【保存版】年末年始の海外旅行・安全に楽しむために。
2025年11月23日 更新▲年末年始の海外旅行は、多くの観光地が最繁忙期を迎え、航空遅延やトラブルのリスクが高まります。普段なら気にしなくてもいい細かな点が、大きなストレスにつながることも。本記事では、この時期に特に注意すべきポイントと、安全に旅を楽しむコツを解説します。

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1. 渡航準備・事前チェック
・パスポートとビザの有効期限を再確認しましょう。
海外各国の入国条件は、残存期間3ヶ月〜6ヶ月となっているところがほとんどです。残存期間が短いと入国できないため、事前に更新手続きが必要となります。また、航空会社の規定で搭乗できない可能性もあるため、帰国時まで入れて6ヶ月以上あった方が無難です。パスポートの有効期限は10年と長いため、まだ大丈夫とうっかりすることがありますので、旅行計画時に確認しましょう。
・渡航先の治安・情勢情報の最新チェック
外務省のHPや渡航する国の大使館・領事館の情報、または現地ニュースを扱っている情報ソース、ブログなどで、最新情報をチェックしましょう。
・海外旅行保険の加入
クレジットカード付帯のものだけでなく、医療費・盗難・遅延補償が手厚いものを選ぶようにしましょう。
・航空券・ホテルの予約確認書を複数保存
万が一のトラブルや紛失に備えて、予約確定したバウチャーなどは、プリントアウトして紙で持参する+スマホ+クラウド保管するなど、複数の形態で保存しておきましょう。現地での支払い手段についても、現金・クレジットカード・デビットカードなど、複数確保しておきましょう。
・家族に知らせておく
家族には旅行日程や連絡先を伝え、なるべく連絡を絶やさないようにしてください。
2. 空港&フライト関連

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・年末年始は遅延・混雑が常態化するため、移動時間を多めに確保
12月29日~1月3日を避けて、出発日を早めたり、帰国日を遅らせたりすると、費用を節約できることがあります。
・乗り継ぎ便は余裕のあるスケジュールに
乗り継ぎ時間が短すぎると遅延などのリスクがあるため、最低でも2.5時間、できれば3時間以上確保しましょう。
・空港までの交通機関の運休・混雑情報の確認
年末年始には、公共交通機関のダイヤも通常とは異なります。帰省や初詣客で混雑していることもありますので、国内でも空港までの交通機関情報も調べておきましょう。渡航先でも同様です。
・預け荷物のロストバゲージ対策

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空港で預けた荷物が行方不明になってしまったり、到着が遅れた場合。旅のスタートからこんなことがあるととても憂鬱です。AirTag等、持ち物をあっという間に探せるアイテムを活用すると便利です。貴重品・必需品は必ず機内持ち込みにしましょう。
3.現地での安全対策
・年末年始は観光地のスリ・窃盗が増えることを前提に行動
貴重品は分散携行、ファスナー付きバッグなど、盗難防止のグッズを活用しましょう。人混みの中での斜めがけポシェットやリュックは、狙われるリスクが高いものとなります。
スリ・盗難防犯対策記事はこちらです↓

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・人が多いカウントダウンイベントなどは、スリだけでなく混雑事故に注意
事前に会場のレイアウト(入口、出口、非常口、トイレ、救護所)を確認しておきます。大きな荷物はロッカーに預けるなどし、両手は空けておく方がベター。通路や階段など、人の流れを妨げる場所では立ち止まらないようにしましょう。周囲の圧力で身動きが取れなくなったら、流れに逆らわず、可能な限りスペースを確保します。もし倒れそうになったら、すぐに立ち上がろうとするのではなく、周囲の人に助けを求め、バッグなどで頭部を守る姿勢を取るのが鉄則です。
・夜間の単独行動を避ける
不慣れな土地では、昼間は安全でも夜間は危険なエリアに迷い込む可能性があります。万が一、トラブルが発生した場合、単独では助けを求めることが難しくなり、冷静に対処することができなくなる可能性が高まります。日本とは治安の基準が異なる国・地域では、「自分の身は自分で守る」という意識を持つことが重要です。日本人は、多額の現金や貴重品を持っていると思われがちで、単独行動していると狙われやすくなります。特に女性の場合、性犯罪を含むより深刻な事件に巻き込まれる危険性が高まります。
・配車アプリの利用を推奨

