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陽気なラテンの国に行きたい!【メキシコ特集】

2023年03月24日 更新▲

些細なことは気にしない!ぱぁ〜と明るく陽気な所に出かけて見ませんか? 今回は
アステカ文化とヨーロッパ文化が交差し、カラフルでカオスな雰囲気が魅力的なメキシコを紹介します。世界遺産からラグジュアリーなビーチリゾート、スペイン統治時代の名残のこるコロニアルシティなど、南北に長いメキシコには様々特徴ある街が存在します。メキシコはどんな国?ぜひチェックしてみてください。

 

画像:iStock Puerto Vallarta, Mexico

 

 

★★★

 

メキシコ合衆国

メキシコは北にアメリカ、南東にグアテマラ、ベリーズと国境を接し、西部にはバハ・カリフォルニア半島、メキシコ湾とカリブ海にユカタン半島があります。南北に山脈が走り、砂漠、ジャングルといった多彩な風景で知られています。首都はメキシコシティ、公用語はなく共通語としてスペイン語が使われています。通貨はメキシコペソ(1ペソ=7.08 円* 2023/3/23現在)。日本との時差は15時間です。
青いカリブ海の美しいビーチ、マヤ文明の古代遺跡など世界遺産も多く、明るく陽気な魅力あふれる国です。

 

どんな街がある?

【首都・メキシコシティ】

メキシコシティは2,000万人の人口を擁する世界最大級の都市。成田から直行便も出ています。標高の高い高地に位置するため、気候は暑くなりすぎず、寒くなりすぎず街歩きには程よい気候と言えますが、季節によっては防寒が必要です。

近代的な街並みに、見ただけでも元気になりそうなカラフルな民芸品が並ぶ市場、アステカ文化とヨーロッパ文化が交差し、混沌とした雰囲気が魅力的な街です。路面バスや地下鉄などの公共交通機関も充実しているため、旅行者が楽しめる要素が詰まっている街と言えます。

 

画像:iStock Mexico City, Mexico; August 06 2022: Madero street in the center of Mexico City, people walking.

 

【サン・ミゲル・デ・アジェンデ】

グアナファト州にある世界遺産の街サン・ミゲル・デ・アジェンデは、1542年に修道士サン・ミゲルによって創設された標高1870メートルに位置する小さなコロニアル都市です 。多くの建物は18世紀頃のもので、細い石畳の道が続く街並みはどこか欧州の雰囲気を感じさせます。

カラフルな色使いがメキシコらしさを表現しており、年月をかけて文化が融合したさまが世界中の人々を魅了しています。他のメキシコの都市に比べ整備がされ、ここ数年に渡って「世界で最も住みやすい街」に選ばれるほど、アメリカからの移住者も多く見られます。メキシコ観光局認定の「魔法の町」として登録もされています。

 

画像:iStock San Miguel de Allende, Colonial Mexican Style.

 


【オアハカ】

メキシコの南部にあるオアハカ州の州都オアハカは、メキシコ風バロック建築の建物や、モンテ・アルバン遺跡などの見所もありますが、なんと言ってもこの街を有名にしているのが、ユネスコ無形文化遺産「死者の日」。

 

画像:iStock Oaxaca, Oaxaca, Mexico

 

この「死者の日」は、メキシコにおいて最も重要な風習の一つで、毎年11月1日と2日にメキシコ全土で祝われるもの。しかし、本場オアハカの「死者の日」は格別。名前は怖いけれど、華やかで賑やかなパレードにカラフルな祭壇など、さすが明るいラテンのノリの死者との向き合い方!町中に飾られたカラフルな切り紙の旗や骸骨の人形、鮮やかなオレンジ色のマリーゴールドの花が印象的で、とびきり楽しい「死者の日」の期間には、世界中から観光客が訪れます。

先住民の人口比率が全国一位のオアハカの街並みは、カラフルで最もメキシコらしい街並みとも称されています。先住民族の文化が色濃く残る市場巡りもお勧めです。

 

画像:iStock Oaxaca

 

 

【メリダ】

ユカタン半島の首都メリダは、スペイン風の豪壮な建築物が街の中心部に建ち並んでおり、植民地時代の雰囲気が色濃く残るコロニアルシティです。「魔法使いのピラミッド等が有名なマヤ文明の遺跡が周辺に多く、16世紀に建造されたルネッサンス様式のカセドラル大聖堂、北米大陸最古のカトリック修道院など、見どころも多く観光地としても発展しています。メキシコシティからは飛行機で、実際にはカンクンからバスで行く人が多い所です。

また、メリダはグルメな都市でも有名。バナナの葉で包まれた料理が多いユカタン料理をパティオで楽しむもよし、コロニアル調の建物に入るレストランで優雅にヌーベルキュイジーヌを楽しむもよし、文化的にも歴史的にも味わい深いグルメな街を食べ歩きして見ましょう。

 

画像:iStock Merida, Mexico. Plaza Grande

 

【カンクン】

カリブ海に臨むリゾート地で、温暖な気候が魅力です。ダイビングなどのマリンアクティビティのほか、セノーテやマヤ遺跡といったここにしかない体験ができるのも世界的な人気の理由のひとつです。

 

画像:iStock sunset on a Cancun resort with blue water

 

カリビアンブルーの美しい海はとてもロマンチックで、ハネムーンで訪れるカップルも憧れの地ではないでしょうか。オーシャンビュールームを擁する豪華リゾートが数多く、ほとんどがオールインクルーシブで、優雅に連泊できるシステムが整っています。郊外でドルフィン・エンカウンターやジャングルトレッキングなどアクティビティも充実。メキシコの中でもカンクンは、治安を気にすることなく過ごすことができるのも大きな魅力となっています。

 

【ロス・カボス】

ロスカボスは、カボ サンルーカスとサンホセ デル カボの2つの町の総称で、全長1,700km にわたってのびるハバカリフォルニア半島にあります。ロサンゼルスから飛行機で2時間の近さ!ハリウッドセレブも御用達のビーチリゾートというだけあって、カンクンよりもアメリカ西海岸の雰囲気が漂います。

 

画像:iStock Golden morning light on Cabo San Lucas, Mexico

 

コルテス海は世界遺産にも認定されるほど、海洋生物の種類が豊富。ダイビングやシュノーケリングでもジンベイザメやクジラ、イルカなどに遭遇する率が高いことで知られています。レンタカーは必須となりますが、郊外のトドスサントスには、イーグルスの代表曲のひとつ『ホテルカリフォルニア』のモデルになったホテルがあります。かわいらしいお土産屋さんや素朴なレストランでほのぼのとノスタルジックな雰囲気も楽しめます。車での移動中には「荒野にサボテン」のメキシコらしい風景も広がっています。

 

★★★

 

写真を見るだけでもカラフルで楽しそう! 眩しい太陽、テキーラにライムの香り、魅惑のマリアッチ演奏などなど、メキシコは陽気で明るい所!コロニアルな雰囲気もミステリアスな古代の遺跡も美しいカリビアンブルーの海も!いろんな表情があって魅力的な国です。メキシコは5月からベストシーズンを迎えます。元気とパワーをチャージしに、アフターコロナの海外旅行にいかがでしょうか? 

 

 

 

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絶対食べたいローカルフード【東南アジア編】

2023年02月25日 更新▲

あなたはどこへ何をしにいきたいですか? TRAVEL-MODE 2023年の第一弾の特集でお伝えした「世界一と言われる美食の街【ヨーロッパ編・外せない三都市】」に引き続き、第二弾はアジア編。アジア各国美味しいものが多く、世界一の都市をを選ぶのは難しい! そこで今回はこの国に行ったら絶対食べたい!美味しいローカルフードをご紹介します。

 

★★★

人気の行き先東南アジアの食べ物は、日本人の口にも合っていて、美味しい!ものが沢山あります。渡航された経験のある方も多く、印象に残った美味しいものはそれぞれでしょう。お国は違えど、同じ文化圏ですから名物的なもの、伝統的なもの、結構似ています。同じもののようでちょっとアレンジが違っていたり。例えばシンガポールやマレーシアを代表する食べ物で有名なチキンライス。タイではカオマンガイですね。漢字でかくと「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」。シンガポールやマレーシアのチキンライスは生姜とレモンのソース、または地理ソーク。タイのカオマンガイはニンニクがガッツリが効いています。似ていることが文化の流れと考えると面白いです。

 

画像:iStock

 

絶対に食べたいローカルフードは、各国沢山あって紹介しきれませんが、次の旅のインスピレーションになりますように。これを見て食べたくなったら、Let’s Go!! 今年こそ海外旅行へ出かけ、「あの時あそこで食べたあの味が忘れられない!」と思えるローカルフードを見つけましょう。

 

◆マレーシア

世界でも美食の国として評価が高いマレーシアの食文化の特徴は、なんと言っても多様性です。マレーシアは世界中から移民が集まる多民族国家。主にマレー系、中華系、インド系からなる複数の人種や文化が交じり合い共存しています。使われている言語同様に、食文化も発展してきました。

人口の67%を占めるマレー系の料理は、インドネシアのスマトラ地方と類似点が多いと言われています。、ココナッツとカレーが合わさった麺料理「ラクサ」、チャーハンのような「ナシゴレン」、焼きそば「ミーゴレン」は日本でもすっかりお馴染みとなりました。マレーシアの料理は、スパイス、ハーブ、ココナッツミルクが使われた料理が多く、スパイシーでまろやか。また、芳醇なスパイスと融合した中華系の料理は、本土で食べる中華料理よりも美味しいと定評もあります。

 

||ナシレマ||

マレー料理の代表格「ナシレマ」は、ココナッツミルク(クリーム)で炊いたご飯に数品おかずが付け合わされるプレート料理。「ナシ」は米を意味し、「レマ」はココナッツを意味します。辛すぎず食べやすいサンバルソース(香味調味料)、イワシ、ピーナッツなどが付け合わせられ、そこに表面がカリカリに上がったチキンなど、好みの肉料理を選んでおかずにします。一皿の中にいろんな味の融合があって、まさに多民族国家マレーシアを表しているようです。

 

画像:iStock

 

 

◆シンガポール

シンガポールもまた、マレーシア同様に多民族国家で、中国系やマレー系、インド系の人たちが互いを尊重しつつ共存しています。シンガポールのババニョニャ民族(中華系の男性とマレー系の女性の混血)に代々受け継がれている、独自の家庭料理が特徴的で、中国の食材をインドネシアやマレーシアのスパイス技術で調理した「ニョニャ料理」と呼ばれています。冒頭で紹介した「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」中国南部の海南島からの移住者が伝えたものとされています。もうひとつ、シンガポールでの食文化として大きな点が外食志向ということです。安くて早くて美味しい!は、そうした習慣的傾向から生まれたものかもしれませんね。

 

||チリクラブ||

シンガポールへ行ったら「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」は、マストで食すことになるでしょう。今回紹介するのは「チリクラブ」。丸ごと炒めたカニにチリソースを絡ませた豪快な料理で、これこそまさに、シンガポールで味わうべき逸品。「チリクラブ」を目掛けてシンガポールに旅立つ人もいることでしょう。手はベタベタになりますが、濃厚なソースが絡んだやわらかいカニの身は絶品で、夢中で食べること間違いなし。一緒にマントウを注文するのもお忘れなく。

 

画像:iStock

 

 

◆タイ

人気の旅先タイへの渡航目的の一つは、やっぱりグルメ!辛い・酸っぱい・しょっぱい・甘い、そしてハーブの香りを一度に味わえるのかタイ料理の魅力であり特徴です。パクチーやレモングラス、ライムなど香りを嗅ぐだけでもタイへ飛びたくなる方もいることでしょう。タイ調理が好まれるのは、そのエスニック体験はもちろんのこと、ナンプラーやエビなど旨味の元となるものも多く、食材もバラエティー豊かです。甘いものは徹底的に甘く、辛いものはロケットが発射しそうなほど辛い!この刺激もハマる理由の一つかもしれませんね。

||カオソーイ||

そんなタイ料理の中でも一度食べたら病みつきになってしまうのが「カオソーイ」。発祥はタイ北部のチェンマイということですが、ラオス北部でも食べられているようです。ココナッツミルクがたっぷりと入ったまろやかなスープカレーとラーメンが合体したような料理ですが、その特徴は二種類の麺にあります。スープの中は茹でた麺、トッピングにはカリカリの揚げた麺が載っています。この揚げ麺がスープを吸って食感が変化し、柔らかい茹で麺も一緒の口に入ると、不思議な感覚で面白く美味しいのです。茹でる、揚げる同時の工程は、結構面倒でタイミングが難しいのではないかと想像します。ぜひ本場、チェンマイに行って、カオソーイならまかせて!というお店を見つけて下さい。

画像:iStock

 

◆インドネシア

インドネシアは、赤道をまたがる形で島々が散在しています。その島々に暮らす民族の種類は300以上の多民族国家。人々の習慣・伝統文化、宗教、風土、自然環境も多種多様!島によっては、外国に行くのと同じくらいその違いを感じることでしょう。豊かな海に囲まれているインドネシアの料理の特徴は、気温が高い日でも食欲が落ちないように、スパイスを利かせた料理が多いことです。スパイスには食品を傷みにくくする効果もあります。なかでも、インドネシア料理に欠かせない辛味調味料がサンバルです。唐辛子、玉ねぎ、エビのペーストなどで作られた調味料で、多種多様な民族、地域性同様、様々なサンバルが存在しています。海を隔て、それぞれの島が育ててきた味の違いを比較し、楽しめるのがインドネシア料理の魅力でもあります。

 

||テンペ||

テンペは、インドネシアで400年以上も昔から親しまれてきた発酵食品で、国民的食材です。インドネシア版納豆ですね。元は納豆と同じく大豆ですが、発酵はテンペ菌によるもので、バナナの葉に包んで発酵させます。ブロック状に固められていて、日本の納豆のようにネバネバしていません。カットして味付けされたテンペをカリカリに揚げて、ご飯に添えたり、スープに入れたり、ヘルシーなタンパク源として、世界中で注目が集まっています。おやつ代わりとなる「テンペゴレン」は、小腹が空いた時にも、ビールのおつまみにも最適です。旅先で見つけたら、カリカリをぜひお試しあれ。

 

画像:iStock

 


◆フィリピン

フィリピン国民の主食は、日本と同じお米です。料理は島国のため、新鮮な魚介類を使ったものが多く、日本人に馴染みやすい料理が数多くあります。先住民族が食べていたシンプルな調理法の料理から、スペインや中国の食文化を取り入れた料理など、フィリピン料理もなかなか多彩です。そして、食べてみて意外なのが、フィリピン料理は辛くないものが多く、使う調味料も和食と似ていることです(辛いものもあります)。和食よりこってりとしていて、気候的側面から見ると沖縄料理のように暑さと上手につきあっていくための食材や味付けと言えるのではないでしょうか。新鮮なシーフードも魅力のフィリピン。中でも「魚の王様」と呼ばれるフィリピンの高級魚「ラプラプ」は、現地でしか食べることができない味覚。フィリピンに行ったら、ぜひ名前も可愛いラプラプを味わってみましょう。

 

||シシグ||

フォリピンに行くなら知っておきたいローカルフードは「シシグ」。細かく刻んだ豚肉をしょう油、 ビネガー、にんにく、唐辛子で炒めた鉄板料理です。熱々ジュージューの鉄板料理に卵が載っているのを見ると、食欲をそそります。現地では、炭火で焼いた豚の耳や顔の頰肉を刻み、ガーリックやオニオンで炒めます。豚肉のほほ肉を使うのが一般的ですが、鶏レバーや魚を使ったものもあります。脂っこくてしっかりした味付けのシシグに柑橘系カラマンシーをかけてもさっぱりと。暑い中、ビールもぐびぐび進んでしまいそうです。

 

画像:iStock

 

 

◆ベトナム

ベトナム料理は多くのエスニック料理のように辛すぎたり、甘すぎるといった味わいではなくさっぱりとマイルドな味付けが特徴です。海に面したベトナムは新鮮な海鮮料理も豊富でそれに加え、生野菜や香草をたっぷりと使っているため、ヘルシーな料理が多くあります。ベトナムの主食は日本と同じくお米。麺料理ですが「フォー」もその一つですね。ベトナム料理は中国文化の影響を色濃く受けていいますが、一方で、フランスの植民地統治を受けていた影響で、フランスパンやコーヒーなどが暮らしに根付いています。南北に長いベトナムもまた、地域性が高く、多彩な食文化があります。

 

||バインセオ||

ベトナム風お好み焼きと言われるB級グルメ「バインセオ」。見た目は卵焼きのようですが、皮は米粉を水とココナッツミルクでのばし、ターメリックで黄色く色づけたものです。具材は様々で、定番はエビともやし。キノコや貝類、豚挽き肉が入ったものもあります。クレープのように生地を薄〜く伸ばして、パリパリに焼いたものです。もしかしてこれもフランス統治時代の影響でしょうか? 本当のところはわかりませんが、焼きたてパリパリの「バインセオ」をふうふうしながら食べるもよし。
「バインセオ」は、ちぎって葉物野菜に巻いて、ヌクマムを垂らし手で食べるのが定番みたいですよ。

 

画像:iStock

 

 

いかがでしたか? 
なぜか私たち日本人はエスニック料理に惹かれますね。和食とそう遠くかけ離れているわけではなく、いつも慣れ親しんだ味から、風味や刺激の変化を求めたくなるからでしょうか。東南アジアは、日本よりも外食文化が進んでいて、朝ご飯から気軽に路面のお店でということも多く、小学生でも学校へ行く途中で買ったりしていますね。焼き立て揚げたてを頬張り、街歩きができるのも楽しいものです。ただし、お店は選んで、お腹には気をつけてくださいね。

 

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世界一と言われる美食の街【ヨーロッパ編・外せない三都市】

2023年01月25日 更新▲

海外旅行が復活の兆しの中、あなたはどこへ何をしにいきたいですか? TRAVEL-MODE 2023年の第一弾は、まずは心も体も満たせる「食」にスポットを当てて、美味しいものを食べに行く旅を特集します。

 

画像:iStock

 

★★★

「世界一の美食の街」と称賛される都市は、沢山あってどこが本当の世界一? 切り口は色々あって、角度やその時の流行りによって変動するのかもしれません。きっとどの街も我こそ「世界一」と誇りに思い、自慢の食材、腕を奮っていることでしょう。第一回目はヨーロッパからスタート。あなたが行ってみたい「世界一の美食の街」どこでしょうか。

