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『ノルウェー/ フィヨルド・ベルゲンの旅2』ドロッペさんのハーデソーブラー

2016年04月18日 更新▲

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こんにちは。ティンドラ・ドロッペです。桜も終わり、一気に新緑の季節に向って気持ちも前向きになる季節を迎えようとしています。特に北欧諸国の人たちにとっては、日が長くなる夏至までは、待ちに待った季節となります。
さて、今月の北欧コラムは、先月に続き「ノルウェー/フィヨルド・ベルゲンの旅」その2をお送りします。写真メインでお伝えしますので、一緒に旅する気分でご覧ください。

 

ベルゲン・フィヨルドの旅その1はこちら

トロールのいたずらか、1日がなかなか終わらないフィヨルド観光を満喫した翌日は、ベルゲン市内観光へ繰り出しました・・・が、この日は“ウィットマンデー(聖霊降臨節の月曜日)”。祝日ということで、一般のお店・レストランなどはお休み。(※みなさん、旅行計画の際には、祝祭日を調べてくださいね。) お店が閉まっていても呆然とする必要はない!行くだけ行ってみよう~と気持ちを切り替えいざ、フィッシュマーケットへ。

普段はもっと賑わいを見せているのでしょうが、この日は、テント3つだけ出店していました。ないはずのものがあると、少なくても嬉しいものです。どれどれ?どんな魚が売っているか、旅行当時のメモでご紹介してみましょう。

魚市場メモ

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 陳列に赤いものが多い!? ビビットカラーの魚エプロン キャビア!?

 

試食もさせていただいたので、何かおみやげを・・・カニ缶を購入、3つのテント全部値段が違っていました。「Kaviar」のブルーのチューブは、たらこペーストです。魚卵の代名詞のようにみんなキャビアって言うんですね。そして、ノルウェーには鯨を食べる文化があるんです。ご存知でしたか?ここフィッシュマーケットでは、鯨をスモークした加工品が販売されていました。乾燥させた棒鱈もあり、調理法は違うでしょうが、日本と食文化が似ているという印象を受けました。

 

フィッシュマーケットを後にし、次の目的地、世界遺産「ブリッゲン」へと移動します。ブリッゲンは、13~16世紀ハンザ同盟のドイツ人街です。三角屋根のカラフルな木造建築が、港に面してずらり立ち並んでいます。建物と建物の間の狭い路地、その奥にも建物があり、渡り廊下、傾いた廊下など迷路のように楽しい散策ができます。港側の路面は観光客用おみやげショップやレストランですが、路地へ入るとアーティストの工房、ハンドクラフトのブティックなど、おもしろいショップを発見できます。1979年に世界遺産に登録され、カラフルな港町は、ベルゲン代表する景色です。

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 風情ある港町の景色  建物と建物をつないだ不思議な造り

 

 

次は、ベルゲンを見渡せる「フロイエン山」に登ります。山登りといっても、ご安心ください!ケーブルカーで登れますので、タウンウエアでも大丈夫です。

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かわいらしい駅 山頂まで7分で到着 山頂からの眺め

 

フロイエン山からの景色は、日本のどこか懐かしい風景と似ています。私にとっては幼少期を過ごした佐世保(長崎県)を思い出す景色でした。ここに立つと、みんないつか誰かと見た景色を思い出すのではないでしょうか。そして、ベルゲンっ子たちの心の故郷でもあります。
ゆっくりとのんびりした時間が流れています。

 

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素敵なシニアカップル おばあちゃん、お母さん、
娘さん、三世代で。
なんの相談でしょうか?
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過ごし方様々 ママはお仕事かな? こちらもアイス

 

せっかくですので、この見晴らしのよい景色を眺めながら歩いて下山することにしました。途中は湧き水が流れたり、春を告げる可憐な花たちをながめたり、鳥の声を聴きながら森林浴が気持ちよく“ノルウェーの森”を感じます。忙しい都会暮らしでは味わう機会がなかなかない時間。少しでも普段の運動不足を改善しようと選んだハイキングコースは“最短コース所要時間30分”。

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ここにもいましたトロール! 最短コースを選んだものの・・・ 壁の色もすてき。
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猫が似合いそうな家並み ノルウェージャンフォレスト
キャットいないかなぁ。
Mcドナルド。景観そこねず。

 

“最短コース=勾配が急である”ということが頭になく、急な坂道を下り続け、民家の建物が現れるころにはふくらはぎはパンパン!膝はガクガク!今すぐ湿布を貼りたいほど、足腰が~。帰りのハイキング、気持ちよさも眺めも素晴らしいのですが、無理せず“ゆっくりなだらかコース”でハイキングすることを心からオススメします。

 

だんだんと口数も減ってきた所に、店の外までお客さんがあふれるカフェが!!みなさん、脚がパンパンなのではなく、エスプレッソ目当てに来ているようです。
ノルウェーだけでなく、北欧諸国はコーヒー、紅茶がとてもおいしいです。冬が長く家で過ごす時間が長いという背景があるのですが、北欧からは、何人ものバリスタチャンピオン、ティーブレンダーを輩出しています。
こちらのカフェもトイレの壁に受賞パネルがいくつも飾ってありました。

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フロイエン山ふもとのカフェ。この写真左右にもずらりとお客様。 マシンを手早く操るおねえさん。
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コーヒーへのこだわりが伝わるトイレ アイスエスプレッソ(勝手に命名)

 

祝日のベルゲンは、とても静かでした。ショップなどはやはり開いていませんが、教会前の公園、劇場の庭園など緑豊かなスペースでは、人々がくつろぎ春を謳歌しています。平和でのどかな街歩きを続けると、いかに日々気忙しく過ごし、気持ちの余裕をなくしているかに気付かされます。

夕刻、ベルゲン郊外オース村まで移動し、今夜の宿泊施設『Solstrand Hotel & Spa(ソールストラン ホテル&スパ)に到着しました。フィヨルドを目の前に臨む、老舗のリゾートホテルです。

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バルコニーから 部屋のしつらえ ジュニアスィート

 

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今回はこの部屋でディナーを 海の幸、山の幸、滋味豊かな
西ノルウェー料理
仔牛のロースト、かぼちゃの
ピュレ

 

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 館内の到る所に歓談スペース  廊下に展示されたこの地域の
民族衣装。
 どこからもフィヨルドが見える

 

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岸辺のボートハウス

 フィヨルドを見つめる少女の
彫刻。庭園にはいくつもの小道、彫刻がある。

 ディナーが終わった後、ホテルの庭園を散策。

 

景色の素晴らしさは言うまでもありませんが、目に見えないところまで気配りを感じるホテルです。隅々まで神経の行き届いた清潔感、スタッフの態度ひとつひとつ、決して現状に満足しきっていないホスピタリティの精神など、どの角度から見ても、ここで働く人たちの全てが、この場所を愛し誇りを持ってお客様を迎えていること。これは他で感じたことがないほど印象的で、短い滞在が惜しくなるほどでした。景観や歴史だけに頼ることなく、むしろ、日々前進の努力でここを守っていっていることが清々しいと感じるのでした。

湖のように広がるフィヨルドの向こうには、根雪の残る山並み。空が薄っすらとピンクに染まり、ゆっくりと静かに夜を迎えようとしています。

2回に渡ってベルゲン・フィヨルド3日間の様子をお伝えいたしましたが、一緒に旅をしていただけましたか? 心洗われるような旅を求める時、ノルウェーおすすめです!

 

 

 

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