『ニュージーランド半自給自足生活☆とらこ』さんのブログより、2021.1.8の記事をご紹介します。アジア各国特色豊かなお寺がずらり!10カ所も。ニュージーランドで、各国のお寺めぐりができるとは興味深いですね。
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ニュージーランドのオークランドは他民族都市です。
自分とは異なる文化背景、言語、宗教を持つお友達への尊敬と共存を幼稚園の頃から徹底的に学んでいるニュージーランドの人々は、異文化に対してとても寛容です。移住してきた各国移民の方達が自国様式の宗教寺院を心のよりどころとして建設してもそれを寛容に受け入れるコミュニティーなので、寺院がコミュニティーのために敷地を提供してマーケットを開催するようなことも多々見られます。まさに共存共栄。そして、どの国の寺院も自国民族以外の誰にでも扉を大きく開け、訪問を歓迎してくれます。
今回、お正月に日本への一時帰国が叶わなかった私は、お正月を日本で過ごす年には欠かさず行っていた、日本橋七福神巡りを回ることができなかったので、オークランドで巡ることができる、各国の寺院を巡ってお参りする、『新年色々な国のお寺めぐり!』をいたしました。各国の寺院がお正月を祝う中、めっちゃアウェイ感たっぷりの中、お参りをさせていただいてもよろしいでしょうか?っと入ってきた日本人の丸っとしたおばちゃんを、それはそれは皆さん暖かく迎えてくださり、ご飯を振る舞ってくれたお寺やヒストリーを語ってくれたお寺や本当に素敵な方との出会いがいっぱいあって、住んでいるオークランドにいながらにして、世界ウルルン滞在記のような体験をいっぱいさせてもらいました!ダイジェストでお送りするのは惜しいぐらいなんですが!何せ巡ったお寺さんの数も多かったので今回はダイジェストでご紹介いいたします!
まずは、西オークランドにあるタイのお寺、
Watyarnprateep Buddhist Temple
(所在地:99 Sabulite Road, Kelston, Auckland 0602)
境内に一歩足を踏み入れると、圧倒的なタイの世界に引き込まれます。立派なタイ様式の仏様が安置されていて、朝10時半からの朝の説法のお時間には、毎日信徒の皆さんが手作りのご飯を持参して集まられ、お坊様へのお食事で徳を積み、そしてお説法を聞き、お経を唱え、座禅を組んだのち、皆で分け合って食事を取るそうです。外国人の私にも声をかけてくれて、さぁさぁ食べて行きなさいと、それはそれは美味しいタイの手料理を進めてくれ、いえいえ、そんな申し訳ないと言うと、私達に徳を積む機会をくれてありがとうと逆にお礼を言われたりします。次回は私にも何か持参させてくださいとお約束してご馳走になると、本当に美味しいタイの家庭料理の数々。私の祖父がタイのお寺巡りをするのが好きで、私が小さい頃にも何度もタイを旅して、日本では珍しい涅槃仏の写真を私に見せてくれた事などを語らいながら、とても素晴らしい時間を過ごしました。1番偉いお坊さんのところに連れて行ってくれて、ありがたいお水とタイの2021年のカレンダーをお坊さんからいただきました。次回は私にも徳を積む機会として、お料理を持参してまた参加させていただきたいと思いました。オークランドにあって車で行くことができる本格的なタイのお寺です。
次はノースのシルバーデールで高速をおり結構山の中に入ったところにあるチベット仏教のお寺、
Karma Choeling Buddhist Monastery
(所在地:66 Bodhisattva Road, Waitoki 0871)
山道を上がっていくと下界とは切り離された特別な世界観の中で、ここがニュージーランドであることを忘れてしまうほどの立派なチベット仏教のお寺があります。チベットから来た偉い僧侶がここの場所の気がとても良いと仰り、ニュージーランドの方々の長年のご尽力で南半球最大の大仏と本堂、仏舎利塔が建てられたのだそうです。
