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Category: 南米


旅のポイントお伝えします。その5・完結編【リオデジャネイロへ】

2020年09月23日 更新▲

コロナ禍直前、弊社スタッフが体験した南米旅行記をお伝えしています。今回お送りするのは、最終目的地ブラジル・リオデジャネイロ。世界一の賑やかさ、華やかさを誇るリオのカーニバル。盛大な祭りで、世界遺産をめぐる南米横断の旅はグランドフィナーレを迎えます。

 

 

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||| 前回までの旅 |||

旅のポイントお伝えします。その1
【ペルー/リマ〜クスコ〜オリャンタイタンボ〜マチュピチュ旅行記】

旅のポイントお伝えします。その2【ラパス〜ウユニ旅行記前半】

旅のポイントお伝えします。その3【ウユニ塩湖後半】

旅のポイントお伝えします。その4【イグアスの滝へ】

 

 

◆最終目的地、リオデジャネイロへ

 

イグアスの滝を後にし、ブラジル南東部の都市、リオデジャネイロへ向かいます。

アルゼンチン側のホテルをチェックアウトし、タクシーで再び国境を越えて、ブラジル・フォスドイグアス空港へ。ラタム航空でリオデジャネイロのサントス・ドゥモン空港に向かいます。当初はゴル航空でアントニオ・カルロス・ジョビン空港へ行く予定でしたが、一か月前に欠航になったので、こちらに変更しました。※1

到着後、空港からタクシーでコパカバーナ地区のホテル※2)へ行きました。チャックインして少し休憩をしたのち、カーニバルチケットを指定されたチケットカウンターへ受け取りに行きます。※3)無事にチケット引き換え完了。これで観覧OKです。夜はホテルの近くのレストランで食事をしました。リオデジャネイロの治安が少し不安でしたが、コパカバーナ地区では暗い路地などを通らない&一人で歩かなければ大丈夫そうです。

翌日は夜のカーニバルまでの間、市内観光に行きました。カーニバルの時期はどこも人が多く、慣れていないとあまり観光が出来そうにないので、こちらに語学留学で来ていた日本人大学生にガイドをお願いしました。

 

◆市内散策

まずはボン・ヂ・アスーカル、通称シュガーローフ・マウンテンへ。

ポン・ヂ・アスーカル(シュガーローフ)

ポン・ヂ・アスーカル(ポルトガル語:Pão de Açúcar)は、大西洋に繋がるグアナバラ湾に突き出す半島の上にある奇岩で、ブラジル・リオデジャネイロの南部に位置する。パンデアスカルとも表記する。海抜は396メートルであり、ポン・ヂ・アスーカルの名前の由来は、その形が砂糖パンに似ているところから来ている。この発音は外国人には困難であるため、英語では意訳してシュガーローフと呼ばれる。(Wikipedia

 

 

ケーブルカーでウルカの丘に行きそこからまたケーブルカーを乗り継いで頂上を目指します。ガラス張りの大きなケーブルカーは、360度に広がるリオの大パノラマを楽しむことができます。コパカバーナビーチ・イパネマビーチや熱帯雨林の絶景が広がり、頂上へ近づくにつれ沢山のヨットなどが浮かぶグアナバラ湾の綺麗な風景が見えてきます。また、遠くにはコルコバードの丘のキリスト像も見る事が出来ます。朝早めに出発したこともあり、そこまでの混雑なく楽しむことが出来ました。

 

 

シュガーローフ・マウンテンを後にして、セラロン階段へ向かいました。全長125メートル・215段の階段や周囲が、カラフルなタイルで覆われています。世界中から集められたというタイルの中にはユニークなタイルも多く含まれています。元々は地元の住民が使用する普通の階段だったのを、チリ人のホルヘ・セラロンというアーティストが20年かけて制作したそうです。フォトジェニックなスポットとして観光客に大人気でした。カーニバル期間という事もあるでしょうが、沢山の人で賑わっていました。周囲を散策してから、ホテルへ戻ります。

 

 

◆いよいよカーニバル会場へ!

リオデジャネイロのカーニバル、あるいは、リオのカーニバルと呼ばれる、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバル。厳粛な雰囲気の四旬節の期間に入る前に行われる祝祭であり、世界最大の見世物のひとつと見なされている。その歴史は、1723年にまで遡る。 音楽とダンスは、リオのカーニバルのあらゆる場面に結び付いている。(Wikipedia

 

夜8時にホテルからバスに乗り、カーニバルの会場へ向かいました。
カーニバルは、アクセスグループ(2軍)が最初の2日間、スペシャルグループ(1軍)が後の2日間、そして最終日にその年のチャンピオングループのパレードがあり、計5日の日程で行われます。

チャンピオンパレードはエキシビションのようなもので、一番盛り上がるのは最高峰の戦いが繰り広げられるスペシャルグループとのこと。せっかくなので、今回はこのスペシャルグループのカーニバルを観覧することにしました。会場内まで送ってもらいバスを降りると、沢山の出店、フードトラックや人で盛り上がっていて、雰囲気に気分も上がります。首にかけたPASSを見せて、予約した席へ。パレードの席は上から見下ろすスタンド席が一番スタンダードとのことでしたが、一生に一度の観覧になると思ったので、パレードが最大に盛り上がるセクター7のボックス席※4)を予約しました。指定席なので、自由席に比べると治安面でも安心感がありました。

 

 

花火が上がりパレードがスタート!会場の熱気も最高潮へ!!パレードは、各エスコーラのエンレド(テーマ曲)と共にグループそれぞれのテーマに沿った山車とパフォーマンスでパレードを繰り広げます。(テーマはブラジルの政府の批判や風刺、歴史・宗教・文化などに基づいているそうですが、残念ながらその部分の理解は出来ませんでした。)

 

 

パレードはどのグループも本当に凄い迫力!高さ20メートル~30メートルほどの山車は、どれも様々な仕掛けがあり、ひとつひとつがエンターテインメント要素満載!!ひとつのグループに参加している人も大勢でそれが次々にやって来るいったいどれほどの人がリオにいるのだろう!?本当にとてつもない規模のお祭りです。パレードはコンテストで、優勝賞金1000万レアル(約2億円)をかけた真剣勝負。しかも、優勝しても経費を引いて一人の分け前は殆どないと言うのも納得出来ました。

カーニバルは夜9時にスタートして、朝7時頃まで続くそうですが、今回は1時過ぎに会場を出ました。会場付近は人も多く、カーニバル時期は夜に地下鉄を利用しても大丈夫との情報もありましたが、タクシーでホテルへ戻りました。

 

◆旅のラストは、あの丘で。

翌日はゆっくりスタート。ホテルから歩いてコパカバーナビーチへ向かい、ビーチを散歩。その後、近くをぶらぶらと散策しました。観光客の多い地区なので、お洒落な雑貨屋やカフェなどもあり、のんびり過ごすには良い場所です。明日はいよいよ最終日です。

