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世界の冬の定番料理!

2018年01月15日 更新▲

寒さがもっとも厳しくなる頃です。みなさま風邪などひいていませんか?
寒い時には、体の中から温まる料理が自然と食べたくなります。日本には『鍋』という幸せな食文化があります。そしてお隣の韓国にも、参鶏湯やタッカンマリなど体の芯から温まりそうな鍋料理が沢山あって、今や日本でもお馴染みとなりましたね。辛いものを食べて、たっぷり汗をかくのもいいでしょう。毎日、鍋でも飽きないものです。では、世界の寒い国や地域では、どんなものが食べられているのでしょうか?今回は家で作れそうな冬の定番料理を集めてみました。食べたくなったら、ぜひ挑戦してみてくださいね。

★★★

 

ボルシチ(борщ)/ ウクライナ・ロシア

「ロシアの食べ物」と言ったらみなさん思いつくのはこれじゃないでしょうか? ボルシチです。
世界三大スープに数えられるそうですよ。発祥はウクライナ。ロシア〜東欧でよく食べられています。

Dinner in traditional Russian style top view

ボルシチの特徴は、何と言ってもその鮮やかな赤い色。元となるのはビーツですよね。ビーツは、「食べる輸血」と言われるほど、栄養価が高く、血行が良くなり基礎代謝を高めてくれる効果があるそうで、冷え性の改善にも役立つ野菜です。少し土臭い感じもありますが、ビーツの栄養分はは水溶性なので、生よりもスープなど煮込んで食べると、より摂取しやすくなります。サワークリームをトッピングして、熱々を食べたいですね。最近では八百屋さんやスーパーでもフレッシュビーツを見かけるようになりました。ない場合には、缶詰でも美味しく本格的なものが出来上がります。

 

グヤーシュ(gulyás)/ ハンガリー

ハンガリアンシチューといえば、聞いたことがあるかもしれません。本場ハンガリーではグヤーシュと言います。WikiPediaによると、起源はこうなってます。

放牧や農作業をしていた大ハンガリー圏の人々が、わざわざ時間をかけて自宅で昼食をとる手間を省くため、外へ釜を作り大鍋で昼食用に作られたスープである釜煮グヤーシュ(ハンガリー語: bogrács gulyás、ドイツ語: Kesselgulasch)が起源。
引用:Wikipedia

 

Food Cooking Free Fire Kettle Goulash

Outdoors Kettle Paprikáskrumpli

 

伝統的な料理には、これだけは欠かせないといったことなど、しばしば定義がありますが、グヤーシュの場合は、牛肉・キャラウェイ・パプリカです。この3点揃えば、あとの具材は、玉ねぎやジャガイモ、人参など、どの家庭にもあるもので、どの家庭でも作られ、家庭ごとに味がある、まさにおふくろの味。日本でいうお味噌汁のようなものですね。
筆者も一時期グヤーシュにハマりまして、幾度となく作ったことがあります。大きいお鍋でグツグツと煮込むと想像しただけでも、あったまりますね。ボルシチ同様、こちらグヤーシュも仕上げにはサワークリームをのっけていただきます。

 

シコンのグラタン(Chicons au gratin)/ ベルギー

Endive gratin with white ham and béchamel sauce



続きまして、ベルギーの冬の定番料理です。シコンはベルギーの冬野菜の王様と言われています。日本では、チコリとかアンディーブと言った方が馴染みがあるかもしれません。少しほろ苦いアンディーブをハムでくるりと巻いて、ベシャメルソース、チーズをかけてオーブンで焼き上げたお料理です。フォークで持ち上げるとハフハフとろ〜り。湯気が立つと、いい感じで温かい食卓を演出できますよね。アンディーブが手に入ったら、ぜひやってみてくださいね。

 

 

チーズフォンデュ(fondue au fromage)/ スイス

Traditional swiss cheese fondue

これは皆さんご存知ですよね!スイスをはじめとするアルプス地方の郷土料理、チーズフォンデュ。一口大にカットしたフランスパンを白ワインで煮込んだチーズの鍋にくぐらせ、溶けたチーズを絡ませて食べます。パンだけでなく、野菜やソーセージなど色々具材を用意すれば、みんなでワイワイ楽しめます。人が集まる時、お鍋に飽きたらフォンデュはいかがでしょう?