 

◆リヨン(フランス)

まずは、フランス第二の都市・リヨンから紹介します。

リヨンはフランスのローヌ・アルプ地方にあり、北ヨーロッパと地中海地域の接点に位置します。ローヌ川とソーヌ川が合流する場所にあり、古くから交通と交易の要衝として栄えてきました。豊かな自然に恵まれ、川の幸、山の幸を素材にした料理は広く世界の食通に知られています。

世界遺産でもある旧市街には、トラブールという建物の回廊や中庭を伝って通り抜けられる通路などもあり、迷路を散策するように街歩きも楽しめます。リヨンは、地理的にボージョレやブルゴーニュなどのワイン銘醸地や、シャロレー牛、ブレスの鶏肉など美味しい食材の産地に囲まれています。リヨンを旅することはフランス美食の旅の王道とも言えるでしょう。

 

画像:iStock

 

【リヨンの食の特徴】
リヨンには「ブション」と呼ばれる大衆食堂が多く軒を連ね、素朴な家庭料理を味わう事が出来ます。リヨンの伝統的な料理の特徴は、豚や牛、鶏肉類の肉料理が中心です。内臓や皮、脂肪や血など肉のすべてが調理されているのが特徴です。前菜で出されるサラダリヨネーズ(リヨン風サラダ)は、日本でも馴染みのあるサラダではないでしょうか。サラダニソワーズ(ニース風サラダ)と並んで、フランスの二大サラダに数えられています。

 

画像:Wikimedia(Salade Lyonnaise)

 

また、「ブション」で欠かせないリヨンの名物料理と言えば「クネル」があります。
白身魚のすり身をオーブンで焼いた料理です。スフレのようにふわふわとした食感と濃厚ソースのハーモニーは日本人の舌にも合い、はんぺんに似ていると言われています。

画像:Wikimedia (File Quenelle de brochet sauce Nantua.jpg)

 

リヨンには4000軒を超えるレストランがあって、星付きのレストランも沢山あります。フランスの三ツ星シェフ、ポール・ボキューズもこの町で生まれています。ガストロノミーの重要拠点として、「食」に関して世界中から注目を浴びています。
12世紀から2010年まで約800年もの長きに渡り、リヨンの市民病院だった中世の建物は、2018年オフィス、商業施設や5つ星ホテルなどを擁した複合施設「グラン・オテル・デューGrand Hôtel Dieu」としてオープンし、建物の最も古い部分は、リヨン国際美食館(La Cite Internationale de la Gastronomie)として活用され、「食と健康」をテーマに学び、体験できる施設へと生まれ変わっています。

 

画像:wikimedia (Hôtel Dieu)

 

庶民の台所でもあるポール・ボキューズマルシェも外せません。
約60店舗ものチーズ・お肉屋・ソーセージ屋などのお店が一度に集まる食材市場。 中にはこの場で食べられるテーブルがあり小さなレストランになっているお店もあります。食べたいものをその場でお試しできるのも楽しみの一つとなります。

 

画像:iStock(Lyon, France – May 10, 2022 : Various sausages and meat at a butcher shop inside the famous Halles of Lyon)

 

 

◆サン・セバスチャン(スペイン)

ヨーロッパの美食を語る上で、欠かせないのがサン・セバスチャンです。
スペイン北部のバスク地方に位置するサン・セバスチャンは、ミシュラン星付きのレストランが集まっており、世界中の美食家たちが、絶対に訪れたいと願う所です。

サン・セバスチャンは「ビスケー湾の真珠」と称され、欧米の人たちにとってのリゾート地として有名な街でもあります。 自然に囲まれた魅力的な小さな街や村が多く、自然豊かな景色もバスク地方の特徴です。スペインのバルでよく見かける、小さなパンの上に肉や魚介類などを乗せて串をさしたピンチョスは、バスク地方の名物料理として知られています。旧市街では、立ち飲み屋バル文化が盛ん! 海の幸、山の幸を取り入れた創作料理など腕自慢が軒を連ね、近代的な食が観光資源となり世界中から注目を浴びています。

 

画像:iStock(San Sebastian, Spain )

 

【サン・セバスチャンの食の特徴】
サン・セバスチャンを代表する料理は、なんと言ってもピンチョス。フィンガーサイズの小さな世界にスペインのおいしさが凝縮していて、そのバリエーション豊かな食材の組み合わせ、味のハーモニーは、今席巻する食のスタイルの最先端と言っても過言ではありません。

バル=居酒屋というイメージがありますが、もう少し気軽なイメージで、お酒が飲めなくても食べることが好きな人なら、誰でも楽しめます。数多く店が立ち並ぶバル街を歩き、各店の看板オリジナルメニューを1皿ずつ試しながら「店をはしごする」というのが定番の楽しみ方です。1日3~4軒まわれば、スペインの美食を堪能することができます。沢山食べたい気持ちを抑えて、ぜひバル巡りを楽しみましょう。

 

画像:iStock(Traditional tapas food from Basque Country)

 

ブームとなった“バスチー”こと「バスクチーズケーキ」は、サン・セバスチャンにあるバルが発祥です。外側を黒く焦がしたキャラメルのほろ苦さと濃厚な風味のあるチーズケーキは、みんな大好きですよね。バスクチーズケーキは、このサン・セバスチャンにあるラ・ビーニャ(La Viña)というバルから生まれました。現地では単なる「チーズケーキ」を指す「タルタ・デ・ケソ」(tarta de queso)と呼ばれています。

 

画像:iStock(Basque burnt cheesecake freshly baked. Tasty San Sebastian cheesecake ready to serve and eat.)

 

ピンチョスと一緒に楽しむ「チャコリ」

 

画像:iStock(Waitress serving Txakoli)

 

チャコリは、バスク地方で古くから親しまれてきたワインです。ピレネー山脈の西に位置するバスク州で造られるチャコリは、アルコール度数が低く、フレッシュで爽やかな酸味とミネラル感が特徴のワインです。楽しみなのは、チャコリの注ぎ方にあります。観光客向けのパフォーマンスでもあるようですが、グラスの20センチほど上から注いでもらうと、きっと感嘆の声が漏れてしまうでしょう。高く注ぐのは、チャコリの香りを開かせ、酸を和らげるため、適度に泡を立たせるためと言われています。軽いので飲み過ぎに注意して、ピンチョスとのマリアージュを楽しみましょう。

豊富で新鮮な食材に恵まれたサン・セバスチャン。世界屈指の美食の街となったのは、資源だけに頼るのではなく「地産地消」「美食倶楽部」「4年制の料理大学」など、食を突き詰め日夜、研鑽と前進があっての今がそこにあります。

 

 

◆ブリュッセル(ベルギー)

ヨーロッパの美食と聞けば、真っ先に「ブリュッセル!」と答える方は多いのではないでしょうか。ビール、チョコレート、ワッフルなど既に日本でもベルギーの美味しいものして馴染みのあるものが沢山ありますね。美食というより「食い倒れ」的なイメージがあります。

ベルギーは、フランスやドイツ、オランダに囲まれた小さな国です。異なる文化が混ざり合うことが食文化が発達した所以でしょう。ベルギーの公用語は、フランス語、ドイツ語、オランダ語と3つの公用語が使われています。英語も話しますので4ヶ国語になりますね。ほぼ日本語しか話さない我々からすると、ちょっと不思議です。言語が複数あるということは、それだけ文化が混ざり合っているということになります。きっといいとこ取りをした結果、美食の国として発展したのもうなづけますし、そこがベルギーの最大の魅力ではないでしょうか。

 

画像:iStock(Grand Place Brussels, Belgium at dusk.)

 

「食」と並んで有名なのは、現存する建築物の美しさ。「アール・ヌーヴォーの建築の聖地」と呼ばれています。TRAVEL-MODEでも何度も登場した「グラン・プラス」は世界一美しい広場と謳われています。そのグラン・プラスから一歩入った裏通りにブリュッセルの胃袋と呼ばれる「イル・サクレエリア」があります。オープンテラスがひしめきあいレストランが軒を連ねます。

「イル・サクレエリア」を有名にしているのは、ムール貝のワイン蒸しとフライドポテト。ベルギービールの組み合わせは、ここで味わうべきです。ブリュッセルのみならずベルギーの名物料理とも言えるムール貝は、9月から12月が特に美味しい!バケツサイズのココットに入った香草風味のムール貝は迫力もあり、見ても美味しい!ムール貝の殻をピンチにして身を摘み、ぜひ手で食べましょう!

 

画像:iStock(Horizontal view of hands of a woman eating traditional mussel and french fries dish called “Moules et Frites”)

 

つけ合わせのフライドポテトは、なんとベルギー発祥。フリッツと呼ばれています。お腹に余裕があればおかわりもできます。ブリュッセルにあるムール貝レストランで最も有名なのは「シェ・レオン」。「イル・サクレエリア」には、客引きやぼったくりも多いので、初めて行く方は、老舗と言われているレストランを選ぶのがおすすめです。

ベルギーのビールはなぜ美味しい?
2016年、ベルギーのビール文化は世界遺産に登録されました。ベルギーには小さな醸造所が多く、ローカルなクラフトビールがメインです。特にブリュッセル郊外で造られるランビック・ビールや、修道院で造られるトラピスト・ビールなど、伝統的なベルギービールは、その地域性と特色を表す文化のひとつとして評価されています。ベルギーのビールは、食事の合間の飲み物以外にも、料理を美味しくする調味料の役割も果たしていることも大きな特徴です。機会があったら、牛肉をコクのあるビールで煮込んだベルギーの郷土料理「カルボナード」をお試しください。

 

画像:iStock(Female hands holding glasses of beer on a street, selective focus on the foreground.)

 

そしてやっぱり、欠かせないのはチョコレートとワッフル!

日本でも高級なチョコレートとして扱われているベルギーのチョコレート。有名なところではゴディバやノイハウス、デルレイなどがあります。ベルギーのチョコレートの特徴は、中の詰め物「プラリネ」の豊富さにあります。なめらかなキャラメルや果物のジュレ、ナッツやコーヒー、チョコレートのクリームなど様々。そしてこのプラリネを生んだのが「ノイハウス」です。その始まりは1912年。プラリネの登場でチョコレートは一層魅惑の食べ物となり、人々を魅了してきました。ベルギーチョコレートが有名になったのは、このプラリネのおかげ。新しくおしゃれなチョコレートショップも沢山ありますが、ブリュッセルへ行ったら、ぜひノイハウス本店にも訪れてみてください。

 

画像:iStock(many different kinds of chocolate, background)

 

そして、街に出ればそこかしこにワッフル専門店やスタンドがあるブリュッセル。ワッフルを食すには事欠きません。ワッフルと言ってもベルギーでは「ブリュッセル風」と「リエージュ風」と2種類存在しています。

 

画像:iStock

画像:iStock

ブリュッセル風 リエージュ風

 

簡単に言えばブリュッセル風は四角い形。生地自体にはほとんど甘みがなく、粉砂糖やチョコレート、生クリーム、アイスクリーム、フルーツなどをトッピングして、フォークとナイフで食べることが多いです。リエージュ風は楕円形をしていて、生地の中にザクザクしたお砂糖が入っているのが特徴です。パールシュガー独特のジャリッとした食感が楽しく、街の中を食べ歩きできるのは「リエージュ風」です。「ブリュッセル風」を楽しみたい場合は、サロンでちょっとおしゃれに気取ったティータイムも良い時間が過ごせそうです。

 

さて、いかがでしたか?
「おいしい!」には地理的な背景や歴史が折り重なって、今日があるということですね。フランスのリヨン、スペインのサン・セバスチャン、ベルギーのブリュッセル、どこも魅力的で、3都市周遊しようと思えばできなくない距離でもあります。コロナ禍で3年お預けだった分、たっぷり贅沢な旅を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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2023年の旅のトレンドは「自由に楽しむノーノーマル」にシフト!?

2022年12月25日 更新▲

2022年12月25日現在、日本の入国制限は大幅に緩和され、3回以上のワクチン接種を完了してさえいれば、海外旅行できるようになっています。今年はいよいよ海外旅行解禁。さて、どこに行きましょうか? 今回のTRAVL-MODEは、エクスペディアとホテルズドットコムが発表した「2023年の旅行トレンド」「入国制限のない国一覧」など、アフターコロナの海外旅行情報をお届けします。

 

画像:iStock

 

 

★★★

 

エクスペディアとホテルズドットコムが発表した「2023年の旅行トレンド」によると、2023年は、「ノーマルでもニューノーマルでもなく、個人が本当に自分のやりたいことを自由に楽しむノーノーマル(No Normal)な旅行がトレンドになる」ということです。

 

エクスペディアとホテルズドットコムが日本を含む17地域の2万4000人の旅行者と業界専門家を対象に調査を行った結果、「世界の国々の人々が来年どんな旅行をしたいのか、また旅行に何を求めているのか」ということが見て取れるとのことです。これらの結果は、次なる旅のトレンドに反映されていくことでしょう。

2022年は、新型コロナウイルス感染防止に伴う行動規制の緩和が欧米を中心に進み、日本やアジア諸国においてもこの秋からコロナ前と同じように何の制限もなく自由に旅行が楽しめる状態に戻りました。それでも海外旅行へ出かけるのは限られた人たちで、その旅の目的は、人混みや大都会を避け、自然のなかでキャンプを楽しむといった旅のスタイル、あるいはリモートワークやワーケーションといった“ニューノーマル”(=新しい生活様式)がトレンドとなっていました。当TRAVEL-MODEでもそうした新しい旅のトレンドをお伝えしてきましたね。

 

画像:iStock(Sahara desert) 

 

しかし、エクスペディアとホテルズドットコムによると2023年は、「ノーマルでもニューノーマルでもなく、個人が本当に自分のやりたいことを自由に楽しむノーノーマル(No Normal)な旅行がトレンドになる」といいます。特に、世界で大都市の人気が再び高まっているということです。
発表された人気の旅先は以下の通りです。

 

2023年の人気旅行先

・エディンバラ(スコットランド)
・リスボン(ポルトガル)
・東京(日本)
・ダブリン(アイルランド)
・ニューヨーク(アメリカ)
・シドニー(オーストラリア)
・ドバイ(アラブ首長国連邦)
・モントリオール(カナダ)
・ミュンヘン(ドイツ)
・バンコク(タイ)

 

画像:iStock(Edinburgh, Scotland )

 

同グループの調査によると、2023年は歴史ある街並みやネオンが輝く都市部の検索数が多い結果となっています。ドラマや映画の舞台を訪れる旅がトレンドになっているということも注目すべきポイントでしょう。世界では66%、日本では44%が「ストリーミングサービスを観て旅先を選んだことがある」と回答しており、友人や家族からのアドバイスと同じくらい影響力を持つことが分かったとのことです。

 

画像:iStock

 

その他、コロナ禍で注目された“ウェルネストラベル”については、日本人旅行者の33%が前向きであり、ミレニアル世代(25~34歳)の約半数となる49%が、新たなウェルネストラベルの楽しみ方を模索していると回答。そのなかでも林浴や果物の収穫体験など、一風変わったアクティビティが人気傾向にあり、さらに面白いことを体験したいという人が増えていくと同グループは予想しています。また、単なる宿泊施設にとどまらない質の高いサービスを提供するホテルも増えていることもあり、アメニティや無料朝食などの追加サービス付きのプランのあるお得な3つ星ホテルが人気を集めています。日本の旅行者の54%が、2023年は1~3つ星ホテルに滞在する予定だと回答しています。

人々の今後の旅行に対する考え方は、コロナ禍に「行きたかった旅行先リストの旅先を訪れる」という考え方から、「今行きたい旅行先に行く」という、自発的なアプローチへと移行しつつあるとまとめました。

(出典:トラベルWstch)

 

いかがでしょうか?
コロナ禍に一区切りつけて、再び海外旅行を楽しむ気運が高まっていることが伝わりますね。
今回お伝えしたエクスペディアとホテルズドットコムの調査には、かなり同意するという方が多いのではないでしょうか。3年の我慢の後は、それまで溜めてきた行きたい所リストから、まずは行きやすいところを選んで、思う存分羽を伸ばしたいものです。

 

◆ワクチン接種なしで行ける国規制緩和された国や地域。)

※渡航の際は必ずご自身で入国情報をお調べください。
※渡航先が入国制限のない国であっても、経由地に制限がある場合があります。

 

【北米】
・カナダ

【ヨーロッパ】
・アイスランド・アイルランド・アルバニア・アルメニア・アンドラ
・イギリス・イタリア・エストニア・オーストリア・オランダ
・北マケドニア・キプロス・ギリシャ・クロアチア・コソボ
・サンマリノ・ジョージア・スイス・スウェーデン・スペイン
・スロバキア・スロべニア・セルビア・チェコ・デンマーク
・ドイツ・トルコ・ノルウェー・ハンガリー・フィンランド
・フランス・ブルガリア・ベラルーシ・ベルギー・ポーランド
・ボスニア・ヘルツェゴヴィナ・ポルトガル・マルタ・モナコ
・モンテネグロ・モルドバ・ラトビア・リトアニア・リヒテンシュタイン
・ルクセンブルク・ルーマニア・ロシア

【アジア】
・アフガニスタン・インド・ウズベキスタン・カザフスタン・韓国
・カンボジア・キルギス・タイ・ブータン・ブルネイ
・ベトナム ・マレーシア・モルディブ・モンゴル

【オセアニア】
・オーストラリア・サモア・クック諸島・ニュージーランド・バヌアツ

【中南米】
・グレナダ・ジャマイカ・ドミニカ共和国・トリニダードトバゴ
・バハマ・バルバドス・ベリーズ・セントクリストファー・ネイビス
・ドミニカ国・アルゼンチン・エクアドル・エルサルバドル・コスタリカ
・グアテマラ・メキシコ・パナマ・パラグアイ・ペルー

アフリカ】
・アルジェリア・エジプト・エチオピア・ガボン・カーボベルデ
・コンゴ共和国・ソマリア・スーダン・ベナン・ボツワナ
・南アフリカ・モーリシャス・ルワンダ・マダガスカル・ナミビア
・レソト

【中東】
・アラブ首長国連邦・イエメン・イスラエル・オマーン・カタール
・クウェート・サウジアラビア・バーレーン・レバノン・ヨルダン

【日本入国】
3回以上のワクチン接種を条件に帰国前PCR検査と陰性証明提示が不要となりました。
1回目・2回目の接種完了者と未接種の場合はこれまで通り、帰国前検査と陰性証明書が必要です。

 

2023年は、皆さまにとって海外旅行を思いっきり楽しめる年となりますように!