コパカバーナビーチ

コパカバーナ(ポルトガル語: Copacabana)は、ブラジルのリオデジャネイロ市南東部に位置するリゾート地である。大西洋に面している。レーミからコパカバーナ要塞までの、全長約4キロメートルにわたる白い砂浜のビーチは世界的に知られ、コパカバーナ海岸コパカバーナビーチとも呼ばれる。弓なりに続く海岸沿いにはモザイクが施された遊歩道が延び、ビーチに面したアトランティカ大通りにはホテルやブティック、レストランなどが建ち並ぶ。また、リオネジャネイロの高級住宅地としての一面もあり、数々の成功者達が挙って住む場所でもある。
Wikipedia

 

 

 

 

夜のフライトなので、一昨日ガイドをお願いした留学生に案内してもらい、コルコバードの丘へキリスト像を見に行きました。テレビなどにもよく登場して、リオデジャネイロと言えばのキリスト像。

 

コルコバードのキリスト像

コルコバードの丘 は、ブラジルのリオデジャネイロにある標高710メートルの丘である。世界遺産「リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群」に含まれている。頂上には、両腕を広げた形の巨大なコルコバードのキリスト像が立っており、このキリスト像はリオデジャネイロのシンボルとしても名高い。夜間には照明が当てられる。キリスト像は、2007年7月に新・世界七不思議の一つに選ばれた。(Wikipedia

 

 

 

高さ30メートル・左右28メートル、台座だけでも8メートルもある巨大像で、なかなか写真に納めることが出来ないので、寝て写真を撮るスポットまでありました。天気があまり良くなかったのが残念でしたが、世界七不思議のひとつとも言われるキリスト像と対面することが出来ました。周囲からはリオデジャネイロの景観を見渡すことが出来ます。

 

 

帰路は、アムステルダム、仁川と2カ所を経由して福岡へ。ここからまた地球の裏側への長いフライトです。街へ戻って昼食を食べた後、アントニオ・カルロス・ジョビン空港から帰国の途に着きました。2月初旬に出発し、オランダ・アムステルダムを経由して5カ国8都市。エキサイティングな長い長い南米横断の旅が終わりました。

 

 

◆旅をふりかえって

  1. 昨年の夏、「これまで行った事の無い所へ行きたい!」と思い立ち、調べ始めると、長期休む事が可能な2月にリオのカーニバルがあることを知りました。タイミングよく旅行好きの友人に恵まれていたことも、壮大な旅の計画を実現できた要因のひとつと言えます。23日間という長旅を、良いも悪いも心置きなく過ごし、感動を共有できた事は生涯の思い出となり、より充実した旅となったと思います。


マチュピチュ・ウユニ塩湖・イグアスの滝・コパカバーナビーチ・リオのカーニバル、テレビや雑誌などで見た景色を実際に目にする度、感無量で言葉にはできない感動の連続でした。甲乙つけ難い素晴らしいランドスケープの中で、あえて1番印象に残っている所と言えば、
ウユニからアタカマ方面への高地の旅です。出発前は、全然イメージしてなかったので、予想外という感じですが、常に富士山より高い4000mオーバーの場所にずっといて、周りは草木が無く岩ばかりで、人がやっと生存できるかどうかというの感じの場所でした。今まで見た事も経験した事もない雰囲気は、まるで火星のようで不思議な面白さがありました。

 



旅にはやはりキツイと思うこともつきもので、
南米は、どこの食事もあまり美味しくは無く、お腹の調子は旅を通してあまり良くなかったです(笑)。ペルーでアルパカ・クイ(モルモット)、アルゼンチンでナマズなど、普段の旅でもなかなか食べないものを食べたことは、よい経験になりました。

南米のトイレ事情はあまりよろしくないのは、想像に難くないと思いますが、今回は本当に世界の果てに行った気分になりました。水が流れ、紙も流せる、お風呂でお湯が出る、食中毒など心配なく食べられるなど、日本の安心感はこの上ないと思いました。

気候、風土、環境、文化も日本とは大きく違い、遥か遠い日本の裏側のような場所で、現地で暮らす日本人と出会った時には、「こんな所に~!?」という感じで、応援したい気持ちで、感慨深いものがありました。ちょうど新型コロナが流行り始めた時期だったので、なんとなくアジア人が肩身狭い時期でもありました。その後、新型コロナの流行が拡大に至りますが、彼らとは帰国後もお互いの様子や情報のやり取りをしました。

旅には予想外の出来事や素晴らしい出会いがあるのが醍醐味で、私にとって、旅行は好奇心の対象です。バスク地方・アフリカ・イースター・ガラパゴス・南極など、まだまだ行った事のない場所へ行きたいと思いますし、観光地でもなんでもない街を何気なくふらりと歩き、地元の雰囲気を味わいたいと思います。いつかまた自由な往来が復活し、憧れの彼の地に立てる日が来ることを願うばかりです。

連載5回。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。一緒に旅をした気分になっていただけましたら幸いです。

 

 

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(
※1)
リオデジャネイロには国際線の乗り入れるアントニオ・カルロス・ジョビン空港と、市内中心地にある国内線専用のサントス・ドゥモン空港の2つの空港があります。

(※2) リオデジャネイロはファベーラと呼ばれるスラム街も数多くあり、ある程度治安の良い地区と危険な場所があります。今回は事前情報から、観光客エリアのコパカバーナ地区のホテルを予約しました。カーニバル期間中のホテルは、宿泊費が高め&早めに予約しておかないと満室の場合が多いです。

(※3)カーニバルのチケットは代理店などでも購入できますが、手数料が高い!自己責任にはなりますが、日本から公式サイトで購入することをお勧めします。カーニバルチケットと会場までのバスチケットを購入することが出来ます。通常のタクシーなどは会場の外までしか入れないので、こちらの公式バスが便利です。主要地区の幾つかのホテルでピックアップしてくれます。カーニバル観覧前までにチケットを取りに行けば大丈夫です。http://www.rio-carnival.net/

サイトはポルトガル語ですが、英語対応しています。また、購入方法をネットで解説しているサイトも幾つかあるようです。

(※4)会場内は13のセクターで区切られていて、セクター1からスタートしてセクター12・13でゴールします。一番盛り上がるのは審査員席周辺のセクター6~9です。(審査員へのアピールのパフォーマンスが見られる)セクター9は外国人専用で他よりも高い設定でした。(人が若干少なめで英語の分かるスタッフがいたりするそうです)また、それぞれのセクターがボックス・スイート・スタンドに分かれていて、ダンサーを間近で見られ自分の席が決まっているのはボックス・高額でVIPに使用されるスイート・一番上のコンクリートの階段状の観客席から見下ろすのがスタンドとなります。スタンドは自由席でかなり混むので、貴重品類は特に要注意です。

