。

イベント開催から、次々にスマーフファンが訪れ、村を訪れる観光客はうなぎ登りに増加! イベントが終了したら、元の色に戻される予定だったそうですが、住民投票の結果、このままの色を残すことになったそうです。今ではスマーフグッズで溢れるおみやげ屋さんもあり、建物にはスマーフ壁画、インフォメーションはスマーフたちの家となるきのこ! バルコニーから顔を出すぬいぐるみなどなど、至る所にスマーフたちが潜んでいます。村全体でスマーフファンを歓迎しているようで、いいですね。人口250人に満たないこの小さな村の経済効果は、絶大だったということです。

スマーフイベントの動画はこちら→http://www.juzcar.es/4709/juzcar-pueblo-cine

 

画像:iStock Juzcar, blue Andalusian village, Andalusia, Spain. The Smurf village

 

フスカルへ行くには、交通手段が車しかなく、旅行者はレンタカーするか、バス(本数少ない)タクシー(帰りまで待っててもらう)で行くしかありません。最寄りの町、ロンダから24kmということです。写真を撮ったりしながらも1時間くらいで廻れるようです。

そして、フスカルはスマーフだけでなく、ハイキングしたり、ジップラインなど美しい自然と景観を楽しむこともできるようです。可愛らしいホテルや民宿など(もちろんスマーフ色)もありますので、慌てず急がず1泊するのもいいかもしれません。アンダルシア地方へ行かれる方は、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

フルカル村インフォメーション(市議会HPトップ)→こちら
宿泊案内、バスのタイムテーブルやイベント情報はこちら→Júzcar市議会HP
村のホテル、口コミ情報はこちら→トリップアドバイザー

 

画像:iStock Pueblo Pitufo de Juzcar, Malaga

 

さて、いかがでしたか?
青にも色々ありますね。シャウエンの青は、街そのものがいくつもの青を重ねたアラビア文様・ゼリージュのようです。メヘラーンガル城砦から一望するジョードプルは、まるでレゴブロックで組み合わせたようにも見えますし、フスカルの青は元気の良いスマーフ色一色です。訪れる季節やお天気、そして見る人の心模様でも、その時々で “青”は変化し、印象を残すことでしょう。いずれも一度は訪れてみたい夢のような所であることは間違いありません。

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【世界の街から】今年は 20分31秒!@スイス

2018年04月18日 更新▲

何が燃えているの〜〜〜!?ちょっと怖いんですけど、読めば納得。スイスならではの大事なお祭りのようですよ。一体どんな願いが込められているのでしょうか?

★★★

 

(本日の画像は全て、テレビの画像とスクリーンショットです)

今年は4月16日に開催された

チューリッヒの春祭り、

「セクセロイテン(Sechseläuten)」。

午後からパレードが始まる頃には雨も上がり、

曇り空の下、

チューリッヒの春の伝統行事が行われました。

雨は上がりましたが、私は今年は出かけずに、

夕飯の準備をしながら、

テレビでお祭りのもようを観ていました。

今年の Böögg (ベーグ=雪だるまの形をした人形)は、

20分 31秒で燃え尽きました!

この時間は決して短くはありませんが、

2015年に20分39秒で爆発した年と一番時間が近いのだとか。

ちなみに2015年の夏は、とても晴れた日が多く、

暑い夏だったと記録されています。

(燃え尽きる時間が短いほど、美しい夏になるハズなのだそうです。

あくまでも、占いというコトで)

ベーグの燃え尽きる瞬間の映像とニュースです。

8:20 Uhr: Das ist es – er ist explodiert!  (NZZ)


臨場感や迫力は、

その場で目の前で見るのとは比べものになりませんが、

着火の瞬間とか、ベーグが燃えゆく細かな詳細は、

テレビの方がアップでよく分かりました。

ベーグの首が爆発して飛んだ瞬間、

「wunderbar!!(素晴らしい)」

と、声を高らかにあげるテレビ局のアナウンサー。

これを見て、

“素晴らしい” と声に出せる感覚は、

自分にとってはなかなか理解に苦しむ〜!

と言うのがホンネ。

何度目にしても、スゴイ瞬間です!!

毎年行われる伝統のお祭りであるとは分かってはいても、

スイス生活での

カルチャーショックの一つでもあります。

何はともわれ、

無事に春のお祭りが終了してよかった ♪

今年もスイスに、美しい夏がやって来ることを期待!

 

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スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報満載!
Apfelさんのブログ
『スイスの街角から』こちら
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世界のおやつびっくり箱【世界のお菓子シリーズ】Vol.13 フランス

2018年02月16日 更新▲

Vol.13 頭から?お尻から?どこから食べる?

 

ボンジュール♪(こんにちは)
久しぶりのおやつシリーズです。クリスマス拡大版以来の登場です。

今回は、可愛らしくて食べるのを躊躇してしまうケーキをご紹介します。
これ。

画像:youtubeより

 

子羊ちゃんです。可愛いですね。
このお菓子の名前は、

アニョー・パスカル(L’agneau Pascale)

 

どんなお菓子でしょう〜♪

アニョー・パスカルは、フランスのアルザス地方で、復活祭の時期によく見られる子羊型の焼き菓子です。「アニョー」が仔羊のことで、「パスカル」が復活祭のことを意味します。

仔羊のカタチは、キリストの復活祭の際にいけにえの羊を食べるユダヤ教の習慣に由来していると言われています。
仔羊の焼型は、同じくアルザス地方のスフレンハイム村名産陶器で出来ていて、羊の片面ずつ2枚の型が合わさって出来ています。(動画参照)この型がまた味わいがあって、かわいいです。フランスの蚤の市で見かけた方もいるのではないでしょうか。
焼きあがって型からはずした仔羊ちゃんは、パウダーシュガーでお化粧をして、首にリボンを結んでおしゃれします。何と言っても、神様へのいけにえですから。
アニョー・パスカルは、復活祭の前、3月中〜4月中くらいの時期にしか、お目にかかることができないけれど、地元の人たちは、パン屋さんやケーキ屋さんにアニョー・パスカルが並ぶと、春の訪れを感じるのですって。季節を感じる食べ物は、世界中にあるのですね。

