海外旅行保険

Category: ヨーロッパ


特集:ノルウェー

2012年08月03日 更新▲



NORWAY / Michael Gwyther-Jones

読み終えたばかりの短篇を閉じる。
デッキの風は思いのほか強くて、人の姿はまばらだ。
視線を感じて振り向くと、10歳ぐらいの少年だった。
手には僕の帽子。いつの間にか飛ばされたらしい。
僕が手をあげると、少年はホッとした顔で駆け寄ってきた。
「ねぇ、それ面白い?」
情けない男の恋愛話だったが、笑顔で彼に渡す。
フィヨルドの夏。今年は、やけに爽やかな風が吹く。

 
 
edvard munch – the scream 1893 / oddsock  Viking Ship Geiranger Ffiord Norway / Leshaines123
Open-face sandwiches at cafeteria in Flåm / tuey  Bergen, unesco site 01 / dulcimer61

スカンジナビア半島の西側に位置し、氷河の芸術「フィヨルド」と共にある国、ノルウェー。複雑に入り組んだ地形は、この国に穏やかな港と豊かな漁場をもたらした。ノルウェーに疎くても、ノルウェー産のサバに、たっぷりと脂が乗っていることを知る日本人は多い。

フィヨルドは、険しい岩肌を露わにしたかと思えば、なだらかな山並みに懐かしさと安らぎを漂わせる。それは場所ごとに異なる表情を浮かべて、見る者の心にゆっくりと染み入る。北欧のショパンといわれた作曲家グリーグは、のどかなフィヨルドの村に創作小屋を建て、巨匠ムンクは、幻覚で見た夕景のフィヨルドを、あの名画をもって世に吐き出した。

夏には白夜が、冬にはオーロラが空を舞うノルウェー。この絶景の連続に、旅するあなたが歓喜の「叫び」を上げることは、もはや避けようがない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バリスタの聖地で、コーヒーを飲む!

2012年08月03日 更新▲


Cafe life in Oslo / blackbird76

ノルウェーは、世界有数のコーヒー消費国です。

どのくらい飲むかというと、国民1人あたり1日に5~6杯。朝から晩まで約2時間おきに飲んでいるイメージでしょうか?そしてノルウェー人は、新聞をよく読みます。コーヒーと新聞の関連は定かではありませんが、想像しただけでも知的な香りが漂ってきますので、おそらく相互に作用しているのだろうと私はみています。

ノルウェーは、カウンターの向こうでコーヒーを淹れてくれる、「バリスタ」の聖地でもあります。バリスタの世界には、その技や能力を競う「ワールドバリスタチャンピオンシップ」という大会があります。2000年にその初代チャンピオンとなったのが、ノルウェー代表のロバート・トーレセン氏。ノルウェーでは彼を筆頭に多くのバリスタがこの大会を巣立ち、各地にカフェをオープンさせています。

そんなノルウェーへは、バリスタ修行に訪れるプロも多いそうですが、一般の愛好家に向けたコーヒーのカッピング(テイスティング)教室なども充実しています。コーヒーを1日に何杯も飲み、教室にも通っているとなれば、消費者の舌も相当に肥えているというもの。この環境によって、ノルウェーのバリスタも鍛えられていくのですね!

そんなわけで、首都オスロのカフェは、どこを覗いてもクオリティが高いことで有名です。浅めの焙煎が主流といわれるノルウェーコーヒー。あなたも新聞を読みながら、ノルウェーのカフェで過ごしてみませんか?

そんなノルウェーに「ロングステイ」したくなったら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ノルウェーで食べてみたい肉 No.1 はコレ!

2012年08月03日 更新▲


トナカイのステーキ

Reinsdyrsteik (reindeer steak) at Vågsbunnen Restaurant, Bergen / tuey

サーモンやロブスターなど、魚介類の美味しさが際立つノルウェー。でも、たまには肉類もどうでしょうか?