 

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旅のポイントお伝えします。その4【イグアスの滝へ】

2020年08月22日 更新▲

コロナ禍直前、弊社スタッフが体験した南米旅行記をお伝えしています。今回で第4弾になるその行き先は…アルゼンチン とブラジルの二国にまたがる世界最大の滝。イグアスの滝へ。マチュピチュやウユニ塩湖などと並び一生に一度は見たい南米の絶景として、絶対に外せない!地球の大地を肌で感じるスケール感をお伝えします。

 

★★★

 

*「旅のポイントお伝えします。その1」【クスコ・マチュピチュ旅行記】はこちら
*「旅のポイントお伝えします。その2」【ラパス〜ウユニ旅行記前半】はこちら
*「旅のポイントお伝えします。その3」【ウユニ塩湖後半】はこちら

 

 


◆ウユニからイグアスの滝へ

 

ウユニからイグアスの滝へ行く最短ルートは、ボリビア第2の都市サンタクルスへ行き、そこからイグアスのブラジル側フォスドイグアス空港へ行くルートになります。但し、サンタクルスからの飛行機は、アマゾナス航空が週3日・深夜便が1便飛んでいるだけなので移動日は限定されます。(2020年2月時点)
ウユニからサンタクルスへは、ラパス経由の乗継で行きました。(雨季限定の直行便もあったのですが、曜日が合わず主流のラパス経由)

 

 

南米のLCCについては、各航空会社どこも色々なトラブルのクチコミを見かけていたので、1日で2回乗継、一気に3フライトの移動は少しドキドキでした。万が一、途中でトラブルがあって乗継ができなかった場合、同じ航空会社なら何らかの対応してもらえるかも&乗継の預け荷物をピックアップ無しで運んでくれる可能性を期待して(実際に荷物は最終までOKでした。毎回要確認)全ての移動をアマゾナス航空で予約しました。

 

 

◆サンタクルスでトランジット7時間

幸い今回は予定通りサンタクルスに到着し、安堵しました。高所の多いボリビアで、サンタクルスは標高400m程度と空気も豊富。気候も温暖で過ごしやすく、最近では外国人移住者も増えて目覚ましい経済発展を遂げ、南米内で一番成長していると言われている都市だそうです。

トランジットで7時間半程度あったので、市街へ。数年前にオープンした大型ショッピングモールへ立ち寄ると、アメリカのスポーツブランドのお店やスターバックスなども出店していて、これまでのボリビアのイメージと違い近代都市に近い雰囲気でした。スターバックスで久しぶりの美味しいコーヒーで一息。

ペルーやボリビアはコーヒー生産国のイメージがありますが、残念ながら今回の旅で、ここ以外で美味しいコーヒーに巡り合う事はありませんでした。後で聞いた話によると、美味しい高級コーヒー豆は輸出用に回され、残った2級品以下が国内に流通するそうです。それも都市部のスーパーまでで田舎の方はインスタント粉コーヒーだけだそう。また、コーヒーは家で飲み、外で高いお金を払って飲む習慣(カフェ文化)が根付いていないことも影響しているようです。

 

 

◆長旅中のオアシス=サンタクルスの日本食

夕食を食べようとサンタクルスのグルメを検索してみると、なんと上位に日本食レストランが数軒こんなところで日本食?と驚いていると、ボリビアには日系人が多くサンタクルス近くには日本人移住地もあるそう。せっかくなので一番人気の「Restaurant KEN」というお店へ行ってみました。メニューも豊富で、まるで日本の定食屋さんに来たかのうよう。味も地球の裏側とは思えないクオリティで(イメージは学食で食べる定食)2週間ぶりの日本食を懐かしく味わいました。値段も手ごろで、ボリビアの人達にも人気のお店でした。

 

 

 

 

空港へ戻って、夜10時45分発の飛行機へ搭乗。予定通り深夜1時50分にフォスドイグアス空港へ到着しました。この日は空港のそばの送迎サービスがあるホテルを予約していたので、迎えの車でホテルへ行き朝方眠りにつきました。

 

アマゾネス航空でブラジル・フォスド・イグアスへ

 

 

◆いよいよイグアスの滝へ

翌日、アルゼンチン側のプエルト・イグアスにあるジャングルロッジホテルへタクシーで向かいました。国境のイミグレーションで一度下車して、窓口で簡単に出入国手続きをします。(路線バスでも国境を行き来することができます。)ジャングルロッジはプエルト・イグアスの街から車で5分程度ですが、その名の通りジャングルに隣接するホテルで、部屋のテラスの向こうはジャングルでその向こうはイグアス川というロケーションでした。

ホテルのテラスにて

 

イグアスの滝ツアーは現地で手配しようと思い、何も予約していなかったのでホテルで相談しました。(プエルトイグアスの市街にもツアー会社がいくつかあります)

明日1日で、国立公園散策・滝のボートツアー・遊覧飛行をしたいと言ったところ、1日ではハードで難しい!と言われましたが…「明日しか無いので散策は短めでも良い。」とお願いしたら、全て手配してもらえました。

この日は、昨日の移動の疲れをとる為、残りの時間はホテルでゆっくり過ごし、食事はホテルのレストランで、イグアスの名物料理スルビ(ナマズ)のグリルとアルゼンチン名物のステーキを食べました。ナマズは川魚のイメージでしたが、臭みもなく白身でさっぱりした味。少し大味ですが食べやすかったです。もちろん牛ステーキの方がおいしかったです(笑)

 


ナマズのグリルとTボーンステーキ

 

翌朝、手配してくれたタクシーでアルゼンチン側の国立公園へ向かいました。イグアスの滝の国立公園は、アルゼンチン側・ブラジル側どちらにもあり、それぞれ違った滝の姿とジャングルを見る事が出来ます。今回は時間があまりないので、色々な角度から沢山の滝を楽しめるアルゼンチン側へ行きました。ドライバーさんは、ヘリコプター時間に合わせて迎えに来てくれるとの事。

 

◆アルゼンチン側から

入園してツアー担当者と合流しました。園内はとても広く、ジャングルを歩くトレッキングのルートも沢山あります。滝を見るコースは、下流側・上流側手前・上流側奥の大きく分けて3つですが、とにかく広いので全て周ろうと思うと、確かにここだけでも1日がかりです。まずは上流側の奥の滝を見るコースへ。このコースは、イグアスの滝の最大の見どころともいえる「悪魔の喉笛(Garganta del Diablo)」と名付けられた瀑布をトロッコ列車で見に行きます。

 


国立公園内のトロッコ列車

 

 