さて、お味ですが。ビスキュイタイプの生地で、ふんわりあっさりした味わいということですが・・・。どこから食べましょ〜!?
福岡の銘菓に「ひよ子」があります。気分はひよ子を食べる時と同じですね。ちなみに私はお尻から派でしたけど。

久しぶりの「世界おやつびっくり箱」ですので、恒例の巨匠動画!探しましたよ〜。いらっしゃいました!アルザスのお母さん。撮影はお父さんのようです。たくさん焼いて、家族・親戚・お友達などに配るんでしょうね。キッチンに鉄瓶が置いてあります、日本にゆかりのある方なのでしょうか?
それでは、作り方、どうぞ〜。

 

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『ノルウェー/ フィヨルド・ベルゲンの旅2』ドロッペさんのハーデソーブラー

2016年04月18日 更新▲

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こんにちは。ティンドラ・ドロッペです。桜も終わり、一気に新緑の季節に向って気持ちも前向きになる季節を迎えようとしています。特に北欧諸国の人たちにとっては、日が長くなる夏至までは、待ちに待った季節となります。
さて、今月の北欧コラムは、先月に続き「ノルウェー/フィヨルド・ベルゲンの旅」その2をお送りします。写真メインでお伝えしますので、一緒に旅する気分でご覧ください。

 

ベルゲン・フィヨルドの旅その1はこちら

トロールのいたずらか、1日がなかなか終わらないフィヨルド観光を満喫した翌日は、ベルゲン市内観光へ繰り出しました・・・が、この日は“ウィットマンデー(聖霊降臨節の月曜日)”。祝日ということで、一般のお店・レストランなどはお休み。(※みなさん、旅行計画の際には、祝祭日を調べてくださいね。) お店が閉まっていても呆然とする必要はない!行くだけ行ってみよう~と気持ちを切り替えいざ、フィッシュマーケットへ。

普段はもっと賑わいを見せているのでしょうが、この日は、テント3つだけ出店していました。ないはずのものがあると、少なくても嬉しいものです。どれどれ?どんな魚が売っているか、旅行当時のメモでご紹介してみましょう。

魚市場メモ

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 陳列に赤いものが多い!? ビビットカラーの魚エプロン キャビア!?

 

試食もさせていただいたので、何かおみやげを・・・カニ缶を購入、3つのテント全部値段が違っていました。「Kaviar」のブルーのチューブは、たらこペーストです。魚卵の代名詞のようにみんなキャビアって言うんですね。そして、ノルウェーには鯨を食べる文化があるんです。ご存知でしたか?ここフィッシュマーケットでは、鯨をスモークした加工品が販売されていました。乾燥させた棒鱈もあり、調理法は違うでしょうが、日本と食文化が似ているという印象を受けました。

 

フィッシュマーケットを後にし、次の目的地、世界遺産「ブリッゲン」へと移動します。ブリッゲンは、13~16世紀ハンザ同盟のドイツ人街です。三角屋根のカラフルな木造建築が、港に面してずらり立ち並んでいます。建物と建物の間の狭い路地、その奥にも建物があり、渡り廊下、傾いた廊下など迷路のように楽しい散策ができます。港側の路面は観光客用おみやげショップやレストランですが、路地へ入るとアーティストの工房、ハンドクラフトのブティックなど、おもしろいショップを発見できます。1979年に世界遺産に登録され、カラフルな港町は、ベルゲン代表する景色です。

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 風情ある港町の景色  建物と建物をつないだ不思議な造り

 

 

次は、ベルゲンを見渡せる「フロイエン山」に登ります。山登りといっても、ご安心ください!ケーブルカーで登れますので、タウンウエアでも大丈夫です。

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かわいらしい駅 山頂まで7分で到着 山頂からの眺め

 

フロイエン山からの景色は、日本のどこか懐かしい風景と似ています。私にとっては幼少期を過ごした佐世保(長崎県)を思い出す景色でした。ここに立つと、みんないつか誰かと見た景色を思い出すのではないでしょうか。そして、ベルゲンっ子たちの心の故郷でもあります。
ゆっくりとのんびりした時間が流れています。

 

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素敵なシニアカップル おばあちゃん、お母さん、
娘さん、三世代で。
なんの相談でしょうか?
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過ごし方様々 ママはお仕事かな? こちらもアイス

 

せっかくですので、この見晴らしのよい景色を眺めながら歩いて下山することにしました。途中は湧き水が流れたり、春を告げる可憐な花たちをながめたり、鳥の声を聴きながら森林浴が気持ちよく“ノルウェーの森”を感じます。忙しい都会暮らしでは味わう機会がなかなかない時間。少しでも普段の運動不足を改善しようと選んだハイキングコースは“最短コース所要時間30分”。

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ここにもいましたトロール! 最短コースを選んだものの・・・ 壁の色もすてき。
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猫が似合いそうな家並み ノルウェージャンフォレスト
キャットいないかなぁ。
Mcドナルド。景観そこねず。

 

“最短コース=勾配が急である”ということが頭になく、急な坂道を下り続け、民家の建物が現れるころにはふくらはぎはパンパン!膝はガクガク!今すぐ湿布を貼りたいほど、足腰が~。帰りのハイキング、気持ちよさも眺めも素晴らしいのですが、無理せず“ゆっくりなだらかコース”でハイキングすることを心からオススメします。

 

だんだんと口数も減ってきた所に、店の外までお客さんがあふれるカフェが!!みなさん、脚がパンパンなのではなく、エスプレッソ目当てに来ているようです。
ノルウェーだけでなく、北欧諸国はコーヒー、紅茶がとてもおいしいです。冬が長く家で過ごす時間が長いという背景があるのですが、北欧からは、何人ものバリスタチャンピオン、ティーブレンダーを輩出しています。
こちらのカフェもトイレの壁に受賞パネルがいくつも飾ってありました。

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フロイエン山ふもとのカフェ。この写真左右にもずらりとお客様。 マシンを手早く操るおねえさん。
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コーヒーへのこだわりが伝わるトイレ アイスエスプレッソ(勝手に命名)