 

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一度は行ってみたいクリスマスマーケット

2022年11月24日 更新▲

日本でもメジャーになってきたクリスマスマーケットですが、本場ヨーロッパのクリスマスマーケットは規模も大きく、中世の街並みというロケーションも重なって、その雰囲気は格別!ロマンチックに輝く美しいイルミネーションの中、クリスマスのお祝いで賑わうヨーロッパ、一度はタイムリーに訪れてみたいですね。今回のTRAVEL-MODEは、ヨーロッパの中でも最大級のクリスマスマーケットをご紹介します。

★★★

 

ヴァイナハツ・ツァウバー(ジャンダルメンマルクト広場)
ベルリン/ドイツ

 

french dome and christmas market in berlin germany

 

多くのクリスマスマーケットで賑わうドイツの中でも、ロマンチックな雰囲気を味わえるクリスマスマーケットがこちら。ベルリンの中心部にあるコンサートホール「コンツェルトハウス」の前に広がる広場で開催されるクリスマスマーケットです。
フランスドームとドイツドームが向かい合うジャンダルメンマルクトは、ヴァイナハツ・ツァウバー(Weihnachtszauber)「クリスマスの魔法」と呼ばれ、華やかで美しいクリスマスマーケットです。会場内にはミニステージが設置され、コンサートやパフォーマンスが行われており、買い物や食事を楽しむだけでなく、エンターテイメントも楽しめる場所としても人気があります。

https://www.weihnachtsmarkt-berlin.de/

 


ニュルンベルク クリスマス マーケット
ニュルンベルク/ドイツ

ドイツ三大クリスマーケットのひとつで世界一有名とも言われているのが、ニュルンベルクのクリスマスマーケットです。17世紀から続く歴史のあるニュルンベルクのクリスマスマーケットの訪問者数は、毎年200万人と言いますから驚きです(コロナ禍除く)。こちらの特徴は、赤と白で統一された屋台の屋根。メイン会場であるハウプト広場に広がる紅白の屋根は圧巻です。

ブラウエン教会を中心とした中世そのままの街並みを背景に、おもちゃ箱をひっくり返したかのような賑やかさは、おとぎの国のクリスマスそのものです。甘い香りを放つ伝統菓子や、名物の焼きソーセージを食べながら、本場のマーケットを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

 

画像:iStock

 

もうひとつ、ニュルンベルク クリスマス マーケットには特徴が。それは生誕したてのイエス・キリスト「クリスト・キント」の存在です。候補者から選出された10代後半の女性が、金色の巻き髪の天使の姿になり、開幕宣言やボランティア活動を行います。「クリスト・キント」は、ニュルンベルクのクリスマス象徴として、あちらこちらに飾られています。

 

画像:iStock

 


バース クリスマス マーケット
バース/イギリス

画像:iStock

 

イギリス西部のバースはロンドンに次ぐ多くの観光客が訪れる人気の観光地。イギリスで唯一古代ローマ時代から豊かな温泉が湧く町として栄えた町です。世界遺産の美しい古都バースでのクリスマス・マーケットは規模も大きく、地元のイギリス人にも大人気のイベントとなります。
バースのクリスマス マーケットは、16 世紀建造のバース寺院の隣で開催されます。170軒以上の期間限定のお店や、クリスマスならではの食べ物屋台が並びます。温泉の町らしく、ナチュラルスキンケア商品のお店も話題です。スパイスの香りいっぱいのグリューワインを片手に、思い出に残るようなクリスマスグッズを探すのはいかがでしょうか?

https://bathchristmasmarket.co.uk/

 


ブリュッセル ウィンターワンダーズ
ブリュッセル/ベルギー

画像:iStock

 

ブリュッセルのウィンターワンダーズ は、世界で最も美しい広場とも賞賛される世界遺産のグランプラス広場を中心に開催されます。クリスマスマーケットのみならず、グランプラス広場がライトアップされ、ストリートパフォーマンスやコンサートが行われる他、クラシカルな観覧車など移動遊園地も登場します。グランプラスを彩る巨大なクリスマスツリーの他、馬小屋でキリストが生まれた場面を再現した「クレッシュ」は、一目見たさに見学する人で溢れます。まさしくベルギー最大!圧巻の開催規模です。ベルギーは美食の国だけあって、クリスマスマーケットの屋台でも食べ物は充実。有名ショコラティエのチョコレートにワッフル!シャンパンにフレッシュなオイスターでベルギーのクリスマスを満喫するのはいかがでしょうか。

https://www.brussels.be/winter-wonders

 


ラートハウス (市庁舎)  ウィーン/オーストリア

画像:iStock

 


ゴシック様式のウィーン市庁舎正面のラートハウス広場で開かれるこのマーケットは、8,500㎡という広大な広場に例年150件近くの屋台が並ぶ、文句なしにウイーン最大のクリスマスマーケットです。ハンドメイドのものや陶器、ガラス製品までオーナメントの種類も豊富で、集まるグルメも洗練されているのが特徴です。夜には美しいイルミネーションで彩られ、とてもロマンチックな雰囲気。スケートリンクや移動遊園地もあり、お子さまも飽きることはありません。ご家族で、冬の女子旅にもぴったりなクリスマスマーケットです。

 

 

いかがでしたか?
長いコロナ禍を経て、開催されるクリスマスマーケットは一層賑やかで、人々の喜びが溢れていることでしょう。ライトアップされる建物もお国によって特徴あり、楽しみ方も様々です。寒いけれど、クリスマスマーケットは冬のヨーロッパの最大のお楽しみ。ワクワクを胸に、ぜひいつか本場のクリスマスを味わってみてください。

 

 

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【極上の癒し旅】チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート/タイ・ホアヒン

2022年10月23日 更新▲

心と体の健康、そして生きるということの原点回帰の旅として、【ウェルネスツーリズム】に注目が集まっています。これからの旅のトレンドとなりそうなウェルネスツーリズムとは? 今回のTRAVEL-MODEでは、そのパイオニアとなったタイ・ホアヒンにある極上癒しリゾート「チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート」をご紹介します。

イメージ画像:iStock

 

 

★★★

 

ウェルネスツーリズムとは?

ウェルネスツーリズムとは、旅先でスパ、ヨガ、瞑想、フィットネス、ヘルシー食、レクリエーション、地元の人との交流などを通して、心と体の健康に気づく旅のことを言います。海外では10年以上前からウェルネスツーリズムのニーズがありましたが、コロナ禍になってから、感染リスクを低くするために「免疫を高くすること」が意識されるようになり、より多くの人からのニーズが高まるようになりました。


ウェルネスツーリズム3つのテーマ

・リラクゼーション
・スポーツアクティビティ
・ヘルシーフード

温泉、スパ、マッサージ、瞑想などのリラクゼーション
ヨガ、フィットネス、ジョギング、ハイキング、ゴルフなどのスポーツアクティビティ。
デトックス効果をねらったギルトフリーやオーガニックなヘルシーフード

この3つを大きな柱としてサービスを提供するホテルの多くは、ホリスティックに着目し、個々の状態に合わせたプランやウェルネスアドバイザーによるサポートがあり、総合的にリトリートすることを目的としています。基本的にはホテルで過ごすことが多く、世界でもラグジュアリーなホテルが続々とオープンしています。今回は、その中でも創業27年、ウェルネスツーリズムの最先端「チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート」をご紹介します。

 

◆ チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート
(タイ・ホアヒン)

デスティネーションスパリゾートの先駆け

タイの王室リゾートとして知られるホアヒンにある「チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート」は、1995年に創業。世界のウェルネスリゾートの先駆けとなり、今も尚、進化し続けています。「チバソム」とは、タイ語で「くつろぎの隠れ家」という意味があり、その名の通り、カトリーヌ・ドヌーブ、ベッカム夫婦、スーパーモデルなども訪れ、リトリートしています。世界のセレブたちをも魅了する超ラグジュアリーなデスティネーションスパリゾート「チバソム」の魅力を覗いてみましょう。

 

出典:https://www.chivasom.com/

 

より高いレベルでの健康状態を取り戻すことを最大の目標にしている

チェックイン時に、自然療法士の資格を持つ専門スタッフによって、普段の食生活や運動、生活習慣、心身のどこを改善したいかなど、丁寧なカウンセリングが行われます。スパ、免疫改善、睡眠改善、アンチエイジング、デトックス、持続可能な減量など多数あるテーマの中から、いずれかに決めた上で、目的に添った滞在スケジュールが提案されます。アクティビティ・プログラムの内容も、体を動かすものから瞑想、ワークショップ、マッサージと鍼灸などバリエーションも多彩。その数300種類以上で、今もなお、増え続けていると言いますから驚きです。このプログラムの中から各ゲストに合ったクラスに参加するというシステムになっています。

1日のメニューは、3コマから4コマのフィジカルなトレーニングメニューとスパ・マッサージで構成され、各プログラムでは、理学療法士を初め専門分野のスペシャリストがサポートしてくれます。医療的行為以外、ホリスティックに、そして一人ひとりの目的達成に向けてメニューが組まれるきめ細やかさ、革新的な取り組みで世界的に高く評価されていることに納得です。

 

出典:https://www.chivasom.com/

 

デジタルデトックス

滞在中はウェルビーイングに専念するという理念から、アルコール飲料も夕方6時以降リクエストのみの提供。施設内での携帯電話等電子機器の使用は、ゲストのプライバシー確保とデジタルデトックスの理由から禁止とされています。これもゲストが安心して、滞在スケジュールに専念出来るような配慮のひとつです。(共有スペースでは使用できませんが、各部屋では使えます。)

 

目にも心にも美しい癒しの食事

「チバソム」の食事は「スパキュイジーヌ」と呼ばれ、美味しく美しいのも魅力のひとつ。近隣の農園や海で採れた新鮮な食材を使って調理されていて、健康的でありながら満足感が高く、目にも心にも体にも優しく、風情や趣きも大事にされた料理に、満ち足りた気分が押し寄せてくること間違いありません。
レストランは2箇所あり、ベジタブルミールだけではなく、柔らかく良質な肉類、新鮮な魚料理も選ぶことも可能です。3食の食事全て、低脂肪、低カロリー、低塩分、低糖分。スパイスやハーブでアレンジされた料理の奥深さ、複雑ながらまとまり、ハーモニーを奏でるスパキュイジーヌは、驚くほどの美味しさと賞賛の声はやみません。リトリートプログラムの中にクッキングクラスもあるので、参加するのもよし。レシピも販売されているので、自宅に戻ってからもスパキュイジーヌは持続可能となります。

 

出典:https://www.chivasom.com/

 


選びきれないほど豊富なスパメニュー

タイ式マッサージ、ストーンマッサージ、ハイドロ・セラピーに、ハンドマッサージなど、スタンダードなものからユニークなものまで豊富なメニュー。その全てが極上のクオリティ。どう選んだらいいか迷ってしまいそうですが、カウンセリング時に専門スタッフによって、希望に沿ったメニューを組んでもらえます。

 

出典:https://www.chivasom.com/

 


宿泊・滞在費はオールインクルーシブ

「チバソム」は、目的達成のための滞在型ホテルです。その為、最低3泊〜の宿泊が設定されています。3食の食事、アクティビティやスパなどのリトリートメニュー、すべてを含んだオールインクルーシブ。すべてのリトリートメニューの料金設定は同一ですが、お部屋タイプや滞在日数、シーズンによって変わってきます。ちなみに目安としては、1室2名利用で3泊した場合、1名の滞在費は約30万円〜となっています。ご参考まで。

 


一流のホスピタリティ

チェックイン時に、ゲストは写真撮影があります。この写真はホテルスタッフに共有され、全てのスタッフがゲストの顔を覚えるのだとか。施設内のどのパビリオンを利用しても、名前や部屋番号を告げることなく、スタッフはにこやかに対応してくれます。チバソムならではの心からのホスピタリティは、目的達成に一役も二役も買ってくれることでしょう。

 

 

★★★

 

健康・美容の悩みを持続可能的に解決でき、これまで経験したことのない極上の癒しを得られる滞在で、嗜好や価値観、世界観まで変化が得られることでしょう。長かったコロナ禍からの解放、自分の体と向き合い、喜びを与えるウェルネスツーリズム、ひとりで行くのもおすすめです。

 

チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート

73/4 Petchkasem Road.Hua Hin, Prachap Khiri Khan,77110,Thailand
tel.+66-3253-6536 www.chivasom.com

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航空会社・旅行会社のリベンジが始まった!【運行再開・ツアー情報】

2022年09月25日 更新▲

世界の航空会社、旅行会社は大きな影響を受けましたが、各国の入国制限などの規制緩和に伴い、航空便の再開や増便が相次いでいます。水際対策が緩和され、1日の入国者数も引き上げられ、いよいよ待ちに待った海外旅行再開の始まりです。これに伴ったツアーも続々発売!起死回生の起爆剤となるか!? HIS が打ち出す「リベンジ旅大応援セール」、ANAの年末年始ハワイをはじめ、航空各社の運行再開状況をお伝えします。あなたの海外旅行再開は、どこからにしますか?

★★★

 

画像:iStock

 

【今がチャンス!】

エイチ・アイ・エス(HIS)は「HISのリベンジ旅」と題して、海外旅行の販売をアピールしています。「ハッピーをさがしに、いくぞ、セカイへ!HISリベンジ旅」の新CMの放映も開始。9月14日には、「リベンジ旅大応援セール」を開始しました。

リベンジ旅大応援セールでは、成田発着ソウル3日間が2万9800円、関空発着ホーチミン4日間が4万9800円などの商品を用意。10月31日まで実施するということです。燃料サーチャージも高騰する中、これは安い! ありがたい企画ですね。

HISリベンジ旅

一度は諦めてしまったけれど、本当はずっと行きたかった場所へ。心の中にずっとあった、行きたいという気持ちを再燃させます。友達を誘って気軽に週末ちょっと出かけるような『ちょいとび』や、学生時代のようにバックパックの旅を思い出す『カムバックパック』など、不自由なく行くことができたあの頃を思い起こすようなコンセプト企画もご用意しております。

引用:HIS「ハッピーをさがしに、いくぞ、セカイへ!HISリベンジ旅」

 

*画像クリックでyoutubeにジャンプします。

ハッピーさがしに、いくぞ、セカイへ!HISのリベンジ旅!

 

 

【年末年始ハワイ!】

ANA Xからは、2022~2023年年末年始期間、「シェラトン ワイキキ」など人気5ホテルを厳選した「ANAトラベラーズハワイ」が発売されました。

ANA X News 年末年始期間 ANAトラベラーズハワイ

 

*画像クリックでANAトラベラーズにジャンプします。

 

設定期間は2022年12月25日~2023年1月2日日本出発分で、宿泊期間は2022年12月25日~2023年1月4日宿泊分まで。料金の一例は、12月28日発ホノルル6日間、シェラトン プリンセス カイウラニ ホテル滞在が40万7600円などとなっています。

ホテルは「シェラトン ワイキキ」「ハイアットリージェンシー ワイキキビーチリゾート&スパ」「ヒルトン ハワイアン ビレッジ ワイキキ ビーチリゾート」「トランプ インターナショナル ホテル ワイキキ」「シェラトン プリンセス カイウラニ ホテル」。ANA国際線は、往復座席指定が可能ということです。現地スタッフが日本語でサポートする「マハロラウンジ」が利用できるので、滞在中も安心。その他、オプショナルツアーは「ANAベルトラ」で申し込むことができます。

 

【就航再開】

各社の運行再開のニュースが相次いでいます。新たに就航、冬ダイアから再開されるものなど、これからもコロナ禍前の状態に徐々に回復していくことが見込まれます。ただ、一部ヨーロッパ方面は、ロシア領空閉鎖に伴う飛行禁止措置が長引いているため、運休継続もある状況です。

 

||JAL||

画像:iStock

JALは、成田~北京線を9月11日に再開すると発表し、当面の間は現地発のみ週1便運航する予定です。さらに9月8日に国際線の冬ダイヤの計画を発表し、10月30日から羽田~シカゴ線とデリー線を1日1往復に、成田~ジャカルタ線を1日2往復にそれぞれ増便します。

JALの運行状況はこちら
JAL国際線運行情報

 

||ガルーダ・インドネシア航空||

画像:iStock

2022年11月1日から成田/デンパサール(バリ島)線の運航を週3便を再開させることを発表しました。2023年は日本とインドネシアの国交樹立65周年にあたることから、同航空では今後も日本/インドネシア間のフライト増便を目指すとしていますので、現在運休中の関西/デンパサール線、および関西/ジャカルタ線の再開にも期待が持たれます。バリ島の癒しに枯渇していた方々には、朗報ですね。

再開される運行スケジュールは以下の通りです。

  • GA880 デンパサール00:25発/成田08:40着/火・木・土
  • GA881 成田11:00発/デンパサール18:05着/火・木・土

     

    公式HPはこちら
    ガルーダ・インドネシア航空

 

||ユナイテッド航空||

ユナイテッド航空は2022年9月1日、成田/サイパン線を週3便で新規就航させました。サイパンは、日本から3時間半のフライトで気軽に訪れることができる英語圏のリゾートです。JALが撤退し、スカイマークが運休していることから、直行便がなくなっていましたが、ユナイテッド航空の直行便就航に期待が持たれます。美しい海、青い空のもと、ゴルフやダイビングなどのアクティビティで解放感を味わいたい方は、サイパンから海外旅行再開はいかがでしょうか?