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流しのタクシー利用は避けましょう。UberやLyft、Grabといった世界的に利用されている配車アプリがおすすめです。これらのアプリは、言語の壁をなくし、事前に料金を確認でき、キャッシュレス決済が可能というメリットがあります。渡航先によって主流のアプリが異なるため、旅行先のローカルな情報を事前に調べておくことが重要です。
4. 健康・衛生管理
年末年始は、医療機関は閉まっている可能性が高いことを想定し、常備薬・救急キットの準備をしておきましょう。手持ちの薬や救急キットではどうにもならない場合は、加入した海外旅行保険デスクに相談しましょう。
・ペットボトルの水を飲むことを徹底する
水道水の水が飲めない国や地域は多くあります。食材を洗うのに水道水が使われている場合があるため、屋台の飲み物や氷は避けるのが無難です。歯磨きやうがいにもミネラルウォーターを使うのが安全です。現地で煮沸したり浄水器を使ったりする方法もありますが、現実的には難しい場合が多いです。
<水道水が飲める国>
日本、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、オーストリア、ノルウェー、デンマーク、オランダ、ニュージーランド
※これらの国々でも、水道水が硬水であったり、体質に合わない場合もあります。大量に飲水する場合は、ペットボトルの水を推奨します。
・長時間フライトでの体調管理
機内は非常に寒く、乾燥しています。LCCなどブランケットの貸与がない航空会社もあります。体温調節ができるよう着脱可能な服を選び、寒さ対策は必須です。また、長時間フライトでは、「エコノミークラス症候群」のリスクが高まるため、水分補給や軽い運動、ゆったりとした服装を心がけることが重要です。その他、乾燥対策、リラックスできる持ち物の準備、座席の工夫も快適に過ごすためのポイントです。
快適な長時間フライトの対策記事はこちらです↓
5. お金・通信環境

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・到着前に現地SIM/eSIMを確保
現地に到着してからのSIM手配は、混雑していて時間をロスしたり、また言葉が通じない可能性もあります。スマホの翻訳を使おうにも通信できていないとままならないわけです。到着したらすぐ使えるよう出発前に手配しておきましょう。
・現金は必要最低限に
クレジットカードを主体にし、必要な分だけ現金を両替するのが安全で賢明です。渡航先にもよりますが、お茶や軽食、交通費など、1日あたり3,000円~5,000円程度を持って持っておくと安心です。現地で現金が必要になった場合は、ATMから必要な額をその都度引き出す方法も有効です。ただし、年末はカード詐欺が増加傾向にあるため、ATMの利用時は周囲に注意、警戒を怠らないようにしてください。
6. 年末年始特有の注意点

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・人気レストラン・アクティビティは早期予約必須
年末年始の海外旅行では、早めの予約が不可欠です。また、お店や交通機関が休み・混雑するため、事前に営業情報を確認し、食事や移動の計画を立てることが重要です。
KlookやKKdayなどの予約サイトを活用するのもおすすめです。
・常に情報収集
急に何かが変更されたり、制限されたりすることにも備えておく必要があります。カウントダウンなどイベントに参加する場合は、会場のセキュリティ強化により入場に時間がかかることを想定しておきましょう。
※渡航の際は、たびレジに登録しておきましょう。
「たびレジ」のメリットは、主に海外渡航先での安全確保にあります。具体的には、渡航先の最新安全情報がメールで届く、緊急時に在外公館から安否確認や支援を受けられる、日本にいる家族と安全情報を共有できる、といった点が挙げられます。また、登録は簡単かつ無料で行えます。
7. 帰国時の注意点
空港の大混雑を想定し、出発時間前には空港に到着しておきたいもの。免税品購入の時間も計算しておきます。

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・タックスリファンド
免税還付(タックスリファンド)を受ける場合も、同様に通常より時間がかかることを想定しておきましょう。出国手続き(チェックイン)前に、空港などの税関カウンターで購入した現物、パスポート、搭乗券、免税書類を提示し、輸出確認のスタンプを押してもらいます。
商品は必ず未開封・未使用の状態で提示する必要があります。スーツケースに入れて預け入れる場合は、航空会社に預ける前に税関の確認を受ける必要があります。 税関で確認スタンプを押してもらった免税書類を、空港内の還付金カウンター(Global Blueなどの代行会社)に提出します。還付方法は、その場で現金で支払われます。またはクレジットカードへの入金や銀行口座への振り込みを選べる場合があります。
・体調管理

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空港や港に設置されている検疫所では健康相談を受け付けています。体調に不安がある場合は相談してください。帰国後2週間程度は、健康状態に注意を払ってください。潜伏期間が長い感染症もあるため、帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから体調が悪くなることもあります。その際は速やかに医療機関に電話で相談し、受診してください。
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みなさまのご旅行が、楽しく安全なものでありますように!

