おんなひとり、バックパックで世界を旅してまわるSHIHOさん。長かったとおっしゃるアジア圏を抜け、ヨーロッパに入ったようです、、、が、アルバニア?日本にいては、なかなか馴染みのないお国のようです。教えてください。どんなとこ?
★★★
ネズミ講で経済破綻、
1990年代まで鎖国していた、
私の知識はまぁこんなもんです。
マケドニアからバスに乗ってアルバニアの「ベラト」という町を目指す。
が、寝坊のせいでマケドニアを出る朝イチのバスを逃してしまったため、結局1日では着かなかった。
国境付近は山を越えたり、自然が沢山でなかなか景色がいい。
トルコ以降の「ヨーロッパ」というくくりに入ったため、国境審査がものすごく楽。荷物検査も無いし、ほとんどバスに乗ったままパスポート回収を待てばいいだけで、出入国スタンプもあったり無かったり。ほんと、中央アジアでの国境ドキドキ感は何だったのだろう・・・。
ベラト行バスに乗るには更に「エルバサン」という町で乗り換えなければならない。バス代は変わらないため、そのまま乗って首都ティラナまで行って1泊しても良かったのだけど、ルート的にベラトの後にどの道ティラナには行かなければならないので、せっかくならワケ分からん町の方が面白いだろうとエルバサンで1泊することにした。
寝坊しなければその日の内にベラトに着く予定だったので、この町の情報は前日Googlemapで見た「ちょっと大きめの町」という情報しか持っていなかった。大きめの町だったからホテルくらいはあるだろう。
バスはバスターミナルや市内でもなく、幹線道路上で降ろされた。とりあえず運転手が言う「中心部はあっちだ」という「あっち」の方に歩いて行く。
先に翌日のベラト行バスの時刻を知りたかったので、バスターミナルを探しながら歩き、町の中心にあるバスターミナルを発見。この時点で17時前だったので、やはりベラト行バスは無く、ホテルを探そうとまた聞き込み調査を行っているとわらわらと地元の子供達が集まって来た。
そんなに小さな町でもないけれど、観光客は少ないのかもしれない。子供達は何か話しかけてくれるのだけれどアルバニア語なので、もちろん私には分からない。アルバニアはイタリアのブーツの踵部分に近いこともあり、イタリアに出稼ぎに行く人が多いためイタリア語を話せる人も多い。が、もちろんイタリア語も私には分からない。この町の人は英語もほとんど通じなかったので、いろいろ大変だった;(後々どうやって会話したんだろうと自分でもよく思う)
ホテル探しにも苦労したけれど、何人かの聞き込み調査結果により、この町にあるホテルは数軒で「安い宿は無い」ということが判明した。一応その中で一番安いのは「ツーリストホテル」と言うので、値段はいくらなんだろうと不安に思いながらもそこへ向かう。最後に道を教えてくれたお姉さんは英語が話せないと、丁寧に地図を書いてくれた。本当に海外でつくづく、こういうところを見習おうとよく思う。
ホテル到着。
後ろのフレームに収まりきれていないビルがホテル。
レストラン併設の広いロビーまである・・・。
ドミトリーが1泊1,000円前後のこの国で「高い」と言われるホテルって一体いくらなんだろう・・・う~ん、3,000円くらいかなぁ・・・。
と、ドキドキしながらフロントで聞くと白衣のような真っ白のロングコートを着たおばちゃんが「15ユーロよ。」と一言。約1,900円。意外と安かった!
部屋。
普通にきれい。
久々にシングルとか泊まるとテンション上がる。エアコンもシャワーもWIFIもあるし、これでこの値段ならまぁまぁお得だなぁ。
でも何やろこのベッド・・・。
木枠を作ることで高級感を出したい、のかな?