 

*画像クリックでユナイテッド航空にジャンプします。
動画あり

 

公式HPはこちら
ユナイテッド航空

 

||カンタス航空||

カンタス航空は9月7日、シドニー~羽田線を12日から再開すると発表しました。週3便が運行されます。日本入国時の水際対策緩和を受けて、2年以上運休していた待望の路線が再開です。シドニー発は月・木・土曜日で、羽田発はそれぞれ翌日の火・金・日曜日の運航となります。カンタス航空は、12月1日から羽田/ブリスベン線も週3便で再開することを予定しています。

9月9日の日本出発分から日本路線を含めオーストラリア行きの国際線と国内線それぞれについて機内でのマスク着用義務が廃止され、乗客が自ら判断すれば良いことになっています。

  

*画像クリックでカンタス航空にジャンプします。

画像:iStock

 


カンタス航空公式HPはこちら
カンタス航空

 

||ブリティッシュ・エアウェイズ||

画像:iStock

ブリティッシュ・エアウェイズは11月13日から、羽田〜ロンドン/ヒースロー線の運航を再開する予定です。羽田発、ヒースロー発ともに1日1便で運航し、機材はボーイング787型機を使用します。所要時間は東京/羽田発が14時間40分、ロンドン発が13時間40分となる見通しです。

運行ダイヤ
BA8 東京/羽田(09:45)〜ロンドン/ヒースロー(15:25)/月・火・木・土
BA6 東京/羽田(13:15)〜ロンドン/ヒースロー(18:55)/水・金・日
BA7 ロンドン/ヒースロー(08:55)〜東京/羽田(07:35+1)/月・水・金・日
BA5 ロンドン/ヒースロー(11:45)〜東京/羽田(10:25+1)/火・木・土

 

公式HPはこちら
ブリティッシュ・エアウェイズ

 

||フィンエアー||

画像:iStock

 

フィンエアーは10月30日から始まる冬ダイヤ期間中に、ヘルシンキ~羽田線を開設し、1日1往復運航する予定です。機材はエアバスA350-900型機を投入し、羽田線就航に伴って冬ダイヤ期間は、既存の成田線は運休となりますのでご注意を。大阪(関西)、名古屋、札幌路線についてもロシア領空閉鎖に伴う飛行禁止措置が長引くという判断により、引き続き運休となります。

 

公式HPはこちら
フィンエアー

 

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【海外旅行ニュース】KKdayが人気の海外都市ランキングを発表

2022年08月25日 更新▲

世界中の「オプショナルツアー」を簡単に検索・予約できる予約サイトKKdayが、人気の海外都市ランキングを発表しました。日本人ユーザーのニーズと動向がわかりやすくまとめられています。9月7日からさらに緩和も進み、冬休み、年末年始は海外旅行!と期待が高まります。とにかく海外旅行がしたい方、行き先が決まっていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

画像:iStock

 

★★★

 

PR TIMES プレスリリース

KKday、人気海外都市ランキングを発表!日常から離れることができる東南アジアがランクイン

「安・近・逃」がキーワード、入国制限の緩和が進む今、トレンド急上昇中の海外旅行商品とは?

株式会社KKday Japan(所在地:東京都新宿区 以下、KKday)は、2022年1月から7月においてKKdayサイト内で日本人ユーザーにニーズがあった人気海外都市ランキングを発表しました。

 

以下本文をPR TIMES で読む

海外旅行商品の予約数は前年比10倍増加

2021年まで旅行目的の海外渡航は多くの国で制限されていましたが、2022年に入ると渡航規制を緩和する動きが見られるようになりました。
世界92カ国以上550都市の現地体験を提供するKKdayでも2022年以降、海外旅行関連の商品の予約が増加しており、2022年7月時点の予約数は前年同月比で約10倍増加しました。今後、日本においても帰国時の制限緩和が発表されるなど入国に関する制限緩和が続くことから、さらに予約数は増加するでしょう。


〜パタヤは昨年比の伸び率600%以上!日常から逃げられるリゾート地の伸長が目立つ結果に〜

2022年以降、長引くコロナ禍のストレスから、海外旅行の需要は安くて近場で現実逃避ができる「安・近・逃」の場所に注目が集まっているようです。
特に航空料金値上げの影響からか安く行ける東南アジアでは2022年4月以降、各国で隔離なしの入国が可能となった結果、KKdayはパンデミック後最大の検索数を記録しました。
なかでも東南アジアのリゾート地のニーズが急激に高まっており、各エリアの伸び率はパタヤでは昨年同期比で600%以上、バンコクやプーケットも約400%伸長と驚異的に飛躍しました。一方で、KKdayで不動の人気を誇る台北の検索数は減少傾向にありますが、3位にランクインするなど根強い人気を誇っています。

1. バンコク 〜感染リスクを抑えつつバンコクを思いっきり楽しむ〜

 

バンコクの検索数は年明けから徐々に増加していましたが、隔離なしでタイへの入国が発表された4月から5月以降、検索数は約5倍増加しました。
その中でKKdayサイトで特に注目度が急上昇したのは空港からバンコク市内への貸切送迎でした。乗換なしに確実に目的地に行くことができる点や新型コロナへの感染リスクも少ないことから注目が集まっています。
同様の理由から送迎付きの貸切車でサファリワールドをまわるツアー商品の注目度が上がっています。
一方でタイの街並みを一望することができるチャオプラヤー川のクルーズも上昇していることから、感染防止をしながらもバンコクでの市内観光を十分に楽しむことができる商品が注目されてる傾向があります。

 


 

2. シンガポール 〜定番の観光スポットの注目度が多い傾向〜

 

シンガポールでも4月から隔離なしで入国が可能となって以降検索数が伸長しました。
シンガポールは小さな都市国家のため、都市観光からリゾート観光までいいとこ取りができる点で人気を集めています。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールやナイトサファリなどのほか、リゾート地であるセントーサ島内の観光スポットの注目度が急上昇しています。


 

3. 台北 〜ビジネスや帰国者向けの商品注目されている傾向〜

 

Kdayで不動の人気を誇る台北ですが、旅行目的での渡航は依然としてハードルが高い状況となっています。
そのなかでSIMや隔離ホテルなどビジネス目的や帰国者でも利用できる商品が注目されています。
今後、旅行目的での渡航のハードルが下がれば、注目商品も変化していくと思われます。

 

 

4. ソウル 〜行き慣れた旅行者が多いソウル、憧れの制服で遊園地へ行くユーザーが増加中〜

 

6月より隔離なしで渡航可能となって以降、ソウルの検索数は4倍以上増加しました。
ソウルは行き慣れた旅行者も多いため、SIMや空港鉄道AREXなど旅の必需品の注目度が高くなっています。
また注目度が急上昇しているのが制服レンタルです。
憧れのK-popアイドルが着るような制服をレンタルし、ロッテワールドなどの遊園地へ遊びに行くユーザーが増えています。

 

 


5. パタヤ 〜パタヤならではの現地体験が注目〜

 

バンコクからも近く、気軽に行けるリゾート地として人気急上昇中のパタヤでは、バンコクと同様に快適に移動ができる空港からパタヤまでの貸切送迎の注目度が急上昇しました。また昼夜ともに楽しめるパタヤならではの現地体験が注目を集めており、パタヤ沖合の離島で楽しめるマリンアクティビティやナイトスポットであるキャバレーショーなどが人気を集めています。

 

 

KKdayでは「今行ける海外特集」をページを開設中!
またKKdayブログでは海外に関する最新情報を発信しています。
今行ける海外特集:https://kkday.me/jZgPW
海外最新情報:https://jp.blog.kkday.com/

 

KKdayについて
KKdayは現地オプショナルツアー・アクティビティ専⾨のオンライン予約サイトです。世界中の旅先の特⾊あるツアーを網羅し、旅⾏者が個別にツアーやチケットを⼿配する⼿間を省き、旅⾏計画の利便性を向上させるサービスを提供しています。

 

KKdayのプラットフォームは、92ヵ国550都市以上をカバーし、約30万件を超える旅⾏商品を取り扱っています。世界中の利⽤者がもっと⾃由で快適に旅⾏体験を楽しめるよう、サイトは繁体字、簡体字、英語、⽇本語、韓国語などの多⾔語に対応しています。KKdayは今後も⾼品質なオプショナルツアー・現地アクティビティを提供してまいります。
【会社概要】
日本法人:東京都新宿区四谷1-22-5 WESTALL四谷ビル2階
日本支社長:大淵公晴
設⽴: 2014年5⽉
拠点:台湾、⽇本、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、⾹港、上海 、オーストラリア
事業内容:現地オプショナルツアー予約サイト
URL:https://kkday.me/PP8uT

 

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20代〜30代 女子に聞いてみた【海外旅行、どこへ何をしに行きたいですか?】

2022年07月25日 更新▲

旅は私たちにとって、なくてはならない刺激。心を豊かに、そして人生を輝かせてくれるものです。今回は、再開を待ち望む4人の女子たちにインタビュー。コロナ禍で海外旅行に関してどんな風に意識が変わったか? そして再開されたらどこに何をしに行きたいかを聞いてみました。ご自身にも質問しながら、みんなの声を聞いてみてください。

 

画像:iStock

 

★★★

 

質問1
ウイズコロナの海外旅行について、以前の旅行と意識的に変化はありますか?

 

◎Tさん(28歳・OL)

行きたい場所がどうしても観光客の多い都市になってしまうので、現時点で海外旅行は考えてないです。

◎Aさん(30歳・学校教諭)

ワクチンを接種しないと行けない。
円安なので海外に行くのはお金がかかる。
海外ではマスクをしていないところが多いので、人が多い場所やマスクをしていない人を見ると、海外に行くことは避けたくなります。


◎Mさん(32歳・クリエイター)

人と人が繋がり文化交流のような体験型の海外旅行は参加にためらいを覚えるようになりました。


◎Kさん(27歳・イベント制作スタッフ)

海外ではマスクなしの日常が取り戻されつつあるけれど、マスクをしている日本では逆に感染が増えているので、海外に行くタイミングが難しいと思うようになりました。
物価の面でもコロナ禍以前より上がっているので、行きづらい。(けれど、感染状況が落ち着いたら行くかも。)
社会的な都合で行けないとは思ってはいない。行ける時には行きたい!と気持ちが変化している。

 

ついに海外旅行解禁か!? と思ったのも束の間、またしても感染は広まり、いったい何時になったら?と思わずにはいられませんね。しばらくは周りの状況を伺いつつ、安心して旅ができるのを待つのが一般的でしょうか。物価高、マスクなしに抵抗感など、まだまだ気持ちの上でもハードルは高そうです。

 


質問2

ウイズコロナ、アフターコロナで海外旅行に行くとしたら、どこへ何をしに行きたいですか?

 

◎Tさん(28歳・OL)

<行き先>  フランス!

<何がしたい?>
現地のアパルトマンで生活をするように過ごしたい! パン屋さんや書店、カフェを巡ったりして、ゆっくり過ごしたい。

 

画像:iStock

画像:iStock

どこを切り取っても美しい街並み、ショーウインドウを飾る可愛らしいお菓子やパン、文化的にも芸術的にも最先端!誰もが憧れるフランスで、 暮らすようにのんびり旅をすると、今までの旅とは違った風景や人との出会いがありそうです。異国で過ごす日常、アパルトマンの窓を開き朝を迎えれば、そこに見える景色に、新しい自分を見出せそうです。パリジェンヌを満喫できる素敵なアパルトマンが見つかりますように!

 

◎Aさん(30歳・学校教諭)

<行き先> エジプト!

<何がしたい?>
生でピラミッド見て世界を感じたい。クルーズ船にも乗ってみたい。

画像:iStock

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ギザの三大ピラミッドは、世界で最も有名な遺跡です。ピラミッドや遺跡の構造や歴史は、ミステリアスで、人々の好奇心を惹きつけてやみません。
古代人の叡知とエネルギー、そのスケールの大きさとダイナミックな絶景を目の当たりにすると、きっと人生観が変わることでしょう。砂漠を進むラクダの列、祈りの声、日常とはかけ離れたエキゾチックな体験、それも緑豊かなナイル川をクルーズできたら夢のよう!生涯忘れられない豊かなひと時が過ごせますように。

 

◎Mさん(32歳・クリエイター)

<行き先> フランスと台湾!

<何がしたい?>

フランスでは、モンサンミッシェルやベルサイユ宮殿など王道のスポット巡りがしたいです。
台湾では、夜市でグルメ三昧!仏閣巡りなど、長期ステイでじっくり台湾を味わいたいです。

 

画像:iStock

画像:iStock

 

モンサンミッシェルは、潮の干満差が激しいサン・マロ湾に浮かぶ小島。岩山の上に聳える中世の時代そのままの修道院はあまりにも有名です。司教・聖オーベルの夢に現れた大天使ミカエルのお告げに従い小さな礼拝堂を建築したのが始まりだとか。現在に至る1300年もの間、カトリックの聖地として多くの巡礼者が世界中から訪れています。島外には海や干潟、草原が広がり、この奇跡のような景色は訪れた人にしか味わいえない格別の美しさと言われています。

そして、コロナが収束し海外旅行が再開したら行きたい所第一位の台湾。夜市の賑やかさと、あれもこれも食べたくなるグルメ片手にブラブラするあの感じ!早く味わいたいですね。フランスも王道のスポット巡りだと長期の旅になりそう。モンサンミッシェルでも世界で最も有名なオムレツ「プラールおばさんのふわふわオムレツ」がありますから、台湾夜市の名物、「蚵仔煎(牡蠣オムレツ)」とぜひ食べ比べてみてください!お腹も心も満たされる旅となりますように。

 

◎Kさん(27歳・イベント制作スタッフ)

<行き先> 

ハワイ、セブ島、アメリカ、カナダ、
ニュージーランド、オーストラリア、フィジー、

イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、バリ島!

<何がしたい?>
ハワイ、セブ島、バリ島などリゾートアイランドでゆっくりのんびり過ごしたい。
アメリカではカリフォルニア、フロリダのディズニーランドで思いっきりエンジョイしたい!
ドイツでは、ビールをたくさん飲みたい!
その他挙げた国では、その国ならではの体験をしたり、友人に会いに行きたい!

 

画像:iStock

画像:iStock

 

めちゃめちゃ海外旅行熱が高まっていますね!若い時には若い時しかできない旅があり、エネルギッシュな分、吸収することも沢山あって、それがこの先の人生にどれだけ糧になることか。コロナ禍も3年目、その一瞬の輝きとも言える時期に海外に飛び出せないのは、すこいフラストレーションになっていると思います。安心して旅ができるようになったら、これまでの分を取り返すように世界中を飛び回ってほしいですね。沢山の夢が実現し、会いたかったお友達と再会が果たせますように。

 

4名の女子のみなさん、回答ありがとうございました。
海外旅行が再開したら、今まで我慢した分、皆さん長期的なゆっくりスティを考えているようです。
Kさんが言っているように、海外ではマスクなしで日常を取り戻しつつありますね。映像で見ると本当に普通。もう大丈夫なんじゃない?なんて思ってしまいますが、まだまだ面倒な手続きや、急な飛行機のキャンセルなどで追加料金が発生するリスク、そして物価高に更には今度はサル痘!
一般の海外旅行は、まだまだなかなかハードルが高くてリスキー。来年は弾けるような夏休みにしたいものです。あと少しの我慢と期待しましょう。どこに行きたいか?何をするか?いつ行けるか?考えるのもワクワクするものです。あなたはどこに行きたいですか?

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【海外旅行再開】これからの海外旅行注意点まとめ

2022年06月25日 更新▲

水際対策の緩和などを受け、GWを海外で過ごした人も増えました。各航空会社は路線を再開、大手旅行会社も海外旅行の販売を再開させています。行き先によって入出国条件が異なりますが、夏休みは海外に行く人はもっと増えるのではないでしょうか。コロナ前同様とは言えない海外旅行、注意しておくこともありそうです。海外旅行に関する意識調査とあわせてお伝えします。

 

画像:iStock

 

★★★

ハワイ州観光局によると、今年4月にハワイを訪れた日本人旅行者は6749人だったが、ゴールデンウイーク期間だけで6571人がハワイを訪れたということです。入国時の水際対策も徐々に緩和されてきたことから、これからハワイ路線を拡充し、急ピッチでハワイ旅行の需要を回復させるとしています。

海外旅行好きには嬉しいニュースが続いています。エアトリが行った意識調査では、40%以上の人が海外旅行に行きたいと答える結果となっています。

エアトリ(東京都港区)は、「海外旅行の再開に関する調査」を実施。その結果、9割以上の人が海外旅行の再開に賛成していること、海外旅行の再開で最初に行きたいと考えているのは「台湾」が最も多いことが分かった。

 

「海外旅行の再開」についてどう思うか

 

海外旅行の再開についてどう思うかを尋ねたところ、「賛成」(92.9%)、「反対」(7.1%)という結果になった。

 

PCR検査・陰性証明が必須でも、どのくらい海外旅行に行きたいかを尋ねたところ、「PCR検査・陰性証明などが不要になったら行ってもいい」(39.3%)と回答した人が最も多かった。一方で「海外旅行に行きたい人」(「とにかく早くに行きたい」23.9%、「次の休み(夏休み・シルバーウィーク・冬休みなど)には行きたい」16.6%の計)は40.5%に上った。

 

 


海外旅行の再開で、最初に行きたい旅先

 

海外旅行の再開で最初に行きたい旅先をランキング化したところ、1位は「台湾」(681票)だった。同国は日本と同じように四季があり、見所も多い。また親日家も多い美食の国として知られている。

 2位は常夏のリゾート地「ハワイ」(549票)、3位は美容・ショッピングなど女性人気が高い「韓国」(511票)だった。4位は「タイ」(423票)、以下「米国本土」(281票)、「ベトナム」(234票)、「シンガポール」(170票)と続いた。

 

 

引用:ITmediaビジネスオンライン

 

画像:iStock

 

これからの海外旅行、注意点

入国制限が緩和されたり撤廃されたことによって、海外旅行のハードルは下がってきましたが、コロナ前のような気軽さはまだなく、リスクもありますので注意が必要です。面倒なこともあり、今までとは違うと思っていた方がいいでしょう。


||行き先によって準備が違う||

国や地域によって入国条件が違うため、渡航先によって準備が異なります。ヨーロッパ方面は概ねワクチン接種証明を提示もなくパスポートのみで入国できる国・地域が増えています。一方で、アジアをはじめ、ハワイ、グアム含むアメリカなど、出発前の検査および陰性証明書が必要な国・地域は多くあります。

