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【お役立ちコラム】夏休みのレジャーその前に!《その1/水難編》

2019年07月17日 更新▲

いよいよ夏本番となり、もう直ぐ夏休みがやってきます!暑い盛りの水遊びなど、子どもたちにとっては、元気いっぱい、刺激いっぱい、夏ならではの体験ができますね。ただ、大人がどんなに注意し、万全を尽くしていても、危険は意外なところに潜んでいます。予測ができない自然環境の中で遊ぶことや、子どもの行動など、盲点はどこにあるのでしょうか? 今回は海・川・プールなど水に親しむ季節に起こりやすい事故への注意点をご紹介します。

 

 


★★★

 

水辺の事故は重大事故になりやすく、特に子どもの水難事故の大半が河川で起きている。

平成28年(2016年)のデータによると、全国で発生した水難は1,505件、水難に遭った人の数は1,742人。そのうちおよそ半数にあたる816人が、亡くなったり行方不明となったりしています。
しかも7、8月のわずか2か月間で事故件数617件、水難者742人、うち死者・行方不明者計309人と、いかに夏のレジャーシーズンに水難事故が多いかがわかります。

また、子供(中学生以下)の死者・行方不明者を場所別にみると、1位が「河川」で全体の64.5%、次いで「湖沼池」9.7%、「用水路」9.7%、プール 9.7%、「海」6.5%となり、事故の大半は河川で起きています。

 

iStock:The child who plays with water

 

こうした水の事故を防ぐためには、どんなところに注意したらよいのでしょうか?

 

 

1.「川」

必ずしも遊泳を目的としない「川辺のレジャー」

夏になると野外でのバーベキューは盛んになり、涼しい川辺は気持ちも良く、人気が高まります。また川辺に住む水生動植物の観察や採取、釣りなど、レジャーを兼ねた夏休みの課題クリアを目的に訪れることもあるでしょう。
どんなに浅瀬で気軽に遊べそうな所でも、地形がわかっていなかったり、直前の豪雨などで増水していたりと変化があり、水難事故に繋がりやすい危険があります。絶対に子ども一人だけで遊ばせてはいけません。

 

iStock:River

 


①出かける前に、天候を必ずチェック

・今日晴れていても、昨日の雨で増水しているかもしれません。
・今晴れていても、午後からゲリラ豪雨が襲ってくるかもしれません。


②警告・看板を無視しない

・流れが速い、急な深みがある所には、危険を示す看板があります。川の地形は複雑です。
 見た目で判断したり、根拠のない自信・過信は禁物です。
・中州や河原も危険地帯になることがあります。急な増水で水没したり、取り残されて逃げ道がなく
 なる危険があります。

iStock:Take photo in light nature in candid shot

 

③天候変化のサインを見逃さない

・雷が聞こえた時、雨が降り出した時、上流の方に黒い雲が見えた時、流木やゴミが流れている時
 このような変化に気づいたら、直ぐに避難しましょう。
・豪雨や台風の時には、川には近づいてはいけません。川の水位はあっという間に上昇し、破壊的な
 パワーに増大することがあります。また天候が治っていても、悪天候の直後の河川は危険です。

 

iStock:The Petrelius river, Khibiny, Russia

 

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2.「海」

解放的リゾート気分に浸れる「海のレジャー」

灼熱の太陽が降り注ぐ中、海へ出かけると気持ちも解放的になり、ビールも美味しい! でも、酔って悪ふざけはもってのほか。無謀な行為や、ちょっとした気の緩みが水難事故に繋がります。子どもづれの場合、目を離さないようにし、もちろん海でも子どもひとりで遊ばせてはいけません。釣りに行く場合はライフジャケットを身につけ、岩場では滑ったり転落の恐れがあるなど、危険な場所は避けましょう。

 

①健康状態が悪い時や、飲酒した時は海に入らない。

・日差しも強く、それだけでも体力が奪われる夏。睡眠不足や疲労を感じる時に、遊泳や釣りなどを
 行うと、体に一層負担がかかり、事故に繋がりやすくなります。

・水分をこまめに摂って、木陰で休憩するなど、いつも以上に心がけましょう。

 

②天候が悪い時には、海に出ない。

・河川同様、天候チェックは必ず行い、海が荒れていたら中止と割り切りましょう。天気だけでな
 く、泳いでいる最中に引き潮が来ると、あっという間に沖へ流されてしまうことがあります。満潮
 干潮の時間を調べるなと、念には念を入れましょう。

 

iStock:Beautiful storm Baltic sea in Sunny summer’s day

 

③遊泳禁止の場所で遊ばない

・海の深さ、水温が変化する所、岸に近くても流れの激しい所、また水中に藻が茂っていて、絡まっ
 ている所など、危険な所に「遊泳禁止」の看板があります。一見穏やかな海に見えて、人も少ない
 ので、気をつければいいやなどど、くれぐれも思わないようにしましょう。

 

iStock:No Swimming Warning Flag on public place in Kata beach phuket ,Thailand on beach blurry background

 

④子どもから目を離さない

・混雑した夏休みのビーチでは、子どもから目を離さないようにしましょう。親ごさんも楽しみたいところではありますが、日光浴をしながらパラソルの下で居眠りしてしまう、飲み物を買いに言っている間になど、ちょっとした隙に迷子になってしまい、危険な場所に近づいてしまうなど、何が起こるかわかりません。「ちゃんと言い聞かせたのに。」では済みません。

・一緒に浅瀬で遊んでいても、ちょっとした隙に転倒してしまうと、一瞬で溺れることがあります。
泳げない小さな子には必ず、浮き輪、アームリング、パドルジャンパーなどを装着しましょう。

 

Yuri afraid of the sea / emrank


 

3. ビニールプールでも

河川・海の水難事故防止についての注意事項でしたが、小さなお子さんの場合、たとえ自宅のビニールプールでも事故が起きてしまうことがあります。プールで遊ばせているから大丈夫と、お母さんがスマホに夢中になったり、ご近所のママ友とおしゃべりにしている間など、滑って転んでしまったり、うつ伏せで足をバタバタさせている間に大量に水を飲んでしまったという事故の事例もあります。

 

iStock:Little girl bathes in inflatable pool in the country

 

夏休みの体験が、お子さまにとって心も体もたくましく育て、楽しい思い出となりますように!

 

参考:政府広報オンライン

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