 

祝日のベルゲンは、とても静かでした。ショップなどはやはり開いていませんが、教会前の公園、劇場の庭園など緑豊かなスペースでは、人々がくつろぎ春を謳歌しています。平和でのどかな街歩きを続けると、いかに日々気忙しく過ごし、気持ちの余裕をなくしているかに気付かされます。

夕刻、ベルゲン郊外オース村まで移動し、今夜の宿泊施設『Solstrand Hotel & Spa(ソールストラン ホテル&スパ)に到着しました。フィヨルドを目の前に臨む、老舗のリゾートホテルです。

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バルコニーから 部屋のしつらえ ジュニアスィート

 

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今回はこの部屋でディナーを 海の幸、山の幸、滋味豊かな
西ノルウェー料理
仔牛のロースト、かぼちゃの
ピュレ

 

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 館内の到る所に歓談スペース  廊下に展示されたこの地域の
民族衣装。
 どこからもフィヨルドが見える

 

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岸辺のボートハウス

 フィヨルドを見つめる少女の
彫刻。庭園にはいくつもの小道、彫刻がある。

 ディナーが終わった後、ホテルの庭園を散策。

 

景色の素晴らしさは言うまでもありませんが、目に見えないところまで気配りを感じるホテルです。隅々まで神経の行き届いた清潔感、スタッフの態度ひとつひとつ、決して現状に満足しきっていないホスピタリティの精神など、どの角度から見ても、ここで働く人たちの全てが、この場所を愛し誇りを持ってお客様を迎えていること。これは他で感じたことがないほど印象的で、短い滞在が惜しくなるほどでした。景観や歴史だけに頼ることなく、むしろ、日々前進の努力でここを守っていっていることが清々しいと感じるのでした。

湖のように広がるフィヨルドの向こうには、根雪の残る山並み。空が薄っすらとピンクに染まり、ゆっくりと静かに夜を迎えようとしています。

2回に渡ってベルゲン・フィヨルド3日間の様子をお伝えいたしましたが、一緒に旅をしていただけましたか? 心洗われるような旅を求める時、ノルウェーおすすめです!

 

 

 

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一度はこの目で見たいオーロラ/フィヨルド【特集】ノルウェー

2016年03月09日 更新▲

 

北欧は海外旅行の行き先アンケートでも必ず上位に入ってくる憧れの旅先のひとつです。特に、老若男女問わず「一度はオーロラを見てみたい!」という方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ノルウェー政府観光局にご協力をお願いし、オーロラ、フィヨルド観光の魅力、そして気になるノルウェーのお国柄についてもお尋ねしてみました。
ノルウェーの魅力はオーロラだけではありませんよ~。ダイナミックな自然、滋味豊かな食事、歴史・芸術と、見所も多いノルウェーをインタビュー形式で,たっぷりお届けします。

★★★

 

オーロラ_ロフォーテン諸島_ac14-2500079_800ロフォーテン諸島のオーロラ/写真提供:ノルウェー政府観光局

 

 

 

◆オーロラ・フィヨルド観光について教えてください。



Q: どれくらいの日程・予算を考えればいいでしょうか?それぞれのモデルツアーやベストシーズンを教えてください。

A: フィヨルド を満喫できるベストシーズンは夏。5月~8月頃です。
8日~9日間のツアーが主流で、予算は添乗員付きツアーで概ね20万円代後半~50万円台が多いようです。

オーロラをご覧になるには、日照時間が短い冬場 ⇒11月~3月、6日~8日間のツアーが多いです。予算は添乗員付きツアーで20万円代前半~40万円台が多いようです。

フィヨルドも、オーロラも上記ツアー代金は、団体旅行で行く場合の目安です。
いずれも各旅行会社が様々なのツアーを出しています。

個人旅行の場合はもっと費用を抑えることができます。(航空券やホテル、鉄道パスだけの手配を行っている旅行会社もあります。)

世界遺産ネーロイフィヨルド_5717-naeroeyfjorden-75209_800世界遺産ネーロイフィヨルド/写真提供:ノルウェー政府観光局

 


Q: オーロラ観測は、防寒具なども揃えて持って行かなければならないでしょうか?

A: お持ちになったほうがよいでしょう。
トロムソなどノルウェーの北極圏沿岸部の都市であれば、冬でもマイナス4度ほどで、札幌程度の寒さですが、オーロラを見るために長時間、屋外に居ると体が冷えますので、ぜひお持ちください。
もこもこに重ね着するよりも、上半身、下半身ともに薄手の肌着を何枚か重ね着して空気の層をつくり、セーターなどの上にダウンコート、手袋、マフラー、滑らないブーツなどのしっかりした靴があればよいでしょう。あとは、足の裏や腰など冷えやすいところに、ホッカイロを貼るくらいです。防寒具レンタル込のオーロラツアーもあります。

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オーロラ/写真提供:ノルウェー政府観光局

 

Q: オーロラが見えなくても、待っている間に楽しめることはありますか?

A: 各アクティビティ会社が趣向を凝らしています。大きなテントの中のたき火で暖まりながらココアを飲んでオーロラを待つツアー、船に乗って海の上で釣りをしながら出現を待つツアーなどがあります。丘の上のホテルに滞在して、バーでノルウェーのお酒を楽しみながら待つ、という方法もあります。

Q: フィヨルドの見所を教えてください。

  • A: ひとくちにフィヨルドといってもいろいろとありますが、雄大な自然と、新鮮な空気です。たとえば世界遺産ネーロイフィヨルドの両側には1000メートル級の山々がそびえています。フィヨルドはU字谷になっていますので、目に見える海の底は、その山々と同じくらい深いのです。そんなことを想像すると、旅がもっと楽しくなりますよ。

世界遺産ガイランゲルフィヨルド_Geiranger-2-Hoved-JPG-56-297386_800   世界遺産ガイランゲルフィヨルド_Skagefla-ferge-2013-v7-1288362_800

世界遺産ガイランゲルフィヨルド/写真提供:ノルウェー政府観光局

 

Q: 外旅行保険には入っていたほうがいいでしょうか?