ノルウェーで食される肉類は、狩猟によって捕獲される「ジビエ」が中心です。中でもトナカイは、ノルウェー北部で伝統的に遊牧されてきた貴重なタンパク源。脂肪分が低く、鉄分が多いという栄養面でも優れた食材です。

赤身のため、硬くて血の匂いが気になるという声もありますが、下処理が十分に行われていれば大丈夫。煮込んでスープにしたり、フィレ肉をローストしてベリー系のソースを添えるのがポピュラーな食べ方です。保存食として燻製や塩漬けにもされています。

トナカイ肉などのノルウェー伝統料理を味わうなら、オスロ市庁舎からも近い「エンゲブレット・カフェ」がおすすめです。ここは一軒家だった建物を改装して造られたレストランで、「人形の家」で知られるノルウェー出身の劇作家、イプセンが訪れた店としても有名です。

店内は重厚な雰囲気ですが、ランチタイムにはビュッフェもあるので気軽に利用できます。予算の目安はランチで150Nkr.(約2,000円)から。ディナーはランチのおよそ2倍です。食事はもっと安く上げたい!という場合には、オスロ中央駅近くの大型スーパー「メニィ」などを覗いてみてはどうでしょうか?

スーパーには、デリ・コーナーが充実しているので、外食するより手軽に食事を調達できるうえ、ちょっと変わったお土産選びにも重宝します。「トナカイ肉の燻製」をはじめ、「シシャモのキャビア」や「サバのパテ」など、一杯やりたくなるような美味にも出会えますよ!

いろいろ食べてみたい!ノルウェーの名物料理はこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

いつかオーロラを見る日のために。

2012年08月03日 更新▲


Aurora Borealis / zhengxu

生きているうちに一度は見てみたい景色のひとつに、「オーロラ」があります。

それは自然の成せる業とは到底思えない、ファンタジックな発光現象です。北欧では、死者と生者の架け橋という伝説もありますが、オーロラが光るしくみは至って科学的。太陽から放たれた荷電粒子が、大気中にある酸素や窒素の粒子と衝突して起こる現象です。

磁場の影響を受けるオーロラは、地球の両極を中心として「観測しやすい場所」というものがあります。ドーナツ状になったこの地帯は「オーロラオーバル」と呼ばれていて、北極側ではカナダやアラスカ、北欧などが含まれます。ノルウェーでは「トロムソ」や「ノールカップ」「アルタ」「ロフォーテン諸島」「キルケネス」などの地域です。

中でも「トロムソ」は、おすすめの観測場所。ここはノルウェー北部最大の都市で、通称「北のパリ」と呼ばれるほど洗練された街です。シーフードが美味しいのはもちろんのこと、大学や各研究機関が集まる学術都市で、美術館やギャラリー、ノルウェー最古の映画館(現役!)などの見所も満載です。

しかしながら、オーロラは自然現象なので旅行中に絶対観測できるとは限りません。海が近い北欧は天候が安定しないこともあり、アラスカやカナダ(イエローナイフ)に比べると観測成功率が低いという難点もあります。とはいえ、観光面での充実度は群を抜いているので、大らかな気持ちでオーロラを待てる場所ともいえます。

メキシコ湾暖流の影響で、冬でも比較的過ごしやすいといわれるノルウェー。長年の夢を叶えるなら、観測に適した9月~3月に長期で滞在してみませんか?

オーロラの街「トロムソ」をもっと知りたい!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

特集:イギリス

2012年06月18日 更新▲



DSC_4844 / Daniel Erkstam

僕のおもちゃ箱には、チェス駒があった。
親父がどういうつもりで、そこに入れたのかは
結局わからないままだったが
その後の人生で、僕が損をしなかったことは確かだ。
僕はミルク色の駒を善人と呼び
漆黒の駒を悪の軍団に見立てて遊んだ。
ロンドンの寄宿舎時代に初めてルールを覚え
しばらくは目を血走らせて朝を迎えた。
勝手に作り上げた駒のイメージが邪魔をすることもあるが
案外それも、相手を惑わす格好の戦略となった。
盤に向かうとき、親父を想う。
瞼の奥には、穏やかなミルク色がちらつく。

 
 
Titanic was built here / coda Sheep – 3 / A Roger Davies
DSC_1337 / yoppy Bearskin or Gherkin? / dullhunk

