2019.5月号の編集部だより
2019年04月24日 更新▲みなさま、こんにちは。
TRAVEL-MODE5月号、平成最後の配信となりました。
新しい元号は『令和』。
『平成』発表の時には、昭和天皇の崩御という日本中が重い空気に包まれておりました。「へいせい」という響きに馴染むまで、結構な時間がかかったように記憶しております。
今回の発表は、お祝いムードでしたね。号外を熱狂的に手にする人たちのニュースは印象的でした。新しい元号『令和』は、多くの方に歓迎されているようで、とても良かったと思います。ご譲位ということで、元号決定までには熟考する時間もあったと思うのですが、「れいわ」という音の響きもまろやかで、品良く美しいですね。平安な万葉の時代に思いを馳せながら、新しい御代を静かに寿ぎたいと思います。
さらに典拠が万葉集に記された「梅花の歌三十二首の序文」からということで、所縁の地、太宰府がある福岡県人としても、嬉しく感激いたしました。
『令和』由来の「梅花の宴」は、「太宰府展示館」で博多人形で再現されたものが展示されていて、当時の雅な宴の様子を伺うことができます。海外旅行に飽きたら、ぜひ国内旅行で福岡へお越しくださいね。
元号もそうですが、日本らしさを感じることっていいなと、しみじみ思うようになりました。やはり海外へ出る経験をしてからだと思うんです。若い頃は日本にないもの探しや外国への憧れが大きかったけれど。外を知って内に還るような感覚、海外旅行ファンのみなさまにも同じような感覚を味っていらっしゃる方は少なくないと思います。あのイチロー選手も引退会見で、そのようなことを言っていました。もちろんおかれた境遇は、もっと過酷だったと思いますが。若い人たちの海外体験離れが進んでいるという話題も耳にしますけれど、どんどん海外へ出て、良いも悪いも沢山体験して欲しいですね。世界を見て日本の良さを再発見した若者たちがこれからの日本を造り、世界と平和を築いていってくれるよう期待したいです。
3月のNZモスク銃撃の痛みも癒されぬうちに、次々と悲しいニュース、残念なニュース、不穏なニュースが続いております。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、どうか一日も早く穏やかな日常を取り戻されますよう、心からお見舞い申し上げます。
(編集部 anan)