終点で下車して少し歩くと、ゴーっという音が徐々に大きくなっていき、さらに進むと目の前に最大水量を誇る悪魔の喉笛が姿を現します。イグアスの滝最大落差の悪魔の喉笛を覗き込むように見下ろすスポットで、凄まじい量の水が流れ落ちるその迫力に圧倒されます。手が届きそうな距離から飛んでくる水しぶきも桁違いです。

 

先住民の言葉で「大いなる水」を意味するイグアスの滝
悪魔の喉笛が姿を表します。

 

トレッキングルートに戻って少し散策したら、次はいよいよボートツアーです。受け取った防水袋に持ち物を詰め込み、救命胴衣を着けてボートに乗り込むと、ボートは滝を目指して進んでいきます。幾つかの滝を横目に進み、あるひとつの滝の前で停止。そしてついに、凄まじい水しぶきの中にボートで突っ込んでいきました。流石にそこまで大きな滝ではありませんが、強めのシャワーを思いっきり浴びたような水圧で、目が開けられないくらいの水しぶきの大迫力!当然ビショ濡れです。

 

滝壺に突入!ボートでアクテビティ。これを水しぶきというのか!?
仰天のボートツアーは、ぜひ動画でもご覧ください!!

 

 

   
 

 

 

 

 

ボートツアーを終えて、売店で少し休憩してから国立公園を出てドライバーさんと合流しました。ホテルでは公園の滞在時間が短いと言われましたが、十分満喫できた感じです。

 

◆ブラジル側から

 


そのままタクシーで国境を越えてブラジル側へ。ヘリコプターはブラジル側の国立公園近くから乗車しました。滝の真上に到着するまで、広大なジャングルの上空を飛んで行きます。どこまでも広がる緑の森とその真ん中に走る大きなイグアスの川。果てしなく続くジャングルの広さに目を奪われていると、森の中に大きな穴があいたように、イグアスの滝が姿を現しました。

 

ヘリコプター遊覧飛行でダイナミックな地球を感じる。


 

イグアスには大小275程度の滝があり、滝幅はなんと4キロほど。先ほどまで地上で見ていた滝は一部にしか過ぎず、こんなに広範囲にわたり滝が広がっている事に改めて驚きそのスケールに圧倒されました。イグアスの滝は、地上&ボートからと上空からのどちらの姿も違った魅力があり、これはどちらも外せません。

遊覧飛行を終えて、再びタクシーで国境を越えてホテルへ戻りました。こんなに何度も国境を行き来するのは初めてです。

 

 

◎まとめ

*アルゼンチンからのアプローチ

 

・滝へのゲートウェイとなる町はプエルト・イグアス。国立公園内のビジターセンターからトロッコ列車に乗り、終点の遊歩道入り口で下車したら、さらにそこから歩いて滝を見るというのが一般的なルート。

 

・アルゼンチン側の景観は、大小無数の滝がかかっているのが大きな特徴であり、それを縫うようにして掛けられている遊歩道を歩きながらその景観を楽しむことができる(遊歩道は、滝を上から眺めるルートと下から眺めるルートの2つがある)。

 

・アルゼンチン側の遊歩道からは、「悪魔の喉笛」を上から見下ろすような格好で眺めることができる。

 

・川の中州にあるサンマルティン島へ向かう船着場から、滝つぼに飛び込むボートツアーが出ている。

 

 

*ブラジル側からのアプローチ

 

・滝へのゲートウェイとなる町はパラナ州フォス・ド・イグアス。 滝へのアクセスポイントとなる町のなかで最も規模が大きい。

 

・ブラジル側の国立公園入口の手前にはヘリクルーズを運行している会社があり、予約なしでも参加することができる。

 

・アルゼンチン側とは景観が多少異なり、こちらはそれほど多くの滝はないが、ひとつひとつの滝が大きいのが特徴であり、アルゼンチン側にある「悪魔の喉笛」と変わらないくらい迫力のあるシーンを何度か楽しむことができる。また、展望台から「悪魔の喉笛」を対岸から見ることが出来る。

 

(Wikipediaより出典)

 

 


◎イグアスの滝国立公園とそのツアーについて

*パスポートの携帯を

入園チケット購入時にパスポート提示が必要でした。もちろん国境を行き来する場合も必須です。また、2日目も国立公園へ行く場合は、前日のチケット提示で安くなるそうです。

*ボートツアーについて

ボートツアーのチケットは、個人でも公園内のチケット売り場で購入可能ですが、乗車時間があるのでツアー手配の方が効率は良いです。

*びしょ濡れ必至!事前準備を

ボートツアーに参加する際は、サンダルや沢歩きシューズなど濡れてもOKな履物&乾きやすい服や水着で行くことをお勧めします。園内のトレッキングは結構歩く&濡れている場所もあるので、初めから履くなら滑りにくい物がお勧めです。今回は、下は水着に上は速乾性Tシャツ、沢歩き用シューズで行きました。更衣室は無いので、着替えるとしたら園内のトイレなどになると思います。また乗船時に防水袋を渡されますが、パスポートなどは事前にジプロックなどに入れておいた方が安心です。今回は、ポーチも防水仕様のモノで行きました。

*ヘリコプターツアーについて

ヘリコプターに乗車する際に可能なら、前の席へ座るのがお勧め。前方の広い窓からは何も遮るものがなく、外の景色を堪能できます。

 

次回は、いよいよ完結編。ブラジル側フォスドイグアス空港から旅の最終目的地のリオデジャネイロへと向かいます。

 

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旅のポイントお伝えします。その3【ウユニ塩湖後半】

2020年07月21日 更新▲

コロナ禍直前、弊社スタッフが体験した南米旅行記をお伝えしています。今回は、その第3弾、いよいよあの奇跡の絶景、ウユニ塩湖を訪れます。澄み渡る鏡張りの湖面、雲の上にいる様な神秘的な光景が生み出されるかの地は、想像以上に美しかった!トリックアートにもチャレンジしましたので、動画と併せて、ぜひご覧ください。

 

 

 

★★★

 

*「旅のポイントお伝えします。その1」クスコ・マチュピチュ旅行記はこちら
*「旅のポイントお伝えします。その2」【ラパス〜ウユニ旅行記前半】はこちら

 

◆ウユニ塩原ツアー会社選びのポイント

ウユニの街には旅行会社が沢山あり、サービス内容も様々なので、自分の希望にあったサービス内容と料金で選ぶと良いです。どの旅行会社も、壁にツアー内容と名前が書いた紙が沢山貼ってあり、自分の参加したいツアーを見つけたら、紙に名前を記入するスタイルが殆どです。もし希望するツアーが無い場合は、自分でリクエストして作ることも可能です。

