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通路側より窓側の方がリスクは低い!?【感染予防・航空機内でできること】

2020年01月23日 更新▲

中国・武漢を発生源とする新型コロナウイルスの拡大が懸念されていますが、感染症はそれだけではありません。密室の中で大勢の人と長時間過ごさなければならない飛行機の中では、咳き込んでいる人が近くに座っていたら…? ちょっと気になったり心配になったりしませんか?

感染リスクを避けられるのなら避けたいものです。今回は、少しでも不安が解消されるよう、また少しでも感染を避けるために機内でできそうなことをご紹介します。

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画像:iStock

 

 

1. 感染リスクについて知っておく

2018年3月に米科学アカデミー紀要に掲載された解析した結果によると、呼吸器感染性(咳やくしゃみで広がるウイルスのみ)を発症している乗客から他の乗客への感染リスクは、座席が離れていれば極めて低いことが示されました。感染者の前後1列、横2列以内に座っている乗客では感染確率が約80%でしたが、それ以上離れると3%未満という結果になっています。機内で風邪などをひいている人がくしゃみやせきをしていたとしても、機内全員にその感染のリスクが及ぶのではなく、3列ほど離れていれば感染する危険性はかなり低下することが示されています。

とはいえ、座席を指定する段階では、近くに風邪を引いている人が座っているかどうかはわかりません。もし近くに風邪を引いていそうな人が座っていた場合は、マスクを着用するなど注意が必要です。

プラスチック製の表面に付着したウイルスは、24~48時間潜伏する可能性があるそうで、ウイルスで汚染された内装や備品を掃除しなかった場合、次のフライトに乗った人が感染するリスクもあるということです。肘掛け、テーブル、機内雑誌など手で触れるものは、汚染されていると思った方がいいでしょう。

 

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また、アリゾナ大学の微生物生態学者チャールズ・ジェルバ氏によると、

通路側より窓側の方が感染リスクは低い

ということです!!
通路側派の方は「えっ!?」っと思ったことでしょう。
機内のトイレは多くの人が始終使うので、大腸菌が五万といます。狭いトイレで全員が完璧な手洗いしているとも思えません。感染は人が動き回ることでも広まります。トイレへの往復、よろけた時に通路側の座席を支えに使います。また乗務員が感染者であれば、通路側に座る人の感染リスクは高まるということです。

 

2. なるべく病気に感染しないようにするには? 自衛策まとめ。

 

① マスクを着用必須

近くに感染者がいるかどうかはわかりません。まずは飛沫感染を防ぎましょう。また機内は乾燥しているので、自分の呼気で喉を潤していた方が、感染リスクも低くなります。

 

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② 除菌シート、ジェルなどを活用する

席に着いたら、肘掛けやテーブルなど手で触れる部分除菌シートやジェルで拭きましょう。機内食を食べる前には手をしっかり洗いたいものですが、混んでいたり、すぐに席を立てない状況であれば、除菌シートやジェルで手を綺麗にしましょう。

 

③ 通路側より窓側を選ぶ

インフルエンザなど、流行シーズンにどうしても感染したくなければ窓側を選びましょう。空いていなかったら、マスクや手洗いは必須です。

 

④ 乾燥対策、水分補給を怠るべからず

とにかく機内は乾燥しています。鼻や喉の粘膜が乾くとウイルスが付着しやすくなります。マスクを着用するのと同様に、水分を摂って喉や口腔内は潤しておきましょう。鼻の中の乾燥は、水のスプレーを顔に吹きかけたり、鼻の穴周辺にワセリンなどを塗っておくのも効果があります。またコーヒーや紅茶、アルコールでは、逆に脱水を引き起こしやすくなりますので、水分補給は必ず水を飲むようにします。

 

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⑤ 体を冷やさない

LCCで近距離・中距離の海外旅行で利用する人が増えています。手ごろな価格で気軽に利用できますが、初めて利用する人は要注意です。ひざ掛け・ブランケットは有料。購入しなければならないことがほとんどなのです。LCCで渡航する場合は、特に機内での寒さ対策が必要です。LCCに限らず機内は結構寒いことが多いので、南国へお出かけの場合でも羽織ものを機内に持ち込んだ方がいいでしょう。

 

⑥ 搭乗口、ロビーではなるべく人混みを避けましょう

待合、搭乗する時には、人で混雑したところを避け、なるべく接触機会を少なくした方が無難です。

 

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⑦ 自分が感染源にならないようにしましょう

ここまで、人に移されたくない側で書いてきましたが、そういう自分自身も気をつけないと、人に病気を移してしまう危険性もあることをお忘れなく。JALのHPに記載されている「航空旅行に適さない状態」を引用してお伝えいたします。

 

機内の特殊な環境がお客さまの体調や症状に影響を及ぼす可能性のある場合やほかのお客さまに伝染するおそれのある感染症の方はご搭乗いただけません。
該当するお客さまは航空旅行に適していませんが、主治医が搭乗の適正を証明した場合はご搭乗いただける場合があります。詳しくは事前申告が必要なサポートの診断書・同意書もあわせてご確認ください。

 


引用:JAL 航空機内の環境について
詳しくはこちら

 

 

 

出典/参考HP
WIRED/飛行機で病気に感染したくなければ、「通路側の席」は避けるべし──その理由を専門家が生物学的に解明
Newsweek/ 風邪に「機内で感染」は心配無用?
lifehacker/ 機内でインフルエンザに感染しないための方法
日刊ゲンダイ/ 飛行機内で感染リスクのもっとも高い座席はどこだ?

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