手続き、申請が必要な国・地域では、それぞれのルールでの検査方法、検査時間、さらに証明書が英文であることなど、入念に調べておく必要があります。健康チェック、誓約書などの提出が求められる場合もあります。急な情報変更もあるため、自分で事前に手続き手順を調べるときには航空会社、旅行会社、個人のブログ情報などで調べるだけでなく、外務省、厚生労働省、各国大使館や観光局など、政府機関のHPでダブルチェックし、常に最新情報を得ること必須です。
下記に記述しますが、乗り継ぎ便の場合は、必ず経由地の情報も調べましょう。

 

||滞在国によって日本帰国時の手続きも違う||

入国前の滞在歴、有効なワクチン接種証明書の有無によって、日本入国時の検査の要否、待機期間、待機場所が異なるため、どれに該当するのか確認して行き先を決めた方がいいです。

出典:厚生労働省

 

日本帰国時の検疫、待機については、日本橋夢屋さんのHPがとてもわかりやすいです。
こちら

 


水際対策における国・地域の区分
●青区分 
●黄区分 ●赤区分
厚生労働省HPをご参照ください→こちら

 

||解約返金可能な航空券を航空会社から直接購入する||

大手航空会社(レガシー)であれば、コロナ関連、渡航先の入国制限などが理由で渡航できなくなった場合、無料でフライト変更や返金をしてくれます。格安旅行サイト、LCCなどで購入する場合は、フライトキャンセル時の予約変更などができるのか、払い戻しはあるのか?入念に確認してください。現状では信頼できる大手で手配する方が安心と言わざるを得ません。

 

||トランジットに注意! 直行便で行ける所が無難||

国際線乗り継ぎ客にも制限を設けている国や航空会社があります。便によって渡航前のPCR検査陰性証明が必要な場合があります。国による出国制限やPCR検査など条件を満たしていない場合、経由地から本来目的地までの搭乗を拒否されるケースもあります。旅行はできず、逆に高くつくリスクがあることを把握し、経由地や搭乗予定の航空会社の条件も調べるのは必須です。

 

||ワクチンパスポート・マスク国内事情はまちまち||

飲食店や公共交通機関など利用時に提示が必要と言われているワクチンパスポート(Green Passなど)。ヨーロッパ方面はこの提示も撤廃されているという情報もありますが、利用する飲食店によっては提示を求められたり、3回目ワクチン接種からの有効期限を設けているところもあります。どうしても行ってみたいお店でも利用できない場合もあると承知しておきましょう。渡航先の国内移動においてもGreen Passの提示の要否はまちまちです。

また、海外ではマスク着用義務も撤廃されているとニュースで見聞きしますが、例えば、イタリアは屋外マスクは解除も、空港、観光名所、公共交通機関での移動時など屋内マスクは着用義務があります。海外では「KN95」「FFP2マスク」などマスク性能の基準も満たしていないと利用できない場合があります。

 

画像:iStock

 

リスク、注意することを調べてみましたが、まだまだ面倒なことが多いです。3年近くの間に海外旅行の状況は大きく変化しました。再開となると初めてのことが増えています。旅慣れていない人にはまだまだハードルが高そうです。海外旅行に行かれる方は、渡航先のルールを遵守し、現状可能なことを楽しみましょう。

 

 

 

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【ついに海外旅行解禁!?】日本帰国時の検査や待機が免除に!

2022年05月24日 更新▲

政府は2022年6月1日から入国者の上限を2万人に拡大し、低リスク国・地域からの入国者に対しては入国時の検査や待機を免除することを決めました。これによって、G7主要国を含め、入国者ベースで8割程度の国・地域は、入国時検査と待機は求められない見込みとなっています。(2022.5.24現在)これは、海外旅行好きの皆様には、朗報と言えるニュースではないでしょうか。帰国時の制限がかなり緩和されることになります。

 

画像:iStock

 

★★★

現時点では、まだ詳細はわかっていませんが、外務省で発表されている措置は以下の通りです。各国・地域からの流入リスクを総合的に勘案し、国・地域は「赤」・「黄」・「青」の3つに区分されることとなりました。

5月20日、本年6月以降の新型コロナウイルス感染症に関する水際措置の見直しの詳細が公表されました。

尚、「赤」・「黄」・「青」の3つに区分対象国などはまだ未定となっておりますので、詳細がわかり次第お知らせします。

 

【入国時検査及び入国後待機期間の見直し】 国・地域を「赤」・「黄」・「青」の3つに区分

 

◆「赤」区分の国・地域からの帰国者・入国者

入国時検査を実施。

ワクチン3回目接種者については、宿泊施設での待機に代えて、原則7日間の自宅等待機を求めることとし、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めない。

ワクチン3回目未接種者については、検疫所が確保する宿泊施設での3日間待機を求め、宿泊施設で受けた検査の結果が陰性であれば、退所後の自宅等待機を求めない。

 

◆「黄」区分の国・地域からの帰国者・入国者

ワクチン3回目接種者については、入国時検査を実施せず、入国後の自宅等待機を求めないこととします。

ワクチン3回目未接種者については、入国時検査を実施し、原則7日間の自宅等待機を求めることとし、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めないこととします。

 

◆「青」区分の国・地域からの帰国者・入国者

ワクチン3回目接種の有無によらず、入国時検査を実施せず、入国後の自宅等待機を求めないこととします。

 

 

引用:外務省 海外安全ホームページ

新たな水際対策措置(一部の国・地域からの入国者に対する入国時検査の免除等)

 

2022.5.24現在、日本帰国時の条件が、PCR陰性証明で帰国可能(ワクチン接種3回を条件に隔離無し)とされている国や地域の入国状況を下に一覧にしました。

近いけれど、台湾・韓国などは、まだ観光目的入国はできません。しかし、ヨーロッパの一部の国やベトナムやモルディブなど、何の制限もなく入国OKの国もあります! これは待ちに待った海外旅行解禁と言えるのではないでしょうか。
このまま緩和が進めば、夏休みは海外旅行に行けそうですよ〜。行けずじまいだった卒業旅行や延期していた新婚旅行など、待ちに待って我慢していた海外旅行に!ついに!行けるかもしれませんね。

ただし、感染状況や各国の諸事情により変更になる場合がありますので、最新情報は、必ず各自ご確認ください。

国名クリックで、外務省 海外安全ホームページにジャンプします。
ダイレクトに渡航先状況を確認したい場合は、グローバルWiFiのサイトが分かりやすく便利です。

グローバルWiFi 
アフターコロナ時代の各国出入国情報をお届けする新型コロナ × 海外旅行・海外出張情報サイト

 

◆アジア

画像:iStock

 

国名 入国時の条件

台湾

観光目的の入国不可

韓国

観光目的の入国不可

中国

観光目的の入国不可

ベトナム

制限なく入国可能

フィリピン

ワクチン接種証明PCR陰性証明で入国可能

タイ

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能

シンガポール

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能

インドネシア

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能

カンボジア

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能

マレーシア

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能

香港

隔離制限あり

 

◆ハワイ・グアム・オセアニア

画像:iStock

 

国名 入国時の条件
ハワイ

ワクチン接種証明PCR陰性証明で入国可能
グアム

ワクチン接種証明PCR陰性証明で入国可能

オーストラリア

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
ニュージーランド

ワクチン接種証明PCR陰性証明で入国可能
ニューカレドニア

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
タヒチ

ワクチン接種証明PCR陰性証明で入国可能
フィジー

ワクチン接種証明PCR陰性証明で入国可能
モルディブ 制限なく入国可能
   

 

◆ヨーロッパ

画像:iStock

 

国名 入国時の条件
イギリス

制限なく入国可能
オーストリア

制限なく入国可能
スイス

制限なく入国可能
フランス

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
イタリア

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
スペイン

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
ドイツ

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
ギリシャ

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
トルコ

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能

 


◆北米・中南米

画像:iStock

 

国名 入国時の条件
アメリカ

ワクチン接種証明PCR陰性証明で入国可能
カナダ

ワクチン接種証明またはPCR陰性証明で入国可能
メキシコ

制限なく入国可能

 


◎各国出入国情報、わかりやすいサイト

グローバルWiFi 
アフターコロナ時代の各国出入国情報をお届けする新型コロナ × 海外旅行・海外出張情報サイト

クラブツーリズム
【海外旅行はいつから行ける?】海外各国の最新情報

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これからの海外旅行【エシカル・サスティナブルに取り組む宿泊施設 4選】

2022年04月25日 更新▲

サステナビリティへの社会の意識が高まるなか、世界各地で環境負荷を少なく、地域の活性化や社会貢献も目指すエシカルなホテルが続々と登場しています。泊まるなら、こうした配慮や取り組みをしている宿泊施設を選びたい人が増えています。気軽に海外旅行できるようになった時には、もはや当たり前になっているかもしれません。今回は、環境にやさしい生活を実践のきっかけになりそうなエシカルな宿泊施設をご紹介します。

画像:iStock

★★★

 

<ハワイ>
ボルケーノ・エコ・リトリート

完全ヴィーガンに対応したホテル「ボルケーノ・エコ・リトリート」が2021年12月、ハワイにオープンしました。これまでヴィーガンも利用できる施設はありましたが、100%ヴィーガン対応は、ハワイ初。宿泊客に提供する朝食から、客室に用意されるアメニティまで、すべてヴィーガンの食材と製品のみで運営されています。

 

画像引用:Booking.com

 

ボルケーノ・エコ・リトリートは、ハワイ島、ヒロから24kmの所にあります。キラウエア火山の山腹のファーン・エイカーズに位置し、4エーカーの自然豊かな土地に、LEED認定の竹で出来た4棟のバンガローが建てられています。熱帯雨林の植物たちに美しい鳥たち、そしてダイナミックな自然が堪能できるのは言うまでもなく、心も体もリラックスできるストレスフリーの環境を提供しています。

 

画像引用:Booking.com

 

食材は、地産地消のオーガニック。自家栽培のほか、地元のファーマーズマーケットて調達されたフレッシュなもの。特に朝食は、目にも美しく素晴らしいと評判です。そして、どうしても出てしまう野菜くずなどのゴミについては、コンポストが活用されています。

もちろん、寝具、アメニティもヴィーガン対応。リネン類は、動物性素材である羽毛布団などは使わず、マイクロファイバー製のものが取り入れてられ、アメニティはハワイ産天然素材の自然派化粧品「プナ・ノニ・ナチュラルズ(Puna Noni Naturals)」や「フィルシー・ファーム・ガール(Filthy Farmgirl)」が使用されています。

施設内では使い捨てのプラスチックは使わず、宿泊客には繰り返し使える「ウォーター・ボトル」が配布されます。水は雨水を3回ろ過したものを使用し、常備されているウォーターサーバーから、配布されたウォーター・ボトルに詰め替える仕組みが取り入れられています。

 

画像引用:Booking.com

 

使う人にも自然にも優しく、再生可能、持続可能ということをストレスなく体験できるホテル「ボルケーノ・エコ・リトリート」。宿泊客はヴィーガンだけでなく、一般の方がエココンシャスを体験しに来るというケースも多く見られるとのことです。いつもとは違った旅、ハワイで体験してみるのはいかがでしょうか。

ボルケーノ・エコ・リトリートの公式HPでは、動画で施設内の様子を見ることができます。→こちら

Booking.comで見る→こちら
Expediaで見る→こちら

 

 

<ニューヨーク>
1ホテル・ブルックリンブリッジ

ニューヨーク、ブルックリン橋のたもとに2017年4月にオープンした「ホテルブルックリンブリッジ」は、地元の倉庫や植物園などから排出された再生材料を使用したLEED認証に取り組んだ建物です。風力発電、雨水のリサイクルなど可能な限りエコシステムを採用。都会らしくそのスタイリッシュな空間は、アーバンスタイルの最先端となっています。地元のアーティストとコラボレーションして、ブルックリン製の家具を中心に使用したというロビーは、観葉植物に囲まれ、優しくもスタイリッシュ。大きなリビングルームのように心地よく寛ぐことができる空間となっています。

画像引用:1 Hotel Brooklyn Bridge

画像引用:1 Hotel Brooklyn Bridge

 

リネン類は100%オーガニック。ペットボトルはおかない代わりに、おしゃれなウォーターサーバーが備えられていたり、エココンシャスでラグジュアリー。テスラ社の車による半径4.8km圏内への無料トランスファーを毎日07:00~21:00まで運行しています。イーストリバーやマンハッタンを一望できるロケーションも素晴らしく、まさに贅沢な遊び心を満足させてくれそうなホテルです。

 

トップページの映像も素敵
1ホテル・ブルックリンブリッジ公式HP→こちら

Booking.comで見る→こちら
Expediaで見る→こちら

 

 

<バリ島>
スアルガ パダン パダン

スアルガ パダン パダンは、サーフポイントとしても有名なバリ島パダンパダンビーチに位置し、ウルワツ寺院の近くの高台にあります。バリ島で最も美しい白い砂浜と青い海を目の前に、神秘的なバリ島自然の中でリフレッシュはいかがでしょうか。

画像引用:suargapadangpadang.com

再生木材やバリ島産の竹や使った高床式の建築様式のパビリオンは、組み上げた建物の独特な美しさに目を奪われます。。電気は太陽光パネル、壁はリサイクル材で、窓はガラスを使わず木製ブラインドのみ。もちろんテレビはありません。エアコンはベッドの部分だけに当たるように調整され、資源保護のため温度も一定以下に下げないよう設定されている徹底ぶりです。

画像引用:suargapadangpadang.com

地元のオーガニック食材を使ったレストランでは、絶景の海を楽しむことができます。ペントハウス、パビリオン、ヴィラなどゲストルームは、バリ島のリゾートらしさを引き継ぐ開放感にあふれ、客室にプラスティックを置かない等、サステナビリティをコンセプトとしたエコリゾートです。スアルガ(Svarga)とはサンスクリット語で天国の意味があるのだとか。

スアルガ パダン パダン公式HPは→こちら

 

<シドニー>
Roar and Snore(ロアー アンド スノアー)

なんと動物園に泊まれるのです。シドニー・ハーバーの傍らにあるタロンガ動物園は、100年の歴史を誇ります。アボリジニの言葉で「美しい眺め」を意味するタロンガ動物園からのシドニー湾の眺めは素晴らしいの一言。

画像引用:sydney.com

コアラやカンガルーをはじめ、オーストラリア固有の野生動物のほとんどが夜行性。動物園に泊まることで、昼間は見ることができない夜行性動物の活発な行動も見ることができるのです。動物たちの生態を至近距離で観察し、生態を知ることは、自然環境を保全意識が高まります。

画像引用:sydney.com

地元のファミリーにも人気のロアー アンド スノアーは一泊二日。設備の整ったテントでオーバーナイトキャンプの宿泊体験プログラムです。シドニー・オペラハウスやハーバー・ブリッジの素晴らしい眺めを堪能し、動物の生態と環境について理解を深める特別なキャンプ体験はいかがですか?

taronga ZOO 公式HPは→こちら
kkday.comは→こちら

他にもオーストラリアにはグランピングができるところが沢山!
オーストラリア政府観光局のHPで詳しく→こちら

 

 

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サスティナブルツーリズムの最先端【パラオ】

2022年03月24日 更新▲

「ありのまま」の観光地を持続させる取り組みを成功させたとして注目を浴びるパラオ。
パラオに入国するには「パラオ誓約書(Palau Pledge)」をもって環境保護を宣言しなければなりません。観光客が入国する際は、この誓約書への署名が義務付けられ、パスポートにスタンプが押されます。国家レベルでサスティナブルツーリズムを推進しているパラオとは? 行っただけでサスティナブルツーリズムになるパラオの取り組みをお伝えします。

こちらもご覧ください。
TRAVEL-MODE 2022.1月号から「サスティナブルツーリズムとは?」

 

★★★

画像:iStock

 

「パラオ誓約書(Palau Pledge)」とは?


“Palau Pledge”はパラオレガシープロジェクトの一環として環境保護を目的とした世界で初めて入国時に誓約への同意を求めるものです。英語、日本語、韓国語、中国語を始めとした多言語でスタンプが用意されています。

2017年12月から開始されたこの取り組みによりパラオは、未来の世代のためにパラオの貴重な独自の文化と美しい自然環境の保護を目的に、入国に関わる法律と入国手続きを変更する世界で初めての国となりました。またこのパラオ・プレッジがきっかけとなり諸外国でも同種の取り組みが生まれています。

出典:palaupledge

 

 

すべての入国者のパスポートにスタンプが押され、入国者はパスポートに自身で署名します。
“Palau Pledge”(パラオ誓約)の日本語文は以下の通りです。

 

パラオの皆さん、

私は客人として、

皆さんの美しく

ユニークな島を保存し

保護することを誓います。

 

足運びは慎重に、

行動には思いやりを、

探査には配慮を忘れません。

 

与えられたもの

以外は取りません。

私に害のないものは

傷つけません。

 

自然に消える以外の

痕跡は残しません。

 

出典:駐日パラオ共和国大使館

 

 

 

コロナ禍以前、パラオの人口2万人に対して。人口の8倍近くに当たる15万人の観光客が毎年訪れるようになっていました。海やビーチへのゴミの捨て残しやサンゴ礁の破壊、カメの甲羅の持ち帰りなどの問題が相次ぎ、旅行者の軽率な行動によってパラオの環境が破壊され、文化に悪影響をおこす危険性があったため、その危機感からパラオ・プレッジは不可欠な取り組みだったといえます。

パラオ政府は、パラオ・プレッジのルールを破る旅行者に対し、最大で100万ドル(約1億円強)の罰金を科すことができる政策も議決しました。
革新的だったこの取り組みは、世界中から賛同され、評価を受けています。

 

具体的には?

