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旅のポイントお伝えします。その5・完結編【リオデジャネイロへ】

2020年09月23日 更新▲

コロナ禍直前、弊社スタッフが体験した南米旅行記をお伝えしています。今回お送りするのは、最終目的地ブラジル・リオデジャネイロ。世界一の賑やかさ、華やかさを誇るリオのカーニバル。盛大な祭りで、世界遺産をめぐる南米横断の旅はグランドフィナーレを迎えます。

 

 

★★★

||| 前回までの旅 |||

旅のポイントお伝えします。その1
【ペルー/リマ〜クスコ〜オリャンタイタンボ〜マチュピチュ旅行記】

旅のポイントお伝えします。その2【ラパス〜ウユニ旅行記前半】

旅のポイントお伝えします。その3【ウユニ塩湖後半】

旅のポイントお伝えします。その4【イグアスの滝へ】

 

 

◆最終目的地、リオデジャネイロへ

 

イグアスの滝を後にし、ブラジル南東部の都市、リオデジャネイロへ向かいます。

アルゼンチン側のホテルをチェックアウトし、タクシーで再び国境を越えて、ブラジル・フォスドイグアス空港へ。ラタム航空でリオデジャネイロのサントス・ドゥモン空港に向かいます。当初はゴル航空でアントニオ・カルロス・ジョビン空港へ行く予定でしたが、一か月前に欠航になったので、こちらに変更しました。※1

到着後、空港からタクシーでコパカバーナ地区のホテル※2)へ行きました。チャックインして少し休憩をしたのち、カーニバルチケットを指定されたチケットカウンターへ受け取りに行きます。※3)無事にチケット引き換え完了。これで観覧OKです。夜はホテルの近くのレストランで食事をしました。リオデジャネイロの治安が少し不安でしたが、コパカバーナ地区では暗い路地などを通らない&一人で歩かなければ大丈夫そうです。

翌日は夜のカーニバルまでの間、市内観光に行きました。カーニバルの時期はどこも人が多く、慣れていないとあまり観光が出来そうにないので、こちらに語学留学で来ていた日本人大学生にガイドをお願いしました。

 

◆市内散策

まずはボン・ヂ・アスーカル、通称シュガーローフ・マウンテンへ。

ポン・ヂ・アスーカル(シュガーローフ)

ポン・ヂ・アスーカル(ポルトガル語:Pão de Açúcar)は、大西洋に繋がるグアナバラ湾に突き出す半島の上にある奇岩で、ブラジル・リオデジャネイロの南部に位置する。パンデアスカルとも表記する。海抜は396メートルであり、ポン・ヂ・アスーカルの名前の由来は、その形が砂糖パンに似ているところから来ている。この発音は外国人には困難であるため、英語では意訳してシュガーローフと呼ばれる。(Wikipedia

 

 

ケーブルカーでウルカの丘に行きそこからまたケーブルカーを乗り継いで頂上を目指します。ガラス張りの大きなケーブルカーは、360度に広がるリオの大パノラマを楽しむことができます。コパカバーナビーチ・イパネマビーチや熱帯雨林の絶景が広がり、頂上へ近づくにつれ沢山のヨットなどが浮かぶグアナバラ湾の綺麗な風景が見えてきます。また、遠くにはコルコバードの丘のキリスト像も見る事が出来ます。朝早めに出発したこともあり、そこまでの混雑なく楽しむことが出来ました。

 

 

シュガーローフ・マウンテンを後にして、セラロン階段へ向かいました。全長125メートル・215段の階段や周囲が、カラフルなタイルで覆われています。世界中から集められたというタイルの中にはユニークなタイルも多く含まれています。元々は地元の住民が使用する普通の階段だったのを、チリ人のホルヘ・セラロンというアーティストが20年かけて制作したそうです。フォトジェニックなスポットとして観光客に大人気でした。カーニバル期間という事もあるでしょうが、沢山の人で賑わっていました。周囲を散策してから、ホテルへ戻ります。

 

 

◆いよいよカーニバル会場へ!

