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旅行代金以外にかかる費用【世界の空港税】

2018年04月18日 更新▲

2018年4月11日の参議院本会議にて『国際観光旅客税』、いわゆる出国税に関する法律が成立しました。日本人、外国人問わず、日本から出国する人から1000円、航空代金などに上乗せされる形で、2019年1月7日より施行されます。

 

iStock:Rich Legg

 

『国際観光旅客税』の使い道としては、「快適な旅行のための環境整備」「体験型観光の満足度向上」「日本の魅力に関する情報発信強化」など3分野を規定。トイレの洋式化や公衆無線LAN「Wi-Fi」などインフラ整備の他、東京や京都に集中しがちな訪日観光客の地方誘致PRなどにも使われるそうです。

日本では、初めて導入される出国税ですが、これまでも日本では「旅客サービス施設使用料」として航空券とは別の費用がかかっていました。例えば成田空港(第1・第2ターミナルから出発する国際線)の場合、2,090円。別途、保安サービス料520円が徴収されるので、合わせると2610円。さらに今回成立した税法によって、出国する度に日本人、外国人問わず一律1000円の出国税が徴取されるので、2019年1月7日以降は、3610円かかることになります。

空港税や手数料は、他国でもすでに多くの国で導入されています。徴収の対象・名目は様々で「空港施設使用料」や「通行税」、「出国税」および「入国税」として徴収されています。オーストラリアのように、同じ国でも利用する都市ごとに違っていたり、出発か乗り継ぎかでも異なります。イギリス、フランスなどは、利用する座席クラスでも徴収額が変わるなど、細かく設定があります。空港税の使い道としては、そのほとんどが、空港の設備の維持管理や保安管理など、旅客が快適且つ安全に利用できるよう役立てられています。

空路で行き来する際は、航空券購入時に一緒に請求されることがほとんどなので、あまり意識せずに支払っていた方も多いのではないでしょうか。カンボジアやインドネシア、フィリピンなど、出国する際、チェックイン時にカウンターで支払う場合もあります。現地通貨を残しておかないと、慌てることになりますので、注意が必要です。

 


世界の空港税

現実には、世界の国々ではすでに導入されている制度で、様々な名目で徴収されています。
抜粋して表にしてみました。
※全空港ではありません。
※徴取額・レート変動がありますのでご注意ください。


こちらのサイトに詳しい一覧がありましたので、ご参考まで。GWに海外に行かれる方はご確認ください。

JTB空港税一覧
http://www.jtb.co.jp/kaigai/pkg/html/royalroad/support/info/pop/cruisetax2.asp

JIC旅行センター
https://www.jic-web.co.jp/tour/tax/index.html#cn

時刻表@ツアーナビ!
http://www.tours-navi.com/04-tax.html

iStock:Weedezign

他に徴収されるもの

電子渡航認証システム

アメリカなどでは、ビザ免除国からの渡航者に対し、「電子渡航認証システム」の申請が必要となります。

□アメリカ→「ESTA」申請手数料 14ドル(約1500円)
手続きはこちら→ESTA申請窓口

□カナダ→「eTA」申請手数料7カナダドル(約600円)

□オーストラリア→「ETAS」申請手数料 20オーストラリアドル(約1600円)
※代行業者に依頼した方が安くなります。

燃油サーチャージ

 

iStock:Tokarsky

 

航空券購入時に、料金に込みか別立てか表示をよく目にしますので、空港税よりも燃油サーチャージの方が、意識されることの方が多いかもしれませんね。
この燃油サーチャージは、湾岸戦争以降、航空機の燃料に使われる原油の価格が急激に上がったため、航空会社が燃料代をまかないきれなくなり、その一部が乗客負担で徴収されることになりました。徴収額は、航空会社、路線、発着日などで日々変動があります。
→詳しくはこちら 海外旅行情報エイビーロード

 

ということは

海外旅行へ行く時は、自宅から空港までの往復運賃もかかります。航空券・ホテル代、またはツアー代金以外にかかる費用は、最低でも1万円〜2万円は上乗せして、予算を立てた方が無難です。
格安サイトなどで、安い!と思わず、喜んでしまいますが、申し込む際には、何にいくら徴収されるのか、確認してよく検討してくださいね。

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