◆海洋保護を徹底したマリンアクティビティ

パラオでは、美しい海でのダイビングシュノーケリングなどのアクティビティを楽しむことができます。海洋保護を徹底するため、マリンアクティビティに参加するために許可証が必要となり、以下の行為は禁止されています。

 

・生き物の持ち帰り禁止
・餌やり禁止
・フィンで珊瑚やクラゲを傷つけない

 

画像:iStock

 

◆日焼け止めの持ち込み禁止

パラオでは、サンゴ礁に有害な日焼け止めを持ち込み禁止としています。持ち込んでしまった場合は、罰金として1,000USドルが課せられます。観光客による持ち込みも禁止されています。これは知っていないと罰金ということになりかねません。ただし、パラオでは、サンゴ礁に影響を与えない日焼け止めのみ販売されているということですから、ちょっと安心しますね。

 

プリスティン・パラダイス環境税

プリスティン・パラダイス環境税とは、パラオの自然環境を保護することを目的に徴収される税金で、1人あたり100USドルを徴収しています。パラオ行きの航空券に「プリスティン・パラダイス環境税」が含まれているので、別途支払う必要はありません。観光客に、国全体として環境保護に力を入れていることを意識してもらう効果も働いています。

 

泊まって、参加してサスティナブルツーリズム

◆パラオ・パシフィック・リゾート

パラオ唯一の「水上コテージ」
があり、建設地の樹木をできる限り残すなど、自然環境に配慮しながら開発されました。リゾート内の建物はヤシの木よりも低くなるようデザインされています。全長約300mに及ぶプライベートビーチは、海洋生物保護地区でもあり、サンゴ礁やシャコガイ、魚など様々な生き物が生息しています。

公式HPはこちら

 

画像:iStock

 

◆ジェリーフィッシュレイク

ジェリーフィッシュレイクはマカラカル島にあり、クラゲの大群を見ることができます。カヤックやミルキーウェイでの泥パック体験も同時にできる現地ツアーで行くのが一般的。

ツアーでは、クラゲの扱い方、傷つけない泳ぎ方などレクチャーを受けて、シュノーケリングが可能となります。日焼け止めは1時間以上前に塗り、レイクの水質環境に配慮し、泥や砂を落としてから入るなど、参加すれば「環境への配慮とは」ということ自体を学び、体験できます。

 

画像:iStock

 

このように、パラオは国全体が自然環境保護に力を入れているので、訪れるだけでサステイナブルツーリズムとなります。

パラオと日本は歴史的にかかわりが深く、世界有数の親日国家です。国旗もブルーに黄色の日の丸です。パラオ語のうち約20%は日本語が由来とされており、アンガウル州では、パラオ語と英語の公用語としていますが、1980年に日本語も公用語に加えられました。日本とはほぼ同緯度に位置しているため、日本との時差はなく、直行便があれば4時間半で行くことができます。

環境に対する意識を高めつつ、コロナ禍で疲れ切った心身を癒す最初の旅に、パラオはいかがでしょうか?

※海外旅行お出かけを検討の際は、出入国に関する規制や現地でのルールをしっかり調べ、計画を立ててしましょう。

パラオ出入国、日本入国情報(2022年3月2日現在)

 

参考サイト
パラオ観光メディアマガジン PALAU TIMES
palaupledge
社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン 

 

 

 

 

 

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ウイズ・コロナのイギリスに旅行するなら?【イギリス・4つの国の見どころ】

2022年02月25日 更新▲

イギリス国内において感染症対策として続けられてきた規制が撤廃されたことを受け、今後、日本側の規制緩和も進む中で、訪日旅行需要もより増加していくと考えられます。そろそろ海外旅行ができる兆しも見えてきました。突破口はイギリスになるのか? 

★★★

ウイズ・コロナのイギリスに旅行するなら? ということで、ロンドン以外の地方を見てみましょう。

イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」といい、「イングランド」、「ウェールズ」、「スコットランド」、「北アイルランド」の4つの「国」から形成されています。今回は、この4つの国それぞれの見どころをお伝えいたします。

 

イングランド

イギリス旅行で、拠点になるのはやはりロンドンでしょう。世界有数の大都市ロンドンは、中世と現代が融合し、街を歩くだけで絵になる風景がたくさんあります。滞在中も穏やかさと程よい刺激、その両方を味わうことができるでしょう。

ウイズ・コロナの旅行では、ロンドンから少し足を伸ばすと、美しいイギリスの原風景に出会うことができます。

 

<湖水地方>

湖水地方は国内最大の国立公園で、イングランドで最も美しい風景といわれています。世界中から愛される、有名ないたずらウサギ「ピーターラビット」の世界が広がるのが湖水地方です。細長い氷河湖と高原の岩山、歴史的文学作品ゆかりの地があることで知られるこの地には、休暇を過ごすには、最適の場所です。

 

画像:iStock  Sunrise in the Lorton Valley of the English Lake District

 

ロンドンから列車で気軽に行くことができ、のどかな田舎町や美しい湖など、絵本のような景色が堪能できます。

ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターさんが晩年を過ごした家「ヒル・トップ」、詩人ウィリアム・ワーズワースが晩年を過ごした「ライダル・マウント」、絵画に描かれたかのような「ブリッジ・ハウス」、38個の石が楕円に並ぶ不思議な古代遺跡「キャッスルリッグ ストーンサークル」など見どころも豊富です。

 

画像:iStock アンブルサイド ブリッジ・ハウス

画像:iStock  キャッスルリッグ ストーンサークル

 

湖水地方の自然豊かな絶景をレトロな蒸気機関車から眺めることができる「レークサイド ハーヴァーワイト鉄道」もおすすめです。

 

 

<コッツウォルズ地方>

コッツウォルズ地方は、イングランド中央部に位置している自然豊かな丘陵地帯です。美しい田園風景が広がる中、100余りの小さな村や町が点在しています。時を重ねてきたイギリスらしい重厚感が、「ミステリアス」と「かわいい」をドッキングさせ、人の心を魅了します。

コッツウォルズの中でも、特に美しいと言われる「バイブリー」。その美しさは、イギリス随一と称されています。中心を流れるコルン川に沿って、14世紀に造られた家並み「アーリントンロウ」があります。はちみつ色の石造りの家並みは、豊かな自然に溶け込み、その静かな佇まいに心を奪われます。

 

画像:iStock  バイブリー

 

 

ウェールズ

ウェールズはイングランドの西隣に位置し、海を隔ててアイルランド共和国に面しています。
ウェールズの最大の魅力は、なんといっても雄大な大自然です。日本の山とは違い、木がほとんど生えていないのがウェールズの山の特徴。 標高の低さも手伝って、どこまでも見晴らしのよい、ダイナミックな景色が楽しめます。どこまでも続く景色の中に、突如として現れる壮大な古城は、インパクトは抜群で、訪れる人たちを魅了します。世界遺産のコンウィ城をはじめとする641もの古城が点在し、ヨーロッパの美しい街道・道20選にも選ばれています。

 

画像:iStock  コンウィ城

画像:iStock  カナーヴォン城

 

ブリテン島とアングルシー島を隔てるメナイ海峡の南岸にあるカナーヴォン城は、アニメ映画『天空の城ラピュタ』のモデルになったと言われたことでも有名ですが、ウェールズ公の称号(プリンス・オブ・ウェールズ)を自らの息子に授けた城であり、英国王室の第一皇子の戴冠式をカナーヴォン城で行う伝統は、今も受け継がれています。

 

画像:iStock  アングルシー

 

特別自然美観地域に認定されているアングルシーは、風景画のように美しく、その港町ホリーヘッドはウィリアム王子とキャサリン妃が新婚時代に住んでいた場所として知られています。

 

 

スコットランド

スコットランドは、イギリスの最北端に位置する国です。本島と周りにある790以上の島々から構成され、代表的な観光地は「エジンバラ」や「グラスゴー」など南の方に集中しています。首都エジンバラの旧市街には7世紀に築かれた砦に起源を持つエジンバラ城が建ち、中世の町並みが広がる壮麗な都市です。グラスゴーは、6世紀に開かれ、貿易と重工業で発展しました。かつて大英帝国第2の都市と呼ばれた栄光の歴史を感じさせる街です。北西ハイランド地方には、山岳地帯の原野が広がり、氷河によってできた渓谷と湖が点在しています。

画像:iStock  エジンバラ旧市街

画像:iStock  ネス湖 アーカート城

 

ハイランド地方のアーカート城は、ネス湖を見下ろす岬の突端にあります。中世初期の要塞の上に、13世紀から16世紀にかけて建造され、スコットランド独立戦争の舞台となりました。複雑な歴史の背景を持ち、現在は廃墟となっていますが、グラントタワーや、当時の牢屋、かつて跳ね橋が架かっていた石橋など見所もあり、また、20世紀を代表する未確認動物「ネッシー」で世界中の注目を浴びたネス湖に佇んでいる所も、人気の理由のひとつでしょう。

スコットランドは、民族衣装のキルトやスコッチウイスキーなども有名です。ウィスキーにいたっては、本場だけあって100を超えるウィスキー蒸留所があるとのことです。歴史好き、ミステリー好き、城マニアだけでなくお酒好きの方も一度は訪れてみたいところですね。

 

 

北アイルランド

北アイルランドは、アイルランド島北東部に位置しており、アイルランド島でありながらイギリス領になっています。首都はアイルランド島の北側に位置する港町の「ベルファスト」。街にはヴィクトリア王朝時代の栄華を伝える建物が立ち並び、一足伸ばせば、美しい自然に恵まれたスポットなど見どころが揃っています。
※情勢不安定なため、デモや政治的イベントには近づかず、独立記念日などは観光は避けるようにしましょう。

 

画像:iStock  Belast City Hall 

 

ベルファストの見どころは、なんと言っても美しい市庁舎。ビクトリア女王時代に建てられ、現在では、市民の憩いの場として開放されています。市庁舎を中心にショッピング街が広がります。

荘厳な建築物の市庁舎とは対照的に近代建築の名所となっているのが、「タイタニック博物館」です。造船の町ベルファストは、蚊の有名なタイタニック号を作った町としても知られています。沈没100周年に当たる2012年に「タイタニック博物館」が建てられ、人気スポットとなっています。

 

画像:iStock  タイタニック博物館

 

アイルランド島の北端には、約8kmにわたって続く切り立つ海岸線があります。六角形の玄武岩の石柱群の景観は、自然の造形とは思えないほど不思議で神秘的です。ジャイアンツ・コーズウェイ(巨人の石道)と呼ばれるこの特異な地形は、約5000万年~6000万年前に起きた火山活動により流出した溶岩が冷えて固まり、割れ目が生じたことにより形成されとされています。その名の通り、巨人が造り上げたというケルト伝説も残る世界(自然)遺産です。

 

画像:iStock  ジャイアンツ・コーズウェイ

 

見どころは、他にも。
カトリック系住民とプロテスタント系住民の居住地を分けるための壁、ピース・ウォールは、ベルファストで北アイルランド紛争の傷跡を実際に感じる所です。1969年からでき始め、20kmにも及ぶ壁となっています。高さ30mを誇るスリル満点の吊り橋キャリック・ア・リードも人気のスポットです。

 

★★★

 

駆け足で紹介したイングランド、4カ国いかがでしたか? 紹介しきれない部分も多々ありますが、この先は、ぜひご自身で確かめに行くことができますように。海外旅行の際は、安心安全な旅ができるよう、十分な情報収集を行いましょう。

 

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いつか行ってみたい所リストに入れておく!?【美しい冬の絶景5選】

2022年01月25日 更新▲

春が来るのが待ち遠しいほど寒いけれど、冬には冬ならではの美しい景色もあります。ダイナミックな自然の造形、人の手による創造力が生み出したものまで、ため息の出るような美しさを一度は見てみたい。今回は、そんな世界の美しい冬の絶景5選をお届けします。極寒の地に行くのは、それなりの覚悟がいりそう!“いつか行ってみたい所リスト” に入れるか!? 眺めるだけにしておくか!? あったかいお部屋でご覧ください。

 

★★★

 

ヴァトナヨークトル氷河 氷の洞窟/アイスランド

Ice cave at the Vatnajokull Glacier, the largest glacier in Europe, near Jokulsarlon, Iceland

 

アイスランドは自然の宝庫。そしてその名の通り「氷の国」。この国には多くの氷河が存在します。氷河の周囲は様々な自然、地形があふれており、氷の崖、クレバス、雪に覆われた氷の平野、氷河湖など、表情豊かな氷の景色が楽しめます。澄んだ青い氷が造る洞窟は、CGと見まごう程の美しさ!ヴァトナヨークトル氷河に出来るものが“スーパーブルー”、“Ice Cave(アイスケイブ)”と呼ばれています。

アイスケイブは、溶けた水によって厚みのある氷の中に長いトンネルが自然に形成され、洞窟となります。夏、溶けた水で崩れ、冬は突然の激しい気温の低下で氷柱が出来きるなどを繰り返し、絶えず変化し進化しています。毎年、様々な場所に大きさ、形を変え、洞窟が形成され、太陽光や雪もその年のアクセスに影響します。未だ発見されていない洞窟もあるのだとか。もし行くことが出来たら、まさに一期一会の奇跡の景色となりますね。

アイスランド東部にあるヴァトナヨークトル氷河までは、レイキャビクから車で約6時間。1泊2日以上の予定が必要です。洞窟は常に変化しているため、天候や環境の影響で大きく崩れることもあります。専門の知識を持ったガイド付きのツアーに参加しましょう。

興味のある方はこちら↓
参考サイト:Guide to Iceland 【完全ガイド】氷の洞窟 アイスケイブ

 

 

プリトヴィッツェ/クロアチア

Winter in Plitvice Lakes National Park, Croatia

 

プリトヴィッツェ湖群国立公園は、首都ザグレブから南へ約110km、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くに広がるヨーロッパ屈指の自然公園。1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。200km²もの広大な森に大小16の湖と92カ所の滝が点在し、世界でも類を見ない美しい景観をつくり出しています。標高150〜639mで階段状に連なる湖、それらを結ぶ滝はダイナミックに躍動しています。

この公園一帯は、1億3500万年~6600万年前に造られたカルスト地層で、石灰岩層を通り浄化され透明な水となります。透明度の高い湖水の色は、時にエメラルドグリーン、時にコバルトブルーと絶え間なく変化しています。四季折々、違う表情を見せるプリトヴィッツェは、一生に一度は見てみたい景色と言われています。

 

The waterfalls of Plitvice National Park in Croatia

 

1991年3月には、ここでクロアチア紛争の最初の武力衝突が起こりました。1995年8月に終結しましたが、この紛争に伴い、危機遺産リストに登録されたもうひとつの歴史があります。現在では、地雷の撤去やセルビア人分離独立派の占拠からも解放されていることから危機遺産リストから外され、2000年には世界遺産の登録範囲も100.2k㎡に拡大されています。

冬の凍てついた滝、雪景色も風情があり壮観ですが、閉鎖されるエリアが多くなったり、凍った山道のハイキングとなるので、冬場は公認ガイドツアーに参加することをお勧めします。

 

 

ノイシュヴァンシュタイン城と聖コロマン教会 /ドイツ

Schloss Neuschwanstein, Munich, Fussen, Bavaria, Germany, sightseeing, tourism

 

オーストリアとドイツとの国境をまたぐ巨大な山脈を背にしてそびえるノイシュヴァンシュタイン城。ロマンチック街道の終点にあたり、白鳥城とも呼ばれるこのノイシュヴァンシュタイン城は、華麗で美しい佇まいとして、多くの人を魅了しています。ディズニーランドのお城(カリフォルニア)のモデルになっったことは有名です。白鳥城と呼ばれた由縁は、城主ルードヴィヒ2世が傾倒していたオペラにあるそうですが、雪を纏った冬の姿は、優雅で格別に美しいものです。

 

あまりにも有名すぎるノイシュヴァンシュタイン城ですが、今回、紹介したい美しい冬景色は、もうひとつ。ノイシュヴァンシュタイン城を訪れる途中、平原に現れる小さな教会、聖コロマン教会です。夏は放牧もされ長閑な牧草地となっています。ノイシュヴァンシュタイン城を目的地とすると、見過ごしてしまいそうな小さな教会ですが、ひっそりとした佇まいが美しく、見逃したくない景色がそこにあります。

 

St. Coloman with trees in wintery landscape, Alps, Germany

 

聖コロマン教会は、聖人コロマンを讃える教会です。
聖人コロマンは、元々はアイルランドの王子でした。聖地への巡礼中、奇妙な服装、ドイツ語を話さなかったためスパイと間違えられ、ウィーンの近くで絞首刑にされました。彼の死後、埋葬された場所から数々の奇跡が起き、地元の人たちによって聖人とされました。旅人の守護、牛、馬の守護、当時流行ったペストなど疫病から守るとされています。

ロマンチック街道、ノイシュヴァンシュタイン城を訪れるなら、見逃すことなく心に納めたい美しい教会です。

 

 

トゥースラ湖/フィンランド

park on the shore of Lake Tuusula at the beginning of winter, Jarvenpaa, Finland

 

 

首都ヘルシンキから北に30㎞(車で約30分)と、比較的アクセスしやすい所にあるトゥースラ(Tuusula )。フォンランドと言えば美しい森と湖ですね。トゥースラとお隣の町ヤルヴェンパーにまたがるトゥースラ湖の湖畔には、芸術家たちがコミュニティをつくり、1800年代から1900年代にかけて、フィンランドの文化史に大きな影響を与えてきたのだとか。この静かで美しい景色に身を委ねると、あらゆる創造の種が芽吹いたことでしょう。フィンランドのシンプルでソフィスケイトされた美しいデザインが称賛されることも納得できます。

輝く夏には、季節限定のオーガニックレストランもオープンし、トゥースラならではの滋味豊かな料理が味わえるそうですよ。フィンランド旅行の際は、ヘルシンキから少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 

 

ハルシュタット/オーストリア

Hallstatt in the winter, Austria

 

氷河に削られたアルプスの険しい山並みと鏡のような美しい湖。ハルシュタットは、世界一美しい湖畔にも選ばれ、ハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観として世界遺産にも登録されています。映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地としても有名です。

かつて海底だった所が隆起しアルプス山脈を創り、そして氷河に削られるという壮大な自然の歴史と創造の中で、奇跡のように生まれた町。その地形の名残からハルシュタットの人々は、岩塩坑(ヨーロッパ最古)の採掘をして、富を築いたといいます。階段と坂道にひしめきあうように建ち並ぶ家々、尖塔そびえる教会もまた、この景観の美しさの一助となっています。

澄んだ湖に映る湖畔の町を見るなら、気候の良い夏はもちろんのこと、幻想的な冬の景色も一興です。湖畔沿いのレストランでは、ハルシュタット湖で採れる新鮮なライナンケ(淡水魚)が食べられるそう。ウィーンからは電車を乗り継ぎ4時間弱。ザルツブルクからも電車を乗り継ぎ2時間半で行くことができます。

 

 

 

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サステイナブルツーリズムとは?