今夏のオリンピックで、各国のトップアスリート達が集う、イギリス。今年は、エリザベス女王即位60周年の祝賀ムードも加わって、世界中の注目を浴びているといっていい。しかし、いくら関心が高まったとしても、この国の正式名称を即座に答えられる者は少ない。そして、かつては4つの別国であったことを意識する機会も、殆ど無い。

イギリスは、16世紀以降に「イングランド」が「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」を併合して生まれた連合王国だ。あのビートルズを生んだイングランド、牧畜風景が広がるウェールズ、スコッチウイスキーのスコットランド、タイタニック号を造った北アイルランド。どの地を訪れても、そこには到底ひとことでは語り尽くせないストーリーがあふれている。それゆえに、併合の陰には母国の言語や宗教を必死で守ろうとしてきた、各国の苦悩もまた見え隠れする。

今回のオリンピックで、イギリスは52年ぶりに4国合同のサッカー代表チームを結成する。競技の行方はもちろんのこと、彼らがどんな思いで一枚のユニオンジャックを掲げるのか、その表情から目を離せない夏になりそうだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

意外な Made in England 「ウスターソース」

2012年06月18日 更新▲


worcestershire sauce w celeriac soup / jules:stonesoup

「世界一料理がマズイ」なんて、不名誉な評判もあるイギリス。でも、今回ご紹介する「ウスターソース」がイギリス生まれだと知ったら、そんな見方も少し変わるかもしれません。

ウスターソースは、イギリスのウスターシャ州ウスター市に住む主婦が、食材を保存していた際の偶然で生まれたといわれています。商品としてのウスターソースは、植民地だったインドのソースレシピを元にイギリスで開発され、世界初のソース会社、リーペリン社(Lea & Perrins)が誕生。ここからリーペリン・ソースとして全世界に飛び立ちました。

私達が普段食べているウスターソースは、日本人が独自にアレンジした甘めのもので、野菜や果実がふんだんに使われています。一方イギリス発祥のリーベリン・ソースは、アンチョビやニンニク、タマリンド(酸味付け)などをベースにした、ちょっと大人の味わいです。昔ながらのピリッとしたソースが食べたいなぁという方には、ぜひおすすめしたい一品です。コロッケなどに垂らしても美味ですが、本場イギリスでは、サンドウィッチやシチューの隠し味として使われています。

「英国王室御用達(ロイヤルワラント)」といわれる品は、その分野で超一流の証ですが、リーペリン・ソースもそのひとつです。また、イギリスには「Fat Duck(ファット・ダック)」など、世界に名を馳せる極上レストランも存在します。「イギリス=マズイ」の先入観はいったん取り払って、ウスターソースの故郷で、あなたの舌を試してみませんか?

セレブレストラン「ファット・ダック」をもっと知りたい!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

英国流の「朝活」!アンティーク・マーケット

2012年06月18日 更新▲



London – Portobello Road – Feb 2008 – Stallholder and Wife Negotiating / gareth1953 Alive and Well and Much Better

安易な使い捨てではなく、上質なものを手入れしながら、大切に使っていくイギリスの文化。そんなライフスタイルを肌で感じることができるのが、イギリス各地で開かれている「アンティーク・マーケット」です。

今回ご紹介するのは、国内最大級の規模を誇る「サンベリー・アンティーク・マーケット」。ロンドン郊外のケンプトン競馬場内で月に2回、隔週火曜日に開かれており、ヨーロッパ中の古き逸品が集結します。

デザイン界からのプロフェッショナルも足繁く通うという、このマーケット。テーブル&チェア、ブックシェルフ、絨毯などの大型家具はもちろんのこと、食器、衣類、手芸用品、アクセサリーなどの小物に至るまで、とにかくハイセンスで豊富な品揃えです。自分の審美眼を信じて(時には値切りながら!)宝探しを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ところで、このマーケットの開始時間は、早朝の6時30分!!入口にはまだ暗いうちから行列ができ、開門と同時に突入!そして、あっという間にsold out!という、バーゲンハンターの皆様にはおなじみの光景が繰り広げられます。

品物それぞれに秘められた歴史があり、見て回るだけでも面白いアンティーク・マーケット。今流行の「朝活」さながらに、ちょっとだけ早起きして、実りのある朝を過ごしてみませんか?

