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2022.12月号の編集部だより【クリスマスの香り】

2022年11月25日 更新▲

みなさまこんにちは。

早いもので今年も残り1ヶ月となりました。年々、歳をとるごとに1年が過ぎ去るのが早くなります。

さて、世の中はクリスマスモード一色。みなさんもクリスマスの準備はお済みですか?
今月の特集では、ヨーロッパのクリスマスマーケットをお伝えいたしました。1年の中で最も華やかで賑やかな季節。誰もがワクワクするのがクリスマスですね。
記事を書きながら、クリスマスマーケットに漂う甘い香りに思いを馳せながら、かつて北欧で過ごしたクリスマスのことを思い出しました。

北欧のクリスマスは、他のヨーロッパと少し異なっていて、サンタクロースはあまり登場しません。代わりに、デンマークではニッセ、スウェーデンではトムテと呼ばれる赤いトンガリ帽子をかぶった小人たちが主役です。子どもたちも赤い帽子をかぶってニッセやトムテに扮して、とっても可愛いです。

民話におけるニッセやトムテは。農家の納屋や屋根裏に住んんでいて、基本的には仕事を手伝ってくれる妖精です。でも機嫌を損ねたり、怒らせてしまったら大変!家畜のお乳の出が悪くなったり、収穫が悪くなったりすると言われています。ですから、クリスマスには彼らの大好物であるミルク粥を贈ります。

北欧では、クリスマスケーキなるものはほとんど見かけません。クリスマスディナーの後には、みんなでミルク粥を食べるのです。このミルク粥にはお楽しみもあって、皮を剥いた白いアーモンドが一粒隠されています。このアーモンドに当たった人は、来年は幸運が訪れるというおまじないのような占いをするのです。大の大人も本気で「当たりますように!」と願いながら、食べるのですから、とっても和やかで、それだけでも幸せな時間が漂っています。

 

 

それから、北欧のクリスマスといえば、オレンジとクローブの香りです。どこの家庭でもフレッシュなオレンジにクローブを刺して、家中がこの香りに包まれます。
街の中でも、オレンジとクローバーのフレーバーで溢れています。クリスマスに発売される記念切手まで、擦るとこの匂いが出る加工がされていたりするほど。

嗅覚というのは、五感の中でも他の感覚刺激によって思い出される記憶よりも、より鮮明で、より感情的であると言われています。みんなのクリスマスの思い出は、このオレンジとクローブの香りでいつでも蘇らせることができるのかもしれませんね。

上の写真は、数年前に私が作ったオレンジポマンダーです。オレンジにクローブを刺して、様々なスパイスを組み合わせたパウダーをふりかけて作ります。これ、実はミイラと一緒で腐りません。オレンジポマンダー自体に防腐効果、防虫効果もあるんです。ポマンダーは中世のヨーロッパで流行ったと言われていて、当時ヨーロッパでペストが大流行したことが大きく関わっているようです。今とは衛生状態もずいぶん違いますから、当時は、自分の周りに良い香りを漂わせて、ポマンダーで病気や不幸を遠ざけると信じられていました。いわゆる魔除けやお守りですね。今でもクリスマスにプレゼントをしたり、オーナメントとして家に飾る習慣が残っているのは、深い歴史的な背景もあるというわけです。

オレンジにクローブを刺して模様を作ったり、お子様とも楽しめて、家中いい香り。感染症に負けないよう、クリスマスの香りを楽しむのはいかがでしょうか?

それではみなさま、素敵なクリスマスをお過ごしください。

(編集部anan)

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