2021年12月24日 更新▲

国連が提唱している「持続可能な開発目標(SDGs )」は、2016年から2030年までの世界全体の開発目標で、「サステイナビリティ(持続可能性)」が世界共通のキーワードとなっています。2017年が国連「開発のための持続可能な観光の国際年」に指定されるなど、観光においても例外ではなく、アフターコロナで、ますますその方向性は高まってくるでしょう。旅行においての持続可能性「サスティナブルツーリズム」とはどういうことでしょうか?

画像 :iStock

 

★★★

 

サスティナブルツーリズムとは?

サスティナブルツーリズムとは、直訳すると「持続可能な観光」という意味になります。
国連世界観光機構(UNWTO)によると「持続可能な観光」は以下のように定義されています。

「訪問客、業界、環境および訪問客を受け入れるコミュニティーのニーズに対応しつつ、現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮する観光」

国連世界観光機構(UNWTO)

 

サスティナブルツーリズムが提唱される背景には、これまで主に先進国で大衆に広まった「マスツーリズム」があります。特定の場所に人が集中することで商業化が進み、環境への負荷に目をつぶってきた結果、その土地本来の姿が薄れ、文化や伝統などをも知らず知らず、少しずつ、しかし時間の経過と共に大きなダメージへとつながっていることが問題視されています。消費収奪型の観光ではなく、その地域本来の持つ魅力を伝え続けることができる「サスティナブルツーリズム(持続可能な観光)」にシフトしていくことが求められています。

●マスツーリズムによる弊害と言われているもの

自然を壊す観光施設の建設

観光地のゴミの増加、大気汚染

  • 観光地の文化や社会を無視した文化の切り売り
  •  
  • 観光客を相手にした窃盗、詐欺などの犯罪

     

    経済・環境・社会 3つの観点で

    SDGs で提唱された「サスティナブルツーリズム」では、地域の資源である「自然」や「文化」「伝統」を守り、「そこに暮らす人々」を活かして、外からの旅行者を受け入れ、地域経済を発展させること。そして、その地域の教育・福祉・コミュニティの活性化などの課題とつなげ、観光を手法に地域づくりに貢献することが重要と考えられています。

    「サスティナブルツーリズム」と似ている言葉に「エコツーリズム」や「ネーチャーツーリズム」があります。どちらもサスティナブルツーリズムにつながるものではありますが、「サスティナブルツーリズム」では、自然環境に配慮しつつ、観光地という特性を持ったエリアを経済面でも守ることが求められ、経済・環境・社会文化的観点でバランスの取れた旅行のことを言います。

    サスティナブルツーリズムは、「サスティナブルツーリズム国際認証」と言われる国際的に認められた地域のみに与えられる国際認証があります。
    「サスティナブルツーリズム国際認証」は、国連が進める観光上の持続可能性を指標化したものです。なにをもってサステイナブルとするか、具体的にどんな活動が伴うのかを、世界基準のチェック項目で示しています。この基準を元に、今後求められる「持続可能な観光地域づくり」とは何か、どう取り組んでいくかが考えられています。

     

    ◆海外の事例

    【ニュージーランド】

    ホテル「シャーウッド」の取り組み

    地域文化・環境の保全を第一ととらえた観光業のあり方として、注目され、成功例のよき参考になるのがニュージーランド・クイーンズタウンにあるホテル「シャーウッド」です。

    レストランで提供される食材の99%はニュージーランド産のもの。野菜の40%が敷地内にある畑で採れたオーガニックのもの。飲み物の60%は家族経営のワイナリーの商品が提供されているなど、地産地消が実現されています。地産地消の割合が高いほど、輸送から生じる二酸化炭素を削減できます。
    電力面では、施設内の248枚のソーラーパネルで電力を賄っており、無駄に発電することのないよう、余分な電力は送電網に返す仕組みになっています。

    インテリアにおいては、リサイクル製品、廃材が活用されているという徹底ぶり。キッチンや風呂場の床はタイヤの廃材を、カーテンは軍隊の羊毛ブランケットを、カーペットには漁で用いられた網を再利用するなど、館内のあらゆるものがリサイクル廃材と言いますから、どんなリユースがされているのか、気になってみに行きたくなります。

    その他、地域のアーティストやインストラクターによる体験型のイベントも開催されており、地域住民の雇用、収入源も創生しています。

    スタイリッシュで居心地の良さも実現している「シャーウッド」のHPは、コンセプトも明確
    ↓↓↓
    Sherwood Queenstown

     

    【フィンランド】

    フィンランド政府観光局より

    フィンランドでは、旅行時における行動に対する誓約書を設けています。もともと環境への取り組みでは先進国のフィンランド。国民の意識も非常に高い国です。そのフィンランドで旅行者に署名を求めている誓約書がこちらです。一つの取り組みとして紹介します。

     

    画像:iStock

     

     

     

    何百万年にもわたり、自然が私たちを支えてきてくれました。今度は私たちが自然をいたわる番です。サステイナブル・フィンランド誓約への署名は、フィンランドを旅する際に、フィンランドの自然と住人、文化を尊重し、大切にすることを約束するものです。

     

    旅行中にフィンランド人のように内面からスローダウンします。

     

    ありのままの自然に囲まれるとリラックスして自然との結びつきを取り戻すことができます。

     

    自然を最大限に尊重して大切にすることを誓います。

     

    森と湖はプラスティックで汚染されるべきではありません。私はゴミを後に残しません。

     

    気候を最優先し、世界で一番のフィンランドの水道水で渇いた喉を癒します。

     

    フィンランドの自然享受権は私たちに平等に与えられた権利です。

     

    この権利は、責任を持って楽しむべきものです。

     

    ベリーとキノコは摘んで食べてよいものですが、

    踏み固められてできた小道を外れることはしません。

     

    人類が存在するずっと前から大自然は存在していました。

     

    キャンプをするときには設営場所に注意します。

     

    地元の人たちの生活も尊重します。そこで生活する人々に配慮して、

    むやみに写真を撮ったり大声で話したりすることは慎みます。

     

    フィンランド人は少しよそよそしい時がある人たちだということは分かっていますが、

    この誓約に署名し信頼を獲得します。

     

     

     

    引用:Visitfinland

     

     

    「郷に入れば郷に従え」と言いますが、日本には暗黙の了解のようなものが多く、外国の方々が日本を訪れた場合、深く暮らしに馴染んでいかないとわからないことが多くあると思われます。ましてやほんの一瞬訪れる観光客には、おもてなし精神も発揮し、不文律的なものを強いることはあまりないと思います。しかし、フィンランドの宣誓書ように、たとえ旅行者であっても守ってほしいことや、踏み込むべきではないことが明確にされていると、その国の文化や習慣もよくわかり、互いへのリスペクトが大事だとわかります。フィンランドの宣誓書にはユニークな文面も加わり、清々しく受け入れられるのではないでしょうか。

     

    海外旅行へ行く際、私たちができること


    先にも述べたように、消費収奪型の観光は、その地の経済は一過性の潤いはあるかもしれませんが、商業化が進むと、闇雲に環境や文化を破壊してしまうことになりかねません。地域住民が大切にしている習慣、場所、歴史、伝統文化、食文化、言語など異文化を理解すること。そしてそこに暮らしがあることを念頭に、住民が気持ちよく観光客を受け入れるためへの配慮を心がけ、生活環境を守ることが第一歩となります。

    サスティナブルツーリズムでは、自然環境にできる限り負荷を与えずに、自然を活用した観光であることが大切なポイントになります。ゴミを出さないようにする、決められた場所でルールに沿ったゴミの捨て方を守り、捨てるところがなければ持ち帰るなど、観光客として当然のマナーを身につけることです。

    社会全体で平等に利益を得られるような公平な経済が大切です。一部の企業が観光によって利益を得るような経済に加担するようなことがないよう気をつけましょう。

    宿泊施設、移動に使われる交通など、経済・環境・社会 3つの観点でサスティナブルな取り組みがなされている所を積極的に利用するのも、もちろんサスティナブルツーリズムの一環となります。

     

    いかがでしたか?
    サスティナブルツーリズムについては、英調査会社のエコノミストインパクト社によって、アジア太平洋地域9カ国を対象に意識調査が行われています。このうち、日本での結果を見てみると、「持続可能な旅行が自分にとってどれほど重要だと思うか」との問いに対し、68.6%が重要と回答したということです。コロナ禍における海外旅行の動向として「持続可能な旅行」への高い意識が伺えた結果となっています。

    自由に安心して海外に旅行に行けるようになるには、もう少し時間がかかりそうですが、再開された時には、地域コミュニティへの貢献や、その地域の文化と有意義につながる方法を模索することを念頭に、旅の計画を練っていくことになりそうです。

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海外旅行再開に期待【オーストラリア入国規制緩和】

2021年11月25日 更新▲

12月より、オーストラリアは入国規制を緩和し、ワクチン接種完了*した日本人に対して、事前許可なしで入国を認めることを発表しました。対象には観光客やビジネス出張者も含まれ、主要都市のシドニーやメルボルンで隔離なしで入国できるようになります。

 

画像:iStock

 

★★★

 

在日オーストラリア大使館
オーストラリア入国措置の緩和について

オーストラリア連邦政府は、2021年12月1日から日本からの渡航する日本国籍者を対象に隔離なしでの受入れを再開する方針を発表しました。今回の発表は、オーストラリア政府による段階的な国境再開によるもので、日本からの隔離なしでの入国の条件は、オーストラリア保健省薬品・医療品行政が承認した新型コロナウイルスワクチンの完全な接種とPCR検査による陰性証明となります。

トラベルボイス観光産業ニュースより

 

オーストラリアへの渡航が再開になるのは、海外旅行を待ち侘びている方々には嬉しいニュースとなりました。併せて、ワーキングホリデービザ(サブクラス417)、ワーク&ホリデービザ(サブクラス462)所有者においても、ワクチン接種完了を条件に、旅行免除に関する特別申請は必要なく、オーストラリアに入国できることが発表されています。

ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、及びオーストラリア首都特別地域には、事前許可なしで入国を認めるとのことですが、入国対象者はワクチン接種に関する条件を満たす場合となります。尚、オーストラリアへ渡航の際は、利用エアライン、経由地など、乗り継ぎ規制がないか注意が必要です。
※2021.11.25現在の情報です。

 

◆規制緩和された入国可能都市

ニューサウスウェールズ州(NSW)主な都市:シドニー

ビクトリア州(VIC)主な都市:メルボルン

オーストラリア首都特別地域(ACT)主な都市:キャンベラ

オーストラリア到着後、他の州や準州へ移動する場合は、オーストラリア国内、各州の移動規制を確認してください。

 

画像:iStock

 

◆オーストラリア入国条件

(1)有効な豪州の査証を保持している日本国籍者(日本在住の第三国の国籍保持者、第三国から出国する日本国籍者は対象外)

(2)日本から出発し豪州に入国する者。

(3)ワクチン接種を完了し(注1)、その証明を提示できる者。なお、未成年者(17歳以下)については、ワクチン接種を完了した者と一緒に渡航する場合、ワクチン未接種であっても渡航が許可される。

(4)日本出国前3日以内に行われたPCR検査による陰性証明を提示できる者

(5)特定の管轄区域(NSW州、VIC州、ACT)へ入国する者。

(注1)ワクチン接種完了の要件:TGA(豪州治療製品管理局)が国内使用を承認またはそれらと同等の効果があるとして認知したワクチンを規定回数接種してから7日後よりワクチン接種完了者と見なされる。現時点におけるワクチンの種類および投与量は次のとおり。

【14日以上の間隔をとり、以下のワクチンを2回接種】
○アストラゼネカ(AstraZeneca Vaxzevria)
○アストラゼネカ・コビシールド(AstraZeneca Covishield)
○ファイザー(Pfizer/Biontech Comirnaty)
○モデルナ(Moderna Spikevax)
○シノバック(Sinovac Coronavac)
○コヴァクシン(Bharat Biotech Covaxin)
○シノファーム(Sinopharm BBIBP-CorV)

【以下のワクチンを1回接種】
○ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson&Johnson / Janssen-CilagCOVID)

【その他留意事項】
○種類の異なるワクチンによる混合接種を受けた場合、いずれもTGAによって承認 または認知されているワクチンであれば、ワクチン接種完了としてみなされる。

対象者は、従来の免除申請(いわゆるexemption)が不要となります。

 

・オーストラリアへの渡航に関する詳しい情報は、オーストラリア政府内務省の「オーストラリアへの渡航」をご覧ください(https://www.australia.gov.au/travelling-to-australia

・オーストラリアの特定の州や準州への渡航に関する規則や条件については、オーストラリア政府内務省の「州・準州情報」をご覧ください(https://www.australia.gov.au/states)  

 

※画像はイメージです(iStock)

 

◆日本へ帰国

1. 日本政府による水際対策の一環として、出国前72時間以内にPCR検査を受ける事を義務付けられています。PCR検査の陰性証明書が無い場合、日本行きフライトへのご搭乗が出来ません。
陰性証明書は日本政府が指定する特定のフォーマットでの発行が必要となります

日本入国時に有効な「出国前検査証明」フォーマットについて

豪州内で、日本政府指定のフォーマットでの検査証明が取得可能な検査機関について

2. 日本へ出発日当日スマートフォンで質問票WEBへご回答し、発行されたQRコードを到着地空港にて提示します。
到着後は唾液によるPCR検査を受けます。(所要時間30分~2時間)
ご到着時に、出発72時間以内に取得したPCR検査の陰性証明のご提示が必要です。
ご到着時、検疫所へ「誓約書」のご提出が必要です。 誓約書サンプル検疫にて追跡アプリ等、数種類のアプリをダウンロードする必要があります。

3. 到着後は検疫法に基づく隔離(入院)・停留が必要となる場合があるほか、検疫所長が指定する場所(自宅等)において14日間の待機が必要です。
また、ご自宅等へは公共交通機関を使わず、ご家族やお勤めの会社等による送迎が求められています。
詳細はこちら
新型コロナウィルスに関する入国前後の Q&A ( 厚生労働省 )


日本国内線も公共交通機関とみなされるため国内線へ乗り継ぐフライトは利用できません。
→到着地周辺のホテルにて14日間検疫が必要となり、費用は全て自己負担となります。

4. オーストラリアで発行されたワクチン接種証明書所持者で、入国後10日目以降にPCR検査を受ける等の条件を満たした方は14日間の待機期間が10日間に短縮となります。詳しくはこちらをご覧ください。

 

企業等の「受入責任者」の管理の下で、入国後の行動制限緩和の申請を行なった場合、「待機期間最短3日+7日間の行動管理」に短縮されています。通常の観光目的の渡航の場合は適用されず、大幅な緩和はありません。

自家用車で発着空港に行けるか、家族の送迎がなければ14日間ホテル滞在になりますので、地方都市からの渡航は、まだまだ帰国時のハードルが高いです。ただ、今回のオーストラリア入国制限の緩和は、withコロナ時代の往来に風穴を開けるのか期待が高まりますね。

 

◆参考になるサイト

H.I.S  オーストラリア出入国情報
豪州国内/日本の出入国規制について

日本橋夢屋 
日本への入国・帰国時の手続きの手順

JAL  搭乗前PCR検査について
日本へ出発のお客さまへ

トラベルドンキー オーストラリア出入国情報/現地情報
オーストラリアのコロナウィルス最新情報

在日オーストラリア大使館

オーストラリア政府観光局

在オーストラリア日本大使館

外務省・海外安全ホームページ

厚生労働省・水際対策

 

 

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アフターコロナ旅のトレンド /地方都市【行ってみたい田舎町・美しい町、かわいい村】第二弾

2021年10月25日 更新▲

先月のTRAVEL-MODE に続いて『アフターコロナ旅のトレンド /地方都市【行ってみたい田舎町・美しい町、かわいい村】第二弾をお届けします。

 

まずはおさらい。
TRAVEL-MODE10月号でお届けした町や村はこちら

  「アルプスの瞳」と呼ばれる美しい湖
◆ブレッド湖(Lake Bled)/スロベニア

  夢の中に迷い込んだかのよう。モノトーンの町。
◆フロイデンベルク(Freudenberg)/ドイツ

 

町そのものがおとぎ話。ときめかずにはいられない。
◆ポズナン(Poznan)/ポーランド

 

「ミステリアス」と「かわいい」の融合
◆コッツウォルズ(Cotswolds)/イギリス

こちらもご覧ください→行ってみたい!幸せ感じるラブリーな景色3選 


★★★

 

さて今回も素敵な町・村を4カ所ご紹介しますよ。

 

◆コールマール(Colmar)/フランス

お菓子で出来ているのではないかと思ってしまうカラフルな花の町

 

画像:iStock

 

フランス北東部、グランテスト地域圏にコールマールはあります。ドイツとの国境に位置し、旧市街の石畳の道沿いには、中世やルネサンス初期に建てられたハーフティンバー様式の建物建ち並び、アルザス地方の古き良き文化を感じられる美しい街です。旧市街を散策すれば、まるで舞台セットの中を歩いているよう。それもそのはず、この街は「美女と野獣」「ハウルの動く城」のモデルになったと言われているから頷けます。

コールマールは、16世紀に水上の交通の要衝の地として栄え、プティット・ヴニーズPetite Venise(小さなヴェニス)とも呼ばれています。かつて野菜農家たちが収穫物を運んでいた運河は、遊覧船で観光することができます。花々に囲まれたカラフルな木組の建物を見渡せば、その景観の素晴らしさに誰もが心躍らせることでしょう。

 

画像:iStock

 

コールマールは、アルザスワインの首都とも呼ばれています。葡萄畑が広がるアルザスワイン街道の拠点になっており、街道沿いには100を超えるの村々が点在し、900余りのワイナリーがあります。リースリングにやゲヴェルツトラミネールといった白ワインが盛んに作られています。ワインが美味しければ、当然食べ物も美味しい! アルザスワインと共に地元のお料理が楽しめるヴィンシュテュヴ(ワイン居酒屋)もたくさんあります。

歴史、文化、景観、食、どこをとっても誰もが充実した旅ができるコールマールは、季節のよい夏はもちろん、クリスマスマーケットで有名な冬もたもしむことができます。

 

◆マルケン(Marken)/オランダ

緑の外壁、オレンジの屋根。伝統的な家並みがのどかな小さな島

マルケンは、アムステルダムからは北東に20km北東に位置し、アイセル湖にある東西3kmほどの小島です。13世紀頃、この土地は大嵐でオランダ本土から切り離され、島となったという信じがたい歴史があります。現在では、長さ2500mにも及ぶ堤防で本土とつながり、陸路でも島へ渡ることが可能となっています。

もともとウナギを採っている静かな漁村で、漁業が衰退した今では、独自の伝統を生かし観光客を受け入れています。その伝統とは、まず緑の壁に白い窓枠が映え、屋根はどこもオレンジ色の家々。堤の上に杭を立て、その上に家が建っています。定期的に大波の被害にあっていたというマルケンの人たちの知恵で、この村のかわいい景観が出来上がりました。

村を流れる運河、オランダを象徴するハネ橋。静かでのどかなオランダらしい風景です。またこの島では、オランダの伝統的な木靴が作られています。

 

画像:iStock

 

マルケンで見逃せないのは、最東端にある灯台です。1839年に建てられてから、今も現役で湖を見守ります。島の入り口から灯台までは、徒歩30分。灯台には人が住んでいるため中には入れませんが、空と湖の青一面の中、堤防の先に佇む白い灯台の姿は、とても美しく、マルケンのランドマークとなっています。途中、牛や羊ののどかな放牧を見ながら、オランダらしい風景に浸るのはいかがでしょうか。

 

画像:iStock

 


◆チンク・エテッレ (Cinque Terre)
/イタリア

切り立つ断崖に建ち並ぶカラフルな家々、小さな入江。ため息こぼれる文化遺産。

 

チンクエ・テッレ(Cinque Terre)とはイタリア語で「5つの土地」という意味で、文字通り5つの小さな村が寄り添うようにできた海岸線の地域です。

入り組んだ入り江の断崖絶壁は、かつての要塞都市。1000年もの長い間、陸路がなく陸の孤島だったが故、独自の文化と芸術を築き上げることができたと言われています。現代では鉄道が通っており、ローマ(テルミニ駅)から約350km、フィレンツェ(カンポ・ディ・マルテ駅)からは約180km離れていますが、トレニタリア特急を利用すると、日帰りで観光することも可能です。

 

画像:iStock

 

チンクエ・テッレは、「リオマッジョーレ」「マナローラ」「コルニリア」「ヴェルナッツァ」「モンテロッソ・アルマーレ」の5つの村で構成されています。

コバルトブルーの海をバックにカラフルな建物が断崖にひしめき合う有名な景色は、チンクエ・テッレで一番大きな村、「リオマッジョーレ」です。高台から一望しても船から見上げても、圧巻の景色です。こんな絶景の中で暮らすとは、どんな気分なのでしょうか?