サンベリー・アンティーク・マーケット
【会場】ケンプトン競馬場(ケンプトン・パーク駅下車)【時間】午前6時30分~12時00分
【今後の開催予定日】7/10、31、8/14、28、9/11、25、10/9、30、11/13、27、12/11

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

愛される城 「リーズ・キャッスル」

2012年06月18日 更新▲


Leeds Castle 22-04-2012 / Karen Roe

世界には美しい城が数多く存在します。しかし、美しいうえに親しみやすい城というのは珍しいのではないでしょうか。

ロンドン郊外に佇む「リーズ城」は、200ヘクタールもの広大な敷地にブラックスワンや孔雀がたわむれ、巨大な迷路やゴルフ場なども併設される古城です。ご覧のとおり、城が川面に映る姿は圧巻!誰もが物語の一頁を連想してしまうに違いありません。

元々は、857年にサクソン王家のリーズ卿によって建てられた城ですが、その後王室の所有となり歴代の女王たちが暮らしたことから「貴婦人の城」とも呼ばれました。そして王室の手を離れて最後の城主となったのが、ベイリー夫人です。

ベイリー夫人は私財を投じて、この城をきめ細やかに改修していったといわれています。そして「恒久的に一般の人に使われるように」と非営利の財団を創設。夫人の死後も、市民に開かれた城として生き続けています。現在では、国際的な会議が開かれるほか、結婚式まで挙げられるというから驚き!季節ごとのイベントなども催され、ロンドン市民には「ウィンザー城」よりも人気があるんだそうです。

リーズ城を訪れるには、現地ツアーが便利です。世界遺産である「カンタベリー大聖堂」やテムズ川クルーズとセットになったプラン(日本語ガイド付き)もあります。素敵なお屋敷を訪ねる気分で、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

そんなイギリスに、ロングステイしたくなったら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

特集:オランダ王国

2012年05月23日 更新▲

Kingdom of the Netherlands

Traditional-Windmills-Holland / Bogdan Migulski

本当に妙なもので、同じクラスに居たかさえ定かでない奴でも
異国の地で会うと途端に懐かしく、親しかった気分にさせる。
目の前の彼も、まさに同じことを思っているようで
今にも喋り出しそうな口元で、僕に近づいてくる。
「よう。」   「ああ。」
お互い呼び合う名前を思い出せずに、短い言葉を交わす。
違う誰かの名で呼ばれる虚しさを回避できただけでも、僕等は幸せだった。
むしろ長閑な風景の中で、多くを語るのはナンセンスに思えた。
しかし、名前が出てこない。
僕等は校庭の隅で蓑虫を集めていた頃と同じように
いたずらっ子の眼差しで、それぞれに風車を眺めている。

 
 
Van Gogh / HerryLawford Bierspeciaal Café De Paas / Fabio Bruna
holland klassiker / jot.punkt Amsterdam For a Day, PG Version / Megan Mallen

「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」といわれるように、オランダを語るうえで「干拓」の歴史は切り離せない。

国土の4分の1が海抜0m以下という地理的条件により、常に洪水と向き合ってきたオランダ。この生死にかかわる経験は、結果的にオランダを「創意工夫の国」として発展させた。苦労の賜物である堤防や護岸工事の技術は今や世界中で活かされており、干拓事業を通じて生まれた住民間の協力・対話の精神も、オランダ流の政治経済の基盤になっているといわれる。

日本にとっては、400年前にオランダ船が漂着してからずっと、親交を深めてきたパートナー。「ビール」や「ランドセル」という言葉がこの国からやってきたことを考えると、故郷のような懐かしさを覚える人も少なくないだろう。

オランダを訪れ、鮮やかなチューリップ畑や偉大な画家ゴッホの作品に目を細めるとき、この国の地道さを記憶のどこかに留めておけたなら、更に豊かな旅路となるに違いない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「世界でいちばん美しい本屋」

2012年05月23日 更新▲


Maastricht / Bert Kaufmann

手に取った一冊に胸を躍らせることは、旅のはじまりに似ています。

どんなに薄い文庫本でも、読み手が自由である限り、そこには無限の可能性が広がっています。ふと立ち寄った本屋で、ズラリと並んだ背表紙を眺めていると、どこにでも行ける切符を手にした気分!最近は、立ち読みする客を追い払うどころか、読みながらお茶まで飲める本屋も増えたので、ますます「長旅」してしまう人も多いのでは?