以前このお寺を初めて訪れた時の懐かしのブログ記事がありました。今読んでも、その時の興奮を思い出します。本当にこのお寺に初めて行った時は、自分が何日もかけてチベットの山を登ってたどり着いたような気分になりました。よかったらその時のブログも読んでみてください。
次は南オークランドにあるカンボジアのお寺です。
Wat Khemaraphirataram
(所在地:455 Porchester Road, Randwick Park, Auckland 2105 )
このお寺には、今から10年ぐらい前に、カンボジア人と日本人のカップルの友人に連れられて、カンボジアの水掛祭り(カンボジア正月)に参加させていただいたのが初めてのご縁でした。その頃はまだ大きな敷地に立派な門扉と大きな石仏が一体安置されているだけだったのですが、信徒の方々の熱心な寄付により、その後も建築が続き、今年久しぶりにお参りさせていただいた時には、立派なご本殿と、そのご本殿の中に立派な仏様が安置されていました。その信仰心に頭が下がります。お参りした時に声をかけていただいた御住職のお誘いで、年に一度お坊様に新しい袈裟を送る儀式に参加させていただいたりして、こちらでも沢山のカンボジアの家庭料理を振る舞っていただきました。この時は私も手作りの和菓子を持参し、徳を積む機会に恵まれました。一緒に食卓を囲みながらいろいろな話をする中で、仲良くなったカンボジア人女性から、ボンベイにとても見応えのあるベトナムの寺院があることを教えていただき、また新しいお寺を知ることができました。ご縁に感謝です。
ボンベイにあるベトナムのお寺です。
Quan Am Buddhist Monastery
(所在地:67 Beaver Road, East, Bombay 2472)
カンボジア寺院で知り合った親切な女性に教えていただいたベトナム系のお寺です。本殿に鎮座されている仏様はタイやカンボジアのお寺の仏様のお顔立ちよりも、むしろ日本の仏様のお顔立ちに近く、ここの静かな本殿で手を合わせると、日本人の私も本当に心が落ち着きます。庭園には沢山の観音像が安置されていて、一つ一つの堪能様の前に、般若心経の一節が書かれています。このお寺のすごく特徴的なところは、境内に蘭の花が沢山飾られていて、南国ベトナムのお寺の雰囲気をとても味わえるところです。
次は比較的シティーの中心地にある台湾のお寺です。
New Zealand Tsi Ming Temple(慈明寺)
(所在地:17 Wairakei Street, Greenlane, Auckland 1051)
こちらのお寺は、台湾系のお寺だそうで、私のお寺巡りの中でも一番初めに見つけたお寺です。大理石造りの白い大仏様が鎮座されている本殿は、とても静かでお祈りをするのにぴったりです。台湾のお寺らしく、道教の影響も受けている関羽公の像を初め沢山の仏像や神像がお祀りされています。仏教と道教が融合した台湾でもよくみられる信仰になっているようです。
カンボジアのアンコールワットを思わせるようなストゥーパがあるお寺です。
Savann Muni Sakor Khmer Krom Temple
(所在地:36 Hain Avenue, Mangere East, Auckland 2024)
先ほどご紹介したカンボジア寺院とはまた別の様式のカンボジア寺院です。世界遺産のアンコールワットを思わせるようなクメール様式の仏塔があるお寺です。境内には菩提樹の木下に石仏も安置されています。住宅地の中にひっそりとあるお寺ですが、このエリアには、カンボジア寺院、タイ寺院、スリランカ寺院などが密集しているエリアなので、お寺めぐりしやすいと思います。
涅槃物があるタイのお寺です。
Wat Lao Buddharam
(所在地:1062/5 Nixon Avenue, Otahuhu, Auckland 1062)