通常ツアーは車1台/定員7〜8名ですが、定員に足りなくても同額or少し割高で出発する場合や、他のツアーと合体させて出発する場合などもあり、ツアーに参加できないと言う事はあまり無いようです。今回は3名で車1台分の料金を払って、プライベートツアーで手配しました。

 

◎ツアーを手配する際、以下の点を確認・リクエストして申込みをしました。
(ご参考まで)

①長靴レンタルがあること。
雨季の塩湖の朝晩は、サンダルや素足では無理です。

②宝石の道ツアーに慣れた上手なドライバーが手配出来ること。
道無き道を進み、真っ暗な状態での運転もある為、慣れてないドライバーだとパンクする可能性があるからです。

③新しい綺麗な車を手配出来ること。
宝石道ツアーは、未整備の道をほぼ1日中移動なので、車の快適性と故障し難い事を重視しました。

④途中の宿泊ロッジで個室手配が可能かどうか。
大部屋で寝袋などのパターンもあります。

 

ウユニ塩湖や高地ツアーは車の屋根に荷物を積んで移動するので、ウユニへ戻ってくるツアーの場合は、必要なモノをリュックなどで持参して、スーツケースはホテルへ預けておくのがお勧めです。

 


◆セメントリオ・デ・トレンス(列車の墓場)

さて、前日申し込みをしておいた旅行会社へ行き、ツアー開始です。まずは街の南西部にあるセメントリオ・デ・トレンス(列車の墓場)と呼ばれる場所へ向かいます。

19世紀後半、ウユニ塩湖の塩や鉱物はボリビアの主要産業のひとつで、その輸送手段としてイギリスの会社の出資で太平洋岸まで抜ける鉄道網が整備されていました。しかし、チリとの領土戦争に敗れ、太平洋へ抜ける領地を失ってしまい、その後資源も枯渇。鉱業は衰退、鉄道も廃棄されることになり、列車の多くがそのままウユニに放置されて、列車の墓場と呼ばれるようになったそうです。

 


 

100年以上放置された沢山の蒸気機関車はどれも風化がかなり進み、独特な雰囲気を醸し出していました。廃墟好き・列車好きにはたまらない場所です。規制や保護なども行われていないので自由に触ったり乗ったりでき、人気のスポットになっています。

 

 

 

 

◆ウユニ塩原

ウユニ塩湖はボリビア南西のアンデス山脈にある世界最大の塩原です。この塩原は先史時代の湖が乾燥したもので、ほぼ 11,000 平方キロメートルにおよぶ砂漠のような白塩の大地、岩の形成、サボテンが生える島々の風景で知られています。この別世界のような光景は、中央にあるインカワシ島から眺めることができます。この独特な環境にはほとんど野生動物は見られませんが、多くのピンク フラミンゴが生息しています。
(google)

いよいよウユニ塩湖の中へ。

雨季シーズンの鏡張りの塩湖へ4WDの車で入っていくと、テレビや雑誌でよく見る空と陸の境が分からない風景が広がります。360視界を遮るものが無いので、あたり一面が空のような錯覚。雨季でしたが、運よく晴天に恵まれ風も少なかったので、トリック動画や写真の撮影を思う存分楽しむことが出来ました。

 

 

夕暮れの景色までウユニ塩湖で満喫しホテルへ戻りました。翌日は、早朝3時に星空と日の出を見る為にホテルを出発。残念ながら、曇り空で星は見えませんでしたが、日の出は綺麗に見る事が出来ました。1日の中でも色々な表情を見る事ができるウユニ塩湖。何日かウユニに滞在して、毎日塩湖に通う方も沢山いるそうです。

 

ウユニは11月~4月前半が雨季・5月~10月頃が乾季。日本では鏡張りのイメージが強いですが、欧米では真っ白な塩の砂漠の乾季が人気だそうです。端境期には、部分的に鏡張りと塩砂漠が出現し、両方の景色が楽しめることもあるそうです。

 

◎ウユニ塩湖とその周辺ツアーでは、以下のものを用意しておくとよいでしょう。

*撥水・防水パンツ
塩湖なので布が塩水で濡れるとかなり重たくなります。水が浸み込み難い素材がお勧めです。

*防寒着とカイロ
夏の時期でも朝晩はかなり冷えこみます。高地ツアーのロッジは暖房器具無く氷点下の事もあるので、防寒着とカイロは必須。雨季の夜の塩湖では足元が冷えるので靴用カイロも重宝します。

*長靴内側用のビニール袋
レンタル長靴に穴が開いていたり劣化で水が浸み込んだり、また衛生面が気になる状態のこともしばしば。内側にスーパーの袋のようなビニール袋を履くと便利。旅行会社によってはレンタル長靴が無い場合もあるので、雨季シーズンは要確認です。

*リュック
スーツケースを預けたり車の上に載せたりするので、必要な荷物はリュックで持参する方が便利です。

*カラフルな服
せっかくなので写真映えするカラフルな服がお勧めです。

 

◎撮影について

今回は、たまたま旅先で知り合ったバックパッカーカメラマンと仲良くなったこともあり、彼に1日専属で撮影をお願いしました。全ての動画と写真の何枚かは、私のiPhoneⅪproを使用して撮影してもらっています。専属のカメラマンがいなくても、ツアーのドライバーさんが、小物などを用意してトリック写真を撮ってくれます。ツアー会社によっては、ドローンでの撮影サービスなども行っているようです。ツアー申し込み時の旅行会社選びの際、併せて撮影についても聞いてみると良いと思います。最近のスマホは高機能で美しい写真が撮れますが、海外ではかなり高額で、スリ・ひったくりの対象となりますので、使用場所など注意が必要です。

 

 

◆ロード・ジュエルズ(宝石の道)

ウユニ塩湖を後にして、ロード・ジュエルズ(宝石の道)と呼ばれる高地へ。チリの国境アタカマ付近まで標高5000mを目指して走ります。ロード・ジュエルズは殆どが標高4500m超の荒野で、道なき道をランドクルーザーでひたすら進みます。これまで車が通ったことで出来たと思われる未整備のオフロードは、すれ違う車も無く、たまに他のツアーのランドクルーザーを見かけるだけです。

 

風化した大小の奇妙な形の岩を見ながら進むと、今回のツアーでの最高標高地点4960m地点へ到着。パリパリとした薄い石の欠片が足元に広がる場所に立つと、世界の果てに来たような気分になります。(実際、世界の果てなのですが)本当に異世界の雰囲気です。
高度が上がると樹木は見られなくなり、低層の草へ。その後草もまばらになって、とうとう乾いた岩だけの世界に変わりました。

 

今回のツアー最高標高地点4960m地点

アルボル・デ・ピエドラ(石の木)

 