A: 必ずご加入することをおすすめしています。ノルウェーは治安もよく、医療も発達している国ですが、やはり旅行中に万一のけがやスリなどにあったときのためにご加入されておくとよいでしょう。

 

 

 
◆オーロラ・フィヨルド以外では、どんな旅が楽しめますか?


 

Q: オスロ、ベルゲン他、見所ある街を紹介してください。

A: オスロはノルウェーの首都で、国王一家が住まう王宮を中心に、ムンクの絵画「叫び」で知られる国立美術館やムンク美術館、ヴァイキング船博物館など見どころが豊富な街です。デパートから路地の小さなショップまで、北欧雑貨やデザイングッズなどのショッピングも楽しめます。

Karl-Johan-4-2472726_1024オスロ・カールヨハン通り 正面は王宮/写真提供:ノルウェー政府観光局

 

ベルゲンはノルウェー第二の街で、中世に栄えたハンザ同盟都市です。干しダラの貿易で栄えた名残を、傾いた木造建築、世界遺産ブリッゲンに垣間見ることができます。ケーブルカーでフロイエン山に登って街を一望したり、魚市場で焼いている新鮮な魚介類を試すのも楽しみです。

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ベルゲン・世界遺産ブリッゲン
写真提供:ノルウェー政府観光局

 

ベルゲン・フロイエン山からの眺め
写真提供:ノルウェー政府観光局

 

 

Q: 若い人にオススメ、ご年配向きなどのスポットや、楽しみ方があれば教えてください。

 A: 若い方 ⇒ オスロ市の東部、ムンク美術館周辺のグリューネルロッカ地区。かわいいビンテージショップやノルウェー最先端のカフェが集まるおしゃれエリア。近くには屋内市場マートハーレンもあります。街歩きが楽しい地域です。冬のオーロラも、夏に比べて比較的リーズナブルに旅行できますので、おすすめです。

年配の方 ⇒ オスロでゆったりとアート観賞。また、ベルゲンを中心としてフィヨルドを巡る際は、少なくとも1泊はフィヨルド内に宿泊することをおすすめします。大自然の中で目をさまし、散歩するときの静けさ、空気のきれいさはぜひあじわっていただきたいですね。

 

Q: おすすめのおみやげを教えてください。スーパーで買えるお手軽&かわいい系、記念にこれは買った方がいい!といったものなど。

A: ノルウェーのおみやげは、森の妖精トロールの人形、色の美しいガラス細工、100%ウールのノルウェーセーターやニット小物、民族衣装からインスパイアされているシルバーのアクセサリーなど、いろいろあります。スーパーで買える手ごろなものといえば、やはりフレイヤの板チョコレート。日本のものよりだいぶ大きく、なめらかで口どけが良いチョコレートはとてもおいしく、はずれのないおみやげです。たくさん配れるミニサイズもあります。ほかに、パッケージもかわいいサバのトマト煮の缶詰や、たらこペーストのチューブもおいしい、かわいい、ノルウェーらしいと三拍子そろったおみやげなのでおすすめです

 

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 色も細工も美しいガラス製品
写真提供/ノルウェー政府観光局

 

 民族衣装や自然モチーフのシルバーアクセサリー
写真提供/ノルウェー政府観光局

 

Q: ノルウェー旅行に持って行った方がいい、あると便利みたいなモノありますか?

  • A: 風よけになるウィンドブレーカーです(できれば防水のものだとなお便利)。フィヨルド観光しているとフェリーに乗ることが多く、甲板からの景色は格別なのですが、夏で晴れていても、船が進むと風が当たって体感温度は実際より低く感じます。また、朝晩や雨の日は冷え込むこともあるので、私は夏でもウィンドブレーカーと薄手のフリースを持っていきます。

 

 

  • ◆ノルウェーについて教えてください。


 

  • Q: 治安や言語を教えてください。
    • A: 治安は非常によいです。2016年2月現在、外務省からの危険情報はありませんが、都市部でのスリや置き引きは、十分お気を付け下さい。公用語はノルウェー語ですが、小学生から英語を習うので英語も非常によく通じます。

 

 

Q: 日本人から見て、ユニークな文化・習慣・お国柄がわかるエピソードなどを教えてください。

  • A: ノルウェー人は「スキー板をはいて生まれてくる」という言葉があるほど、スキー好き。首都オスロでも、雪が降ると、スキー板を担いで出勤し、アフターファイブにスキーを楽しむサラリーマンの姿を見かけるほど。子どもたちの春休みはスキー休暇、と呼ばれるし、山岳地帯を通る長距離列車にはスキー板専用の置き場があるほど。スキージャンプは国技ともいえるほど、たくさんのメダリストを輩出。競技にも関心が高く、「誰か知っている日本人の名前を言ってみて」とノルウェー人に聞くと、「ハラダ」「カサイ」「サラ・タカシナ」など、スキージャンプ選手の名前が答えとしてかえってくることが多いです。

 

 

◆読者の方へメッセージをお願いします。


 

ノルウェーの魅力は、言うまでもなく世界遺産にも登録されているフィヨルドやオーロラをはじめとする、大自然と絶景ですが、それだけではありません。食事もおいしく、肉厚で脂ののったノルウェーサーモンやサバをはじめとする魚介類はホテルの朝食でも味わうことができます。新鮮な食材を活かしたノルウェー流のすし店も増えていますよ。少しシャイで親切なノルウェーの人々のおもてなしも、心が和む旅の思い出です。大都市のシティホテルやフィヨルドに抱かれた老舗高級ホテルでも、同じように素朴で温かな心にふれることができますよ。英語も非常によく通じます。これからはフィヨルドが輝き始める季節ですので、ぜひ、美しいノルウェーへお越しください。

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脂ののった肉厚なノルウェーサーモン
写真提供/ノルウェー政府観光局

 

フレンドリーな売り子さんたち
写真提供/ノルウェー政府観光局

 

ノルウェー国旗

 

もっと詳しくノルウェーが知りたい!
ノルウェー政府観光公式HPはこちら
http://www.visitscandinavia.org/ja/Japan/

 

ノルウェーをもっと身近に感じたい!
ノルウェー政府観光局公式Facebookはこちら
https://www.facebook.com/visitnorwayjp/