東南アジアを旅することが好きだった祖父の影響で、アジアの仏教芸術にとても関心を持った私なのですが、その始まりは5歳ぐらいの時に祖父が見せてくれた、タイの涅仏のお写真でした。5歳の私は日本のお寺で坐像や立像はみたことがあっても、子供にはまるでお昼寝をしているかのように見えてしまう涅槃仏をみたのはその時が初めてで、幼児ながらに、外国には日本にはないものがいっぱいあるんだ、世界は広いんだなーっと思ったのを今でもよく覚えています。だから私にとって涅槃仏はとても特別で、タイを旅した時にも大きな大きな涅槃仏に感動したものでした。まさかオークランドにも涅槃仏があるとは思っていなかったので、このお寺を今年のお正月に初めてお参りさせていただいた時にはとても感動しました。このお寺でもみなさんにとても良くしていただきました。
スリランカ仏教のお寺です。
Sri Lankaramaya Buddhist Temple
(所在地:1/13 Pukeora Road, Otahuhu, Auckland 1062)
涅槃物のお寺から車でわずか2分で着く、スリランカの仏教寺院です。こちらのお寺も今回の新年のお寺巡りで初めてお参りさせていただいたのですが、初めてお参りするスリランカ仏教の世界に興味津々でした。明らかにアウェイ感たっぷりな私を見つけ、すぐにご住職が声をかけてくれました。ご親切にお参りようのお線香セット一式をくださり、お花を備えたい時には、境内のお花を摘んで備えるようになど、スリランカ式のお参りの方法なども教えてくださいました。少しびっくりしたのは、インドに近いスリランカ、仏様に備えられている御膳もカレーなんです。びっくり!ご住職が本当に良い方で、スリランカの内戦のお話や歴史についてなどもすごく丁寧にお話しくださって、とても興味深いお参りとなりました。
パパトエトエの街の中に突然あるチベット寺院です。
kadampa buddhist temple
(所在地:205 Great South Rd、Papatoetoe)
何年か前に友人の明子さんとパパトエトエの町を歩いていたら突然現れてびっくりしたチベット寺院です。中に入れてもらいお参りをさせていただいた時に、お寺で働く女性が唱えてくれたお経があまりにも美しく、感動したのを覚えています。ただ、残念なことにも門が開いている日と開いていない日があって、中に入って仏様を拝観できるかどうかは運次第といったところが強いお寺です。
チベット仏教独特のマニ車など外からでも十分見応えはありますが、中に入って仏様を拝観したい場合には事前にお寺に連絡して、開いているお日にちと時間を確認してから行かれた方が無難かもしれません。
締め括りはやはりこのお寺、ハーウィックにある台湾の仏教寺院です。
Fo Guang Shan Buddhist Temple
(所在地:16 Stancombe Road Flat Bush, Manukau, Auckland 2016)
このお寺が寄付だけで建ったというお話に、本当にびっくりします。オークランドで初詣のブログでもご紹介した、ハーウィックにある台湾系のお寺です。4月の釈迦誕生祭りや11月の櫻花祭りの時には、境内に沢山の屋台が出る縁日のようなお祭りもあり、地域の人々にもとても門を開いているお寺です。境内では無料の写経体験や、完全なるベジタリアン料理が楽しめるお茶屋さんなどもあり、日本人の私たちの心にも響き渡るような鐘の音や境内の木々の美しさを楽しむこともできます。こちらのお寺の仏様は撮影禁止なので、お写真はありませんが、大きな白い仏様の他、観音様も安置されています。私もお参りするたびに心が落ち着く大好きなお寺です。
いかがでしたでしょうか?オークランドの国際色豊かな各国のお寺めぐり10選!!!めぐってみると本当に各国によって特色の強いお寺巡りをすることができます。
ところで初詣とは、1年で1番初めに神社仏閣に参拝する事を言い、お正月の三ヶ日に限ったことでは無いそうなんです。
そんなわけで、まだ、初詣がおすみでないオークランド在住の方がいましたら、1年の健康と安全をお祈りしに、気になるお寺に行ってみるのも良いかと思います。いっぱいご利益ありますように!そして国際都市オークランドにある寺院は、私の時がそうだったように、きっと皆さんの訪問を歓迎し扉を大きく開けてくださると思います。
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