蜂蜜のように甘いデザートワイン「シャケトラ」が有名な「マナローラ」。地産ワインであるシャケトラの博物館もあるので、ワイン好きは押さえておきたい所。

一番小さな村「コルニリア」には、断崖の建物はありませんが、斜面に切り開かれた葡萄の段々畑が美しく、合間に見える海や花々などを眺めながらトレッキングができます。

入江の小舟も美しい景観の一部となる「ヴェルナッツァ」の街の中は、小さな路地が多く、迷いながら散策をするのも楽しい所です。トレッキングコースの高台から見下ろしても、また違った角度の絶景を味わうことができます。

「モンテロッソ・アルマーレ」は、ホテルの数も多くチンクエ・テッレ観光の拠点となります。ビーチもあり、このカラフルな建物を見上げながら泳ぐのも、とっておきのひと時となりそうです。

 

画像:iStock

 


チンクエ・テッレの話題は、
もう一つ。海沿い断崖の上を通る「愛の小道(Via dell’Amore)」です。マナローラとリオマッジョーレを結ぶ遊歩道になっていて、開放感に浸りながら海と空からのパワーを感じ、清々しい気分でハイキングができます。海風に吹かれながら、好きな人と一緒に歩けたら最高ですね。

 

レイキャビク(Reykjavík )/アイスランド

ダイナミックな大自然と寄り添うレゴブロックでできたようなかわいい町

 

アイスランド語「煙が出る港」と意味を持つレイキャビク。世界でも最北端にあるアイスランドの首都です。喧騒もなく、機能的なコンパクトな街も魅力のひとつです。治安も良く、半日あれば徒歩で主要な観光名所は見て回ることができます。

 

画像:iStock

 

浮足立つようなカラフルな街並みは可愛らしく、ひとつ一つがオシャレ!まるでレゴブロックで作った街の中にいるようです。北欧諸国らしく、アイスランドもまた高い感度を持ち合わせたスタイリッシュなお国柄。落書きの枠を遥かに超えたレイキャビクのストリートアートも、街中散策のハイライトとなります。優れた建築物も見どころのひとつです。中でもハットルグリムス教会(Hallgrímskirkja Church )は、プロテスタントデザインのシンプルな建築が際立って美しく、レイキャビクの象徴となっています。塔の上まで登ると、レイキャビクの色鮮やかな家々を見渡すことができます。

 

画像:iStock

 

レイキャビクの魅力は、すぐそばにダイナミックな大自然があることでしょう。遠くに聳える山々の景色。天然温泉ブルーラグーン、地球の割れ目ギャウアイスランドの間欠泉、ヨーロッパ最大の氷河でできた神秘的なアイスブルーの洞窟、そしてなんといってもオーロラ! それぞれ行く目的に合わせて時期は選んでしまいますが、ぜひこの大迫力の自然を味わってみたいものです。

大自然に畏敬の念を持ちつつ、寄り添いながら慎ましく生きる人々の営みを垣間見るのも、大事なことに気づかされる旅になりそうです。

 

画像:iStock

 

 

2回に渡ってお送りした「行ってみたい田舎町・美しい町、かわいい村」いかがでしたか?
コロナの収束も未だ見えず、海外はとっても遠くになってしまいました。アフターコロナの海外旅行は、お金にも時間にも余裕が必要になってくると予想されています。いつか行ってみたい!自由往来が出来るようになったら絶対行きたい場所、今から探して、じっくり計画を立てるのもいいですね。

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アフターコロナ旅のトレンド /地方都市【行ってみたい田舎町・美しい町、かわいい村】

2021年09月25日 更新▲

アフターコロナの旅行は、大都市よりも新たな発見を見つける「地方都市」が注目されています。トレンドのテーマになってくるのは「目的のある旅」「現実逃避できる旅」といった傾向のようです。
なるべく接触を減らし、窮屈だったコロナ禍のストレスで傷んだ心を癒したいと​誰もが思うのは自然な流れかもしれません。様々な制限からの解放を目指して、踏み出すのはどんな所でしょうか。
今回は、行ってみたい田舎町、それもおとぎの国のお話の舞台になるような美しい町、かわいい村をご紹介します。

★★★

 

◆ブレッド湖(Lake Bled)/スロベニア

「アルプスの瞳」と呼ばれる美しい湖

画像:iStock

ブレッド湖はスロベニア北西部ユリアン・アルプスに位置する氷河湖です。エメラルドグリーンの美しい湖は「アルプスの瞳」と称されます。湖に浮かぶ孤島には聖マリア教会。上の写真、左手の崖の上にはブレッド城が聳えます。これだけでもおとぎ話のお姫さまが登場しそう。華やぐ春、緑が輝く夏、紅葉の秋も、そして一面銀世界になった冬と四季を通して、一枚の絵画の様に美しい!

 

画像:iStock



湖に浮かぶブレッド島には、伝統の手漕ぎボートでしか渡れません。この島の聖マリア教会は15世紀に建てられたバロック様式の教会で、愛の女神ジーヴァが宿っているとされ、巡礼者も訪れます。そして多くの人が憧れるのは、この教会で結婚式を挙げること。ボートを降りると、教会までは99段の階段があります。99段の階段を、新郎が新婦を抱き上げて上ると幸せになれると言われているのだそう。また、教会内の荘厳な祭壇の前には長い紐が垂れており、鐘楼につながっています。この 鐘を3回鳴らす内に願い事をすれば叶うという言い伝えがあり、特にカップル二人で鳴らせば、永遠の愛が約束されるのだとか。

湖水に足を浸してみたり、この景色の中で読書をしたりと、ゆっくりのんびり過ごすと時を忘れて、穏やかさを取り戻せそうです。あなたはどの季節の景色を見に行きますか?

 

フロイデンベルク(Freudenberg)/ドイツ

夢の中に迷い込んだかのよう。モノトーンの町。

画像:iStock



フロイデンベルク(Freudenberg)はドイツの北西部・ドルトムントとフランクフルトの間に位置する山あいにあり、観光地としてまだあまり知られていません。

14世紀後半に建てられたお城の城下町だったフロイデンベルクは、1540年に起こった大火、そして修復された後もまた再び、1666年の大火で1軒を残し焼失してしまったということです。今ある姿は、2回目の修復によるもの。当時のままの街並みを残し再建し、城はありませんが、今でも住民は家の外見は変えずに美しい街並みを保っているそうです。

城壁に露出した黒い柱・梁・斜材等がコントラストとなって美しく映え、同じ洋式で建ち並ぶ集落全体で見た時の統一感は、圧巻そのものです。

伝統を守りつつ美しさを保つのは、不便なことも厭わない精神力が必要と思いますが、何よりここに住んでいる誇りと愛の賜物と言えるでしょう。

町の散策が終わったら、小高い丘の上にある公園『Kurpark』(クアパーク)まで登ってみましょう。中世から時が止まった夢の中にいるように感じられるかもしれません。

画像:iStock

 

◆ポズナン(Poznan)/ポーランド

町そのものがおとぎ話。ときめかずにはいられない。

画像:iStock

ポーランドの主要都市のひとつポズナンは、中世ポーランド王国の最初の首都だった最古の都市。ワルシャワとベルリンのちょうど中間に位置しており、電車で3時間、バスで4時間弱程度でアクセスできるので、今回紹介する町の中では、比較的行きやすいところと言えます。

ポズナンの旧市街には、細長いカラフルな建物が、まるで背比べをするようにくっつき合って並んでいます。それもどれひとつ同じ色はなく、個性的な外壁と窓は、見飽きることなないほど可愛らしくワクワクしますね。

旧市庁舎の高い塔には、毎日12時になるとかわいい2頭の子ヤギが出てくるからくり時計があって、これもまた観光客には心を和ますポイントとなっています。
ポズナンの名物の焼き菓子があります。甘いクロワッサンのような形で、11月11日は聖マルチンの日には、ロガルを食べるというのが大切な年中行事になっていて、「聖マルチンのロガル」と呼ばれています。聖マルチンの日のために焼かれるロガルは500トン超!そして、これを焼く職人さんたちは、1年に一度資格認定を受けなければならないのだそう。

ポズナン政府観光局によると、ガイドブックには載っていないちょっとした名所があるのだとか。
それがこちら↓

出典:ポーランド政府観光局

「絵の家」と言われているようで、でも実際の窓があり、住んでいる人もいるのだとか。

おしゃべりが聞こえてきそうな背比べの建物たち、聖マルチンの日の日にポズナン市民がみんなで食べるロガル、それを500トンも焼いている職人さんたち、時計から出てくる2匹の子ヤギも、まるで童話のストーリーが見えてくるようです。「おとぎ話の中の景色」とよく言いますが、景色だけでなく、ボスナンはおとぎ話そのものの町だと思いませんか?

画像:iStock

 

◆コッツウォルズ(Cotswolds)/イギリス

「ミステリアス」と「かわいい」の融合

コッツウォルズ地方は、イングランド中央部に位置している自然豊かな丘陵地帯です。美しい田園風景が広がる中、100余りの小さな村や町が点在しています。時を重ねてきたイギリスらしい重厚感が、「ミステリアス」と「かわいい」をドッキングさせ、人の心を魅了します。まるで魔法にかかったように…。ハリーポッターのロケ地がこの地域にあるのもうなづけますね。

画像:iStock


コッツウォルズの中でも、特に美しいと言われる「バイブリー」。その美しさは、イギリス随一と称されています。中心を流れるコルン川に沿って、14世紀に造られた家並み「アーリントンロウ」があります。はちみつ色の石造りの家並みは、豊かな自然に溶け込み、その静かな佇まいに心を奪われます。古い古い建物ですが、元は羊小屋として建てられたとか。


画像:iStock



ストウ・オンザウォルドには不思議な教会があります。建物と樹木が一体となったドア。しかも教会の正面ではなく裏側のドアというところがまたミステリアス! 魔法の国へのドアのよう。お話の世界だとしても、この扉を開けるのは勇気が入りますね。

ちなみにハリーポッターのロケ地になったのは、この教会ではなくグロスター大聖堂ということです。

画像:iStock 

 

コッツウォルズでは、マナーハウス(中世イギリスの荘園領主邸宅)をに泊まることも可能。庭園を見たり、フットパスを歩いたり、イギリスならではの楽しみ方ができます。ロンドンからの列車の到着駅「モートン・イン・マーシュ」を拠点に、路線バスと列車で巡ることもできます。

 

さて、いかがでしたか?
アフターコロナの海外旅行は、時間にもお金にも余裕が必要になりそうです。目的地へ行くにも手間や労力も必要になってくるでしょう。100年に一度と言われるコロナ禍を体験し、私たちの価値観も大きく変化しつつあります。「便利さ、速さ、安さ、快適さ」とは違う価値観や視点で旅をする。それはこれからひとりひとりが自分と向き合い、精神力を高める旅となっていくのかもしれません。ひとつひとつの旅のプロセスをじっくり楽しみ、味わっていきましょう。

 

「世界のかわいい町・村」は、また続けてお伝えしたいと思います。TRAVEL-MODE2019年4月号のアーカイブ「行ってみたい!幸せ感じるラブリーな景色3」もぜひご覧ください!→こちら

 

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アフターコロナに向けた旅行への影響【世界8カ国意識調査】

2021年08月25日 更新▲

海外旅行には行きたいけれど、一向に出口の見えない現状に一喜一憂し、単調な毎日にフラストレーションを感じる方も少なくないでしょう。皆さんは、withコロナの中、今後の海外旅行についてどうお感じでしょうか?

Travel Voice 観光産業ニュースによると、エクスペディア・クループが、アフターコロナに向けた旅行への影響を調査する「Travel Value Index (トラベル・バリュー・インデックス)」を実施したということです。この調査は、日本を含む世界8カ国約8000人に行われ、その結果として旅行に対する価値観が変化していることが明らかになったとしています。

★★★

画像:iStock

 

以下、トラベルボイス 観光産業ニュースより抜粋してお伝えします。


◆旅行意欲は高い


2021年の旅行意欲についての調査では、34%が「旅行に最も多くお金をかけたい」と回答。

 

◆アフターコロナでの旅行の意義

コロナ禍でさらに注目が高まっているサステナブル・ツーリズムについては、およそ5人に3人(59%)が「環境に優しい方法で旅行するためなら料金が高くなっても構わない」と回答。
国別で見ると、最も高かったのはメキシコで76%。日本は48%で平均を下回り、8カ国中最低となった。
(中略)

海外旅行再開の切り札として期待されているワクチンパスポートに対する意識についても調査。全体では71%が肯定的な回答を示した。国別では、7カ国すべてが60%を超えているのに対して、日本は51%と最も低い結果となった。

 

画像:iStock

 

◆旅行におけるプライオリティに変化

トラベル・バリュー・インデックスでは、予約判断に関する調査も実施。調査結果から、旅行予約に関して重視するポイントをランク付けしたところ、最もプライオリティが高かったのは「予約の変更時に全額返金が可能」で、4人に1人が回答。次いで「安全衛生策」となり、コロナ前はトップだった「価格」は3位に後退した。

返金については、特に航空(26%)、バケーションレンタル(26%)で高い結果となった。また、多くの国で格安料金が重要度のトップに挙げられたのは、唯一クルーズ旅行だけだった。

宿泊施設に関して、日本とアメリカの40歳未満の旅行者は、徹底した清掃作業を最も重要な項目に位置付けるとともに、非接触体験とプレミアム特典にも重きを置いていることも分かった。

 

調査を実施したウェイクフィールド・リサーチ社のポール・ブラガン氏は、「旅行者は、アフターコロナでの自らの旅行を再定義しようとしている。明らかに旅行におけるプライオリティが変わってきた」と説明。パンデミックが始まった頃は、元に戻ることを望んでいたが、「新しい様式が定着するにつれて、新しい体験やスタイルを求める傾向が強まっている」と分析した。

 

画像:iStock

 

◆予約時の透明性と利便性が重要に

新しい体験を求める傾向は調査結果にも表れており、「新しい体験がしたい」との回答は56%。「初めての場所に旅行したい」は75%、「初めての乗り物で旅行したい」は52%といずれも高い割合となった。

また、自由な時間と引き換えに「休暇」と「昇給」のどちらを選ぶかとの問いに対して、全体では36%が「もっと休暇が欲しい」、64%が「昇給を希望する」と回答。国別では、「もっと休暇が欲しい」が最も多かったのは日本で55%。世界平均を大きく上回った。

このほか、旅行予約については、52%が「幅広い料金と選択肢を見て決めたい」と回答。38%が「宿泊と交通をまとめて予約したい」と回答した。この結果から、同社戦略旅行パートナー担当副社長のグレッグ・シュルツ氏は「旅行者は透明性と利便性を求めている。特に、衛生状態や返金/キャンセルポリシーについて知りたいと考えている」と説明した。

 

出典:トラベルボイス 観光産業ニュース
世界の旅行者に起きている予約判断の変化、「サステナブル」や「多様性」の旅行に高い意欲、一方で日本は8か国で最下位に

 

★★★

 

いかがでしたか? 旅行に関する意識は頷けるものだったでしょうか。
世界平均を大きく上回って、「もっと休暇が欲しい」に回答が多かった日本。これは今に始まったことではないように思いますが、家にいる時間も長くなり、一層リフレッシュ欲求も高まっていることでしょう。「行ったことのない場所に行ってみたい」「新しい体験をしたい」など、新鮮な体験を糧に、次の一歩を踏み出したいと思うのは、世界中同じですね。こうした意識調査の結果やニーズの高まりから、withコロナ、afterコロナを見据えた産業やサービスが提供されることにも期待が高まります。1日も早い収束を願いつつ、新しい「何か」を楽しみにしましょう。

 

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