 

ノルウェー政府観光局のみなさま、ご案内ありがとうございました。

色の光が揺らめき、多様に姿をかえて出現するオーロラは、一度は見てみたいものです。
ノルウェーでのオーロラ観測は、オーロラ以外にも食事やアクティビティも楽しめることが魅力ですね。出現時間も夕食が終わる頃から0時くらいということで、夜中に起きて待つということがない分、昼間の行動範囲が広がるメリットもあります。気温の面でも、滞在しやすそうです。

大自然が創り出したダイナミックなフィヨルドを見るか!? やっぱりオーロラか!? どちらに行くか迷いますね。
これからどんどん日が長くなり、夏へ向かって北欧ベストシーズンに入ります。夏至を迎える頃には一年で最も輝く美しい季節となりますので、フィヨルド派の方!ご旅行計画・準備、始めてくださいね。

「オーロラ見たよ、フィヨルド見たよ、写真撮れたよ。」という方は、ぜひ編集部までおたよりください。

(編集部anan)

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ドゥブロヴニクの素敵なアパートメント

2015年08月17日 更新▲

今回は、Yuhさんから、クロアチアドゥブロヴニクを紹介して頂きました!

 

世界中を旅しているYuhさん。クロアチア南部のスプリットという都市から、最南端のドブロヴニクの街まで4時間かけて移動しました。

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バスステーション近くにアパートメントを予約していたYuhさん。バスでいろんなところに行く予定だから便利です。

 

これがそのアパートメント。…素敵です!

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Yuhさんのお部屋は2階で、一階と隣の家には管理人さんが住んでおられるとのこと。到着時は英語が全くできないおばちゃん一人で、ひたすら笑顔のみの対応だったそう(笑)

 

しばらくして英語のできないおばちゃんから電話を渡され、英語ができる管理人の男性と色々話したところ…〝何時にあんたが来るかわからんかったから、仕事中でそっちに行かれへんわ~すんまへんねぇ~〟という内容だったそう。アットホームな宿泊先って、いいですね。

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バルコニーからは、なんと海が見えます!

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そして、白を基調とした綺麗なお部屋。「一人で楽しむには勿体ない」というYuhさんの言葉通り、一人旅には十分すぎる広さですね。

 

洗濯機、アイロン、物干などが揃っているので、滞在中は毎日洗濯。まさに「暮らすような」旅です。

 

せっかくキッチンが付いているからと、スーパーマーケットへ。やはり長旅は中盤から外食がしんどくなるそう。海外旅行好きの皆さんにもご経験があるかもしれませんね。

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小さなスーパーマーケットだったため、品揃えはあまり良くなく、しかも英語表記の商品が少ない!そんな中、このようなものをご購入されたようです。

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使い方の書いていないIHに、かなり手こずりながらも簡単な調理。食洗機も洗濯機もクロアチア語しか書いていませんが、なんとなくで使いこなしたという、ツワモノのYuhさん。

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出来上がり!このウインナーが美味しくて、次の日も買ったそう(笑)

そして、これが今回編集部イチ推しの絶景。テラスから大型客船が見えるなんて…!最高のロケーションですよね。

皆さんもこんな旅いかがですか?

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まだまだたくさん!他の記事はこちら

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ソリアにバターを食べに行く!

2015年06月22日 更新▲

今回は、スペイン在住のmiyukifoodさんがご紹介くださったソリアのお話です。

 

小さな街で話題に上ることは少ないですが、ソリアは知る人ぞ知る、グルメな街です。ワインも有名ですし、miyukifoodさんがご紹介くださった「バター」は、なんとスペインで唯一の原産地呼称(D.O.)を取得しています。

 

※原産地呼称とは…?

特定の地域に由来する優れた特徴を有する産物に表示する呼称。原料の種類や品種、生産地、飼育や栽培の条件、製法等の要件が法律で規定され、それを国が保証するもの。

スペインのバターは殆どが無塩で、塩をふりかけたりジャムと一緒に食べることが多いようです。最初から甘いソリアバターもありますが、これはmiyukifoodさん曰く「懐かしいけどあまり好きではなかったバターケーキのような感じ」。つまり、あの味ですね!ピンとくる方も多いのではないでしょうか。

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トーストに塗って試食したソリアのバターがこちら。とっても上品な味わいそうです。ちなみに、これは無塩なので、お塩をふりました。

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ソリアの味覚は、豊かな自然が支えています。

サファリパーク程の距離で動物を見て、ヒヤヒヤした!というmiyukifoodさん。

ソリアの旧市街には、親切なバル(気軽な食堂)もあります。おいしいバターのある、ちょっと穴場の街で、グルメな旅をしてみませんか?

 

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うわさの「水牛ジェラート」とは?

2015年05月20日 更新▲

ひんやりしたジェラートが恋しい季節ですね。そして、ジェラートといえば、やっぱりイタリアです!夏の人気旅行先としても常連国ですが・・・皆様の夏のご予定はもう決まりましたか?

 

世界の街からのコーナーでもご紹介していますが、ローマ在住のローマナビネットさんによると、ローマではこれまで食べられなかった「水牛ジェラート」なるものが、食べられるようになったのだとか。

 

ところで、水牛ジェラートって何でしょう???

 

これは、水牛の乳で作るジェラートのことで、これまでは南イタリアのモッツアレッラ工場でしか食べることができなかったそう。知る人ぞ知る、ジェラートだったというわけですね。

P5092528_convert_20150511035452  DSC_1236参考:水牛 DSC_1236 / 吳姐夫

 

飼育数の関係もあり、乳牛よりも希少価値があるとされる水牛。その乳で作るモッツアレッラチーズですが「とろとろ」「濃厚」「ミルキー」など、ジェラートにもぴったりの表現が並びます。

 

ローマナビネットさん曰く「今までのジェラートとは全く違う」んだそうです。ローマでも食べられるようになった水牛ジェラートを、夏の旅でぜひお試しになりませんか?

 

「世界の街から」に掲載!詳しいジェラート情報は、こちらのサイトで!