◆コロラダ湖

ラグナ・コロラダとは、ボリビアのアルティプラーノ南西部にある浅い塩湖。チリとの国境近くのエドゥアルド・アバロア国立自然保護区内にある。 湖には白色の硼砂の島がある。湖水の赤い色は藻類の赤い堆積物や色素による。 ラグナ・コロラダはラムサール条約登録湿地である。 コバシフラミンゴが生息する。 ウィキペディア

 

 

 

また途中にはラグーンも沢山あり、背後に広がる山々や湖面の色など、それぞれの湖で違った美しさが見られどこもとても感動的でした。いくつかのラグーンでは野生のフラミンゴの群れを見る事ができました。

 

夜は山小屋ロッジに宿泊して、翌朝まだ暗いうちに出発をして間欠泉へ行きました。車のヘッドライトで照らされた間欠泉からは、勢いよく蒸気が噴出します。その後、近くの温泉へ行きました。温度が38くらいとぬるめの湯。明るくなってはいましたが、外気が寒いので入浴後は凍えそうです(笑)

 

 

 

その後、私たちはウユニへ向かって昨日とは違うルートで降りて行きましたが、このままチリの国境まで送ってもらいチリへ抜けるパターンもあります。標高4000m付近に近づくと、かなり低くなった気分になるので不思議です。酸素が濃くなり緑色の植物も増えてきます。草原には野生のビクーニャを見かけました。

 

 

 

 

ロード・ジュエルズ(宝石の道)と言うのは、美しい山々やカラフルな湖など変化に富んだ景観が見られる一帯の事で、整備された道があるわけではないのでドライバーによってルートは様々になるようです。実際に行ってみると、まさに宝石のような景色が広がっていました。

 

次回は、イグアスへ向かいます。(続く)

 

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旅のポイントお伝えします。その2【ラパス〜ウユニ旅行記前半】

2020年06月23日 更新▲

コロナ禍直前、弊社スタッフが体験した南米旅行記をお伝えしています。前回のクスコ・マチュピチュ編に続き、今回お伝えするのは、ボリビアです。ウユニ塩湖を目指し、まずは首都のラパス”に入ります。異次元の世界に迷い込んだ様な景勝地「月の谷」、ボリビアならではの「塩ホテル」をご紹介します。

★★★

*「旅のポイントお伝えします。その1」クスコ・マチュピチュ旅行記はこちら

◆ラパス

クスコからアマゾナス航空(※1)で、1時間のフライト。ラパスへ到着しました。
ラパスは世界一標高の高い首都で、街はすり鉢状になっています。すり鉢の一番下の標高が3800mで、空港はてっぺん近くの標高4082mです。街の低い地域には高級住宅や高層ビルが立ち並び、上に行くほど貧困層の暮らす家が密集しています。人口もかなり増加しているので、限られた土地に所狭しと住宅が並び、急こう配にも家が犇めいています。空気の値段=土地の値段とも言われており、治安も上へ行く方が悪くなります。

すり鉢状になったラパスの街

 
ラパス低地部分   勾配の強いラパスの道

 

 

ラパスはボリビアの事実上の首都で、世界一の高所にある首都といわれています。アンデス山脈の盆地にあり、その標高は 3,500 m を超えています。隣接する高原大地にあるエルアルト市の背景には、雪に覆われた 6,438 m のイリマニ山がそびえています。ロープウェイのミテレフェリコに乗って街の絶景を望むことができます。(Google)

国の正式名称:ボリビア多民族国 Estado Plurinacional de Bolivia
憲法上の首都はスクレ。1900年以降事実上の首都は、政府中枢機関のあるラパス になった。
言語:スペイン語、ケチュア語、アイマラ語他
時差:日本より13時間遅れている。夏時間はない。

通貨:ボリビアーノ 1Bs.=約16円 (2020.6月現在)

 

今回のラパス滞在は3日間。移動日を除くと丸フリーなのは1日なので、効率よく観光をする為に事前に現地在住の日本人ガイドさんをお願いしました。フォルクローレ歌手の秋元広行さん。実はこの方、2012年に内閣国家官房室より「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」に選ばれた方で、新海監督と同じ年の受賞者だそうです。ガイドの途中で曲の披露もして頂き楽しい旅の思い出が増えました。

アンデスの民族音楽・フォルクローレ歌手の秋元広行さん

 

今回はあまり時間が無かったので、車を1日貸し切りで回りました。時間がゆっくり取れる場合は、路線バスやタクシーなどの移動手段もあります。

ラパスの観光名所として有名なのが、郊外にある「月の谷」。月面着陸で有名なアームストロング船長が名付けたそうです。海底隆起が起こり、そこが長い年月をかけて雨風で侵食されてその名の通り月面のような不思議な形になったとのこと。月を思い浮かべるかは別として、高い尖塔がいくつも連なる不思議な景色を見ながらのトレッキングコース(※1)は、どこか別の場所へ来たような気分を楽しめました。

月の谷(Valle de la Luna)

直訳すると「レディの帽子」

 

***

今回は、滞在と開催曜日が合わず行くことは出来ませんでしたが、その他の観光スポットとして、泥棒市というフリーマーケットのような市とオバプロがあります。

泥棒市は、衣類や雑貨・電化製品・機械のパーツ・その他何に使うかよく分からない品々まで、新品・中古問わずありとあらゆるモノが売られる大規模な市です。泥棒して売っているんじゃないか!?というところから、誰かが言い始めた日本人間だけの通称だそうです。(ただしこれとは別に、本当に盗品が売っている店の並ぶ通りもあるそうです笑)

そして、オバプロは「おばちゃんプロレス」のこと。こちらも和名で、正式には「ルチェ・リブレ」や「チェリータ・レスリング」と言います。その名の通り、民族衣装に身を包んだおばちゃんレスラーがリングで戦うプロレスです。エンタメ要素も盛りだくさんの楽しめるステージだそうです。

 
ラパスの土産屋通り   カラフルなラパスの家並み

海の無い南米の内陸国で食べられる殆どが肉料理ですが、ラパスではチチカカ湖(世界一高い標高の巨大湖)があるため、魚料理を食べることができます。日本で言う鱒にあたる魚をフライにしてライムを絞って食べるシンプルな料理です。鱒なので臭みも無く淡泊で美味。肉料理が続く旅行期間中に、美味しい魚料理を食べられるのはありがたいです。

 
チチカカ湖の鱒料理   鱒のフライ

さて、ラパスではその高低差を利用して、市民の日常の移動手段として「ミ・テレフェリコ」と呼ばれるロープウェイが運行されています。交通渋滞が酷く、しかも標高差が激しくて地下鉄などを作る事が出来ないラパスならではの都市交通です。その路線はなんと10路線。もちろん観光客でも利用可能です。片道50円程で、手軽にラパスの街並みやアンデスの山麓を眺めることの出来る素晴らしい乗り物です。今回は行っていませんが、夜に行くと夜景がとても素晴らしいそうです。ただし、夜は治安の心配があり、利用する路線などの注意も必要なので慣れた方と一緒に行くことをお勧めします。一人歩きなどは絶対にNGです。