そんな寛ぎの場ともいえる本屋ですが、なんとオランダには「世界で最も美しい」といわれる本屋があります。その名も「セレクシーズ・ドミニカーネン」。ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、ここは英国ガーディアン紙の「世界の素晴らしい本屋10選」で第1位に輝いた本屋です!

築800年のゴシック教会をリノベーションしてつくられたこの本屋、オランダ最南端のマーストリヒトという町にあります。中に入ると、クラシカルな壁面画とモダンな黒い書架が絶妙にマッチしていて、息をのむほどに斬新な空間が広がっています。

さすがに日本語の書物はありませんが、教会の祭壇を利用したという一風変わったカフェも併設されているので、ここは本屋そのものを楽しむつもりで訪れてみては?旅先で思わず手に取った一冊から、新しい「旅」が始まるかもしれません!

ショッピングも楽しめる!お洒落なパリ風の街「マーストリヒト」とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

世界大会で優勝!オランダの優秀チーズ

2012年05月23日 更新▲

アルクマールのチーズ市 (5月~11月)

El Mercado de Quesos de Alkmaar / jlastras

各家庭で、母から娘へ受け継ぐものとして、チーズ作りが伝えられてきたオランダ。世界的に有名な「ゴーダ」と「エダム」は、そんなオランダで育まれたチーズです。先日、約60年の歴史を誇るチーズの世界大会で、オランダのチーズが見事優勝!改めて、その伝統技術の凄さを世界に示しました。

写真は代表的なゴーダチーズ。マンガに出てくるような黄色い円盤型が印象的です。黄色の部分はチーズを保護するためのワックスなので、食べる時には剥がします。長いもので24ヶ月程かけて熟成しますが、若いうちはクリーミーであっさり、熟成するにつれて旨みやコクが増していきます。表情の変化を楽しみながら、自分の「好き」を探っていけるのが、チーズの魅力でもありますよね。

一方、エダムチーズは、製法がちょっと変わっています。フランスのチーズ「ミモレット」と同様に、「チーズダニ」の力を借りて熟成を進めます…。想像しすぎると、食べられなくなってしまいそうですが、他のチーズに比べて乳脂肪分が低いので、カロリーコントロール用に重宝するチーズです!粉チーズにして食べるのがおススメですよ。

ところで、今回優勝したオランダのチーズ「Cantenaar」は、豊かな味わいを持ちつつも「塩分や脂肪分は控えめ」という点が高く評価されたようです。オランダでは、年間20kg近いチーズを1人で消費するそうなので、チーズがヘルシーであるかどうかは、かなり重要な問題なのかもしれません!

ご注意!観光地のチーズ工房で「スリ」が多発!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

街角で「ダッチスナック」を召し上がれ!

2012年05月23日 更新▲

フリッツ
Frites / adactio
いわゆるフライドポテト。ありえないほどマヨネーズを乗せるのが、オランダ風です。使うのは酸味の少ない甘めのマヨなんだそうです。それにしても、カロリーがすごそうですね。

クロケット
IMG_0191 / SheriW
これぞ定番の街角おやつ!日本のコロッケの原型となったものです。クリームコロッケが主流で、チーズ入りなどもあります。熱々のものが自動販売機で売られているのにはビックリ!
 
キブリング
Kibling / The Integer Club
ひとくちサイズの白身魚フライです。衣にハーブを効かせ、香ばしく揚げてあります。タルタルソースやガーリックマヨをたっぷり付けて、がっつり頬張りたいですね!
 