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海外での日本イメージ。その名称に驚いた!

2015年02月18日 更新▲

海外旅行中に味噌汁が恋しくなるように、海外に暮らす方は、日本の味を渇望しています。

英国人のご主人とスイス・チューリッヒの湖畔で暮らすApfelさんもそんな日本人のひとりです。

 

海外旅行保険

 

日本に帰省するたび、お饅頭などを沢山買いこんでスイスに戻るApfelさんですが、さすがに食品は保存がきかないので、その量には限りがあります。

 

スイスで調達しようと思っても、日本のデパ地下のような商品はロンドンかパリの和菓子専門店にでも足を延ばさない限り、なかなか入手できないそう。

 

そんな中、「あられ」らしきお菓子をスーパーで発見したというApfelさん!「三つ葉 MITSUBA」というブランドの、オランダ企業が製造しているものです。この会社は、「スシ・ミックス」をはじめ、「タイ・チリ」など、様々な味のおかき的商品をプロデュースしています。

 

今回、Apfelさんが購入されたのは、こちらのタイ・チリ味。

 

海外旅行保険

 

Apfelさんは10年程前からスイス生活を送られていますが、以前、他社のあられにトライした際には、あまり好みではなかったそう。海外製のあられは餅米を使用せずに作っていることが多いため、日本人がよく知るあの食感とは、やはり異なるようです。

 

では、このタイ・チリ味はというと…小型サイズの歌舞伎揚げをピリ辛のチリ味にした感じだったそう!ビールやワインにも合いそうな、結構おいしいスナックだったそうですよ。

 

ところで、このMITSUBAという会社のサイトをApfelさんにご紹介頂いたのですが…これがかなり日本チックで興味深い!

MITSUBA 三つ葉(英語 / オランダ語 / ドイツ語 /フランス語)

 

どうやら、「ライトな感覚」というのが、ウリのようですね。

 

それにしても、「Sushi Mix(スシ・ミックス)」とは、いったい何がミックスされているの?と、その味が気になってしまうものですが、おそらくそんなことよりも、日本を連想させることが最重要視されているのでしょう。

 

「Geisha Mix(ゲイシャ・ ミックス)」 というのもあると聞き、そう実感しました…!!

 

海外旅行保険

 

MITSUBAのサイトでは「チーズ・スシ」というのも見つけましたが、これはどうやら巻き寿司の形状をしているから、「スシ」のようですね…。

 

気になる味のものが10種類以上あるようなので、スイスにももっと広まるといいな〜と願うApfelさんでした!

 

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ルーカス・ボルス。世界最古の醸造会社

2015年02月18日 更新▲

「ヨーロッパの宝石」と呼ばれるアムステルダム。

 

この街に1575年に設立された醸造会社ルーカス・ボルス社は、その中でもひときわ長く輝き続けている宝石である。アルコール度数の高い「ジェネバ酒(ダッチ・ジン)」が有名で、これはオランダで最も人気のあるリキュールだ。

House of Bols Amsterdam Lucas Bols Distillery sign

House of Bols Amsterdam / a.hartgers Lucas Bols Distillery sign / OUT&NAAR Brand building | Johan van den Outenaar

 

オランダといえば、ジン発祥の地。オランダ・ライデン大学医学部教授のシルヴィス博士が、薬用酒として作ったのが始まりといわれている。

 

オランダニュースによると、このルーカス・ボルス社は、カクテル人気のおかげで売り上げが伸び、アムステルダム株式市場で上場するとのこと。

 

アムステルダムのハウス・オブ・ボルスでは、38種類ものリキュールを試飲することができる。

 

 

bols bar

bols bar / _gee_

 

ちなみに、ジンをつかったカクテルといえば、マティーニやギムレット、ブルームーンなど、ロマンティックなストーリーには欠かせない一杯だ。

 

アムステルダムの旅路で、思い出の一杯に出会ってみるというのは、いかがだろうか。

 

 

 

 

 

 

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ベルンは「熊」という意味です。

2014年11月12日 更新▲

スイス・ベルンの州旗

スイス国旗

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ゲーテが最も美しいと言った街、ベルン。皆様、よくご存知の通り、スイスの首都です。市名の由来は諸説あるようですが、ドイツ語の熊、ベーア(Bär)からきている説が有力です。森を切り開いてこの街を創設したという狩猟好きのツェーリンゲン公爵ベルヒトルト5世が、最初に仕留めたのが熊だったから・・・という話もあります。

Roar!
Roar! / SteFou!

さて、ご覧頂いているのはそのベルンのクマ公園、「ベーレングラーベン」の熊です。虫歯の確認中・・・?でしょうか。随分といきいきした表情です。以前のクマ公園は市の真ん中に、クマ達を囲い込むような形であったのですが、動物虐待という批判もあり2009年に自然の多いアーレ川の岸辺に移されました。

 

 

クマの本当の気持ちは分かりませんが、元気に駆け回る様子なども見ることができ、人間はクマに癒されるスポットとなったようです。新クマ公園には、テラス席のあるレストランなどもあり、スイス料理も堪能できます。案内所のところにあるレストランは、とても美味しいと評判です。ベルンに行ったら、ぜひ市名の源を訪ねてみませんか?
 
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マッターホルン入りのペットボトル?!

