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海外旅行に関するニュース【日本のワクチンパスポート始動】など

2021年06月24日 更新▲

EUや東南アジア、アメリカなどがアフターコロナの海外旅行の必須条件として掲げているワクチン接種証明。ついに日本もワクチンパスポート交付へと始動しました。これによってアフターコロナの海外旅行再開が近づくのか!? 観光客受け入れに関連する海外の動き、各国の状況が一目でわかる便利なサイトをご紹介します。

画像:iStock

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6月17日のトラベルボイス・観光産業ニュースよりお伝えします。

日本のワクチンパスポート、海外渡航者向けに書面発行へ、7月中旬頃、電子交付の検討も

 

加藤官房長官は2021年6月17日の記者会見で、ワクチン接種の公的証明(いわゆるワクチンパスポート)について、当面は各国に入国する際に必要な人に対して、7月中旬をめどに書面での交付を可能するように準備を進めることを明らかにした。発行は記録を管理する市区町村が行う。政府は早ければ、来週にも自治体への説明会を実施する。

接種証明の記載事項は、新型コロナウイルスワクチンの接種記録と接種者に関する事項などとするが、その詳細については、今後、諸外国の動向などを踏まえて決定する。

また、まずは書面での交付とするが、電子交付も検討を進める。​

 

出典:トラベルボイス・観光産業ニュース

 

加藤官房長官の記者会見によると、日本の「ワクチンパスポート」は、政府の接種記録システムと連動。名前や旅券番号、ワクチン接種日が記載されるということです。国の接種記録システム(VRS)の情報をもとに自治体が申請者に発行する手順となるということです。必要不可欠なビジネス出張、留学などの渡航が優先して後押しされることになるでしょう。

 

当初は書面での交付となるということですが、こんなニュースもありました。
(トラベルボイスより抜粋)

世界の航空需要回復でワクチンパスポート導入は不可欠か? 空港の滞在時間が8時間になる試算、回復予測は1年前倒し

 

IATAは今後の需要回復に伴い、ワクチン接種証明や陰性証明の提示によって、空港での混雑が増すと予想されることから、各国政府に対して、入国管理でのデジタル健康証明書の導入を求めている。

IATAによると、乗客の平均空港滞在時間はコロナ前で約1.5時間。これが、証明書の提示などに時間がかかるため、旅客数がコロナ前の30%の場合、ピーク時には3時間に伸びると予測。さらに、デジタル化が進まなければ、旅客数が75%に回復した場合は5.5時間、100%に回復した場合には8時間に伸びると試算した。

 

 

このため、IATAはデジタル証明書を空港の自動化プロセスに組み込むことを要求。また、混雑回避だけでなく、証明書の不正防止、入管当局のデジタルID管理との統合にるセキュリティ強化、非接触などを利点として挙げ、証明書のデジタル化を進めていく必要性を訴えている。

 

出典:トラベルボイス・観光産業ニュース

 

画像:iStock

 

旅客が100%回復した時、空港での待ち時間がなんと8時間になるという試算です!
お子さま連れやご年配の方の移動は、大変なものになってしまいます。日本のワクチンパスポートが始動したとはいえ、デジタル化も同時に進めていただきたいものです。

ただ、諸外国の入国が緩和されたと言っても、確かにまだまだ手続きは大変なのは確か。各国水際対策として、48〜72時間前のPCR検査証明の提出、さらには空港でのPCR検査の義務など、まだまだ陰性証明は必要です。空港でのPCR検査は、国によって無料・有料。そして検査の待ち時間もまちまちです。

そして難関なのが、7〜14日間の隔離期間があることです。日本帰国時の入国制限も現時点では続行中です。ハワイなどは入国制限の緩和が見られ、必要な手続きを経ることにより、日本人の入国時10日間隔離を免除していますが、日本帰国時には14日間の隔離がありますので、ご注意ください。

 

◆入国制限が条件付きで緩和された国や地域

 

【タイ】

2021年7月1日から、プーケットでワクチンの接種を完了した外国人旅行者を隔離措置なしで受け入れる「プーケット・サンドボックス」を開始します。※諸々条件あり

バンコク、チャアム、ホアヒンなど他のエリアについては、今年10月あるいは第4四半期中にも、ワクチン接種を完了した外国人旅行者の受け入れを再開する予定ということです。

タイ国政府官公庁

 

【イタリア】

2021年6月21日から、日本を含む同国の指定国に対して必要な証明書の提示することで隔離なしの入国を認めることになりました。
それに伴い、アリタリア航空がローマー羽田線を再開させると発表しています。

7/9〜 ローマ発  羽田行き 
7/11〜 羽田発 ローマ行き

イタリア政府観光局HP 旅行者向け情報

 

【ドイツ】

2021年6月6日から,入国前48時間以内の抗原検査、あるいは72時間前のPCR検査で陰性であれば、陰性証明の提示により、すべての日本人の入国が可能になりました。

※2022年よりEUへの渡航にはETIAS(エティアス)が必要になります。

ETIAS ドイツの入国制限と最新情報

 

【ハワイ】

一部条件が満たされれば、ハワイ到着後の隔離措置が免除となりました。

こちらで感染状況、入国制限、フライト情報が確認できます。

アロハストリート

My ハワイ

JTBグランドツアー&サービス

 

【グアム】

グアム政府が現地でワクチン接種が受けられる「Air V&V(vaccination and vacation)」プログラムを承認しました。グアム到着前に参加ホテルに接種パッケージを申し込み、グアム入国前と到着後のPCR検査が陰性であれば、接種ワクチンを選択。到着後はホテルでの7日間の隔離が義務化されていますが、6日目にPCR検査を受けて、陰性であれば自由行動が許可されます。

パッケージには、空港までの往復交通費、COVID-19検査3回分、ワクチン2回分の投与、健康モニタリング、デジタル接種記録が含まれるということです。

グアム政府観光局HP COVID-10情報

 

 

◆グローバルWifiの便利なサイト

海外旅行の時にお世話になったことがある方も多いグローバルWifiさんが便利なサイトを開設しています。各国の感染状況や出入国情報を検索できます。国や地域の名前で検索できる他、地図からも検索でき、現在と3ヶ月後の見通しが一目でわかるようにできています。行きたい国や気になる国の状況をチェックするには便利なサイトとなっています。

 

新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト

地図から検索する

 

 

 

国で検索すると詳細が表示されます。

 

 

出典:グローバルWifi 新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト

 

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ワクチンパスポートができたら、少しずつ動き出すかもしれませんが、旅客機の便数の回復がコロナ前の状態まで戻ったとしても、席の間隔を開ける必要もあり、運賃の値上がりも見込まれます。まだまだ、一般の海外旅行には程遠い状態ですが、焦らず感染収束を見守りましょう。

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