リオデジャネイロのカーニバル、あるいは、リオのカーニバルと呼ばれる、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバル。厳粛な雰囲気の四旬節の期間に入る前に行われる祝祭であり、世界最大の見世物のひとつと見なされている。その歴史は、1723年にまで遡る。 音楽とダンスは、リオのカーニバルのあらゆる場面に結び付いている。(Wikipedia

 

夜8時にホテルからバスに乗り、カーニバルの会場へ向かいました。
カーニバルは、アクセスグループ(2軍)が最初の2日間、スペシャルグループ(1軍)が後の2日間、そして最終日にその年のチャンピオングループのパレードがあり、計5日の日程で行われます。

チャンピオンパレードはエキシビションのようなもので、一番盛り上がるのは最高峰の戦いが繰り広げられるスペシャルグループとのこと。せっかくなので、今回はこのスペシャルグループのカーニバルを観覧することにしました。会場内まで送ってもらいバスを降りると、沢山の出店、フードトラックや人で盛り上がっていて、雰囲気に気分も上がります。首にかけたPASSを見せて、予約した席へ。パレードの席は上から見下ろすスタンド席が一番スタンダードとのことでしたが、一生に一度の観覧になると思ったので、パレードが最大に盛り上がるセクター7のボックス席※4)を予約しました。指定席なので、自由席に比べると治安面でも安心感がありました。

 

 

花火が上がりパレードがスタート!会場の熱気も最高潮へ!!パレードは、各エスコーラのエンレド(テーマ曲)と共にグループそれぞれのテーマに沿った山車とパフォーマンスでパレードを繰り広げます。(テーマはブラジルの政府の批判や風刺、歴史・宗教・文化などに基づいているそうですが、残念ながらその部分の理解は出来ませんでした。)

 

 

パレードはどのグループも本当に凄い迫力!高さ20メートル~30メートルほどの山車は、どれも様々な仕掛けがあり、ひとつひとつがエンターテインメント要素満載!!ひとつのグループに参加している人も大勢でそれが次々にやって来るいったいどれほどの人がリオにいるのだろう!?本当にとてつもない規模のお祭りです。パレードはコンテストで、優勝賞金1000万レアル(約2億円)をかけた真剣勝負。しかも、優勝しても経費を引いて一人の分け前は殆どないと言うのも納得出来ました。

カーニバルは夜9時にスタートして、朝7時頃まで続くそうですが、今回は1時過ぎに会場を出ました。会場付近は人も多く、カーニバル時期は夜に地下鉄を利用しても大丈夫との情報もありましたが、タクシーでホテルへ戻りました。

 

◆旅のラストは、あの丘で。

翌日はゆっくりスタート。ホテルから歩いてコパカバーナビーチへ向かい、ビーチを散歩。その後、近くをぶらぶらと散策しました。観光客の多い地区なので、お洒落な雑貨屋やカフェなどもあり、のんびり過ごすには良い場所です。明日はいよいよ最終日です。

コパカバーナビーチ

コパカバーナ(ポルトガル語: Copacabana)は、ブラジルのリオデジャネイロ市南東部に位置するリゾート地である。大西洋に面している。レーミからコパカバーナ要塞までの、全長約4キロメートルにわたる白い砂浜のビーチは世界的に知られ、コパカバーナ海岸コパカバーナビーチとも呼ばれる。弓なりに続く海岸沿いにはモザイクが施された遊歩道が延び、ビーチに面したアトランティカ大通りにはホテルやブティック、レストランなどが建ち並ぶ。また、リオネジャネイロの高級住宅地としての一面もあり、数々の成功者達が挙って住む場所でもある。
Wikipedia

 

 

 

 

夜のフライトなので、一昨日ガイドをお願いした留学生に案内してもらい、コルコバードの丘へキリスト像を見に行きました。テレビなどにもよく登場して、リオデジャネイロと言えばのキリスト像。

 

コルコバードのキリスト像

コルコバードの丘 は、ブラジルのリオデジャネイロにある標高710メートルの丘である。世界遺産「リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群」に含まれている。頂上には、両腕を広げた形の巨大なコルコバードのキリスト像が立っており、このキリスト像はリオデジャネイロのシンボルとしても名高い。夜間には照明が当てられる。キリスト像は、2007年7月に新・世界七不思議の一つに選ばれた。(Wikipedia

 

 

 

高さ30メートル・左右28メートル、台座だけでも8メートルもある巨大像で、なかなか写真に納めることが出来ないので、寝て写真を撮るスポットまでありました。天気があまり良くなかったのが残念でしたが、世界七不思議のひとつとも言われるキリスト像と対面することが出来ました。周囲からはリオデジャネイロの景観を見渡すことが出来ます。

 

 

帰路は、アムステルダム、仁川と2カ所を経由して福岡へ。ここからまた地球の裏側への長いフライトです。街へ戻って昼食を食べた後、アントニオ・カルロス・ジョビン空港から帰国の途に着きました。2月初旬に出発し、オランダ・アムステルダムを経由して5カ国8都市。エキサイティングな長い長い南米横断の旅が終わりました。

 

 