2014年11月12日 更新▲

スイス国旗 今回は、スイス・チューリッヒ在住のApfelさんからのスイスレポートをご紹介します。 d04b0692-s

ご用件のため、チューリッヒからベルンへ行かれたというApfelさん。ベルンまではインターシティ(日本でいう特急電車)で約1時間です。車内販売で購入すると高いので、ミネラルウォーターを乗車前にスーパーで購入されたそうですが、それが写真のペットボトルです!よく見ると、マッターホルンが中に!!お味はマッターホルンテイストというわけではなかったようですが、見るからに美味しそうですね。

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(写真は Apfelさん掲載のbahn ONLINE.ch より)

そして、これも「山」の話題。スイスを走っている電車に「富士山」が描かれています。日本とスイスの国交樹立150年を記念してつくられたそうです。チューリッヒ中央駅に停まっていたのをタイミングが合わずに見損なってしまった・・・と、残念がっておいでのApfelさんでした。機会があればまたレポートしてくださるそうなので、楽しみにしたいですね。

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ベルン発の朝食レシピ「レシュティ」

2014年11月12日 更新▲

A quality mountain food [bergsteiger essen] - a rösti at the Mountain Hotel Wildstrubel, Gemmipass, Valais, Switzerland
A quality mountain food [bergsteiger essen] – a rösti at the Mountain Hotel Wildstrubel, Gemmipass, Valais, Switzerland / geographyalltheway.com

チーズフォンデュの陰に隠れて目立ちませんが、もうひとつのスイス名物が「レシュティ」です。じゃがいもの細切りをフライパンで炒め、今風にいうと「パンケーキ」のような形にして、こんがり焼いたものです。元々、ベルンの農家の人々が朝食としていたものが広まったそうです。トッピングは、ベーコン、チーズ、写真のように目玉焼きなど様々。カロリーが、ちょっと気にはなりますが、スイス料理は案外胃もたれしないので、日本人にも人気です。

 

子喰い鬼の噴水

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Kindlifresserbrunnen / janetmck

これは、噴水が100箇所あるというベルンで、最もインパクトがあるといわれる「子喰い鬼の噴水」です。この付近に、レシュティの専門店があります。噴水めぐりの合間に、ぜひ覗いてみませんか?

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高級店は邪道?!マルセイユ公認の「ブイヤベース憲章」

2014年10月16日 更新▲

ブイヤベース

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XOKA1439bs / phuket.photographer

地中海に面した港街マルセイユ。新鮮な魚介類が豊富に獲れるこの地では、世界三大スープのひとつともいわれる、あの「ブイヤベース」発祥の地ともいわれます。

気になる方のためにここで、世界三大スープのおさらいですが「ブイヤベース」「トムヤムクン」「フカヒレスープ」「ボルシチ」の名が挙げられています。ひとつ多いだろう!と、つっこまれる方がいらっしゃるかもしれませんが、これはいろんな組み合わせで世界三大が諸説あるということです。自分好みの三つを選んで、それとなく広めていくといいかもしれません。

 

ルイユを塗ったバケット

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XOKA1451bs / phuket.photographer

ところで皆さんは、ブイヤベースといえばどんなものをイメージしますか?私は、大きなオマール海老が鍋から飛び出して、ムール貝が入っていて・・・という豪快な画を想像するのですが、どうやらこれは本家本元のマルセイユ的には「邪道」なんだそうですね!

というのも、ブイヤベースは元々、売り物にはできない小さな魚を猟師さん達が煮込んだことから始まった素朴なスープ。今やいろんなお店においしいブイヤベースがありますが、マルセイユ市としては、「ブイヤベース憲章」なるものを定め、公認のレシピを設けているようです。

ブイヤベース憲章って、どんなもの?

具財にする魚は地中海の岩礁に生息するものでないといけない。

具財になる魚は4種類以上使うこと。

海老類、貝類、タコ、イカは入れないこと。

出汁をとる小魚は、同じ種類のものを使うこと。

短時間で煮込むこと。

ベースになるスープと魚は別々に調理すること。

お客さんの前で取り分けること。

 などなど…。まさか、こんな決まりごとがあるとは知りませんでした。このようなルールに従って営業しているお店が、マルセイユでは「ブイヤベース加盟店」とされています。

ところで、マルセイユのブイヤベースは、具材とスープが別に注がれており、バケットに「ルイユ」と呼ばれるソースを塗り、これをスープに浮かべて食べるのがポピュラーな食べ方です。ルイユとは、卵黄やにんにくの混ざったオリーブオイルのソースです。マヨネーズのような感覚で、瓶詰めでも売られています。

 現地で食べに行くなら、ぜひマルセイユらしいブイヤベースを味わいたいですね。

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マルセイユ名物「ナヴェット」は美味しいのか?!

2014年10月16日 更新▲

1781年創業のナヴェット屋さん 「Four des Navettes」 Marseille
Marseille / Iamericat

マルセイユ名物というと・・・

石鹸と並んで必ずや話題にのぼるお菓子があります。その名も「ナヴェット」。日本でいう堅パンのような、オレンジ花水の香りのする、とっても硬いビスケットです。18世紀にこの地に流れ付いたマリア像の伝説によって作られるようになったものだそうで、語源は「小船」。その名のとおり、船のようなくぼみのある棒状をしています。

 

写真は、このナヴェット作りで知られるマルセイユで一番古いパン屋さんFour des Navettes(1781創業)。サン・ビクトール修道院の傍にあります。こちらのナヴェットレシピは門外不出ということですが、素朴でおいしいと絶賛する人もいれば、香りが強くて苦手だと酷評する人も!あなたはどちら派でしょうか?マルセイユを旅したら、ぜひ試してみてくださいね。

 ナヴェットを見てみたい方はこちら

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バカリャウって何?缶詰マニア必見!リスボンの老舗

2014年08月20日 更新▲

リスボンの缶詰屋 Conseveira de Lisboa selling sardines
Conseveira de Lisboa selling sardines / heatheronhertravels

食を愛し、食を愉しむ旅人にとって、ポルトガルは最も訪れたい土地のひとつです。

 

 ポルトガルといえば、ご存知の通り、カステラや金平糖の語源となっている国です。日本からは、乗り換えながら約20時間のフライトを経てようやくたどり着く国ですが、どこか郷里のような雰囲気を持った国でもあります。その理由のひとつとして、たとえレストランであっても家庭的な雰囲気で食事を愉しめること、また他のヨーロッパ諸国と比較すると味付けがシンプルで、日本人の大好きな魚介類の種類が豊富なことも挙げられます。

 

 帰国後もそんな余韻を味わいたいと考える人も少なくないでしょう。そんな人を満足させる店…それが写真の缶詰屋「コンセルヴェイラ・デ・リスボア」です。1930年創業のこの店は、ご覧のとおり缶詰がズラリと並ぶ、れっきとした缶詰専門店です。逆にいえば缶詰しかない店ということです。

 