 

 
ロープウェイ路線図   ロープウェイ頂上駅

***

◆ウユニ

翌朝、ラパスからボリビアーナ航空(※2)で1時間、ウユニ空港へ到着しました。ここから目指すのは、もちろんウユニ塩湖です。

 
ウユニ到着前の景色   ウユニ空港

 


まずは、空港からタクシーで10分程の街へ向かいます。ウユニ塩湖へのツアーを催している旅行会社が軒を並べる通りで、明日からのツアーの申し込み。日本から代理店を通じて事前予約という手もありますが、現地申し込みの方が安い&好きなツアーが選べるというメリットから、現地で申し込みをすることにしました。事前情報通り、沢山のツアー会社があり内容も色々。

今回は天候に恵まれそうだったので、1日目は昼間~夕日の塩湖を楽しみ、翌日早朝の日の出を見た後にチリのアタカマ方面への高地ルートを進む2泊3日のプライベートグループツアーにしました。(塩湖の時々の表情を見るために天候に合わせて数日間ウユニ塩湖へ通うパターンや、高地からそのままチリへ抜けるパターンなど、目的に合わせてそれぞれの楽しみ方がありました)

ツアーを申し込んだ後は、事前に予約していたウユニ塩湖そばのホテル「パラシオ サル」へ。

Palacio de Sal」とは「塩の城」という意味で、壁や天井・テーブルや椅子などが塩で出来ているホテルです。近くにも3軒ほど塩のホテルがありますが、ここが一番古く老舗とのこと。ただし2004年に改装工事をしているので、とても綺麗です。

 
パラシオ サル「塩の城」   塩のオブジェ

 

 
塩で出来た天井   塩のプロック

 

 
スタイリッシュなホテル内のプール   プールから眺める塩湖

 

 

塩湖のほとりに位置しているので徒歩で塩湖に行くことも可能で、プールの窓の向こう側には塩湖が広がっていました。

翌日、ホテルをチェックアウトしてウユニの街へ。いよいよ塩湖ツアーへ出発します。


***


次回はいよいよウユニ塩湖!後半もお楽しみに。(つづく)

※1「月の谷」

月面を彷彿とさせる「月の谷」には遊歩道が整備され、巨大な迷路の渓谷を散策することが出来ます。トレッキングコースは15分コースと45分コースがあり、入場料15ボリビアーノ(約240円)。

※2.南米大陸内の飛行機移動

移動は、ほとんど南米のLCC航空になります。今はインターネットがあるので、HPや比較サイトなどから予約可能で、オンラインチェックインのおかげでリコンファームも基本的にはしなくても大丈夫でした。スマホでフライト情報もチェックできます。

今回の旅で、欠航や大幅な遅れなどの飛行機に関する大きなトラブルはありませんでしたが、出発時間の事前連絡の変更は数回(殆どが数十分単位)で、1個所は午後が無くなり早朝のみになったので、旅程を少し変更しました。元々、ある程度のフライトトラブルを予想した行程にしていたので、旅行自体に影響はありませんでしたが、やはり南米は万が一欠航でもOK大丈夫!くらいの余裕ある行程が安心です。

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旅のポイントお伝えします。その1【ペルー/リマ〜クスコ〜オリャンタイタンボ〜マチュピチュ旅行記】

2020年05月21日 更新▲

コロナ禍直前、弊社スタッフがペルーのマチュピチュ遺跡を訪れました。マチュピチュ と言えば「一生に一度は訪れてみたい世界の絶景」の一つとしてトラベラー憧れの地。その前後の訪問地を含む旅の感想をまとめました。基本情報と併せてお伝えいたします。

★★★

 

2020年2月6日。日本を出発し、アムステルダム・リマに滞在後、2月10日クスコ到着しました。マチュピチュ遺跡訪問は2月12日です。

 

◆アムステルダム

日本からマチュピチュへの行き方として、アメリカやメキシコ経由でリマ、そこからクスコへ行くルートが多いのですが、今回は冬のヨーロッパへ寄りたかったので、アムステルダムで寄り道をして、アムステルダムから直行でリマへ向かいました。

 

 

 

 

 

アムステルダムはオランダの首都で 17 世紀の黄金時代を今に伝える芸術遺産、優れた運河システムや切妻屋根の狭い建物などで知られています。ミュージアム広場にはヴァン・ゴッホ美術館、レンブラントやフェルメールの作品を収めた国立美術館、モダンアートを展示する市立美術館が集まっています。サイクリングはアムステルダムの代名詞にもなっており、市内には自転車専用レーンが整備されています。

(Google)

 

言語:公用語はオランダ語、英語も広く通じる。
時差:日本より8時間遅れている。サマータイム期間中は7時間の時差となる。
通貨:ユーロ【EUR】1ユーロ[EUR] = 118.17 円(2020.5.21現在)

 

 

◆リマ

初めての南米。まずリマで2泊してからクスコへ。リマは標高0mの海岸の風景が綺麗な街で、美味しい海鮮料理が楽しめました。なかなか美味しい食事に出会えない南米ではありがたいです。

 

 

 

 

 


リマからクスコへ。最近は高山病対策として、クスコ(標高3,400m)から直ぐにマチュピチュ方面(標高2,900~2,400m)へ向かう行程も人気ですが、高山病対策※1をバッチリしてクスコの街へ向かいました。

 

リマはペルーの首都で、太平洋に面した乾燥地帯に位置しています。植民地時代の面影を中心部の街並みに残しつつ、活気あふれる大都市として栄えています。リマは南アメリカ最大の都市のひとつでもあります。街には、先コロンブス期の美術品を所蔵するラファエル・ラルコ・エレラ博物館、ペルーの古代文明に関する歴史資料を展示する国立博物館があります。旧市街セントロ地区の中心にあるアルマス広場には、16 世紀に造られたカテドラルがあります。
(Google)

言語:スペイン語

時差:日本より14時間遅れている。サマータイムは無し。

通貨:ソル【PEN】1ソル[PEN] = 31.64 円(2020.5.21現在)


 

◆クスコ

マチュピチュの玄関口として有名なクスコの街は、赤茶色の山に囲まれた盆地で、赤いレンガ屋根が広がる人口40万人ほどの街です。街中に細い路地が走り、インカ様式の石組みとコロニアルな建築が混ざり合う素敵な街並みが広がります。

 

 

旧市街の名所「十二角石」は、緻密に組み合わされた石垣から、インカの高い建築技術を垣間見る事ができます。これは現代の技術でも難しいと言われているそうです。

食事は、コカ茶やリャマ肉など珍しい食材を食べる事が出来ました。食事の味は不味いわけでは無いのですが、美味しい食事というわけでも無かったです(笑)