◆旅をふりかえって

  1. 昨年の夏、「これまで行った事の無い所へ行きたい!」と思い立ち、調べ始めると、長期休む事が可能な2月にリオのカーニバルがあることを知りました。タイミングよく旅行好きの友人に恵まれていたことも、壮大な旅の計画を実現できた要因のひとつと言えます。23日間という長旅を、良いも悪いも心置きなく過ごし、感動を共有できた事は生涯の思い出となり、より充実した旅となったと思います。


マチュピチュ・ウユニ塩湖・イグアスの滝・コパカバーナビーチ・リオのカーニバル、テレビや雑誌などで見た景色を実際に目にする度、感無量で言葉にはできない感動の連続でした。甲乙つけ難い素晴らしいランドスケープの中で、あえて1番印象に残っている所と言えば、
ウユニからアタカマ方面への高地の旅です。出発前は、全然イメージしてなかったので、予想外という感じですが、常に富士山より高い4000mオーバーの場所にずっといて、周りは草木が無く岩ばかりで、人がやっと生存できるかどうかというの感じの場所でした。今まで見た事も経験した事もない雰囲気は、まるで火星のようで不思議な面白さがありました。

 



旅にはやはりキツイと思うこともつきもので、
南米は、どこの食事もあまり美味しくは無く、お腹の調子は旅を通してあまり良くなかったです(笑)。ペルーでアルパカ・クイ(モルモット)、アルゼンチンでナマズなど、普段の旅でもなかなか食べないものを食べたことは、よい経験になりました。

南米のトイレ事情はあまりよろしくないのは、想像に難くないと思いますが、今回は本当に世界の果てに行った気分になりました。水が流れ、紙も流せる、お風呂でお湯が出る、食中毒など心配なく食べられるなど、日本の安心感はこの上ないと思いました。

気候、風土、環境、文化も日本とは大きく違い、遥か遠い日本の裏側のような場所で、現地で暮らす日本人と出会った時には、「こんな所に~!?」という感じで、応援したい気持ちで、感慨深いものがありました。ちょうど新型コロナが流行り始めた時期だったので、なんとなくアジア人が肩身狭い時期でもありました。その後、新型コロナの流行が拡大に至りますが、彼らとは帰国後もお互いの様子や情報のやり取りをしました。

旅には予想外の出来事や素晴らしい出会いがあるのが醍醐味で、私にとって、旅行は好奇心の対象です。バスク地方・アフリカ・イースター・ガラパゴス・南極など、まだまだ行った事のない場所へ行きたいと思いますし、観光地でもなんでもない街を何気なくふらりと歩き、地元の雰囲気を味わいたいと思います。いつかまた自由な往来が復活し、憧れの彼の地に立てる日が来ることを願うばかりです。

連載5回。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。一緒に旅をした気分になっていただけましたら幸いです。

 

 

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(
※1)
リオデジャネイロには国際線の乗り入れるアントニオ・カルロス・ジョビン空港と、市内中心地にある国内線専用のサントス・ドゥモン空港の2つの空港があります。

(※2) リオデジャネイロはファベーラと呼ばれるスラム街も数多くあり、ある程度治安の良い地区と危険な場所があります。今回は事前情報から、観光客エリアのコパカバーナ地区のホテルを予約しました。カーニバル期間中のホテルは、宿泊費が高め&早めに予約しておかないと満室の場合が多いです。

(※3)カーニバルのチケットは代理店などでも購入できますが、手数料が高い!自己責任にはなりますが、日本から公式サイトで購入することをお勧めします。カーニバルチケットと会場までのバスチケットを購入することが出来ます。通常のタクシーなどは会場の外までしか入れないので、こちらの公式バスが便利です。主要地区の幾つかのホテルでピックアップしてくれます。カーニバル観覧前までにチケットを取りに行けば大丈夫です。http://www.rio-carnival.net/

サイトはポルトガル語ですが、英語対応しています。また、購入方法をネットで解説しているサイトも幾つかあるようです。

(※4)会場内は13のセクターで区切られていて、セクター1からスタートしてセクター12・13でゴールします。一番盛り上がるのは審査員席周辺のセクター6~9です。(審査員へのアピールのパフォーマンスが見られる)セクター9は外国人専用で他よりも高い設定でした。(人が若干少なめで英語の分かるスタッフがいたりするそうです)また、それぞれのセクターがボックス・スイート・スタンドに分かれていて、ダンサーを間近で見られ自分の席が決まっているのはボックス・高額でVIPに使用されるスイート・一番上のコンクリートの階段状の観客席から見下ろすのがスタンドとなります。スタンドは自由席でかなり混むので、貴重品類は特に要注意です。

 

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