ハーリング
Herring! / WordRidden
オランダ人の大好物、生ニシンの酢漬け。旬は5~6月で、タマネギやピクルスを添えて味わいます。屋台ではニシンの尻尾を持って、ペロリと一口で食べる人の姿も見られます。

おいしいものがいっぱい!そんなオランダにロングステイしたくなったら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

特集:ベルギー王国

2012年02月28日 更新▲


Belgium Windmill / lrargerich

欧州の中心で文化の交差点として歴史を紡いできたベルギー。あまり目立つことのない国かと思いきや、EUの主要機関が集結し「EUの首都」という別名まである。

確かに、この国を知れば知るほど、その美食や芸術の感覚は突き抜けていて、いかにも“都”らしい。狭い国土に、ミシュランの星が輝くレストランが密集し、ダイヤモンドの世界的な取引拠点もある。更に「タンタン」や「スマーフ」を生んだ漫画の国であり、名作「フランダースの犬」の舞台という忘れ難い一面も持つ。そこには主人公のネロが愛したルーベンスの絵や、華麗としか言いようのないアールヌーヴォーの街並がある。

この完璧ともいえる美国ベルギーに、なぜかユーモラスな香りが漂うのは、街角に佇む「小便小僧」のしわざ。いつか旅する日には、この奥深い魅力を思う存分に堪能したい。

BrusselsPetitJulien / kathleena20

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ダイヤモンド街に死角なし! ~アントワープの警備体制~

2012年02月28日 更新▲


Diamond World, Antwerp / James Cridland

ベルギーのアントワープは、ダイヤモンドの取引額が世界一の街です。

以前、テレビでも紹介されましたが、その額はなんと年間3兆円!!そのため、ダイヤ取引の専門銀行や鑑定機関などが並ぶ “ダイヤモンド街”には、物々しい警備体制が敷かれています。どのビルに立ち入るにもパスポートを要し、マシンガンを持った警備員や24時間体制の監視カメラが稼働。写真撮影もご法度なんだとか。

ところで、どうしてダイヤモンド産地でもないベルギーが、取引額世界一なのでしょう?

それは、ダイヤモンドの研磨技術を世界で初めて発明したのがベルギーだという歴史に関係しています。このためアントワープには、ダイヤモンドの歴史や製法を知ることができる「ダイヤモンド博物館」もあります。

うわさの警備体制を確認しつつ、ぜひ立ち寄ってみたいですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

出会いはベルギー ~プラリネ&プラリン~

2012年02月28日 更新▲


Neuhaus, Rain of Stars / Breibeest

ベルギーチョコを語る上で欠かせないのが「プラリネ」の存在。プラリネとは、ナッツペーストにカカオバターなどを加えたもので、17世紀にフランスで開発されました。

このプラリネを世界で初めてチョコレートに詰めたのが、ベルギーの薬屋だった「ジャン・ノイハウス」です。このプラリネ入りのチョコレートは「プラリン」と呼ばれ、今や大半のベルギーチョコはこのタイプ。ベルギーには、このプラリン生みの親「ノイハウス」をはじめ、「ゴディバ」「ピエール・マルコリーニ」「ヴィタメール」など世界的に有名なチョコ店が軒を連ねています。ベルギー限定品も多数あり。

訪れたらぜひ食べ比べてみたいですね♪

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピュアが魅力。世界一厳格なベルギー基準

2012年02月28日 更新▲


Chocolatier Goosens. Behind The Scenes / EverJean

コロンブスがカカオ豆をスペインに持ち帰ってから500年余り。今やヨーロッパはチョコレート消費の大市場となりました。

EUでは1973年に100%カカオのものだけを「チョコレート」と定義。中でもベルギー・スペイン・フランスなどは、チョコレート材料に「カカオバター」以外の植物油使用を禁止してきた“純粋派”です。

のちにEUが条件付きで植物油使用を認めたものの、ベルギーは依然としてこのポリシーを崩していません。美食の国ベルギーでは、素材や手作り感を重視することでも有名。

この信念が、世界一と呼ばれるチョコレートの味にも直結しているのですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
三井住友海上 海外旅行保険 60日前から申込みOK!(当日もOK)24時間受付 海外旅行保険のお申込みは簡単!10分で契約完了。忘れない今のうちにお申込みください。
お申込み
海外旅行保険お申込み
ページの先頭に戻る
RSSリーダーで購読する