 

 

 

クスコはペルーのアンデス山脈の中にある都市です。かつてインカ帝国の首都として繁栄した街であり、現在では遺跡やスペイン植民地時代の建築物で知られています。旧市街の中心部にあるプラサ デ アルマス広場には、アーケードや木彫りのバルコニーの建物が並び、インカ帝国時代の建物の壁が残っています。バロック様式のサントドミンゴ修道院は、インカ帝国時代の太陽の神殿(コリカンチャ)跡に建てられたもので、インカ帝国の石積みも残っています。

(Google)

 

 

◆オリャンタイタンボ

翌日、タクシーでオリャンタイタンボへ向かいました※2。オリャンタイタンボは、クスコから車で約2時間の聖なる谷にある遺跡のある町です。侵略してきたスペイン人に追われたインカ帝国の要塞とも言われ、今も残っている遺跡もとても立派でした。緑の山に囲まれ、人もとても親切で通り過ぎるだけは勿体無い場所です。マチュピチュの前後どちらかに一泊して、半日ほど散策するのがお勧めです。

 



オリャンタイタンボ駅からは、ペルーレイルのビスタドーム※3でマチュピチュ駅へ。現在もマチュピチュへ行くルートは列車しかないそうで、まさに秘境。ビスタドームの座席は、ひとつのテーブルに4人掛けで、座席番号は事前にチケットに記載されています。サイドの窓も広く上の部分にも窓が広がっているので、ウルバンバ川の迫力ある流れや山々のダイナミックな車窓が楽しめます。途中車内では軽食が提供され民族舞踊の披露もあり、あっという間の1時間半でした。

 

 

 

オリャンタイタンボとは、インカ帝国の砦の遺跡で、1536年、マンコ・インカ・ユパンキがスペインに対し反乱を起こした際、立てこもったが、スペイン軍の攻撃の前にオリャンタイタンボは放棄されました。 ウィキペディア

 

 

◆マチュピチュ

マチュピチュはペルーのアンデス山脈に位置し、ウルバンバ渓谷の高い尾根の上にあるインカ帝国の遺跡です。15 世紀に築かれ、その後廃墟と化しました。漆喰を使わずに大きなブロックを結合させるという精巧な技術で築かれた石垣、天文学を考慮して配置された興味深い造りの建物、そして全景を見渡せる壮大な眺めで有名です。ここが具体的に何のために使われたのかは謎のままです。
(Google)

やっと辿り着いたマチュピチュ村。ホテルへチェックインし、翌日のマチュピチュ遺跡までのバスチケットを買いに行きました。(朝はチケット購入とバスの長蛇の列ができるそう)

遺跡の入場券とワイナピチュ登山のチケットは、事前に日本からインターネットで購入済です。マチュピチュの入場に関してのルールはたまに改訂されていますが、20202月現在では、6時天~14時の1時間毎に遺跡入場時間が指定されていました。ワイナピチュ登山・マチュピチュ登山は、遺跡入場の時間との組み合わせで3パターンほどの時間設定がありました。遺跡入場のみの場合は、チケットが売り切れになることはほぼ無いそうですが、ワイナピチュ登山は人気なので、早めの予約が必要とのことでした。

 

 

入場時間以前は入れないが、遅れる分は大丈夫との情報だったので、6時から遺跡入場可能・ワイナピチュ登山7時―8時のチケットを予約。薄暗い中、バスに揺られて遺跡の入口へ到着しました。入口から山道を進み、視界が開けると・・・テレビや雑誌で見たことのある「マチュピチュ遺跡」が広がりました!!

 

 

遺跡を抜けて、まずはワイナピチュ山へ登ります。これが予想よりも急な山道で、空気も薄い分キツイ。なんとか頂上に着きましたが、雨季のマチュピチュ・・・霧が出たり消えたりで、残念ながらワイナピチュ山頂上からマチュピチュ遺跡を見ることは出来ませんでした。

 

残念。ただ、一生の思い出にはなりましたし、遺跡に霧がかかる様子も幻想的で様々な景色を堪能することが出来ました。

 

 

 


下山後、ゆっくりと遺跡内を見学。大小の岩を組み合わせた精緻な造りで、
カミソリの刃も通さないと称される巧みな石組みが至る所に現れ、これが全て手作業によるもので、15世紀の造営という事に驚きます。まだまだ多くの謎に包まれている場所で貴重な時を過ごしました。

行と同じルートでクスコへ戻りホテルでゆっくりしたら、次の目的地ボリビアへ向かいます。

(つづく)

.マチュピチュで予定通り快適な旅を行うカギは「高山病対策」

・高山病の予防薬「ダイアモックス」(在ペルー日本大使館HPにも紹介)を事前に処方してもらう。日本では緑内障の薬として処方されるので、かかりつけの眼科医や内科医などで相談。クスコの薬局でも購入可能ですが、高地到着前からの服用が望ましい&薬の飲み合わせや疾患などを相談できる日本国内で処方してもらう方がベスト。

・液体酸素を持参。ネット通販などで購入可。効果については賛否あるものの、喘息の息子が酸素缶を吸った時と同じ効果と言うので(個人感想)一過性の酸素取り込み効果はありそう。実際に持参して、何度も飲みました。

・酸素供給システムを常備したホテル客室に滞在。クスコには、歴史を感じさせる16世紀の建物を改装したブティックホテルが点在し、幾つかのホテルには部屋が常に酸素で満たされる空調システムを用意したものがあります。就寝時に酸素不足になりやすいので、高山病の心配を気にせずにゆっくり休むことが可能です。

.雨季の列車運行は、オリャンタイタンボ~マチュピチュ間のみ

1月~4月の雨季は、クスコ郊外のポロイ駅~オリャンタイタンボ駅の運行が無いので、タクシーや乗り合いバスでオリャンタイタンボ駅へ向かいます。それ以外の時期は、スイッチバックで進む列車が運行しています。ただ本数が少ないのと、車移動とさほど時間が変わらないため、オリャンタイタンボ駅からの乗車の旅行客が多いです。

.マチュピチュへの列車を運行しているのは、ペルーレイルとインカレイルの2社

インカレイルはオリャンタイタンボ駅発着のみの運行です。ペルーレイルの方が本数が多いので、スケジュールに合わせて利用しやすいです。ペルーレイルが運行するのは、高級レストランやホテルのような作りの豪華列車のハイラム・ビンガム、観光客に一番人気のビスタドーム、リーズナブルなエクスペディションの3種類です。どれもインターネットの公式ページよりチケット予約が可能です。車内に持ち込める荷物には制限があるため、大きな荷物は滞在元のホテルへ預けて向かうのが一般的です。

 

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