 

バンガーズアンドマッシュ(Bangers and Mash)/ イギリス

Homemade Bangers and Mash with Herbs and Gravy

イギリス、アイルランドの冬の定番料理からはこれを。バンガーズアンドマッシュ。バンガーとは爆発音のことで、昔はソーセージの質が悪いと、グリルした際に破裂したんですって。面白い由来ですね。プリッとグルルしたソーセージと、ホクホクのマッシュポテトにグレービーソースを絡めながら食べる・・・美味しそう!寒い外から帰って来て、これを食べたら元気が出そうです。

 

フォーリコール(Fårikål) / ノルウェー


出典:https://www.rema.no/oppskrifter/f%C3%A5rik%C3%A5l/REC-68867

これは、本当に簡単で美味しいです!ノルウェーを代表する家庭料理のフォーリコールは、キャベツとラムのキャセロール。筆者はノルウェー・フロムへ行った際、ガイドのモンナちゃんに教えてもらいました。モンナちゃん曰く「ラムはニュージーランドが有名だけど、実はノルウェーのラムは最高に美味しいの。」ということ。キャベツとラム肉を交互に重ねていくのですが、間に塩とブラックペッパー(ホールのまま)とローリエを挟んでいく。そしてオーブンでじっくり2時間くらいすると、ラムがやわらか〜く、旨味を含んだキャベツも美味しいのです。茹でたジャガイモやマッシュポテトを添えたら出来上がりです。オーブンがなくてもじっくり煮込めばできますから、ラム好きの方は、一度お試しくださいませ。

 

チャンスンマハ / モンゴル

羊の肉といえばこの国、モンゴル。こちらも厳寒の地であります。羊の肉というのは、造血作用もあり体を温め、免疫力を高める効果があるということで、モンゴルのみならず、前出のノルウェーなど寒い地で食べられるのは理にかなったことなのかもしれません。しかも羊肉の脂肪分はカラダに吸収されにくく、コレストロールを下げる不飽和脂肪酸、アミノ酸が豊富で、お肉の中でも抜群の優等生です。それで、どうやって食べるかというと・・・モンゴルでは骨つきの羊肉を岩塩で長時間茹でるだけ!!実にシンプルなこの「チャンスンマハ」という料理は、もともと羊1頭を無駄なく食べるための料理で、部位も決まっていないのだそう。フォーリコールもシンプルだと思ったんですけど、さらに上をゆくシンプル大胆ワイルドな料理です。岩塩で茹でただけなのに、ものすごく美味しいんですって!

これ、家でできるんですよ。北海道の東洋肉店さんがお肉と岩塩をセットにして通販しています。
詳しくはこちら→世界羊肉紀行 http://www.29notoyo.co.jp/w_cyansanmha.html

 

 

祛寒嬌耳湯/ 中国(北部)

(イメージ画像:iStock)


祛寒嬌耳湯は餃子の由来となったスープのことです。昔々その昔、医療の聖人と讃えられた張仲景という人が、飢えと寒さで耳が凍傷になってしまった貧しい民衆を見て、この人たちの体を温めるスープを作ってあげようというところから始まります。羊肉、唐辛子に漢方薬を混ぜ(今でいう薬膳)煮込んだものをさらに、小麦粉で練った生地に包んで、スープにして配りました。これで人々の凍傷も治り、多くの人を救いました。このスープの中の具材が耳の形に似ているということで「餃耳」と呼ばれ、後に「餃子」となります。冬至に餃子を食べるのは、凍傷で耳を落とさないよう縁起担ぎもありますが、人々への愛と救済の教訓の意味も込められているようです。餃子は愛の食べ物だったのですね! それを知り、筆者は映画『初恋のきた道』で、娘役のチャン・ツィーが餃子を持って大好きな人のために走り、そしてこけるシーンを思い出しました。私の中では、何度見ても号泣ものの名シーンなんですけれど。
話がそれましたが、ここでもやっぱり羊肉!また成分などわからない時代から、寒い時、寒い所では、羊が食べられていたって、すごいですね。羊肉を見直しました。

 

世界の冬の定番料理、いかがでしたか? 極寒の地の真冬は、私たちの想像もつかないほど厳しい自然との対峙となります。その土地の環境や状況から生まれたもの。そして冬を乗り越えるための知恵が沢山詰まった体を労わるものが多いように思います。みなさまも、風邪をひかないようご自愛くださいね。

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