更にWIFIも電波が弱くほぼ使えず、シャワーの水もシャワーヘッドではなく途中のホース部分からだばだばと出るので、結局部屋を変えてもらった。まぁこの町に泊まる人は少ないと思うけど、チェックイン前にシャワーは確認した方が無難。
部屋が5階くらいだったので眺めは良かった。
ホテル前には広い公園がある。
せっかくなので荷物を置いて少し町ぶら。町の中心部には城壁があり、その周りにはカフェが並ぶ。17時過ぎなので少し暗くなってきた。
城壁の中に入ってびっくり。
大きなレストランと、イベント会場のような施設がどーんと構えている。
今まで他の国で行った城跡は大きな見所はなくてもそのまま残していたりしていたけれど、ここまで「城感」を無視しているのも凄い。「だってこっちの方が人来るでしょ!」と言われればそれまでなんだけど。
一応申し訳程度にレストランの下に遺跡が残っていた。
アルバニアの国旗デザインは「双頭の鷲」なんだけど、赤に黒でこのデザインのせいか、誰かが「悪の組織みたい」と言っていて、そう言われるとそう見えてくる。カッコいいんだけどね。
城壁の別の入口。
中に入ると普通の住宅街。昔からありそうな建物はほぼ見当たらない。
ただ丁度イスラム教のお祈りの時間で、通りがかったモスクに続々と人が集まってきた。
それ程大きくないモスクはすぐ人でいっぱいになり、溢れた人は部屋の外でお祈りをしている。豪華絢爛なモスクも見るぶんには楽しいけど、こういう地域に密着したモスクも見ていて楽しい。狭いモスクと言えどおじさん達が一斉に立ったり座ったりするお祈りの姿はモスク以上に見応えがある。
その後レストランを探すも、これがカフェばかりで食事ができる場所がなかなか無い。オープンカフェで多くの人がコーヒーを飲んでいるものの、食事をとっている人が全然いない。みんな一体何を食べているんだろう・・・。
散々探して見つけたのがこれ。
ここまで来てもまだ出るか、トルコで散々食べ飽きた「ドネルケバブ」。
結局ね、ヨーロッパ入ってしまうと安飯ってジャンクになるんですよね。もぅほんまに食べ飽きとるけど仕方無いか・・・。
ドネルケバブはクレープのように薄い生地で包んでくれるやつが主流だけど、肉だけ注文出来る店もある。パン系にも飽き飽きな私は肉だけのを注文。
既に味はついているけど、ケチャップ、マスタード、ヨーグルトソースもある。食べ飽きはしてるけど見た目美味しそうだなーなんて思いながら食べてみると。
嘘やろ・・・。
トルコで食べたやつより美味しいやん!Σ(゚д゚;)
まぁトルコでは鶏肉ばかりで牛肉のケバブを食べていなかったせいかもしれないけれど。この肉の表面がいい具合にカリッと焼けててまた美味しい!しかもスタッフの一人が何だかこなれた英語を話す。
翌朝、ベラト行きのバスは7時だと言っていたので、7時前に着いたのに8時に出ると言われる。何でや(# ゚Д゚) 通常1時間くらいまぁいいか、と思うのだけど早朝で寒い上に雨も降っていた。仕方無いのでバスターミナルにあるカフェで温かいコーヒーでも、と客の多くが飲んでいたエスプレッソを頼んだのだけど、料金は50レク=約45円。
やっす・・・。
トルコまでは店先で飲まれているのは必ずチャイだったけれど、トルコを過ぎたブルガリア以降はそれがコーヒーになった。沢木耕太郎氏の
深夜特急でもそういう表現あったなぁ。
ちなみに日本でコーヒーと言えば「ブレンド」とか「アメリカン」が主流だけれど、ここにはそういったメニューは無かった。メニューは「エスプレッソ」か、「エスプレッソドピオ(ダブル=エスプレッソ2杯分)」か、「マキアート(エスプレッソに同量のミルクを入れたもの)」が主流のよう。これはこの後のユーロ圏もそうだった。
何にせよエスプレッソマシンで淹れたコーヒーが1杯50円弱で飲めるのだから、ものすごくお得感がある。しかも美味しい。特にスタッフがバリスタという雰囲気は無いので何なの?豆なの?アルバニア以降、結構がばがばと飲んでいた。
バス乗車前にバスターミナルにある公衆トイレに行ったのだけど、思わず写真を撮ってしまった。
えっと・・・。
まぁ便座が無いというのは海外ではよくあることなんでまぁいいんですが。
これ、知らない人と並んでする系?(゚∀゚)
ここ、ヨーロッパやんな?;
「知らない人とこんにちはトイレ=ニーハオトイレ」は中国以来見てなかったけど、まさかこんなところで。
しかも驚くことに、この部屋に入るドアがまさかの 鉄格子。=外からも丸見え。
いやぁ~久々に驚いたなぁ・・・。
トイレがある部屋は一応半地下みたいな場所にあるのだけれど、なぜか鉄格子扉の横にはその扉よりも大きな窓(換気口?)があるので、ほとんどの角度から丸見え笑。なぜこんなつくりに???
ちなみにこの町、後で調べると「エルバサン州」の州都でした・・・。
大丈夫か!?アルバニア!?(;´∀`)
↓ベラト行のミニバス。
ストルガ(マケドニア)からエルバサン(アルバニア)への行き方【国境】
※マケドニアのオフリドからストルガへの行き方は
こちらの記事をご参照下さい。
ストルガ(Sturuga)14:00発~エルバサン(Elbasan)16:50着
バス 約2時間50分 840ディナール(又は14ユーロ)
※ストルガのバスターミナルからティラナ行バスで途中下車。途中下車しようが料金はティラナ行と同じ値段;発車時刻は9:30と13:00だったけど、13時のはなぜか1時間遅れて14時に来た。
エルバサンの安宿
「HOTEL SKAMPA ELBASAN」
シングル:2000レク(シャワー付)
WIFI:あり(部屋可。ほぼ使えない。)
設備:エアコン、TV
その他:部屋はきれい。英語は通じないが、必要であれば併設レストランにいる英語が話せるスタッフを連れて来てくれる。(その人が手が空いている時のみ)
宿泊日:2016.10.18~1泊
行き方:バスターミナルから徒歩10分。ストルガから乗ったバスはバスターミナルではなく、その南に東西に走る大通り(地図SH3)の分岐点で降ろされた。別名「ツーリストホテル」と言うと通じる。
※市内にはATMや銀行も普通にある。
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