日本でも家呑み用の缶詰がブームになっていますが、このリスボンの缶詰屋も負けてはいません。ツナ、イワシ、サバ、タコ、貝類、イワシの卵…など様々な種類の缶詰が取り扱われています。ポルトガルといえばバカリャウ(真ダラの塩漬けの干物)が最もポピュラーな食材ですが、このバカリャウの缶詰もあります。

 

 

バカリャウはこんな感じFish natural drying
Fish natural drying / Jsome1

 

写真は、ポルトガルの美しい海を眺めながら、バカリャウが干されている様子です。干しダラは日本でも手に入りますが、京料理で使われる棒鱈(こちらは塩漬けではありません)が同じように真鱈を使用しているため、最も近いものだということです。

 

 バカリャウ料理の中でも特に絶賛されるのが、「バカリャウ・コン・ナタシュ(干しダラ入りグラタン)」や「バカリャウ・ア・ブラス(干しダラとポテトの卵とじ)」です。訪問時にはぜひ堪能したい一品です。今回はたっぷりソースのかかった、揚げバカリャウ料理の写真をご紹介していますが、バカリャウを国民食とするポルトガルでは、毎日食べても飽きないほどのバリエーションがあり、その種類は365種類…とも!

 

 

バカリャウ料理 Bacalhau
Bacalhau / Carlos Ed. Lopes

 

缶詰屋に話が戻りますが、様々な種類の缶詰があるこの店。人気の秘密は、色とりどりの缶パッケージにもあるといわれています。眺めているだけで、ポルトガルの風が吹くようなデザインのため、ポルトガル名物のアズレージョ(ポルトガルタイル)と同様に、視覚的に美しいお土産としても喜ばれます。もちろん、甘いものは苦手(特に海外の甘さは嫌だ)という人にとっても、最適なお土産になるのではないでしょうか。

 

商品が多すぎて、いつまでも迷ってしまう人のために、セット商品のようなものも紹介して頂けるそうです。訪れた際にはぜひ一度、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

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日本人の知らない!「シチリアの朝ごはん」

2014年06月19日 更新▲

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strawberry hibiscus granita 2 / elizaraxi

シチリアの朝といえば「グラニータ」です。

 

グラニータとはご覧のとおり一見するとカキ氷のようなデザートですが、これにブリオッシュ(パン)を浸して食べるというのが、シチリアのポピュラーな朝食です。シチリアのブリオッシュは、ミルク味の柔らかい丸パンです。(写真ではクロワッサンと並んでいます)

 

写真のグラニータはイチゴ味ですが、ピスタチオやジャスミン、アーモンド、サボテン、チョコなど様々な種類が存在し、いろんなバリエーションが楽しめます。ちなみに、ジャスミン味のグラニータは、今回、ベルバッコさんのレポートでご紹介した街「トラーパニ」の限定味ともいわれています。

 

Brioches, croissants et pains au chocolat - 2013-109
Brioches, croissants et pains au chocolat – 2013-109 / fred_v

 

グラニータは原材料にシロップを加えて凍らせるというシンプルな製法なので、素材の味が凝縮されています。そして、ジェラートよりも後味がさっぱりしていることから、暑い夏には特に重宝されます。グラニータを作るうえで最も重視されるのが「頻繁にかき混ぜる」ということなのですが、この根気の要る工程を機械ではなく「手動で行っている」店で味わうのがポイントです。

 

元々は、エトナ山の雪を食べたことから始まったといわれるジェラートやグラニータ。一説によると、かのルイ14世もグラニータが気に入り、職人をヴェルサイユ宮殿まで呼んだという逸話もあります。「カキ氷にパン?」なんて、食わず嫌いでいると損をします!シチリアで優雅な朝を迎えるご予定のある方は、ぜひ味わってみてくださいね。

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特集:スペイン

2014年05月19日 更新▲

 Far de Capdepera

Far de Capdepera / *Light Painting*

スペイン国旗

 

 

「情熱」と聞いてスペインを連想するのは容易なことだ。

 

この国には、カンテホンド(深い歌)で魂を語るといわれる舞踊フラメンコがあり、まばゆい灼熱の太陽がある。世界有数のビーチや何千人もが集うフェスティバルもある。この国から沸き出でる熱を、情熱という言葉で表現しない理由が見つからない。ただ、スペインの情熱は、それだけではない。

 

「はなのすきなうし」という物語をご存知だろうか。スペインの牛フェルジナンドは、幼少期から花の匂いをかぐこと好み、しずかに木の下に佇んでいるような牛である。他の仲間のように、飛び跳ねて暴れまわることもない。そんなフェルジナンドが闘牛場に連れて行かれ…ということで物語は展開する。

 

この物語には、穏やかでのんびりした空気が流れる。フェルジナンドの母も「もののわかった牛」として、心配しながらも彼を見守る。終始一貫したフェルジナンドの生き様が、花の香りをかぐという、どこか間の抜けた彼の姿を、しずかな情熱家として映し出しているのだ。

 

2014年は、画家エル・グレコの没後400年を記念するスペイン。『三位一体』や『羊飼いの礼拝』などの宗教画で知られるグレコもまた、ミケランジェロの絵画を酷評したことでスペインに来たという、情熱的なエピソードを持つ男である。

 

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スペイン☆グルメ

2014年05月19日 更新▲

黄色いトマトのガスパチョ
Yellow Tomato Gazpacho
Yellow Tomato Gazpacho / krossbow

数あるスペイン料理の中でも、夏に食べたくなる料理が、あの冷製の野菜スープ、ガスパチョです。日本でもよく知られているのは、トマトが入った赤いガスパチョですが、元祖と呼ばれるものは、貧しい人でも入手しやすい食材(パン、にんにく、オリーブオイル)だけで作られていたようです。発祥は、太陽の眩しいアンダルシア地方。写真は黄色いトマトを使ったピューレ状のガスパチョですが、角切り野菜がゴロゴロ入ったポルトガル風のガスパチョというのもあるようです。トマト・たまねぎ・ピーマン・きゅうりなどの野菜がふんだんに使われた、食べるというより、飲むサラダです。美食続きの旅路に、たまにはヘルシーなチョイスをいかがでしょうか?

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